小丸山   1403.5m        
                        

 2012.2.18(土)   


  雪       単独      小丸山スキー場Pから旧ハイツスキー場経由         行動時間:3H57M


@小丸山スキー場P7:05→(76M)→A旧ハイツスキー場頂上駅跡8:21→(96M)→B小丸山9:57〜10:02→(35M)→C頂上駅跡に戻る10:37→(23M)→Dゲレンデ麓11:00→(2M)→E駐車場11:02


cyuusyajyou.jpg  gerende.jpg  rindouno.jpg  haitu.jpg 
@小丸山スキー場駐車場からスタート。 小丸山スキー場のゲレンデを詰める。 山腹林道に乗り、旧ハイツスキー場側へズレる。 ハイツスキー場ゲレンデ跡
rindouwohanareru.jpg  rihutocyoujyoueki.jpg  kanban.jpg  tsua2.jpg
電柱が在る場所から尾根に乗る。 A旧ハイツスキー場頂上駅跡地。 A昔の案内看板。 尾根道の途中にはツアーコースの看板もある。
kirihiraki.jpg ru-to.jpg tsua1.jpg  shinro.jpg 
切り開きの様子。 急斜面が終わると緩斜面。 多種の標識が残る。 それにしてもよく降る。
komaruyama.jpg  ushiro.jpg  hurirando.jpg  gekai.jpg 
B小丸山到着。展望のない場所。 B我がトレール。深さは30センチほど。 B今日はフリーランドー。 滑走途中から下界。
cyoujyoukeikaeri.jpg  haisukijyou.jpg  tore-ru.jpg  haituno.jpg 
Cリフト頂上駅に戻る。  無垢の雪の上を滑ってゆく。いや、緩斜面過ぎて滑らないので歩いて降りる。  こんな様子。  旧ハイツスキー場麓舎。
gerendehumoto.jpg  toucyaku.jpg     
D小丸山スキー場に戻る。  E駐車場に戻る。     



硯川温泉でのミーティング企画に賛同し、参加を決めた。そしていつものように付近の山を探す。しかししかし、未踏座はアプローチが厳しい所ばかり。冬季に楽に行ける場所が残っていない。最初は奥志賀の丸山を狙って地図を舐めるように見てルートを探っていた。問題は別荘地。部外者の侵入は不法侵入となるかどうか・・・。もう一つは丸山中津川林道に乗ってのアプローチだが、スキーを履いて腰までのラッセルをした過去がトラウマになっている。一番には悪天という部分があり、突っ込もうか場所を変えようか迷っていた。そして、先週の日光以降気胸が発症している。痛みも強く、軽く咳き込む状況。あまり状況が良くない。でも、馬鹿と煙は高いところが好きであり、家に留まる事はない。サブとして、丸山の西にある。小丸山も地図を眺めておいた。丸山に対しての小丸山。名前からして楽に思えたのだった。ただし小丸山もリフトでのアプローチで無く、下からしっかり歩き上げてのアプローチ。降雪を思うと、こちらもそう簡単に踏ませてもらえる日ではないと思っていた。

 

深夜1時半に家を出る。我が家付近も降雪があり、1cmほど積っていた。信州中野で高速を降り、志賀高原を目指す。まだ気持ちは丸山に揺らいでいたが、うどん屋の切れそうなほどたなびく幟に、小丸山に行き先は決まった。かなりの降雪であり、夜間瀬地区からスキー場のある土橋地区に入ると、そこかしこで黄色いライトを付けた除雪車が村内の道で動いていた。それにより、進めず待機していたり、除雪車なくして道路が進めないほどの積雪量であった。停められる場所は、その除雪してある駐車スペース。どこが公式の駐車場なのか判らずに右往左往した中、見つけた広見に入れるが、そこは雪捨て場のようで、邪魔と言っているかのように横を除雪車が何度も通過していた。よって仮眠にならず。

 

夜が白み始め車を移動する。どこが小丸山の駐車場なのかと探すと、ホテル群に囲まれた場所がそうだった。案内看板はあるのだろうが、全ては雪が覆い隠しているようであった。外に出ると寒い事。急いで身支度をして、普通に一番長い板を選択。もしかしたら今日は届かない。新雪がどれだけ乗っているのか。当初はハイツスキー場からアプローチと思っていたが、この新雪でもあり、少しでも疲労軽減と小丸山スキー場のゲレンデを登ってから林道に乗ってハイツ側にズレて行くことにした。本当はそのまま詰めてゆければいいが、小丸山の西側は西壁と言うべき場所。

 

駐車場から出てゲレンデに入る。8時からなのか、まだ動き出す前のスキー場ゲレンデ。準備をするレストラン関係者が、こちらを見ている。背中に視線を感じながらもリフト脇を這い上がって行く。急ぎたいが、呼吸を荒げると肺からの漏れ量が多い。口を結んでの鼻呼吸に徹する。ゲレンデ北端を伝うようにビステンの均した上を行く。そして標高900mまで上がった所で、林道が北側に入っているのが見えた。気にして注意していないと、ほとんど判らない。林道に乗ると、獣なのか、ラッセルしたような一筋のトレールが薄く残っていた。降雪が強く、風も強い。林道は樹林の中でよかったが、この先のハイツスキー場に出た時は、それらに晒されるようであった。

 

林道はそのまま北に伸びるが、ゲレンデの延長線側の東側にスキーコースがあるようで、そこで林道を一度離れる。リフト頂上駅からのルートであることに間違いない場所。そこを這い上がってゆく。途中少し急峻もあり、そこを深くラッセルして行く。林道幅の道形を行くと、目の前に電柱が現れた。この東側が緩やかな尾根で、ここから取り付くと、僅かに登るとそこがリフト頂上駅のあった場所であった。見るからにそれらしい場所で、すべてが撤去されているがよく判る場所。薄れてはいるが案内看板があり現在地を赤く示している。そして向かう小丸山までの山容も少し判るように描かれている。

 

リフト頂上駅跡地からは、山手側に切り開きがあり進む方向がすぐに判る。そこに入って行くと、驚いた事に立派な標識が現れた。「竜王登山道 ハイツ口」と書かれていた。ロープウェーまで5キロと添えられている。ここに来るまでツアーコースがここに存在するとは知らなかった。夏道同様に小丸山の南側で麓に降ろしてしまうのかと思ったが、こちらの尾根にもずっと繋がっているのであった。そして道が無い山と思っていたのだが、この表記は「ある」と言う事になる。ちょっと拍子抜けしたのと、新しい発見に喜んでいたのと半々だった。

 

最初はやや狭い急峻尾根を伝う。九十九を切りながら深いトレールを残しつつ高度を上げて行く。年代物の古い標識や、新しい標識も混ざっている。昔からの尾根通しのコースのようであった。標高1100mを越えると、なだらか地形。帰りのシュプールのために滑る場所を無垢にしておき、往路は樹林帯の中を進んでゆく。背中側からは、高井富士側のスキー場が動き出したのか、BGMや放送が聞こえるようになる。寒々とした景色、何が楽しくって登ってる・・・。いや、こうして登っているのが至極楽しい。自然との同化はすばらしい癒しとなる。

 

緩やかに高度を上げて行くのだが、進路前方の1370mの肩の所が一見山頂に見える。乗り上げるとまだ先に尾根の勾配は続き、その先しばらくでこんもりとした小丸山山頂に乗り上げる。地形図では南北に長細い山頂部であるが、冬季はちょうど北側がこんもりと高くなっていて、アプローチ側として手前になりちょうど良かった。東西は樹林に塞がれ展望無し。南に進めば竜王山側が見えると思ったが、この日の天気は、その進む意欲を削いでいた。持ち上げたみかんで喉を潤す。僅かな胃の膨らみにより肺が圧迫され、胸腔にエア漏れの鼓動が響く。いろんな意味で小食なわけである。じっとしていると寒いので次の行動を取らないと・・・。すぐさまシールを剥がし滑降に入る。

 

緩斜面はトレールに乗り、少し勾配がある場所は、豪快に雪を巻き上げながらトンバ・ラ・ボンバな感じで降りて行く。いや、そんな豪快じゃないのだが、雪を巻き上げる豪快さの例え。一気に滑り降り、リフト頂上駅跡に降り立つ。この先は緩斜面でありトレールの上をなぞって進む。そしてハイツスキー場跡地を麓側に降りて行く。ビステンで均してあれば滑る場所だが、もっさりと新雪が乗り、ほとんど滑りにならない。ラッセルをしながら降りて行くと、麓の方に二つの人影が見える。一度登ってきて引き返し、こちらの存在を判ったのか、また登りだした。降りて行くと、ロングヘアーダックスフンドを3匹連れたご夫妻であった。こんな深い雪の中をスノーシューでラッセルしながら登ってきていた。その表情は楽しそう。これも雪との戯れ。

 

廃業しているハイツスキー場の麓に降り、南にズレて小丸山スキー場内に入る。そして集落内の道もスキーで滑り降り駐車場に到着。駐車場は満車状態で、置き場所を探して右往左往する車が居るほどであった。サッと着替えて、志賀高原へ上がって行く。


chizu1.jpg

chizu2.jpg                          戻る