オンバ沢山   1545.6m        
                        

 2012.1.28(土)   


  晴れ     単独      林道科の木線入口(大曲)から         行動時間:1H15M


@科の木線入口(大曲)9:02→(4M)→A処理場脇防火帯入口9:06→(37M)→Bオンバ沢山9:43〜46→(22M)→C処理施設前10:08〜10→(7M)→D林道入口10:17



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@大曲の所にある林道科の木線入口から。最初は下り。 下って行くとゴミ処理施設前に出る。右側の林道を行く。正面がオンバ沢山。 Aゴミ処理施設を左にして、右側に防火帯尾根が出てくる。ここから取り付く。 最初の顕著なピークには色とりどりのリボンが下がる。
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登ってきたワカントレース。 二つ目のピークは急登が待っている。九十九を切って登って行く。 急登を終えて日差しを浴びる。 Bオンバ沢山は防火帯の通過点のような場所。三角点は正面右奥の場所にある。
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B登ってきた側 B南にも広い防火帯が続く。 B掘り返したが、三角点は姿を現さず。 急登箇所の下降。
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ゴミ処理場へと降りて行く。 C処理場前に降り立ち、ワカンを脱ぐ。 C今日はワカン行動。 D大曲に戻る。



 早いものでJJ氏が旅立ってから1年が経過する。時折懐かしむように氏のホームページを開くのだが、そのメインページにいつも表記してあるのが、この山である。彼の山歩きはとても共感が出来る物であった。謙虚で真摯で・・・。氏が歩いた場所であれば、そのピークに立って、何か感じ得たいとも思ったりもしていた。

 

 前夜の帰宅は22時であった。ほとんど出かける元気がなく、珍しく金曜日にお酒でも飲んでしまおうかと思うほど疲れていた。でも、ここでくじけては・・・。一度へこたれると癖になる。貫き通してきた毎週登山。僅かな気持ちの持ちようで止める訳には・・・。では手短な、簡単な場所を選びたい。ただし条件は降雪後の快晴。本来はスキーがベスト。ラッセルしてのそこそこの山・・・。標高を1500m付近に照準を定め探していると、諏訪湖の北側に登り残しを見つけた。ちょうどいい。

 

 6:30 日が上がったくらいでのんびりとスタート。国道152号で大門峠に上がり、白樺湖を前にしてビーナスラインに入って行く。まだ通過している車は少なく、新雪を蹴散らすように進んで行く。それこそ高原の中の道と言えよう場所で、気持ちいいこと限りなし。途中、カメラ集団がある方向を一斉に狙っていた。その数10台ほどあったか・・・。なんだろうと思いつつ横目に通過して行く。車山スキー場も動き始めており、そのなだらかさが至極気持ち良さそうに見えていた。その先の諏訪市営の方は、忙しそうにピステンブーリが雪を均しているところであった。そろそろ目的地が近くなってきた。実は、場所こそ決めたがどうアプローチしようかは決めていなかった。現地で判断すればいいと・・・。普通に山の周囲の林道を上手く使えるかと見るのだが、大曲の所から東側山腹に一本入っている。これで行こう。

 

 大曲停留所の先の、カーブの場所から林道は降りて行っていた。ただし入口はチェーンで塞がれている。林道科の木線と言うらしい。除雪までしてあり拍子抜けなのだが、何かこの先に施設があるのだと解釈できる。すぐさま準備して、足には久しぶりにワカンを装着。長野の富倉地区で、そして尾瀬でカンジキを見て、たまには装着して歩きたいと思っていたのだった。北陸では頻繁に使ったが、関東側ではあまり使わない。全ては雪質からくる部分と解釈している。周囲はフカフカの雪。ワクワクするほど楽しみなのだった。

 

 チェーンを跨いで降りて行く。下の方に道が見えるので、樹林の中をショートカットして急峻を降りる。するとその先に廃棄物処理施設があった。除雪はこの為であった。ただし施設内は雪が覆っている。冬季は運用してないような場所に見えた。その施設の入口を前にして、正面にオンバ沢山らしき高みが見えている。西側を巻いてゆくように林道は進んでいる。こちらにも除雪がある。そのまま伝って行くと、右(西)側に広い伐採幅が上がっている。間違いなく防火帯の様子。除雪してある場所より新雪の方が面白い。その防火帯の方へ足を進める。沈み込み量は15cmほど。思いのほか締まっている。地形図を見ると尾根上には破線が入って山道があることになっている。この防火帯の道は、広すぎるほどの一級の道とも言える。

 

 最初に登り上げたピークには、色とりどりのリボンが残されていた。1450mの顕著な高みであった。振り返ると、いい感じにワカントレースが着いて来ている。それを見て、「俺、頑張ってる」と自画自賛。ここから僅かに下りこみ、しばらく進むと急登箇所が待っている。足の裏に時折ガリッと当たるので、もしかしたら大岩がゴロゴロある場所なのかと思えた。九十九を細かく切りながら登るのだが、スキー歩行なら数度休憩する場所であろうが、ワカンだと休憩入らずで足が回ってゆく。どうやらこちらの方が自分には合っているのだと思う。急登を終えると燦燦と輝く日を浴びる場所。少し展望がいい。そしてこの先の高みが山頂かと思ったら、ニセピークのような場所であり、その先に広い大地が待っていた。

 

 オンバ沢山到着。通過点のような防火帯の切り開きが屈曲するピークであった。“ここここ、JJ氏が写真を撮っていた”そんなことを内心で思いながら、さらに“やっと来たよ”なんて彼に声をかけたりする。氏のリボンでもあるかと思ったが、ピンクのテープが下がるのみ。日頃からゴミ拾い山行をしていた彼のこと、臨機応変に場所によって取り付けを判断していたのだろう。痕跡を探しているものの、それが何も無い事が嬉しかったりする。三角点標柱が、雪の上に3センチほど顔を出していた。掘り返してみたが、なかなか地面まで到達できず断念。往路を戻る。

 

 我がトレースに足を乗せて戻って行く。県道40号を通過する車が見えたりもする。スキー場は大賑わいの様子。この後には、近くの丸山も狙っているので、少し足早に戻って行く。ゴミ処理施設前の除雪林道でワカンを外し、復路は道に沿って戻って行く。土曜日でもあり、もしや作業が有るのかと心配でもあった。その理由は、林道入口に駐車したから。一応は通れる幅を確保して停めたものの、邪魔は邪魔。それがあるので少し急ぐ。ただし既に答えは判っていた。林道の上に轍なし。

 

 大曲に到着し、ワカンを外しザックを放りこみ、急いで下って行く。ここの大曲、通過する車が多く、ほとんど逆ギャラリーコーナー。「何してるのだろう、この人」そんな目がほとんどであった。


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