仏ヶ峰   1146m                                                                                                  
   2018.5.19(土)


  雨     単独      戸狩スキー場から周回     行動時間:2H34M


@スカイトップ前4:58→(25M)→A840m山道入口(リフト駅前)5:23→(24M)→B1020mスキー場トップ(ルートミス時間を含む)5:47〜55→(22M)→C仏ヶ峰三角点6:17→(8M)→D仏ヶ峰1146高点6:25→(11M)→E小沢峠6:36→(47M)→F710m付近でゲレンデに出る(すぐに山道に入る)7:23→(4M)→Gお小夜滝7:27→(5M)→Hスカイトップ前に戻る7:32


   
@戸狩スキー場スカイトップ(とん平)前より、見える左側リフト斜面の道を上がる。 810mのリフト駅 A840mのリフト駅。判らずに通過してしまい行き止まり。駅舎の裏側を通過し登山道に乗る。 A登山道に乗った場所から駅舎下を振り返る。分岐道標は無く枝道が全く分からなかった。
       
850m付近。山道を伝ってゆく。 初めてここで仏ヶ峰を示す道標(信越トレイル)が現れる。森コースを進む。 950mの三叉路。 B1020mゲレンデトップ。
     
Bこの表記に、登山口らしい登山口を経ていないので、別の場所に登山口があるのかと、一度下る。 下っている途中。三叉路分岐まで降り、道標を確認し、再度登る。 B1020m再び。 1030m付近のブナ
       
C仏ヶ峰三角点 C状態のいい三等点 1146高点南のブナ D仏ヶ峰最高所の1146高点
       
1120峰 D小沢峠 E小沢峠道標 小沢峠からの下降路は残雪が多く、ルートが流れてしまっているような場所もあり、少々歩き辛い印象を持った。
     
こちらの尾根上もブナ 付近はオオカメノキやタムシバの白が見事。雨に濡れ発色がいい。 今日は甘夏 750m付近の沢沿い。泥濘地がちらほら。カジカガエルも多い。
     
F710m付近でゲレンデに出る。 Eゲレンデに出てから入口を振り返る。信越トレイルの小さな道標があるのみ。ちょっと判り辛い。ここからゲレンデを15mほど下ると、同じような道が山手にあり入って行く。 道の様子 Gお小夜滝。麓側から滝への道標は無い。
   
Gお小夜滝前には取水槽があり、引きの絵だと見栄えが・・・。 スタート時に伝った道の延長線上あたりのゲレンデに出る。 途中の樹林帯の中にあったデッキ施設。 往路はここで右に見える道に入った。
       
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 前日の就労中、窮屈な態勢で電気ドリルを使っていたら、左腰がピキッと言った。本当に言ったかどうかは本人も判らないが、一番適切な表現が「ピキッ」なのは間違いなく、電気が走ったような痛みが同時に発せられた。ギックリ腰で間違いなく、週末の金曜日であることからかなりブルーになる。すぐに作業を止めて場内を歩き回る。痛みを我慢して・・・。「腰痛の時には歩くと治る」。これを実行しいくぶんか和らいだが、翌日の山旅は流石に中止にしようかと思うほどに痛みが続いていた。ましてや午前中は雨。でも、この雨は待っていた雨であり、新緑を濡らす雨は大歓迎であり、ここでブナが綺麗だと言われる仏ヶ峰に出向くことにした。

 仏ヶ峰は、4月末に当間山に上がった時にどちらにしようかと並行して計画した場所で、一応は頭の中の下準備は整っている場所であった。病んだ腰を抱えてのやや後ろ向きな中でも、すんなりと行動に移せる場所であった。思考のほとんどが腰に集中している中で、僅かな気力をアウトドアにもってゆく。旬の場所は旬に楽しまないと逃げてしまう。山は動かじと言うが、山は間違いなく逃げる。

 1:08家を出る。信州のこの辺りなら地走りするいつもだが、迷う事なく上信越道に乗り飯山まで走る。鈍痛と倦怠感を併せ持った腰でタイヤが拾う凹凸にも敏感に反応する。もう少し近い場所にしておけば良かったか・・・と少し思ったが、近場に未踏座が無くなったのだから、必然的に走らねばならない。経路にあるセブンに寄ったが、ヤキソバパンは入手できず。他の総菜パンは豊富なのにそれだけが無かった。日頃から発注しない店のようであった。ここら辺は店主の自由だからしょうがない。二度と寄らないよう記憶の中にインプットする。この辺りは関東の人の感覚で、関西の人なら店主に「置いといてね」と告げるのだろう。

 戸狩スキー場地区に入るが、スキー場の案内はあるが登山に対する道標は一切見られなかった。とん平へ上がってゆく林道には入山禁止の立て札が見える。これは林道に対してって言うより、そこから山中へ入る山菜採りに対する注意書きの様に読み取れた。ゲレンデ斜面はワラビの収穫地となっており、無断採取に対し5000円の罰金と書かれていた。ワイパーを動かしながら林道を登って行くと、山中にしては場違いのような人工物が見えるとん平のスカイトップ前に着く。前週に続き今日も風が強い。車を揺り動かされながら夜明けを待つ。

 それにしても仏ヶ峰に対し一切の道標が見えない。山に対し東側で陽の登る側なので、表ルートであると思っていたが、稜線のトレイルルートが本道になり、山腹の道はみな裏道になりつつあるのかと思えた。もしくは、ここも雪が多い場所なので、標識の倒壊を考慮し開山に合わせて道標を設置するのかも・・・。

 しっかりと雨で雨具を着込みスタートする。どの道形を伝うのが正解なのか、スカイトップ前のリフト麓駅を巻き込み進む道形を進む。ここは場合によっては泥濘の道のようで、この時はまだ冬季の硬さがあり助かった。残雪の上を踏み抜きはしないかと足を出すように、キャタピラーの跡の残るゲレンデ内のルートを進んでゆく。狙うは地形図の破線路。ガスで視界は50mくらいだった。810m付近でリフト施設が目の前に現れただけでも、ぬっと出現したので少しドキッとさせられた。

 途中に大きなミズナラの古木が一本立つ。だいぶ朽ちてはいるが、新緑の葉数は多かった。840m付近で伝った道が行き止まりとなった。リフトの上側の回転設備がある場所であるが、経路で分岐する道が目に入らなかった。地形図を確認すると、施設東を通過し北に上がっているようだ。施設の西側に居たので、北の雪崩防止の擁壁の際を進むようにして東に出ると、たしかに山道が存在していた。振り返りゲレンデを見るが、そこには道標が無かった。これを判る人が居るのか・・・。知っていないとすんなり進めないのではないだろうか。でも道標が無い方が楽しかったりする。探す楽しみ・・・。

 ゲレンデ歩きから山道歩きに変わり、ここから本格的な登山ルートになるのかと思った。あまり管理はされていないようではあるが、それにしては状態のいいハッキリとしたルートであった。分岐が現れ、ここで初めて仏ヶ峰の道標が現れる。信越トレイルの道標であった。この分岐からは森コースを進む。あまり伝わないのだろう薄い道形の場所であった。

 950m地点で三叉路となる。森コースで無い方が本道のようで広い道形が上がってきて先に続いていた。ここからは信越トレイルの小さな道標が続く。その全てに小さく追記表示がされている。しかし小さ過ぎてよく見ないと見えないのと、薄れて判読できない場所もある。防火帯のような幅を登り詰めると1020mのゲレンデトップの場所となる。ここには大きな標柱が立ち、小沢峠と仏ヶ峰登山口を示していた。ここで誤解をしてしまった。出発以降登山口を認識せず登ってきているので、示す0.7kmの場所に正規の登山口があり、そこに行くのが正解路と思ってしまった。登ってきた道を再び下り、先ほどの950mの三叉路に戻る。でも、ここの道標は今伝った側を仏ヶ峰として指している。再び登り返す。これもヤキソバパンが入手できなかった時の試練かもしれない。入手できない時はすんなり歩けないことが多い・・・。

 1020mピークの標柱を再び見る。「→仏ヶ峰登山口0.7km」と表記されている。「仏ヶ峰」と書かれていると山頂を意識してしまう。ここは「→登山口0.7km」が迷わない理解しやすい表記ではないだろうか。これはあくまでも個人感である。さてここから雰囲気のいいブナの中の道となる。足許にはイワカガミが咲きだしてきていた。

 県境に出ると、西からの風が強くけっこうに負担になった。東側斜面には残雪も残り雰囲気空気が寒い中で、さらに西風に曝されていたので寒くて仕方がなかった。雨の中なのでサウナ状態だろうと見込んで薄着であった。ザックの中にはフリースがあるのだが、こんな時に着込んだためしがなく、ただただ寒さに我慢して歩くのだった。

 1139.9mの三角点ピークに着く。トレイルの途中なので通過者も多く破損しているだろうと思った三角点が、綺麗な状態で立っていたのでそれには驚いた。三角点以外の人工物は目に入らず。この先1146高点側にもいいブナ林がある。一切見えないが、野鳥の囀りも多く、目に耳に心地いい場所であった。

 1146高点に到着。一応ここが仏ヶ峰最高所となる。こちらにも人工物が見られなく、通過点のような展望のない場所であった。風から逃げたく、やや速足で北に向かって進む。次のピークである1120m峰も特になにもない高みとなっていた。下りこみ小沢峠に到着。ここから東に下る。風が県境に遮られ春山の雰囲気の中を降りてゆく。先ほどまではやや冬山の体感であった。こちらのルートには残雪が多く、横ズレするような道は流れていたり足場の悪い場所がちらほらある。往路もそうだが、あまり手が入れられていないルートのようであった。タイガーロープを流したほうがいいような場所にも、そんな施しは無い。

 一帯らしいブナの大木を楽しみながら降りてゆく。タムシバやオオカメノキの白花が雨に濡れて発色がいい。しだいに進路南から流れの音がし出し、750m付近まで降りるとその流れに接する。この辺りもルートの状態が悪く、泥濘地があり足許を汚す場所がある。私は長靴で歩いているので何も気にならないのですが・・・(笑)。雨の日は長靴と幼少期に教わったので実行している。

 710m付近でゲレンデに出る。ここも小さな信越トレイルの道標があるが、ゲレンデから道形に入って行くには、知っていないと判り辛いように見えた。残りはゲレンデ歩きなのかと思ったら、今ほど出た場所から麓側に15m〜20mほど下ると、同じような山道の入口があり入って行ってみる。入って少しで登り勾配になり、下山するに対し山に向かうルートに入ってしまったかと思ったが、以降は下りとなり、進む先でT字分岐となり、そこを右に進むと小滝があった。

 小滝はどうやらお小夜滝と言うようで、落差は3mほどだが、そこそこ水量があるので小さいながら見栄えのする滝となっていた。その滝の前には取水用の取水槽があり、景勝地にできないような場所となってしまっていた。道形を降りてゆくとゲレンデに出る。なんとそこは、往路に伝った最初の道形の延長線の場所で、こんな場所に出てくるのかと思わされた。途中東側の針葉樹の中に人工物が見え、中に入ってみるとデッキ施設がありベンチも備えられていた。冬季用ではなく夏季の避暑などを考慮したものだろうと思えた。もしくは先ほどの滝と抱き合わせにした休憩所だったのかも。

 スカイトップ前に戻る。経路の道標が示していた登山口はここなのか。スキー場なので、冬季にスキーの邪魔になるような道標が建てられないってことも理解できるが、何か一つでも表示が欲しい。どこかに在るのを見いだせていないだけかもしれないですが・・・。



 
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