小柴山   265.6m        逢坂山   235.1m     
  
                       

 2012.5.5(土)   


  曇り    同行者あり       粟島灯台入口から小柴山ピストン、北にパノラマ新道を縦走         行動時間:3H8M


@灯台入口8:01 →(21M)→A小柴山8:22〜27→(16M)→B灯台入口下山8:43→(23M)→Cパノラマ新道入口9:06〜14→(26M)→D逢坂山9:40〜44→(39M)→E牧平10:23→(46M)→F内浦ターミナル11:09


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@粟島灯台入口から 全線コンクリート舗装路で快適。 緩やかな優しい勾配の階段。 途中一旦下りとなり。
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アマドコロがあちこちに。 灯台が見えてきた。 A粟島灯台 A灯台前の草地に三角点がある。
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A大きな一等点。 A朽ちた標柱があるのだが、山名を記していたのかも。 山頂から少し戻ると、南縦走路の入り口がある。現在はまだ非公表。 B灯台入口に戻る。
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灯台入口バス停を見つつ西に進むと村道46号線の分岐がある。ここを入る。 確かに行き止まり。 NTTやKDDIのアンテナ群が建っている。 C林道終点のパノラマ新道の入口。ここも景色のいい場所。
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C入口の標識が西側にある。 切り開きの様子。ワラビが沢山生えている。 尾根ルートの様子。 途中途中に展望場があり、これは内浦港側。
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終始樹林の中の道。木の間から左右に海を見る。 八所神社からの道が合流する。 逢坂山南側に不明瞭な分岐点がある。西側に進むと違う。北側に登って行く。 D逢坂山。山名表示はなし。
2.jpg yakisobapan.jpg  oosakahyoucyuu.jpg  takeno.jpg 
D二等点 Dかなり潰れたヤキソバパン。ヤキソバパンは島内では売っていない。この先もここでヤキソバパンが撮られる事は無いだろう。 山頂からの各方面への時間。 竹の回廊があったりする。
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北西側の景色。 牧平手前に分岐点。エスケープルートもある。 E牧平に出る。周囲は畑。こちらから入る場合、ここまでに道標が無く判り辛い。 ヘリポートを通過して行く。ヘリポートに普通に駐車されている地元の車。
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車道に出る。島内周回道路。 海岸線を南に戻って行く。  Fターミナル到着。  



 島に渡ったら最高峰を踏む。これまでの旅の常套手段。粟島に行くと決めた時点で、まず最高所を確認して踏めるかどうかを確かめた。粟島には灯台があり散策路がある。さらには、最近島内に縦走路が出来、島を横断するようなハイキングが楽しめると判った。これにより島に行くのが格段に楽しみになった。ただし天気がいまいち。当初は土日の方が良い様であったが、時間毎に確認すると、かなり予報がふらついている。雨雲の様子、天気図等々をよく解釈し、土日より一日早め金土で島に入ることにした。さてこの判断はいかに。

 

 4日金曜日は雨。とりあえず島を楽しむ事にしてレンタサイクルを借りて島を一周する。23キロありアップダウンも多く、これによりけっこう疲労感もあった。夜中はかなり強い降り、明け方に止んでなんとか曇り空になった。しかし高所はガスが垂れ込めていた。でも決行。まあ雨でも決行なのだが。宿主に話すと、小柴山の登山口まで送ってくださるという事で、ありがたく乗せていただく。この宿主は、なにを隠そう縦走路を切り開いているメンバーの様子。北側縦走路は既に公表してあるが、南側縦走路も切り開きが終わったと言っていた。確かに前日のサイクリングの時に、矢ヶ鼻の所でその作道跡を見ている。

 

 灯台入口バス停のすぐ東側に灯台入り口がある。宿主に礼を言って送迎車を見送る。ここからは歩き易いコンクリートの道が続く。電柱が時折見え、それが灯台まで続いていることが読み取れる。ちょうどアマドコロが乱れ咲きで、白い花が鈴なりに垂れ下がっている。それらを愛ながら歩いて行く。フキやイタドリも多く道に張り出してきている。歩かせて貰っている事もあり、少し整備しながら進んで行く。

 

 標高240mのピークに乗り上げ、やや水平に進み、次の260mピークの西を掠めるようにコンクリート舗装は進む。その先は緩やかな下りになり、山頂部はその先のピーク。登って行くとガスの中から白い灯台施設が現れてくる。終始緩やかな歩き易いルートであった。灯台の直下はアマドコロの大群落で、山菜好きには宝庫に見えるであろう。

 

 粟島最高所に高さの低い白い灯台が建つ。標高があるから、建物自体の高さは必要ないってことなのだろう。解説文を読むと、日本で三番目に高い場所にある灯台のよう。灯台の西側の草地の中には、大きな基石の一等点が眠る。その横に朽ちた標柱があるのだが、おそらくはここに「小柴山」と書かれていたのだろうと思う。それにしてもこの山頂大地は広い。あたかも山村にある小学校の校庭のよう。桜もあり、もう一週ほど早ければ楽しめたような状況であった。生憎のガス、山頂からの景色はおあずけであった。

 往路を戻る。山頂から僅かに戻ると、東側に切り開きがある。間違いなくここが南縦走路への入口であろう。起伏が多い南側、どんなルートで開いたのだろうか、気になる。時間の経過とともにガスは消えつつあり、峠に戻る頃には、背中平側の山々が見えるようになってきた。何とか回復傾向にある様子、気圧も上がってきていた。

 

 灯台入口に戻り、バス停を横目に釜谷地区の方へ進むと、すぐに村道46号線の入り口がある。広い林道で全面舗装。それもそのはず、進む先には通信各社のアンテナ施設があるのだった。そして林道も終点となると、そこには用途の判らないフェンスで囲まれた施設がある。さあここからパノラマ新道が始まる。宿主からは、最初はここまで送ってくださると言われていたが、小柴山を登る事で灯台入口まで送ってもらうことに変更になったのだった。縦走路入口には太いウドが3本転がっていた。付近も山菜の宝庫ってことか・・・。

 

 少し休憩した後にパノラマ新道に踏み入れてゆく。切り開いた苦労が判るような道。その道にはものすごい量のワラビが出ている。避けるのに一苦労するほど。そういえば、宿主に送ってもらう時、「あさ1時間ほどでゴミ袋二つほどワラビを採ってきた」と言っていた。それを目の当たりにしたような感じであった。左右に日本海が見える。これぞパノラマ。快適も快適。激しい起伏はなく、緩やかな歩き易い道が続く。さらには尾根ではあるが樹林の中の道が多く、暑い時期でも楽しめるルートに思えた。

 

 林道終点から20分ほど歩くと、東からの道が合流する。これが地形図に見える破線ルートなのかと思えた。終始道の状態はいいのだが、逢坂山が近づくと一箇所不明瞭な分岐が現れた。山手(右)側に行く道と西側に進む道。ここは迷ったが高い方へ行く道と、山手側を選択した。これは判断は正しく、少し勾配のある斜面を駆け上がると南北に細長い逢坂山に到着した。

 

 逢坂山は、時間道標があるだけで、山名を記したものは皆無であった。整備が進み、これから建てるのであろう。北縦走路の最高所であるが、ここからの展望は乏しい。僅かに木々の間から見える程度。二等点も静かに鎮座していた。休憩を終えたら、さらに南に向かう。

 

 逢坂山から北側進路は、最初は急角度に西に向く。地形的に尾根がこのように繋がるからなのだが、違う方向に連れて行かれるような気分になる場所。それがまた北進を始める頃、竹の回廊の中の通過となる。足許は綺麗に刈り取られ引っ掛かる物もない。作業者の苦労が偲ばれる。ありがたい限り。途中左側に展望所的な切り開きがあり、北西側の展望が開けている。ハイカーを考慮した作道であり気遣いを感じる場所でもあった。

 

 牧平まで10分の道標が見えた。そこにも東側から道が上がってきていた。この新道のエスケープルートか、元々在った峠道か・・・。この先にも竹の回廊があり、抜けると先の方に畑と人影が見えてきた。やけに人数が多い。車道に出ると、そこに居る人はバードウオッチャーと判った。そして畑に種を撒いている人が3名居た。ここが牧平。港に戻るように東を気にして舗装路を伝って行く。するとヘリポートの場所に出た。ここは普通に駐車している車もあり、地元民のノンビリさを感じたりした。先の分岐を右に進み、しばらくして島の外周道路に飛び出した。さて牧平に出てからここまでのルート、パノラマ新道を示す道標は、畑の中の本当の入口にしか設置していない。よって北側からの入山は、情報を得ていないと迷うように思えた。

 

 車道に出れば、昨日通過した道であり、勝手知ったる道。急坂をレンタル自転車の家族が押し上げている。漕ぐどころか、自転車の重さを持ち上げるだけでヒーヒー言っている。“もっと体力をつけないと・・・”なんて内心。下り坂が終わり、残りは海沿いの平坦路。昨日も気づいたことなのだが東側海岸は至極汚い。ゴミだらけなのである。本土からの漂流物なのだろうか。ちょっと勿体無い気がした。車道途中にもバードウオッチャーが沢山居た。先ほどもそうだがその多さ、粟島が渡り鳥の島である事が判るのだった。

 

 フェリーのターミナルに戻り、縦走周回を終える。本来なら港から歩き上げる予定であったが、民宿の宿主のご好意に甘えてしまった。楽しい快適なルートであった。開通した南側縦走路と併せるとさらに楽しいだろう。ただ、利用者が増えると送迎が忙しくなるかも。バスの便が乏しい場所であり、自己完結するには歩きだが、その場合は島を周回するのと同じ23キロほどの行動距離となるだろう。

 さてこの先、島は南縦走路をどんなアピールをして行くのか。漁業と観光の島、人が来て島が潤う。南縦走路作道も来島者を増やすためであろうが、島民の負担も増えるようなきらいも・・・。島内にマイカーを入れられない縛りが、こんな場所に影響か。でも外来の車を入れないのはいいこと。静かで居心地のいい島であった。いつかまた。

 

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