幡矢ヶ岳    1271m                                                                                                  
   2018.12.31(月)


 晴れ     単独     みどり世紀の森より周回      行動時間:1H35M


@みどり世紀の森林道入口8:00→(8M)→A林道幅終点8:08→(6M)→B1010m尾根取付き8:14→(20M)→C硯岩展望地8:34→(13M)→D1220m肩(展望地)8:47→(11M)→E幡矢ヶ岳8:58〜59→(16M)→F峠9:15→(20M)→G戻る9:35


   
@「みどり世紀の森」の林道入口。 @絵図があるが、読めない。 @こちらはしっかりと読める。 水平林道が続く。
       
林道からの散策路 A林道終点。山道はかなりか細く不明瞭。 道の場所を青いマーキングが導いているようであった。 B1010m付近から尾根に取り付く。
     
赤い絶縁が続く。 1070m付近。細かい露岩混じり。 C最初の展望地から覗岩。この先にもう一か所、覗岩側の展望地がある。 C覗岩にはタイガーロープが設置してあった。
       
D1220mの尾根の肩。灌木が伐採して西側の展望がある。 D展望地から大鐘原ヶ岳 1240m付近から笹が現れる 最高所直下
       
E幡矢ヶ岳山頂。北側を見ている。 E唯一の標識。「はたやたけ」と読め、「はたやがたけ」と読めばいいと判る。 E北東側 E南側。南北に長い山頂部。
     
北側の尾根には地勢調査のリボンが見られる。 檜の樹林帯が現れると踏み跡が濃くなる。 F榛名神社からの道の峠。 F道標だろう支柱にこの手書き。
     
F峠から東側 山道が林道幅になる。 水を湛えた堰堤 車道に出る手前で、林道が南に入っており、伝うと行き止まり。そのまま南に進み、写真の場所は地形図の水線の谷。
   
往路の林道に乗る。 G戻る。林道通過の邪魔にならなければ、この場所に停めていいとのこと。




2018年の大みそかは榛名山系の幡矢ヶ岳を目指す。先達の各人の記録があり、伝える場所が見えてくるが、どうにも読みが見えてこない。なんて読む山なんだろうと思いつついた。南には覗岩と言う景勝地があり、それを見ながら登っている人が多い。それらに倣い時計回りの周回として計画する。

 

陽が上がってから出発し、箕郷から榛名湖へ上がる林道を伝う。目的の園地入口のだいぶ手前に、「榛名神社」と書かれた道標があり林道が分かれている。これを見て、天目山南を通過する山道と間違え、付近に園地入口があるものと思い探してしまった。大間違いで、もっと上にあるのだった。

 

目的の場所は大きな看板があり分かり易かった。ただし朽ちており判読は厳しい。駐車は、通行の妨げにならないよう林道前に停めていいと書いてあり、この一言は安心材料であった。でも、その文言を全うすると停められて1台だろう。そういう意味では、駐車場の無い不思議な園地であった。

 

8:00行動開始。林道を伝ってゆくと、そこから判れるように散策路が見られる。しばらく水平に進むと、尾根を巻き込んだ先で終点となり、そこから先は山道幅で続く。実線と破線で描かれる地形図通りなのだが、破線路はかなり頼りなく伝うのが難しいほどにか細い。それを補助するように青いリボンがあるのだが、それがあってもまだ道形が見えない場所もあった。

 

1010m付近で、顕著な尾根が西側へ上がっており、背丈ほどの岩が起立している場所から取付く。マーキングも見えるが、ここほどに分かり易い尾根であれば回収が順当だろう。ストックの力を借りてグイグイと登って進む。細かい露岩が現れ、踏むように、縫うように登って行く。すると、視界の中に黒いものが入ってくる。左前方から3つの黒い刃先が・・・。

 

覗岩が見えだし、よく見える場所と貪りながら登ると、最初の展望地となり全容が見える場所となる。岩をよく見ると、東側の岩壁にタイガーロープが流してあるのが見える。南側からの岩への登路があるのかと思えた。それに誘われ少し行ってみようかと思ったが、古そうなハーケンにランニングしてあったので、ちょっと躊躇し見るだけにした。正月前なので守りに入ったのだった。この最初の展望地から少し上がると、もう一か所岩場の展望地があり、こちらの方が見るのに遮るものが無い。少し角度を変えて覗岩を見られたが、おそらく岩ヤのゲレンデがあるのだろうと思えた。

 

雑木を分けながら尾根を登ると、1220mの肩の場所で刃物が入れられ展望地が造られていた。ここは鐘原ヶ岳側がよく見える。ここで南北に連なる尾根に乗った形となり、伝うと地勢調査の杭が打たれている場所もあった。小さなキレットを跨ぐと、1230m付近から笹が現れ、雪が乗っているので足許を濡らす。これが山頂まで続くのかと思ったが、途中でパタッと消え、下草のない落ち葉の堆積した場所を伝う。厳冬期であるが、榛名神社側を大型バイクが湖へ上がってゆくのが音から判る。日陰は雪で、氷だろうに・・・。

 

幡矢ヶ岳登頂。山名板があり、「旗矢岳」と書かれており、ここでやっと幡矢ヶ岳の読みが理解できた。この時季は葉が落ちて周囲展望があるが、他の時季では展望のない場所となるだろう。北側に下ってゆくと、こちらには杭ではなくリボンで地勢調査のマーキングがされていた。やや薄い踏み跡が出来ており、こちらからの方が伝う人は多いよう。

 

尾根が痩せてくるとヒノキの植林帯が現れる。ここまで来ると薄い踏み跡が明瞭に変わる。途中北東に進んでいた進路が北に屈曲するのだが、そのまま北東へ進みたくなる場所であった。間違わないようにだろう、往路の破線路で見た青いリボンがこちらにも付けられ、道の方向を示していた。

 

峠に到着。何か表示がされていたのだろう支柱のみが立っており、手書きで天目山の方向が示されていた。南東側へ下って行くと、途中で林道幅に変わり流れを跨ぐ。その先で水を湛えた堰堤が左に見え、少し登り勾配の場所を経て進んで行く。舗装林道が見えだすと、その手前から西側に枝林道が入っていた。舗装路を戻ればいいのは判っていたが、枝林道を進んでみる。しかしすぐに終点になっていた。しょうがないので山腹をそのまま進み、途中で水線に入っている谷を跨ぐ。ここは水路が造られていた。この先はイバラに引っかかれながら進み、往路の園地内の林道に出る。わずかに伝って林道入口に戻る。

 

振り返る。「みどり世紀の森」は看板こそ立派であったが、森の中は利用者が少ないためか、その後の整備もあまりされていないようで荒んできていた。散策路も階段が造られた場所は見えるものの、そうでない場所は不明瞭となり自然に戻りつつあった。帰路、枝林道の先から「探鳥コース」に出合うだろうと目論んだが、それら道形は全く判らなかった。




 
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