相ノ倉山 1567.3m アヤメ山 1372m
2012.11.3(土)
くもり 単独 行動時間:2H28M
@林道11.5Km峠8:41→(8M)→A尾根に乗る8:49→(8M)→B1400m峰8:57→(45M)→C相ノ倉山9:42〜43→(48M)→D峠10:31→(19M)→Eアヤメ山10:50〜54→(13M)→F峠11:07
@林道峠部には駐車スペースあり。見えている場所の直登より、北側を巻いた方が楽。 | A尾根に乗ると顔が出るくらいのササの丈。 | B1400m峰から見る相ノ倉山。 | 途中の大岩。右巻き。 |
大岩の基部には岩屋あり。 | 1470m峰(肩)には、ササの切れたオアシスあり。 | 再び大岩あり。ここも右巻き。付近に赤ペンキのマーキングあり。 | もうすぐ山頂。 |
C相ノ倉山 | C埋まった三等点。 | Cすかいさんの標識。 | C東側の様子 |
C北側 | 帰路、直立する大岩。 | こちらの基部にも岩屋あり。 | もうすぐ峠。中央右に駐車しているのが見える。 |
D峠を跨いでアヤメ山に向かう。 | 手前峰から見るアヤメ山。 | もうすぐアヤメ山。 | Eアヤメ山到着。標識なし。 |
E北側 | E南側。伝って来た方向。相ノ倉山が見える。 | F峠に戻る。 | Fどちらの入口からの距離か、11.5Kmポイント。 |
巻石山を登り終え、予定以上に短時間での下山が出来たので、東にズレて相ノ倉山も狙ってみる事にした。R405号から逸れて大原地区のパークランドの方へ林道を入って行く。よく踏まれた林道は、競輪場のようなバンクが出来ており、なんとも独特な林道であった。直線道路の辺りは、そのストレートさが気持ちがいい。そして大きく左にターンした先で分岐になり左が浚渫場のよう、右が四万側へ抜けて行く林道となる。ただし現在は「通行止め」のバリケードがされていた。冬季封鎖なのか、危険の為に封鎖なのか、今日は土曜日であり工事があればお咎めがあるだろうが、調査の為に入ってみることにした。バリケードの意味はすぐに判った。この先、林道の谷側で、崩落箇所が多々あるのであった。夜であったら、それが見えずに落ちてしまう人もいるだろう。それほどに荒れだしてきていた。あとは、ここは普通乗用車には厳しい状態になりつつある。落石もあれば、路面の起伏も多く、低い車高では酷。四駆必須になりつつあるようだ。
途中、コメゴメ沢川へ向かう林道が分岐するが、ここからの道も安心して走れる道ではなく、張り出している木々もそうだが、気を使ってハンドルを握る時間が続いていた。そして目的の峠部に到着した。そこの一段上には駐車するのにちょうどいい広見があり、そこに車を上げる。長靴を履いていざスタート。今日はつま先にカップの入った安全長靴の試行でもある。藪で倒木や石に躓き、普通の長靴で痛い思いをしたことがある。これならどうだろうと用意したのであった。
最初は藪の中を真東に進むように入ったが、イバラが多く服を引っ掛け難儀した。北側の斜面に土色が見え。一度車に戻ってから北を巻くようにして這い上がって行く。これは正解であった。真っ直ぐ登るより植生は薄く楽であった。それでもこの辺りで腰ほどのササ。尾根筋に乗ると首くらいまでの高さとなった。昔の道形でもあるだろうと思っていたが、尾根筋にはそれらは見られなかった。獣道でも・・・これもなし。膝を入れ、ストックを前方に突き出しながら分けて進む。新しい長靴のゴム性質が、ササとの摩擦が大きくなり足を回転させるのが辛かった。長靴も外皮素材を検討せねばならないと思えた。それでも進むしかない。
1398ピーク付近はまだ良かったが、その先の1400m峰の北側が、ややササの深い場所となる。自ずと進度がやや落ちる。前のほうに円錐形状の高みがあり、目指す場所は判っているものの、そこまでにポコポコと起伏が待っていた。そのなかには大岩を交えた場所もあり、基部には黒く口を開けた岩屋がある。経路には熊の爪痕もしっかり見えており、緊張しながら通過して行く。最初の大岩は右(東)巻き。途中で気づいたのだが、通過点の木々にはペンキマークが付けられていた。その全てが北にマークしてある。こうやって登った人が帰路の目印を付けたようであった。相変わらず道形は見えてこない。何となくこれか・・・とも思えるのもあるのだが、不明瞭すぎる感じがする。この先のピークはササが切れ、さながらオアシス。僅かに足を止めて呼吸を整える。
二つ目の大岩も右巻き。ここは直立した岩で、通り過ぎて北から見ると、ローソク岩と名付けたいような形をしていた。ここにも雨を凌げるような岩屋がある。中を見ても獣の足跡は無かった。相変わらず腰から胸くらいの高さのササを分けて進む。なんとも纏わり着くササの植生。高さこそないが歩き辛い植生に思えた。長靴素材のせいもあるのだが・・・。
相ノ倉山到着。北側に唯一の標識であるすかいさん製のものが残っていた。三等点が僅かに顔を出している程度、等級は掘らないと判らないほどであった。新雪がちらほらと残り、近くの志賀高原方面は、真っ白に覆われていた。短時間で山頂を後にする。この降り始めの最初をミスり、南西に下る尾根に入ってしまった。赤ペンキがないことに気づき、ミスルートを把握、北にズレ大岩の場所でルートに乗った。
往路を辿っているだけなので楽に構えていたのだが、峠への下降点マークくらいは付けておくべきであった。1398高点から南に行き過ぎて、戻るようにして西に下って行く。この斜面で取り付きに難儀したのだが、下る分には問題なかった。ただし、棘に引っ掛かるので衣服を気にする人は注意。
峠に戻り、次はアヤメ山を目指す。峠を挟んだ南側に位置する。舗装林道からの最初は道形があるが、すぐに自然の中に消えてしまっていた。手前峰が一つあり、目指す場所がスクンと見える。ササの尾根が続くのだが、その中によく探すと伝いやすい場所がある。鹿道なのかもしれないが、それを選んだ方がかなり楽であった。ただし、それらがない場所もあり、基本藪漕ぎである。
山頂部が近づくと、植生も弱まり歩きやすくなる。顕著な高みに見えていたのだが、現地はやはりパッとしないマイナーなピーク。山名事典に載っていなければ、誰も訪れない場所であろうかと思えた。今日は何も口にしておらず、ここで白湯を飲み少し体を温める。志賀側から舞って来た雪が周囲の紅葉をどんよりとした色合いにしていた。細かい雪の粒が頬を叩く。冬が近い・・・。再びササを分けて戻って行く。
尾根を北に向かいながら東を見ると晴れ模様。反対に西を見ると雪雲の中の様相。ここはその狭間のようであった。戻りつつ、なぜにこの山がアヤメなのだろうと考えていた。何処かに植生があるのか・・・そうじゃないと成り立たないような名前。山の形や雪形がアヤメ・・・はてさて。峠に到着。
峠から林道を戻って行くと、ジムニーが登ってきてすれ違う。オフローダーにとってのこの道は楽しいであろうと思う。
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