朝倉山  1086.7m 
           

 2012.9.17(月)   


  晴れ    単独       北側の処理施設より        行動時間:26M


@余地11:13→(6M)→A朝倉山711:19〜34→(5M)→B下山11:39


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南西にある登山口。今回はここからは入らず。こことは別に東側にも登山口あり。 @廃棄物処理施設の南に余地があり、そこから踏み痕が延びている。 山道の様子。登山道と言うより、里山の踏み跡。 A朝倉山到着。山頂全体が円形に掘れている。
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Aこれだけ割られた三角点も久しぶり、無残な姿。新設の三等点だったはず。モラルが・・・。 A東側に下るとベンチが置かれた展望場がある。のんびりと腰を降ろす。 A八ヶ岳が一望できる。刈り取りを控えた田んぼの色合いもいい。 A円形に掘られた周囲には石碑が並ぶ。
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A山頂中央の真上もまた丸く開けている。 A祠があり、この山の神様はここに居るよう。 北に戻り、余地への下降点分岐。左へ降りて行く。 B駐車余地は8台分くらいある。



 ちょっと諏訪湖に用事があり、それに託けて登れそうな山を選び出す。暑そうな日であり、麦草峠を越えて行くとして、そのメルヘン街道

沿いにある山としてつらつらと地図を追っていた。と言っても、もう茅野市の山での未踏座は1座しかない。それが朝倉山。今日はここを目指す。

 白駒池の駐車場はハイカーで賑やかだった。それを見ながら麦草峠に到着。こちらもハイカーの車が並ぶ。外気温は22度、さすがに気持ちの良い乾いた空気。今日は北八ッは快晴、反対に南八ッは濃いガスの中。その棲み分けがされる境が、丸山か中山辺りであった。こちらも覆われるのかと見ていたが、本当にブロックされるように北には侵入してこない。自然とは面白い・・・。

 芹ヶ沢交差点まで下り、ここから大門街道に乗って滝ノ湯川を渡ったらすぐに左折し、川沿いの道を行く。集落の中は狭く、そこを抜けると田んぼの中となり広くなる。進行方向右に朝倉山らしき高みがある。ゆっくりと車を寄せてゆく。城があった山であり、そのために登路はたくさんあるだろうと予想できた。

 山の南にさしかかる頃、そこに登山口を示す道標があった。ここはパス。右に見ながら通過して行くと、先方左側に廃棄物処理プラントがある。その前から山腹に向け舗装林道が切られている。グーグルアースで地形を確認してきており、最短アプローチの場所へ行く。右折して行く。進んで行くとちょっと驚き、こんな場所にクラフトギャラリーなる施設があった。芸術家は場所を選らばいないよう。と言うのも、この先にも廃棄物処理施設がある。穿った見方をしてはいけないが、周囲にゴミの多い場所で美を求める・・・ちょっと違和感を抱くのであった。

 林道を進んで行くと、右側に余地が見えた。8台ほどは停められ、ありがたいことに適当な日蔭もある。停める前に林道を先に進んでみると、すぐに処理施設があり、広い砂利を敷かれた駐車場には車が何台も停まっていた。月曜日であり稼動しているよう。駐車場でユーターンしていると、その施設内から家族連れが車で出てきた。経営者か・・・。怪しい北陸のナンバーの車は、相応に注視された。これまたしょうがない。先ほどの余地に突っ込む。

 長靴を履き、スマフォで地形図を開いて方向を定める。進むべき方向にはしっかりと踏み跡があり、伝うとすぐにコルに出た。ここで高い方は北側。やや下るような雰囲気で南に進んでゆく。数本、土地境界の赤い板が立っている。里山らしい道で快調に行くと、あっけなく登頂。

 朝倉山到着。祠が手前にあり、その先には円形の異質な空間があった。直径17mほどの窪地になっており、その周囲を「○○童子」と彫られた石碑が囲んでいる。三角点は東側にあるのだが、無残にも割られ可哀相な状態であった。中部圏では多いのだが、一部マニアなのだろうが、これを持ち帰ってどのように管理しているのだろうか。この石が欲しかったら小豆島に行けばいくらでも手に入るのに・・・。造った物を割ってまでの趣味は許されないだろう。

 山頂の東側には展望場がある。そこに下って行くと2脚のベンチがあり、素晴らしき八ヶ岳の展望が待っていた。今日は夏日ではあるが、涼やかな風があった。ベンチに腰を降ろしながらまったりと眺めていた。至福の時間。ちょっと一人ここに来て時間を潰すのにも良い場所に思えた。周囲は落葉樹の高木が生えている。色づく秋、葉が落ちた冬も楽しめる場所であろう。当然芽吹きの季節もいいであろう。里山にしてはやや長居をして踵を返す。

 道標は一切無いが間違える場所もない。尾根道を戻って行き、下降点から左に入る。処理施設からの機械音が聞こえるが、この部分は月曜日だから。週末に訪れれば、回避できるだろう。余地に到着。

 展望場と言う出迎えがあり、短時間ではあるが満足した山であった。その心地よさに、ビールでもあったら最高かも。ただし、ほとんど汗をせず登れてしまうので、楽しみは「展望」側となる。


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