西天狗   2645.8m        東天狗   2640m     
                         


 2012.7.29(日)   


  晴れ    パーティー      唐沢鉱泉から反時計回り         行動時間:5H56M


@唐沢鉱泉7:44 →(41M)→A西尾根下降点8:25〜28→(35M)→B第一展望台9:03→(54M)→C西天狗9:57〜10:08→(12M)→D東天狗10:20〜57→(40M)→E中山峠11:37→(6M)→F黒百合ヒュッテ11:43〜58→(41M)→G渋の湯分岐12:39→(61M)→H唐沢鉱泉13:40


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@唐沢鉱泉から。多くのハイカーがスタートし、ひと段楽した登山口。 しゃくなげ橋を渡り、すぐ上の方で湧き水を給水。 A西尾根に乗る。 展望場は人・人・人。
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B第一展望台。 第二展望台。 白ペンキに導かれ登る。 C西天狗山頂。素晴らしい展望。
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C三等点は割られ・・・。 C西天狗から赤岳側。 C西天狗から東天狗。 途中、西天狗を振り返る。
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D東天狗も賑やか。 D東天狗から西天狗。 D西天狗から北側。 D続々とカラフルなハイカーが到着する。
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ヤキソバパンが淫らに。 尾根ルートで北進。 E中山峠 F黒百合ヒュッテ。
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G渋の湯への分岐点。 黒百合平から唐沢鉱泉間、滑りやすいルート。 登山道から林道に出ると唐沢鉱泉の源泉地を左に見る。 H唐沢鉱泉に戻る。

 

 だいぶ前から約束されたガイド山行。ガイドと言っても、それらしい事をするわけではなく、とどのつまりは山の楽しさや綺麗な部分、そしてちょっと危険な部分を紹介する程度。依頼された方は、この日の為に装備を固めたらしい。ただし、決行当日の朝3時、頭痛による不参加が伝えられてきた。いろんな緊張があったか・・・段取りが少し悪かったかとやや反省をしたりする。この方の為に、準備をした隠しアイテムもあったのだが、全てが流れてしまった。残る参加者は3名、総勢4名でのパーティーで八ヶ岳は天狗岳を目指すことにした。

 

 前夜は凄い豪雨になった。テント泊を山中でした人たちは、場合によっては浸水もあっただろう。小屋泊であっても怖かったかと思う。このおかげで、伝おうと思っていたR152が崩落の為に通行止めになってしまった。計算がやや狂い、主導する私が遅刻して唐沢鉱泉に到着。なんとも情けない滑り出しなのだった。駐車場はほとんど埋まり、既に日が高くなってから時間が経過しており、多くのハイカーはスタートして行った後の様子があった。急いで準備をして3名を引き連れる。

 

 しゃくなげ橋を渡り、水気の多い登山道を行く。ここは上の方で水が湧き出している場所があり、そこでプラティパスを満たす。この間、3名に先行させていたら、ルートを外してあさっての谷に入っていた。これが初心者か・・・苦笑いで後から声を掛けてルートに乗せる。外気温は22度、本当に涼やか。下界が暑すぎるとも言える。

 

 ひと汗かいたあたりで西尾根に乗る。小休止を入れるのだが、まったりとした他のパーティーがおり、こちらも同調。今日は急ぐ事は無い。ただし、少し涼やかなのをいい事に、歩きのスピードを気持ち上げてゆく。小学生の姿もあり、夏休みを知らされる。ハイシーズンに入り、ここも沢山のハイカーが居るようだ。ここほどのメジャーピークも久しぶりであり、懐かしむようにルートを辿る。

 

 尾根上の展望所的な場所で、多くの人が展望を楽しんでいた。周りがそうするとつられるものであるが、第一展望台はもう僅か先。それでも展望台であろうがなかろうが、展望が良ければ・・・。ハイマツの中を進んで行く。すれ違うパーティーもちらほらあり、ややスタートの遅さを感じたりする。振り返ると、茅野側にはモクモクとした雲が垂れ込めている。全ては前夜の雨のせいか・・・。
 

 第二展望台を過ぎると、デンとした姿で西天狗が構えているのが見える。ややガスが上がってきており、到着時の展望が気になった。赤岳側も同じようで、向こうはより濃くなっていた。大きく下って登り上げ。岩に打たれた白ペンキを追うように這い上がってゆく。今日のパーティーは足が揃っておりかなり楽。それでも岩の場所の危険箇所は、それ相応に目配せをしながら引っ張って進む。標高を稼ぐ分、やや気温も低下している。パーティー内の装備を確認すると、雨具も長袖の服も持たぬよう。そうか、黙っていると持たないのか・・・前回は持つように指示したが、今回は端折った。その結果・・・。我がザックの中のフリースや雨具で対応できると判断。寒さは山では体力を奪う、次回はここを徹底したい。

 

 西天狗到着。14年ぶりの登頂。懐かしい山頂。当時は2月であり、景色が全く違っている。ガスはおかげさまで一度消え去り、待っていましたとばかりの好展望の歓迎を受ける。一同に感嘆。到着した他のパーティーもその展望に声を発する。ここまでの苦労が、さっと消え去ったような爽快感。やや大休止を取る。クールダウンし、冷えすぎないあたりで東天狗に向かう予定とした。ここの三等点は、歯槽膿漏状態。割られた角が痛々しい。ここまで2時間ほどで到着している。初心者としてはかなり頑張って登ってきたとも言える。

 

 さて東天狗に向ける。向かう先のピークの混雑模様もうかがえる。大きく下り、ザレた道を這い上がって行く。根石岳側の尾根にもハイカーの姿。メジャールートには沢山に人が入っているよう。この天気なら当たり前か・・・。南から吹き上がる涼やかな風。昨日の豪雨のせいか、麓側から沸きあがるガスが多い。それにしても山ガールが多い。目に鮮やかであり、綺麗な人も多いので嬉しいのだが、見るからにお年寄りがその服装をしている場合がある。無理はしないこと・・・。

 

 東天狗到着。と同時に祝杯の為のビールを配る。火照った体には、それが速いほど美味しく感じる。メンバーがザックを降ろさぬうちから、乾杯となるほどであった。それでも問答無用に美味しい。再び大休止、展望を楽しみながら涼やかな空気に癒される。山頂に20名ほど居ただろうか、山頂が広い分、あまり干渉されずに居られるのがいい。生憎、赤岳側は完全に白く包まれてしまった。反対に北側の展望は有視界。やはり展望の山である。

 

 下山は、奥庭側は通らず中山峠を経由する。岩の上を飛ぶように進むのだが、パーティー内の2名は、軽登山靴でソールが柔らかいタイプ。なかなか苦戦しているようであり、次回の購入は、少し堅いソールをとアドバイスを入れる。そして中山峠から下降して黒百合ヒュッテに到着。可愛らしい犬が飼われ、しばしじゃれあう。飼い主は家庭犬の訓練を知っているようで、使われる専門用語で犬に対応していた。このヒュッテ前も山ガールで賑やか、あっちもこっちも・・・。このヒュッテで飲料水も提供しているのだが、ビジター用というか、泊り客用として用意されていた。

 

 黒百合平からの下りは、足元が滑る場所が多い。後から悲鳴が聞こえ、大転倒して下半身がドロドロになっている姿があった。これも勉強。体験して覚える。転ばずしてスキーは上達せず、山も、転んでみて体が覚える。ただし、怪我をしては元も子もないのだが・・・。各人、ひざが笑っているようであり、踏ん張りが利かなくなっているのが判る。渋の湯の分岐を過ぎてもなお、足場が滑る。少し危なっかしくなってきたので少し水休憩。私の昔も同じ事であり、この趣味の通過点。自分で体得したノウハウを少しづつ教える。我が足の裏はビブラムソール、後の悲鳴をよそに、さほど滑らないで歩けるのだが・・・。装備の違いもあるようであった。

 

 最後の橋の所では、女の子が水着で唐沢の中に居た。見るからに涼しそう。冷風が川面を駆けている、夏は橋の上が涼やか。林道にでる。降りて行くと源泉地が左にあり、その成分からであろう美しい植生に思わずカメラを向ける。草津などのチャツボミゴケのようなことなのだろうと見ていた。唐沢鉱泉に到着すると、温泉の休憩室からの沢山の目が、林道側に向けられていた。ひと足早くに下山し、既にさっぱり・・・。急いで車に向かい、風呂道具を抱えて施設内に・・・。

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