西ボッチ 1410.1m
2012.12.9(日)
雪 パーティー 沼原池駐車場より 行動時間:1H57M
@駐車場12:15→(13M)→A子守石分岐12:28→(3M)→Bフェンス前12:31→(7M)→C取り付き点12:38→(45M)→D西ボッチ13:23〜38 →(15M)→Eフェンス前に戻る13:53→(19M)→F駐車場14:12
@沼原湿原駐車場。冬季はトイレは封鎖。 | @散策路へ入って行く。 | 散策路から見る沼原池。 | A子守石分岐。左へ。 |
B池のフェンス前。右へ。 | B木道の上を行くのだが、中央部は抜けているので冬季注意。 | 木道の上を伝って・・・。 | Cフェンスが角になった場所から取りつく。(池側の絵) |
Cフェンスを背にして山側。 | コンクリート構造の人工物。 | 尾根に乗り上げた場所。 | 終始ササの中。取り付きからの中間点付近。 |
強靭なラッセル。さすが生粋の藪屋。 | 奇形の木を見ながら。 | D西ボッチ。栃木の双璧標識が待ち構える。 | D山部さんの3D標識。雪が乗りいい感じ。何度見ても浮き立つ標識に思う。 |
D山紀行の標識。 | D三等点を掘り出す。 | D下山開始。 | 下りは楽だが相変わらずの雪まみれ。 |
Eフェンス前に降り立つ。 | F駐車場に戻る。 |
沼原池の広い駐車場は、一面の無垢の雪原となっていた。雪煙を上げて爆走してきたので、リアガラスは巻き上げた雪で真っ白。ゴットリと雪が付着していた。積雪量は30センチくらいになったろうか。足を降ろすと膝下あたりまで潜るほどとなっていた。外気温はマイナス5度。どんどん下がってきている。鬼ヶ面山に続き2座目の西ボッチを狙う。ここも短時間でのアプローチと、すこし楽な気持ちでいた。
サッと用意しスタートする。道標に従い沼原池を左に見ながら緩やかに下って行く。この先で北進していた周遊道が西進に変わると、階段状のルートとなり、帰りの登り返しを気にしてしまう場所。その先T字分岐となり、左(南)に進んで行くと正面にフェンスが現れる。行き止まりなのかと思ったら、フェンスに沿うように木道が付けられていた。木道は往来の交差を考慮してだろう中央に空間があり、積雪期は要注意であった。
木道が途切れ、散策路から山道風味になる。左側に続いていたフェンスも直角に南側に曲がる場所となる。地形図からもここが適当な取り付き点。斜面をみると、奥の方までピンクのマーキングが続いている。白い景色の中に鮮やか過ぎるピンク色。工事用マーキング材として作られたこのピンクのテープだが、山屋関係者の中では一部で問題視されているとも聞く。目立つ=自然の色ではないから・・・。いざ突入。
笹を踏みながら行くと、目の前にコンクリートの方形の標柱が現れた。ステンレスで上部が覆われ、その中にもまた蓋があり、その下がなにかの装置の取付座となっていた。これほどにまでして上部を守るものとは・・・。不思議に思いつつも足を進めて行く。低い笹原であったが、斜度が上がる毎に分け進むようになった。バリバリと分けて進むのだが、どうも道形が笹の下にあるようで、笹に乗った雪を払い退けてやると、折られた笹の切り口が見え、人の手が入っていることを示していた。
途中で尾根に乗る。南側が切り立っており、そこに笹原がないので幾分か開けた感じがする。このまま痩せ尾根と願いたかったが、その先は広い尾根上を行く。相変わらずピンクのマーキングは続く。笹に着けられていたりするので、雪の下になっているものもあるようであった。毛の手袋にゴットリと雪玉が着いてゆく。余裕をくれていたが、けっこう一生懸命に登らねばならなかった。
両手が休めることなくがむしゃらにもがく。雪の重さで、腰くらいまでに下がった笹が、退かしてやると1.8mぐらいまでに立ち上がる。それから分けて行くので、いつも以上に分けて進むのに時間が掛かった。それを見越してか、後からサッと鎮爺氏がトップを変わる。言わずとも察する山屋感覚。有り難いものである。ただ、ここはトップだからセカンドだからの差は無い場所。雪が少し落ちるくらいで、分けて進む量には変化なく、しいて言えば間隔を開けずに前後していると楽であった。3番目の猫爺氏の姿が見えなくなった。時折振り向いては居たのだが、トレースが出来ているので問題はないだろうと安心していた。
取り付きから45分。やっとそれ以上の高みがなくなり、西ボッチの山頂に到着した。山部さんの3D標識と山紀行の標識が仲良く並ぶ。マーキングはまだ先に進み、なにかの方向を示しているようであった。ここには三角点があるはず。最高所を足で探っていくと、コツンと当たった。いつもは苦労する積雪期の三角点探しだが、この時は労せず見つけ出すことが出来た。猫爺氏を待ったが姿がない。木に登り声を出しても雪の中に吸い込まれるだけで返答もない。無線機を出し144と430で呼んでみるも・・・。下山を決める。
あるところまで降りると、下って行く足跡を見つけホッとした。すれ違おうものなら大変。猫爺氏は戻っていると判った。下りは快速だった。スキーで滑るような速さで斜面の雪を利用して大股で降りて行く。後続の鎮爺氏も侮れないスピードで降りてくる。あっという間に池の西の散策路に出た。そこには真新しいトレースがあり、猫爺氏が戻っているのは間違いなかった。何かトラブルがあったか、この気象条件では厳しい場所であった為か、締まった雪ならまだしも、この降り始めの雪はかなり厄介だったのは間違いない。
木道を急いで戻り、階段の場所まで来ると、先の方に猫爺氏がゆっくりと登っていた。無線機に向かって何かしゃべっている。背中から声を掛けると、「何度も呼んだのに・・・」と。「えっこちらも・・・」と。どうも、持っている割には有効活用してないようであった。とぼとぼと戻って行く。
駐車場に到着し、すぐさま東ボッチを目指す。
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