たらら山  1392.2m 
           

 2012.4.14(土)   


  雨    単独     林道聖山頂線休憩舎付近から          行動時間:1H13M


@たらら池側林道休憩舎東13:13→(21M)→A1380mFM長野アンテナピーク13:34〜43→(10M )→B1384高点東13:53→(9M)→Cたらら山14:02〜06→(20M)→D駐車余地14:26



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たらら池の東から、林道聖山頂線に入る。 @林道途中、休憩舎のある東辺りで積雪量が増し路肩駐車。 たらら山南東側林道分岐点 1380ピーク(FM長野)への入口分岐。
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A1380mFM長野アンテナ施設。 Aピーク東側の様子。 1380mピークへの分岐点にあるCP。 林道途中には、ハイカーのためだろうトイレも置かれている。
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B1384高点の東側で引き返す。 建設省施設への入口分岐。 C行き着いた先は、建設省の「雨雪量観測所」。 Cおおよその最高点。 
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藪を濃いで林道に降り立つ。  伝って来た藪斜面。  D到着   


 

 聖山側の林道が使えないことが判ったので、聖山からたらら山を短距離で繋ぐ事が出来無くなった。しょうがないので大回りして伝える可能性のあるたたら池側からアプローチすることとした。西斜面。どれだけ林道を雪が覆っているか。それでも大岡の集落があるので、除雪があるのではないかという期待も抱いて進んで行く。

 

 大岡地区からたらら池側に分岐する場所には、聖山ともたらら池とも表記が無く、地図とナビとを見比べながら左折するような場所となった。進んで行くと、右側に白濁したたらら池が見えてくる。その先で林道が左に分岐する。この場所には「聖山・たらら山登山口」と示されていて判りやすい。ここがこちら側の「林道聖山頂線」の入口。さて車で何処まで入れるか、恐る恐る突っ込んで行く。倒木や落石がある場所もあり、雪融けの時期らしい風景。滑りやすい残雪もあり、良く見定めながらタイヤを乗せて行く。ちなみにまだスタッドレスを履いている。

 

 林道途中には休憩舎もあった。そこには駐車余地が無いので、あからさまにハイカーのための施設と判る。薄暗い針葉樹の中にあるのだが、利用する人は居るのだろうか。だんだんと路面状況が怪しくなり、雪に乗っても、戻れる覚悟をして乗るような心境であった。そしてツルツルの危険領域に入った。そこから少し戻ると余地があるので、路肩に駐車。標高は1250m付近。ここからスタートとなる。

 

 地図を見るとたらら山を巻くように実線があり、その道が左から鋭角に合流するのがこの先にあるはず。まずはこれを見つければ、山頂へのおおよその距離感が掴める。このことを気にしつつ歩いていた。こちらもツボ足だが、先ほどの聖山ほど酷くない。しかし、予想した距離になっても左からの道が合流しない。注意していたのだが現れないのだった。見落としたか・・・とも思ったが、歩きながら確認している訳だし、車で通り過ぎているような速いスピードではない。

 進んで行くと下り勾配になり、その先で左側からの道が合流した。おかしいと思ったが、合流した先の東側の高みが山頂であり、そこに向けて進む事にした。すると、その方向に道形があり、登山道らしき道幅がある。これは地形図にも載らない道形。それにしては顕著な道。半信半疑で登って行くと、FM長野のアンテナ施設が現れた。北側は植林斜面。東側は雑木林で、一面雪の覆われていた。山頂の形態からしておかしい。でも道の存在から追うと・・・。往路を戻って林道に出て、東に進んでみた。途中にはトイレもあり「お手洗い」と書かれた標柱も立っている。ハイカー用であることに間違いない。進んで行くと、こちらも途中から下りだした。これで場所が読み取れた。下りだすピークが1384高点という事になる。という事は先ほどのFM長野のピークは1380mのピークであろう。だんだんと地形が読み解けてきた。視界があればもう少し早く判断できるのだが、40mほどの視界であった。

 

 引き返して、北側に分岐する道に入って行く。ただし、この道は山頂の北側を巻いてしまうはず。西側を気にしつつ、どこから樹林の中に入ろうかと迷っていた。それでも緩やかに登って行く道であり、そのまま足が向くまま伝っていた。すると目の前に人工的過ぎる施設が現れた。施設銘板には「建設省」のお堅い文字も見える。このための道だったのか。ここで気づくのだが、地形図の実線が現地と違っている事。雪に覆われているのか・・・いや違う、先の往路でも見られなかったし、こちらを伝っても様子が違う。これは地形図を見て入山すると迷う山なのであった。こんな時はグーグルアースを見て入った方が、道の存在が確認できるのだろう。

 

 たらら山山頂。でいいのかどうか半信半疑なのだが、まず間違いないであろう。観測施設の上部には、大きな監視カメラがある。24時間見張っているのか・・・。我が出没記録も鮮明に記録された事であろう。その観測施設を西側に巻いて、その北側にある一番の高みに立つ。手を広げたように生えているダケカンバがある。周囲がガスに覆われ、シーンとした風景となっていた。三角点を探すが、雪の厚みからしてまず探索不能。周囲は笹薮でもあり、雪を退かした後でも難儀しそうな場所であった。下山は北側に進んでみた。

 

 シラビソだったか、その幼生が密生した藪の中を分けて進む。枯葉が纏わりつき、雨具がすぐにドロドロになる。どこかで地形図の実線を跨ぐはずなのだが、全く気配すらなく林道を下にした。これほどに現地と地図が違っているのも珍しい。普通なら、在った名残があるものだが、それすらも無かった。林道に乗ったらトレースに足を置くように戻って行く。

 

 ひょいと登ろうと思った山が、意外や迷う場面もあり楽しい山となった。林道を車で下って行くと、林道の登山口標柱の場所で林業関係者が作業をされていた。通り抜け不可能な林道から出てきた私にも、にこやかに挨拶をしてくれた。たかが挨拶、されど挨拶。この大岡の地域が暖かい場所に思えた。

 
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