高烏谷山    1331.1m            


 2011.12.11(日)   


  快晴     単独       栂平より          行動時間28M


@栂平12:25→(10M)→A高烏谷山三角点峰12:35→(2M)→B高烏谷山展望ピーク12:37〜44→(9M)→A栂平12:53



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@栂平から登山道を登る。 最初は峠道のような感じ。 途中でギアを入れ替え登る。 A三角点ピークがまずある。
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A三等点。ひっそりと鎮座。 三角点ピークから西に進むとトイレがあり、ここまで車が上がってこれる。 B大きな祠の脇から展望ピークに這い上がる。 B雰囲気のいい展望台地。すばらしい眺望。
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B山頂標識がこちらにある。 B中央アルプス南側。 B中央アルプス主峰群。 B南アルプス側
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B陽射しに温められ、居心地のいい小屋内部。 少し南に下り、東屋のある場所からの展望が最高に開ける。  C栂平に戻る。  C栂平神社。やや大ぶりな社がある。



 陣馬形山の帰り道、お土産無くして帰るのも淋しく、簡単に登れる場所を選んでゆく。ただしこの日はS先生の御通夜があり、その時間が18時。それまでに間に合うように上州に戻らねばならない。時計を見つつ行動をとる。

 簡単に火山峠を越えて、高烏谷鉱泉からの林道を詰めればいいと思い、その通りの道順でアプローチした。しかしこの林道はかなり厳しい林道であった。路面状況は四駆車向き、道幅も狭くすれ違い余地も少なく、枝もせり出してボディーをギュルギュルと引っかく。そして雪と氷。車で登りながらも半泣きでアクセルを踏んでいた。

 途中、林道が駒ヶ根市側に近づく場所がある。そこにはステンレスの道標が掲げられ、「高烏山近道」と書いてある。どうしてここが近道なのか・・・。よくよく考えると、歩きの場合を示しているようである。一度降りて、登ろうかと思ったが、再び車に乗り込む。ここからの長いトラバース林道も状態が悪かった。荷物の中のガソリン灯器が暴れ、室内にその臭いが漂う。そしてそろそろ稜線という所で、目の前の風景に驚愕。なんと稜線には舗装路が通っていた。何たること。ルートをしっかり選べば荒れた道で苦労することは無かったのだった。それでもプラスに考えて、二度と通ることは無いであろう林道、体感できてよかった。

 峠は「つが平」と名前が付いていた。峠の北側には栂平神社がひっそりと立っていた。ここに挨拶をしてから登山口に足を踏み入れて行く。最初は優しい山道。途中からギアを変えて、やや急峻の雪の上を這い上がって行く。途中で尾根からトラバース道に変わる所を尾根伝いに行くと高みに到着。周囲を探すと、西側の端に三角点が待っていた。「高烏谷山とは、こんなに素っ気無いピークなのか・・・」これが率直な思いだった。三角点のほか、何も無い。こんなはずは無いと、そのまま南西に進んでみると、その途中に左側に林道が見えた。雪の上にはタイヤの轍がある。ここまで車で入れたのか・・・。終点地にはトイレ舎もあった。この先には管理された場所があるようだ。

 高みに這い上がって行くと、大きな祠の脇からその台地に乗った。いくつもの石碑が立ち、その先に白き中央アルプスの姿がある。と言う事はと振り返ると、負けじとばかりの南アルプス。「うおおっ!!」と声を出したいほどのいい展望。先ほど陣馬形山に居て十分に楽しんだはずなのだが、ここでも新鮮に感動できていた。そうしていると車が一台上がってきた。ドアを締める音の後に、男性がカメラを片手に上がってきて、挨拶をしていただいた。「何処から登ってくると来れるのですか?」と聞くと「御殿場・・・の方からスカイラインを通ってきました」と返事が。そうか、最初からそうしていれば・・・。御互いに無言になってシャッターを切る。

 この山頂には山小屋もある。内部に入ると古そうな外見に反して温かく居心地がいい。ここから出てふと南側を見ると東屋が見えた。東屋があんな場所にあると言う事は・・・。降りて行くと、その肩の場所からが、このピークで一番の展望地なのだった。南アルプスから中央アルプスまで見渡せる場所であった。来て良かった。

 帰りはトイレ舎を覗いてゆく。ローぺの予備も多く置かれ、綺麗に管理されていた。往路を戻る。帰りは三角点ピークを右に見ながらトラバース道を降りる。栂平に戻ったら、上新山地区への道を降りてみた。圧雪路で場所によって凍っており、ヒヤヒヤの連続。日当たりのいい場所を選んで降りたほうが良かったようだ。そして帰りも杖突峠を越えてゆく。峠からの八ヶ岳も至極綺麗だった。17時に家に着き、北関東道をふっ飛ばし18時ギリギリに太田に到着。霊前に挨拶となった。


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