湯蔵山   1334m        
                        

 2012.1.2(月)   


  雪       単独      ホワイトバレースキー場より         行動時間:3H22M


@スキー場麓駅8:18→(19M)→A頂上駅8:37〜43→(90M)→B湯蔵山10:13〜34→(52M)→C頂上駅に戻る11:26→(14M)→D麓駅 11:40


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@ホワイトバレー麓駅から見る湯蔵山側。 A頂上駅 A頂上駅からの最初は下り。 しばらくはなだらか尾根。
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途中にある小屋。中にはアンテナが入っていた。 痩せ尾根があったり、起伏も多い。 吹雪に・・・。 B湯蔵山
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B今日はスキートラーブ。 B登ってきた南側。 Bお約束でヤキソバパン。 下山開始
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樹木を縫いながら滑り降りて行く。登り返しも少々。 Cリフト頂上駅に戻る。
D麓



 2012年の初登山。ガッツリとテントを担いで雪山を登ろうと思っていたところ、生憎の不幸が舞い込んだ。全ての予定がリセットとなる。そして初登山は湯蔵山を目指すことにした。地図にはルートが記されているが、歩かれる人が少ない為か廃道化していると聞く。ここだけ残っており、どう登ろうかと思っていた場所だが、冬季にスキー場を上手に使えば楽にアプローチ出来るのであった。

 8時。ホワイトバレースキー場が動き出す。リフトを二本乗り継ぐので、500円券を2枚購入。笑顔の綺麗な売り子さんで、何となくいい気分に・・・。売り子さんだけでなく、ここではスタッフの全てが感じの良い方であった。ただし少し旧式の仕様のリフトであり、2本目の長い距離は、フードも無く荒れた日の場合は酷に思えた。乗っている時間が長く、しっかり冷されるのであった。

 頂上駅に着き、リフト駅の作業員の顔色を伺う。向こうもこちらを見ているが、入山を制止される様子は無かった。気になっていたのはここだけ。シールを貼り準備をしていると、これまで晴れていた天気が瞬時にグレーな景色に変わる。先ほどまでの青い空が封印され、ちょっと怖い谷川岳を意識させる。この尾根を詰めて行けば、岩の殿堂の場所へ行き着く・・・。

 さて出発。最初は下降し、その先はなだらか地形が続く。純白の新雪の上にトレールを流して進む。しばらく気持ちよく歩いていたが、5分ほど進むと新しいスキートレールが現れた。どうも谷川岳側から前日かに滑り降りてきた様子。それはかなり新しいトレールに見えた。その向かった先は大穴スキー場の方。クラシックルートをスキーで伝ったと言うことだろうか。物好きは私くらいかと思っていたが、もっと上の猛者がいる様子。そのトレールに板を沿わせるように登って行く。すると目の前に人工物が現れた。鉄骨構造の小屋であった。破れた波板の中を覗くと、八木アンテナが入っていた。麓の共同アンテナ施設だったのか。

 尾根の上を苦労しながら滑ってきたのを見つつ進んで行く。アップダウンがあり、時折カニ歩きで登り返しているのだった。今日は北東からの風。右半身が冷される感じであった。1150m前後は周囲はゲジゲジマークがある場所。それを雪が覆い危なげなく通過して行く。ただし痩せ尾根の場所もあり、新雪でもあることから崩れないようにルート取りをして進んで行く。しばらくなだらかな地形が続くが、標高1200mから急登に変わる。九十九を切りながら上がるのだが、これまでがなだらかだったので脹脛の張りがちょっと嬉しかったりする。登りきると再びなだらか地形が続き、向かう先にこんもりとした湯蔵山が見えてくる。もう少しもがく様にラッセルせねばならないと思っていたが、意外や早く進んで来られていた。そしてこの辺りに来ると、大穴スキー場からもホワイトバレースキー場からの音もしなくなる。本当はしているのであろうが、吹雪の音がそれを遮っていたよう。腕の隙間から入ってくる風が背中に抜けて行く。

 湯蔵山到着。なにか標識があるかと思ったが、皆無であった。風を避けて西側の緩やかな地形に降りて休憩とする。スキートレールは、まだ先に続いていた。しかしそれらもこの降雪にどんどん見えなくなっていっていた。最初はここから西側に降りようと思っていたが、天候が悪すぎ。コース取りが面白くないのだが、正月早々でもありリスクを考え往路を戻ることにした。

 登り返しがあるのでしばらくはシールを着けたまま下降。ただし着けたままだと思うような滑りにならない。我慢の滑りとでも言おうか。ずり落ちるように下る。そして登り返しの時は、着けてて良かったとなる。1150mほどでシールを外し、やっと水を得た魚のように・・・滑れればいいが、そう上手くは無いのが現実。木々をポールに見立てて縫って進む。そして最後のリフト頂上駅までの登り上げは、カニ歩き。乗り上げたら軽くスタッフに会釈も忘れない。けっこう戻りも疲れた。スキーよりはスノーシューの方が適当な場所に思った。

 スキー場内に入り滑走するのだが、スピードがのると全く視界が無くなるような降雪であった。サングラスに雪が付着し見えなくなるのであった。それを拭っては降りるような繰り返しで麓駅まで降りる。そしてスキーヤーに紛れるように暖かいロッジに入り、缶ビールのプルタブを起こす。見た目もスキーヤーなのだが、背中の大きなザックは見るからに違和感があった。スキーが下手なのは、この重いザックのせいなのでは・・・なんて思ったり。

 ここは駐車場料金として1000円取られる。それにはコーヒー(オレンジジュース)2杯無料券が付いている。しっかり引き換えしてスキー場を後にする。


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