八幡平  1613.3m 
           

 2012.8.12(日)   


  晴れ        同行者あり      八幡平駐車場より散策          行動時間:54M


@登山口7:30→(12M)→A見返峠7:42〜45→(14M)→B八幡平7:59〜8:06→(18M)→C登山口8:24


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@秋田・岩手県境 @登山口から石畳の道を行く。 散策路 階段も歩幅が歩き易い。
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A見返峠。トイレ舎がロッジのよう。 A見返峠標柱。 ガマ沼 八幡沼
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B八幡平山頂。 B大きな標柱。 B二等点も周囲に圧倒されている。 B展望台の上には、各方面の展望図がレリーフになっている。
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めがね沼 鏡沼 分岐点に戻り周回終了。 C登山口駐車場。 


 

 山に優劣をつけてはいけないのだが、ここに限り、登山・登頂意欲が薄かった。誰しもは混み合うより静かを好むだろう。100名山ともなれば、その多くが賑わう事になり、そんな中でもハイカーと観光客とが入り乱れるのが、ここ八幡平。本当に混雑を嫌うなら冬季にあがればいいのだが、ヘタレであり楽をしたいのはいつも。とならば、早朝にサッと踏んでこようと計画した。

 

 前日は玉川ダム下のキャンプサイトで幕営する。R341で玉川温泉に立ち寄りながら八幡平アスピーテラインに入って行く。各所から噴気が上がるこのエリア。地球の生きている感が強くする場所であった。長い九十九折を経て、登り上げると頂上駐車場。前回訪れた時は濃いガスの中で、何がなんだか良く見えなかった場所。今日は駐車場の様子がしっかりと見えている。ただし、上層にはガスがかかり、この時間では展望が望めないような状況であった。夜間でも駐車場は開放してあり、車中泊ハイカーには都合がいい。8:30から料金徴収時間との文言がある。サンダル履きのまま登ってしまおうかとも思ったが、あまりにも不埒、しっかりと登山靴の紐を締め上げた。

 

 秋田と岩手の県境標柱を見ながら散策路に入って行く。石畳のそこは、やはり歩き易い。緩やかな勾配の後に階段があるのだが、これも我が歩幅にちょうど良く快適であった。ゆっくりと汗をかかないように登って行く。斜面にはニッコウキスゲの黄色が目立つ。その下の方のスカイラインを車が通過して行く。観光地の風景。

 

 見返峠からは八幡沼が荘厳な景色で目に入ってくる。晴れすぎていてもこうには見えず、ガスのかかりようがちょうど良かった。トイレ舎が、あたかもヒュッテのように見える。そういうデザインか・・・。ゆっくりを決め込んだが、同行者はさらに牛歩。前日の疲れがあるらしい。ここは忍。

 

 さらに足を進めると、展望台がガマ沼側と八幡沼側に設けてあり、気持ちのいい開けた場所になる。トンボが空に舞い滑空している。周囲の緑と、水を湛えた沼の存在が、涼しさに後押しをしてくれていた。外気温は21度。程よい気温。じっとしていると寒いが、歩いていれば快適温度。道標に従い最高所へ。

 

 八幡平頂上。立派な展望台と、立派な標柱が出迎えてくれた。それらに押されて、二等点であるのにひっそりと埋まっていた。二等点がまるで三等点のようにも見えた。それほどに周囲人工物が大きいのであった。展望台に上がるも、周囲はガスの中。見えるであろう景色を、そこに設置された同定レリーフで想像する。ここが百名山でなかったら、来ないであろう百名山ハンターらしいハイカーが次々と到着する。展望台が無ければ全くもって展望の無い山頂。無かった時もあるだろうから、往時の印象はいかに。さて下山。

 

めがね沼経由で戻って行く。ここでもニッコウキスゲが賑やかしい。鏡沼は周囲の景色を映し出し、それこそ鏡となっていた。「不思議な凹地」を覗き込み、これはお城の古井戸のような感じ。自然の不思議、些細な事も興味を持つと面白い。たぶん、他に見られていないもっと面白い地形もあるのかと思う。たまたまここにルートが出来たから景勝地になったとも言える。

 

分岐点に戻り、駐車場に向けて降りて行く。登山口に到着すると、駐車場の係りの人が、ワイパーに紙を挟んでいた。有料の知らせである。おじさんが「もう出ますか、30分から有料です」と言う。「はい、もう出ます」と返す。残り5分。大急ぎで靴を脱ぎ車道に飛び出す。410円を本来は納めねば失礼なのだが、言われると反射神経が・・・。

 

この後、孫七温泉に入り、再びここを訪れた。9時30分。もう山ガールや観光客で大賑わい。これがハイシーズンのいつもの姿なのだろう。コンクリートで固められた散策路。山を歩くのに趣が無いのだが、これだけ多くの人が入ると、こうして守らねば、深く掘れてしまう事も理解できる。山を守るにも大変。


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