米子山  1404.1m            


 2011.12.03(土)   


  雨     単独       栃平林道を使う          行動時間28M


@駐車余地7:23→(18M)→A米子山7:41〜42→(9M)→B下山7:51


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栃平林道にはゲートがある。ダイヤル錠が付いているのだが、施錠してなかった。 @ここから取り付く。最初は急峻。この場所に至るまでに、岩の崩落が多々あり、退かして通過する場面が2回。 なるべく無毛地帯を選ぶが、急峻地形。 経路の半分は笹漕ぎ。高さは胸辺りの有視界。
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直下。山頂は平らな地形。 A山頂標識代わり A三等点 A西側の尾根。こちらのルートの方がなだらかで歩き易いだろう。
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笹を避けて降りて行く。 駐車余地の様子。 B取り付きは、古いゲートがある場所。 



 奈良山に突き上げ、悪婆山に抜けてR346号を使ってグルッと一周するような予定を立てていた。気合十分で1時半に家を出て、五味池高原線のゲート前に早々到着し、仮眠を決め込んだ。しかし安眠を邪魔するような大きな雨粒が降ってきた。それまで長野は降っていなかったようで、待ってましたとばかりの洗礼であった。雨具とヘッドライトで、出ようかでるまいか、サンドイッチをほうばりながら進退に悩んでいた。ここを大周回している人は見かけないので面白いと思ったが、流石にこの雨は躊躇させた。それには冬季を過ぎればゲートは開き、車でアプローチすれば予定の2座は楽々踏めてしまうこと。結局弱い自分が出て中止にしてしまった。すぐさまそれに変わる山を探す。周囲には地形図記載の山がゴロゴロしており、カーナビで探すのも容易いのであった。そして一番近くにある米子山を目指すことにした。

 R346から逸れて、農道を灰野川の方へ南進して行く。途中から豊丘ダムの案内表示が現れ、それに従い東進。そしてその先でダム堰堤に向かう道を左に見て右折して行く。これで自然と栃平林道に入って行く。しかし気持ちよく走っていたところ、目の前に悲しいものが現れた。先ほどの五味池高原線は冬季封鎖期間に入ったことは認識していたが、こちらは情報皆無。目の前で黄色いバーが横になっていた。ここからだと4〜5キロのアルバイトとなるか。簡単に思っていた場所が、少し遠くに思えるようであった。色んな判断の前にゲートを確かめてみる事にした。遠目ではチェーンが巻かれ、そこにダイヤル錠が見えた。しかし近寄って行くと、なんと施錠しては居らず、引っ掛けてあるだけなのだった。ウェイトリフティングの選手のようにバーを持ち上げゲート内に車を進める。注意書きには、林道が荒れている旨が書かれていたので、ここから先は自己責任。

 ゲートの先からダート林道を行くと、確かに落石が多い。道の中央に20キロほどあろうかと言う大きな物もあり、雨の中に退かす作業も伴った。雰囲気として安心して走れる林道とは少し違っていた。当初は西側から取り付こうと思ったが、どうせなら調査と東側まで進んでみる。なぜにそうしたかと言うと、この林道は駐車余地に乏しいのだった。仮に対向車が来たら、すれ違いに苦労する林道。そんなこんなで、停めやすい場所を探していたのもある。そう思って進むと、米子山の北側尾根末端に、バーのないゲート跡があり、そこに2台分ほどの駐車余地があった。ここから地形も平坦で安心。突っ込んで、すぐさま雨具を着込み長靴を履く。

 最初は急斜面。崩れやすい3mほどを駆け上がり尾根に乗る。この先も急斜面で脹脛に張りを感じるような登り。時折ピンクの古いマーキングが見える。これは登山者でなく、林業関係者の物で間違いない様子。次第に笹がお出ましになり、逃げるように歩くも、逃げられるような場所も無くなり泳いで進む。と言っても優しい藪漕ぎ。ボトボトと笹を叩く雨音を聞きながらどんどん高度を上げる。するとそれまで続いていた急斜面が終わり、なだらかな平坦地が見えてくる。

 米子山山頂。山名を記した標識類は皆無。紅白2枚の境界表示が打たれているだけであった。それでもこの山頂は薄暗さが無く、こんな雨の日でも明るい山頂で、意外や居心地がいい。里山でありながら、志賀高原の前衛峰的な位置付けだからかもしれない。汗した身体が、立ち止まっているとみるみる冷えてゆく。すぐさま下山。往路はササの中が多かったので、帰りは気にしてやや東寄りに降りて行く。細かい小尾根も入っており、下に林道が無ければ迷いやすい場所に思えた。

 僅かな時間でずぶ濡れ。車の到着し、雨具の上着を干しズボンは半分下ろした状態で車に乗り込み次の山へ。


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