二子山    736m                                                                                                  
   2018.12.8(土)


 雨のち雪    単独     小坂地区登山口より      行動時間:2H5M


@駐車余地6:53→(3M)→A登山口6:56→(5M)→B一軒家分岐7:01→(3M)→C二つ目の分岐(少し迷う)7:04〜08→(54M)→D二子山東峰8:02→(8M)→E西峰8:10→(8M)→F東峰再び8:18→(40M)→G戻る8:58


   
高頭山に行こうと思ったが、熊野トンネルゲートではなく熊野川発電所付近にゲートがあり閉じていた。転進。 @広い路肩に停め出発。 A登山口の林道入口。横に沢。 A登山口標柱
       
B一軒家がある B一軒家の北側の分岐 B道標は、分岐より枝道に入って右にある。 B分岐にあるネジ木
     
C二つ目の分岐。ここも道標は見られない。 C分岐を左に進むと檻がある。 C分岐を右に進むと道標がある。 一軒家にもこれがあり、沢水を引いている。
       
最初の渡渉 2回目の渡渉 雨から雪に変わる。 雪を纏った笹尾根
       
D二子山東峰 D東峰標識 E西峰 E西峰標識
     
E西峰から東峰(左) F東峰再び ロープのある急登帰り 植林管理がしっかりされている。
     
一軒家の分岐帰り 車道に出る G駐車余地 187号の岩壁を掘削して作った場所。



 

 富山での忘年会があるので、併せて登る場所として高頭山を予定していた。既にアプローチ林道は冬季封鎖となっており、そのゲート場所は、熊野川ダム堰堤西のトンネルの場所だと思い込んでいた。しかし・・・。

 
 1:15家を出て、上信越道から北陸道と伝って立山ICで降りる。岩峅寺側から河内花咲線に入って行く。目的地としてナビにセットしていたのは熊野トンネルで、ナビが残り距離を減らしながら案内していた。もう少しで着く、仮眠がしたいと思いつつ居たら、予期せぬゲートで道が封鎖されていた。熊野川発電所のゲートで冬季封鎖になっていた。ゲート場所を完全に思い違いをしていたのだった。ここにもゲートがあったのか・・・。情報採集不足であった。

 
 ナビは残り距離を3Kmほどと示している。ここから登山口までは7kmほど。1.5時間ほど考慮すればいいが、この日は既に雨、そして雪予報であり、さらには夕刻にはえび寿司で酒豪が待ち構えている。条件の足し算引き算の計算結果を出すのに、時間はかからなかった。違う場所に転進しよう。

 
 金沢に居た頃に、狙おうと予定していながら、まだ未踏になっている二子山が西側の山向こうにある。大きく場所を変えずに楽しむには、ここが適当であった。仮眠の時間が移動時間に変わり、北に戻って西にズレ、荒屋敷月岡町線(187号)へと入って行く。黒川沿いの道は細く、大岩壁を削って造った苦労の見える通過点もある。ハングした回廊のような岩から、流れるように雨が落ちてきていた。

 
 小坂地区に到着し、まだ暗い為もあって登山口が見えてこない。細い側道を上がると、その先には民家のような家があり、エンジン音が煩いだろうと急いで引き返す。187号の路肩が広くなった場所に停めて仮眠に入る。地図を用意していないので、20年以上前の記憶を何となく呼び戻す。経路で驚いたことがあり、TBSラジオがきれいに入感している。以前は聞こえなかったはずだが、関東近県の山梨より富山の方がよく聞こえるのも不思議であった。

 
 谷の中で雨でもあり、夜明けが遅かった。ゆっくりと準備をして雨具を着こみ7時少し前に行動を開始する。南に歩いてゆくと、小坂の公民館らしき建物が見えた場所で東側に小沢があり、その横に林道幅が見えた。よく見ると二子山登山口と書いた標柱が立っていた。その横の看板が大きく、目立たなくなっている感じであった。伝って登って行くと一軒家があり、住まいはしていないが新しい薪が大量に割られ積まれていた。北側には沢水が引かれ、大量の水が林道幅に流れ出ていた。おそらく融雪の目的なんだろうと思えた。北に進むと、偵察時に見た場所で、民家に見えたのはこの一軒家だったのだと判った。

 
 一軒家の北側に分岐があり、一見道標がなく不明瞭であるが、枝道側に6mほど入ると「二子山登山道」と書かれたプラ板が下がっていた。ここには至極ねじれた木が生えている。葉がない時期なので判別が微妙だが、ナツツバキかリョウブであろう。進んで行くとまた分岐となった。ここも進路が判らない。林道幅の本道と思える方は左にターンしてゆく方で、左に入って行く。しかしその先で下りだし、捕獲用の檻が設置されていた。こちらではないと判断し、枝道に見える方へと入って行く。するとここでも、分岐点から6mほど進んだ右側に道標があった。なぜにこのような案内の仕方なのだろう。

 
 ドラム缶形状の貯水升が左に見える。これは一軒家に置いてあった升と同じで、この沢から水を引いているのが見えてくる。植林地内の道を進むのだが、けっこうに枝道が見える。特に道標がないのでまっすぐに進んで行く。沢沿いを進み、大岩のある場所で右岸から左岸側に流れを跨ぐ。しばらく進み。今度は左岸側から右岸側へと流れを跨ぐ。このころから、雨は次第に雪になり、辺りを白く変えて行った。強い降りように、高頭山に行かずによかったかとも思えた。

 
 足場の滑りやすい急登箇所にはロープが流してあった。もう周囲は真っ白で銀世界と言っていいほどになり、雪の重みで首を垂れたササがルート上を覆う。楽な場所と思いストックを持たなかったので、手で払いつつ進んで行く。僅かなこんな作業でも
が悴んで行く。北陸の湿った重い雪。

 
 二子山東峰登頂。そのまま西峰へと向かう。緩やかに下ったら登り上げて西峰。西峰からは周回路的な道があれば面白いが、戻るのが正規ルートであった。少し入っているのか、南に3mくらいは踏み跡が残っていた。露払いならぬ雪払いがされたので、ルートを伝っても雪に濡れなくなった。東峰に再び戻る頃、降雪は一時休止の様相となり、少し周囲が明るくなり近くの山々が楽しめるほどになってきた。

 
 帰路、ロープの場所は掴みながら降りてゆく。往路は探るように道形を追ってきたが、帰路はもう迷う場所はない。ゴアを着ているが、その内側には1200mまで上がる予定のままの服装で、ここでは少し過剰の防寒であった。汗した体に纏わりつく服を早くに着替えたかった。足早に戻って行く。植林地内は、枝打ちがしっかりされ立ち姿が奇麗だった。昔から、林業の盛んな大山町と言う認識がある。

 
 ドロドロになった靴を、渡渉しながら洗うように歩いてゆく。一軒家まで戻り、右に折れて下って行く。187号に出てもこちらには登山口道標は無かった。車に戻り着替えていると、1台の車が一軒家の方へ上がって行った。登山するなら上に駐車余地はないので戻ってくるだろうと思ってみていたら、数分経過しても車は降りてこなかった。と言うことは、一軒家の持ち主ってことになる。

 
 まだ9時。神通川の西岸、笹津山と御鷹山との間に、「大乗悟山」と新規に掲載されているのを見つけ、登ることにした。



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