丸山 2329.6m 高見石 2270m
2011.7.24(日)
晴れ 同行者あり 白駒池Pより散策ハイク 行動時間2H35M
@白駒池P9:10→(38M)→A高見石小屋分岐9:48→(11M)→B丸山9:59〜10:03→(13M)→C高見石小屋10:16→(4M)→D高見石10:20〜25→(2M)→C見石小屋10:27〜32→(31M)→E白駒荘(池周回)11:03〜06→(25M)→F青苔荘11:31〜38→(8M)→G白駒池P11:46
@白駒池駐車場から | 第一級の散策路。 | 白駒池・高見石分岐。 | 苔の緑を楽しみながら。 |
綺麗な発色。 | A高見石・丸山分岐。丸山へ。 | 苔生した登山道。八ヶ岳らしい景色。 | B丸山 |
B丸山から中山側。 | C高見石小屋到着。 | C高見石小屋 | C小屋脇から最高点へ。 |
途中から振り返る。 | 山頂直下。 | D高見石から白駒池。 | D高見石から丸山。 |
D高見石から茶臼山。 | Dこの岩は、東側が難易度が高く、西側からが易しい。 | 白駒池に向かって下って行く。 | E白駒荘 |
E白駒荘前から白駒池。 | 池の周回路東側。 | 大パーティーにより足踏み。 | F青苔荘 |
分岐帰り。 | G駐車場に到着。 | とうもろこしを焼いており、一本賞味。美味しいのだが、味の薄いとうもろこしだった。 |
前日は福島遠征から20時頃に戻り、翌日はのんびりまったり凄そうかと思っていたが、「今日も登りたい」と声が掛かった。体さえ空いていれば、来る者拒まず。この日も暑い日、避暑を考えて八ヶ岳に入る事とした。八ヶ岳も大きく北と南に分けられるが、往々に楽なのは北側。それには主要国道のR299が麦草峠を介して小海と茅野を結んでいるから。サッと行って、瞬時に涼しく・・・と思い、白駒池周辺を散策することにした。
八ヶ岳全山が終わり、あまり八ヶ岳の地図を見なくなった。でもこんな形でもいいから、どんどん入山したい。白駒池の西の高見石を踏んだのが、13年前。今でも当時の事を思い出すのだから、登山って凄いと思う。当然断片的なのだが、移動速度が遅いことが、より情報を得やすいのだろう。この趣味は、長く続けて楽しく、長く続けて健康で居られる・・・。
高速は使わず、下道をかっ飛ばして内山峠を越えて行く。中込からR254を離れR141に乗る。そして八千穂の交差点からR299に入って行く。窓を開けていると、涼やかな空気。下で27度を表示していた外気温計は、みるみる下がり、僅かな高度上昇で20度を割った。今日は17度近辺での行動か・・・と読む。峠道らしく、ツーリングバイカーの姿も多い。窓から入る、それらの排気ガスを嗅ぎつつ上に上に。急いでいる後続車には、全て道を譲った。完全にお気楽モードに入っている証拠。
白駒池の駐車場に着くと、そこには40台ほどの車がある。やはり手っ取り早く避暑が出来る場所は、大人気のよう。500円を支払い停めさせて貰う。ここのトイレは立て直され、とても綺麗になっていた。わざわざここの電源の為か、裏ではエンジン発電機が動いていた。今日は特に持ちものは無し。サッと登山靴を締め込み、いざ出発。
散策路入り口には、とうもろこし焼きの出店が出ており、かなり食欲を刺激をしていた。おいしそうな醤油の香ばしい匂いに、“帰りに買おう”と、完全に店側の術中に嵌る。左右を緑のクレモナロープに守られた一級の散策路、そこをザクザクと音をさせながら進んで行く。行き交う人の手には、三脚を従えた大きなカメラ。最初、何を撮っているのか判らなかった。しかし、それは時間と共に・・・。彼らは苔を写しているのだった。確かに周囲は美しい苔が多い。木漏れ日が相乗効果で、神々しい感じさえする。トウヒ、シラビソ、そんな高木の下に緑の絨毯と生している苔。歩行がとても清々しい。
最初の分岐からは高見石小屋の方へ行く。この分岐では、とあるご夫妻が喧嘩モードだった。「駐車場はあっちだわよ」、「いや、こっちだって・・・」。「こっちですよ」の一言を言えばよかったが、その喧嘩を静かに楽しんでしまった。特に間違えても危険度は無いから。家族連れ、若いカップル、バイカーと様々な恰好の散策者。それほどに万人が利用しやすい場所とも言える。
次の高見石の分岐からは丸山をピストンする。こちらも至極苔生した登山道。ゆっくりと堪能しながら足を上げて行く。この時期にして、寒いくらいの外気温で、汗する事もなし。丸山山頂に到着すると、そこにはひと組の家族連れがいた。賑やかに談笑している姿に、ちょっとニンマリしてしまう。ゴロゴロと並ぶ岩の上に足を落ち着け、周囲展望を楽しむ。針葉樹に覆われた八ヶ岳らしい景色がある。“これこれ、これが八ヶ岳”なんて内心思う。数分の滞在で踵を返す。
分岐まで戻り、高見石の方へ向かう。そして目の前に、懐かしい小屋が見え出して来た。そして南側に回ると、“そうそう、この小屋”と13年ぶりに再会。相変わらずの派手な感じ。でも嫌味はなく、ここに合っている。すぐさま小屋脇から高見石に上がる。大岩を拾いながら乗り越えてゆく。
最高点に上がると、眼下に白駒池が見えている。周囲展望も360度あり、たしか前回がガスの中だったから、展望のある日に来られて良かった。見られて良かった。この山頂部には、一つの大岩があり、金峰山の五丈岩か、はたまた地蔵岳のオベリスクか。ちょっと比較を誇張しすぎだが、岩登りの岩が東側に有る。西側からは、手がかり足掛かりがあり、這い上がることが出来る。反対の東側からは、飛びついて腕力で攀じるので、クライミングシューズが欲しい感じ。飛びついてみたが、足がグリップせず・・・。西から上がり、自己満足。ゴロゴロ並ぶ大岩がそう思わせるのだが、簡単に踏める場所でありながら、雰囲気のある場所に思えるのがここ。ただ、その簡単さからか、ゴミも多い。岩の間に落ちてしまって拾えなくなったものが目立つ。注意したい。小屋に戻り、そのデッキで僅かに休憩。そして白駒池に降りて行く。
すれ違うは、老齢な方も多いが若い女性も多い。それも単独行。“う〜ん、ブーム”なんて思う。高見石と白駒池間は木道が多く、それに足を乗せてゆく。池の畔に降り、白駒荘に立ち寄る。館主らしい人が入口前のベンチで読書をされていた。声をかけたが、集中しているのか全く反応なし。まあいいか・・・。ボートの桟橋に進み、池の中へ。涼やか、そして気持ちいい。実は、一度も白駒池を周回したことがなかった。今日は当然周る。反時計回りに進んで行く。
ニュウへの分岐を右に見て、池の東側に来ると、根の蔓延る特異な場所もある。それらに目を引きとめられていたのだが、その先から声が・・・。30名ほどのパーティーが前に居た。それからは足踏み。パーティーと言えど観光客。パーティー行動のマナーなどあるわけもなし。そして青苔荘の所で、やっと前が空いた。ここのキャンプ場では、利用者が8張りほど見られた。この気温なら、最高だろう。見ている方が気持ちよくなる。そして、先ほどまで前で進路を塞いでいたパーティーも、ベンチに腰掛け賑やかに談笑が始まる。これもまた絵になるいい風景。
じつは、雨具こそ持っているがTシャツ行動。長袖類は持ってこなかった。それにより、避暑を通り越して体が寒くなっていた。温まるほど行動していないのも要因だが、一人駐車場へと急いでいたとは、大きな声では言えない部分。少し休んで駐車場を目指す。バイクのつなぎ姿も見られる。ここはそんな場所。外国人の姿も・・・いろんな人が居て、やはり観光地らしい場所と思えるのだった。
駐車場に到着し、往路の決意通りに焼きトウモロコシを買う。抱き合わせでブルーベリーも。するとおじさんは50円まけてくれた・・・。茅野側から吹き上げる風を車で防ぎながら、陽射しで温まった車体に背を押し付けつつトウモロコシを齧る。生きてる、楽しんでるって感じがする。