巻石山  1318.9m 
           

 2012.11.3(土)   


  晴れ       単独     長平地区西側の林道をアプローチに使う       行動時間:1H24M


@林道ゲート6:19→(17M)→A林道終点6:36→(4M)→B尾根に乗る6:40→(24M)→C巻石山7:04〜07→(22M)→D林道終点7:29→(14M)→Eゲート7:43


ge-to.jpg  ochibano.jpg  komorebi.jpg  syuuten.jpg 
@小山建設の私有林道。 この落ち葉の様子からして、全く使われていない林道と判断できる。 木漏れ日ハイカー現る。 A林道終点。
syuutenkara.jpg  oneni.jpg  horetaato.jpg yaya.jpg 
A林道終点からは東に一本明瞭な道幅が見える。実際にはその北側にも一本ある。後者を伝った方が正解だが、どちらでもいい。 B尾根に乗る。 下草のない快適な尾根筋。軽く掘れた道形がある。 やや急斜面も待っている。
sasa.jpg  sancyou.jpg  sokuryoudai.jpg  sankaku.jpg 
ササが出てくると山頂部も近い。 C巻石山山頂。 C航空測量用のこれらが残る。 Cササに隠れるように三角点がある。
santouten.jpg  minamiheno.jpg  kamoshika.jpg  syuutenni.jpg 
C三等点。 C山頂から南に刃物跡が降りているが、途中でその道幅はなくなるので往路を戻った方がいいよう。 カモシカの出迎え。 D林道終点に戻る。
1116.jpg modoru.jpg     
林道途中の1106高点からその先へ続く切り開き。 Eゲートに戻る。ゲート前の余地は10台ほど可。     



 今年の紅葉は気象条件がよく発色がいい。何処に行っても・・・。

 2週連続で山旅が出来なかったので体が鈍ってしまっている。折角の藪山シーズンであり、旧六合村の藪山に照準を定めた。降雪もあり、草津道路の通行止めもあるようだ。となると辺りは錦秋の景色となるか、まずは巻石山を狙うのだが、マイナー過ぎて登っている方は少ない様子。ただし南側山腹には、地形図に破線表示があり道の存在を示している。藪に埋もれてしまっている予想も出来るが、道を切った場所なら、周囲でも歩き易い場所と読み取れる。
もう一つは、山を巻くように林道が存在する。それを伝って北側まで行けば高度差最小でのアプローチも可能となる。臨機応変に二段構えで行くことにした。

 

大戸の関所跡を経て須賀尾峠を越えてゆく。長野原の周辺が新しい道となり、頭を切り替えないと昔人間には走り辛く感じてしまう。完全に整備されればいいのだろうが・・・。そして野反湖に向かうR292に入って行く。帰りに入ろうと思っている尻焼温泉の河原露天風呂を左に見ながら細い道を行く。

 長平集落の現在は、少数戸の別荘地のようになっていて、その中を通過する。途中左に広見があり10台ほど駐車可能。その前に山腹に向かう林道の入口がある。しかししかし、残念ながらゲートされていた。一応この先の周回林道も確認しておきたいので北進して行く。この先には白根開善学校がある。それなりに往来があるのか、かなり山間部に入っているわりには垢抜けている感じがする。

 そして林道入口。予想通りこちらもゲートされていた。さて天秤にかける。山道が長い方がいいか林道が長い方がいいか。もう一つは寒い時期であり陽射しは重要。となるとより東側がいいとなる。と言う事で、先ほどの林道からアプローチすることにした。

 

ゲート前にゆったりと停めていざスタート。ゲートには、私有地なので進入禁止との看板がある。先に進んで問題があれば戻ろうとの判断で侵入して行く。しかし、林道に積った落ち葉から判断すると、この舗装林道に車が通った形跡は、ここ数ヶ月ないようである。数ヶ月どころではないのかもしれない。ザクザクと踏みしめながら行くと、1106高点からその南側にある高みに向けてきり開きが上がっていた。防火帯にも見える広い切り開き、山頂部になにかあったのかも知れない。それを右に見てもうしばらくで破線の始まる場所になるが、歩道の存在は全く判らなかった。そのうちに林道は終点となった。この終点地には、幕営時にテントを張る時に使うような石がちらほらと置かれていた。

 

終点地から東を見ると、何となく道形があるのが判る。伝えば尾根に乗るのかと思い東進して行く。しかし途中で有耶無耶になった。でもここは下草の無い斜面。どこを歩いても楽な場所となっていた。そして尾根に乗る。そこには掘れた薄い跡があった。これが破線か・・・。北進が始まる。周囲では鹿の警戒音が響く。熊の居るエリアであり周囲に敏感にアンテナを張る。糞が一箇所で目に留まっただけで、木への爪痕などはなかった。

 

標高1230mを越えると、やや急峻斜面が待っている。ここは九十九を切るほどではなく直登できる場所。そして周囲にササが出てくると山頂部は近い。地形図で見るとおり広い山頂部。実際の山頂大地は、西側に向け勾配があり、もう少し細かい等高線表示が出来れば、三角点ポイントが最高点という事になるだろう。

 

巻石山到着。濃いササが生え、そこに航空測量用の台が残っていた。その南側に三角点が眠っていた。ササが被さるようにあるので、横から覗き込むような恰好で発見となった。展望のない場所だが、広い場所で閉鎖感がなくていい。ここから南に降りる尾根に刃物跡が続いていた。道形があるような広さがあり、調査に為に伝って行く。しかし3分ほど伝った先で刃物痕もなくなり道幅も途絶えた。しょうがないので往路の尾根に戻るべくやや東を気にして降りて行く。

 

巻石山の南斜面。けっこうに微細な谷や尾根がある。迷うほどではないが、地形に従っているとやや西側にフラれそうであった。谷を跨いでいると、一頭のカモシカがこちらを向いていた。しばらく対峙し、ゆっくりと彼は先を歩いてゆく。走るのではなくゆっくりと歩いているのである。すぐに私は追いついてしまい、その距離15mほど。でも彼はゆっくり・・・。それほどに人が入らないって事なのだろう。

 

1166高点の先で、往路の尾根筋から逸れて西側に少し進んでみた。歩き易いからそうしたのだが、その先には軽四が通ったような道形が出来ており、伝って行くと林道終点地に乗り上げた。振り返って見てみると、伝って来たから存在が判るが、最初に見た場合では判らないような道形だった。往路に、終点地から伝った道形のわずか10mほど北側にも道形があったのだった。こちらを伝った方が直線的でいいようだ。でも大した時間差ではないだろう。

 

林道に乗れば、あとは紅葉を愛でながら下るだけ。見事な紅葉に、しばし足を止めてカメラを構える。ザクザクと乾いた音を響かせながらゆっくりと高度を下げてゆく。そしてゲート到着。

 

不法侵入になるのか・・・。でも現状の林道であるならば、許される行為であろうと思う(自分勝手)。ゲートから入らずとも、周辺から取り付き、林道に乗ることも出来てしまうから・・・。



chizu1.jpg

chizu2.jpg

                             戻る