雄山 3003m
2011.7.9(土)
晴れ 同行者あり 立山駅より 行動時間8H
@立山駅7:00→(73M)→A室堂8:13〜22→(47M)→B一ノ越9:09〜12→(42M)→C雄山9:54〜10:56→(35M)→D一ノ越11:29〜54→(46M)→Eみくりが池温泉12:40〜13:27→(13M)→F室堂13:40〜14:00→(60M)→・立山駅15:00
@立山駅より室堂ヘ向かう。この時期は7時始発。 | @ハイカー6割、観光客4割な感じ。 | A室堂から雄山を目指す。 | 雪もかなり残る。 |
残雪を数度トラバースして進む。 | B一ノ越で僅かに休憩。 | B一ノ越から針ノ木側。 | 室堂側の残雪の斑模様。曼荼羅模様とも・・・。 |
尾根途中の肩より龍王岳側。 | もうすぐ。多くのハイカーが喘ぎながら登っている。 | C雄山到着。 | C一等点 |
C500円の参拝料を支払い、最高点へ。 | C雄山神社 | Cやっとこれを拝む。 | C山頂から後立山。 |
C最高点から社務所。 | C祈祷と御祓いをしていただく。 | C山頂から東側。 | C祈祷の順番を待つ人。 |
C持ち上げた宇奈月ビールで・・・。 | C二人の神主が並ぶ。 | ガスが掛かると祠が映える。 | ミヤマキンポウゲ |
ハクサンイチゲ | たくさんのハイカーがすれ違ってゆく。 | D一ノ越帰り。 | Dここで昼食。ビールが主食? |
室堂に向かって降りて行く | Eみくりが池の様子。 | F室堂に戻る頃、稜線は完全にガスの中。 |
梅雨の最中、どうにも天気が定まらない。気にしないいつもだが、今回は同行者があり、ライブカメラや各サイトの予報を見つつ当日を迎える。Yahooだと雨、Niftyだと晴れ、Tenki.jpだと曇りな予報であった。所謂五分五分ってところ。少々降られる事も覚悟して当日を迎える。
週末の高速は半額免除。電光掲示板に出される1000円じゃない表記に、「高い」と思ってしまう自分。これまでが安かったと思おう。立山インターの駐車場で同行者と合流し、一路立山駅に向かう。向かいながら真正面に立山連峰がクッキリ・・・今日はいい天気の様子。ただしすぐにガスが掛かるのもここ。それでも晴れた目の前の眺望は心をウキウキさせる。
立山駅に着くと、既に駅舎に急ぐハイカーの姿があった。7時始発を確認してきているのだが、とりあえず聞いてみようと声をかけると、6時25分発があると言う。少し予定変更。急いで準備をして駅舎に向かう。すると先ほどの人が寄って来て、謝りの言葉を・・・。「いや、大丈夫です。急いでいませんから・・・」と返す。時間までトロッコ軌道の方へ行き、常願寺川の雪解け水を愛で、そして耳でも楽しむ。
始発には40名ほどが列を作る。真っ黒く日焼けした猛者ハイカー。最近の山ガールファッションに身を包んだ方。当然、後者の方へ目が行ってしまう。時間になりチケットのバーコードでの改札。ケーブルで急斜面を上がり、バスに揺られ称名滝の太い流れを観瀑しながら室堂に着く。雪の回廊は、その名残があるものの、ほとんど山側に後退していた。
室堂の駅舎を出る。視界の半分以上は白い雪が占める。既に夏とは言え、ここは春先な感じ。経路に雪があることは判り、心してご案内となる。玉殿湧水でプラパティスを満たし準備完了。雄山に向かう。
いきなり雪の上、ジャリジャリ・サクサク。蹴りつけると、顔に雪が掛かり、その冷たいこと。登山道が出たり隠れたり。室堂山荘の分岐から先は、トラバース道の連続。週末第一日目、トレールはあるものの、そう踏まれておらず、蹴り付けながら足場を刻んで同行者の安全を確保。そんな中、室堂泊のご婦人がにこやかに降りてきたりした。「室堂泊まりですか」、「そうよ、良かったわよ〜」。本当に良さそうで、心底羨ましかったりする。天気もまずまず、会話も弾む。ただし、残雪の上で滑れば一気に下まで行ってしまう。前を見つつも全神経は背中側に集中していた。
祓堂を過ぎ、斜面に太い流れが出だすと、雪渓も終わる。一級の道をトコトコと登って行き、一ノ越に到着。後立山が目の前に並ぶ。苦労した木挽山も眼下に見える。その下の方に黒部湖のカーキ色の水も見える。大自然がここにあり、山の織り成す陰影が見事。僅かに休憩して岩混じりの尾根に足を踏み出す。
喘ぎながら登っているご婦人。「お父さん、ここどっち行けばいいの」僅かなルートの逸れでも不安になりパニックになっていた。横目に見ながらにこやかに追い越して行く。背中から聞こえる呼気はやや苦しそう。ちょっと歩幅を小さくし、ペースダウン。でも、振り返ると、楽しそうに登っている。これでいい。そんな様子にこっちも楽しくなるのだから・・・。
雄山到着。まずは一等三角点が出迎えてくれる。実はこれで4度目の登頂であるが、これまで一度も最高点を踏んでいなかった。それには有料である事が一番の理由なのだが、今日はしっかり踏んで行く。社務所で参拝料の500円を払い、最高所へ向かう。オレンジ色の衣装を着た神主が追い越してゆく。何が始まるのかと思ったら、一定人数を御祓い・祈祷してくださるのであった。
3003m到着。そして雄山神社の前に10名ほどが座り、神主さんにご祈祷をしていただく。なにか心が洗われる感じで、登頂に味付けがされた感じ。この雄山の標高は神社前に埋まっている大岩の標高で、他は下から持ち上げたものと説明を受ける。確かに見える玉石には、マジックでの祈願書きが見える。最後にお神酒を頂くのだが、これが美味い。銘酒「立山」のその味に思えたが、合っているだろうか。展望もそこそこ、かなりいい感じ。
社務所の前に戻りビールで祝杯。次々に登ってくるハイカーが前を通り過ぎる。その多さに、百名山や三霊山などを感じる。1時間ほど滞在したか、下山に入る。大汝山経由での下山路も頭にあったが、雪がまだ多い。同行者に万が一があっては・・・往路を戻る。驚いた事に、その同行者は下りが速い。すばらしい膝の屈伸で、しっかり私に着いて来ていた。スリップしても体勢でカバーしている。今回で登山三回目と聞くが、すばらしい身体能力と順応性。周囲の高山植物を愛でるが如くに、その様子をニンマリと見ていた。
一ノ越に戻る。今日は東の風。風除けに西側の登山道上に行き、室堂を見ながらの昼食。雪が織り成す斑模様が凄く綺麗。持ち上げたビールが、心地よく喉をくぐってゆく。「来てよかった〜」最高に嬉しい言葉が同行者から発せられる。泣けるじゃねぇか・・・。立山の自然の持て成しのおかげで、同行者も大満足。
室堂に降りて行く。折角なのでみくりが池温泉に入ろうと、室堂山荘のところから散策路を北に進んで行く。進む先に、室堂乗越への九十九折が見えている。そろそろまた、剱岳近辺に入らねばと思うのだった。みくりが池は、解け落ちた雪のブロックが、プカプカと船のように浮かんでいた。そして乳白色の硫黄泉にトップリと浸かる。それこそ極楽極楽。
湯上りに、持ち上げたシャボン玉で遊ぶのだが、観光で訪れた子供が目をキラキラさせて喜んでいた。当然こちらもニンマリとしてしまう。散策路には広東語が飛び交っていた。そのほとんどがトンボのような大きなサングラスをしている。あっちではブームなのかな。
室堂に戻り、14:00の便で立山駅に向かう。辺りは完全にガスに包まれていた。いいタイミングで遊ばせていただいた。下に着いてからも、温泉を楽しみ、その足で称名滝を観に行く。すばらしい水量。怒涛の流れ。飛まつでびっしょりと濡れるほどであった。
そんなこんなで、立山で遊ばせて貰った。そして、えっと思うかもしれませんが、雄山の最高峰を初登頂。
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