笠岩   1589m                                                                                                  
   2018.3.24(土)


  晴れ時々曇り     単独      北軽井沢南木山別荘地より     行動時間:2H45M


@南木山別荘地内除雪最終端8:16→(42M)→A栗平峠8:58〜59→(22M)→B1480m峰9:21→(11M)→C祠9:32→(40M)→D笠岩10:12〜23→(12M)→E祠帰り10:35→(20M)→F1303高点10:55→(6M)→G戻る11:01


   
@南木山別荘地内の除雪最終端。1260m付近の分岐。 倒木があり架線が・・・。 尾根に乗り上げた場所に注意看板。 古い道標が見られた。
       
栗平峠下で林道を離れ廃林道に見える右側のルートへ進む。 イバラが多く無積雪期はかなり大変な通過点。 A栗平峠。見える左側が笠岩。 A栗平峠のプレートは2枚見える。
     
A古い道標は朽ちている。 峠側から1480m峰への登り。 B1480m峰 B1480m峰から北側。
       
木に取り込まれた境界標。 1460m付近は笹が多い。 C柱が片持ちの祠 D笠岩山頂
       
Dすかいさん関の標識 DTK氏は荷紐の色を変えたよう。 D五円玉ハイカーも登頂している。 D浅間隠山とヤキソバパン。
     
D西尾根も伝い易そう。 西北西の谷を下ってゆく。 E祠帰り E祠の場所から南は笹が濃い。
     
最初の林道に乗る。ここは跨ぐ。 二本目の林道は、見ての通り灌木が多く廃道状態。 地形図の破線通りで行き止まりとなっていた。しかしすぐ下に林道が通っている。 F1303高点。ここから東進は登り。林道を離れ北西に下る。
   
Gスタート地点に戻る。 北軽井沢から見る浅間山




 長野原町と東吾妻町の境にある笠岩を目指す。ここも山腹の岩場名のようではあるが、地形図に読める形からは山としていいだろう。3月に入ってからは岩山ばかり目指している。もう岩ヤと言っていいかもしれない。目的と趣旨がちょっと違いますが・・・。


 当初は吾妻コースから入るつもりでいたが、急なご不幸の連絡が入ってしまったのと、林道が冬季封鎖中であるので時間の制約を考え、車でのアプローチがより奥まで出来そうな北軽井沢側から入山することにした。地形図には紛れもない別荘地の迷路が書かれている。もしかしたらゲートがあるかもしれないが、あったとしても吾妻側よりアプローチがし易いだろうと思えた。あとは21日の降雪も考慮したかった。2日間で硬い雪になっているとは思えず、距離を抑えたかったのだった。


 軽井沢から峰の茶屋に上がり、北軽井沢に下り込んで群高四地区で右折し浅間大滝への道へと入って行く。そして栗平地区から南木山側に進む。こんな場所にと思える立派なリゾートマンションを左に見たら、その先の別荘地入口の変則交差点を右折してゆく。この先の除雪状況は一か八かとなるが、意外と除雪されており1260m地点まで車を上げることができた。除雪していなかったら、勾配の強い場所が多く滑って登らないだろうと思えた。だからこその除雪管理なのだろう。


 カーナビを見ながら来たものの、迷路の中のどこにいるのか判らなかった。そんなときのスマホなのだが、立派な別荘地は電波状況も良く、現在地をすぐに地形図上にプロットしてくれた。1303高点の北西位置に居るのが判った。そして雪に乗ってみてから、”しまった”と思えた。緩くスノーシューかカンジキが必要な雪であった。覚悟してスタートする。


 林道を進むと倒木が架線に引っかかり道を塞いでいる場所もあった。除雪されていなくても駐車場所は変わらなかったようだ。各分岐はより高く進む側の方へ足を向ける。そして1384三角点峰東の位置になるだろう場所に白い注意看板があり、道は続くが公的には車はここまでしか進めないようであった。この看板から東に進むと、道の南側の立ち木に古い標識がかけられていた。間違いなくこちらもルートが在ったようだ。別荘地が拓かれ廃道となってしまったのだろう。峠の手前で林道は北に向かってゆく、そこから野草の茂る道が右に分岐しており、それを伝ってゆく。この道は棘が多く、通過にはストックか刃物が必要。素手での通過はかなり酷の場所に思えた。


 栗平峠に到着する。展望は無いが明るく居心地のいい場所であった。尾根の東側に朽ちた古い道標が2か所で見られる。そして真新しい2枚のブリキ標識が現在の峠の場所を示していた。さて南進なのだが、これまでスノーシューが欲しいと思っていたが、ここからは履いていなくてよかったと思えるほどの急斜面が待っていた。一気に進度が落ちる。夏道がどこにあるのかも判らず適当に這い上がって行く。


 1480m峰に上がる。笹が良く茂り雪が覆っているからいいが、無積雪期であればかなり濡らされる通過点であろうと思えた。下り込んでゆき、最低鞍部から南に少し登った場所に祠が立っていた。北側を向いているので吾妻側の人が設置したようであった。設置は大正十二年と彫られていたのでそう古くは無いようであった。さてここから笠岩へはまたまた急登斜面で進度がかなり落ちる。グリップしやすい雪で助かったが、よく締っていたらアイゼンが必要であった。先ほどまで日差しが在ったが、急に陰り風の冷たさを感じるようになる。


 笠岩の北端に登りあげ、屈曲して南に進んでゆく。標高点の場所にはすかいさん関の標識があり、さらには前年度の11月に登頂したフジオカTK氏のリボンも見られた。氏はピンク色から緑に変えたようで、鮮やかな緑色が目立っていた。東側を見下ろしても岩場は見えない。南に浅間隠山の顕著な姿があり、そこから東に雰囲気のいい連なりがある。本来ならここに登ったら、湯川に降りて温泉に入るってのが筋なんだろうが、ヤキソバパンを翳して登ってきた軽井沢側へと戻る。


 西側に顕著な尾根があり、そそられたものの大ぶりな谷を挟んでしまうので、谷より北側に降りて行こうと西斜面を下りだす。登った急登斜面をどうしても下りたくなかったのだった。西の破線路に行き当たるだろうと降りていたつもりだが、いつしかトレースのある尾根に乗った。トレースは登っていた。なんのことはない私のものであった。ちょっと北に振り過ぎて進んでしまったようであった。それでも急な場所が回避できていた。

 祠の場所まで進み、そこから南に笹原を下ると、すぐに林道幅の場所が現れる。さらに下にも見え、ショートカットしてそれに乗る。道は使われなくなって大分経つようで、灌木がたくさん生えてきていた。直線的な道でゆっくりと高度を下げてゆく。雪の中をたくさんの鹿が逃げてゆくのも見え、その白い尻が飛ぶ様を楽しんだりする。そして地形図通りの場所で道が途切れ、わずかに駆け下ると再び道形に乗った。こちらは実線路の場所で、北に進んで1303高点のカーブの場所となった。


 道伝いに北東に行くのは登り勾配となり、予想を付けて北側に降りてゆく。白い雪の中に白い車を探すのは大変で、ましてや道がたくさん眼下に見え、どうなっているのか、どこに置いたのかが判らなく最後の最後で迷う。里山であるほどに迷ったり、道が多い場所ほどに迷ったりする。道が何もなかったら、たぶん迷わなかっただろう。そして降りてゆく先に我が車を発見。最後をちょっとした擁壁の上に出てしまい飛び降りる格好になってしまった。


 別荘地内を戻って行く。この時期にしても1250m付近のお宅にマイカーが置かれ住まいしている人が居た。上の方まで除雪が必須のようであった。別荘地から出ると、素晴らしい浅間山の景色が見える。別荘地内からもこれだけ見ることが出来たら、もっと土地が売れただろう。その目的か、大々的に伐採されたエリアもあった。今度は土が流れやすくなってしまうだろう。一長一短。




 

   
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