前山     1001m                                                                                                                                                                                                    
 
 
2018.10.20(土)


 小雨のち曇り       単独      しじゅう曲めルートで登りアドバンスルートを下る        行動時間:45M


@登山口5:45→(16M)→A主尾根に乗る6:01→(10M)→B前山6:11〜12→(18M)→C下山6:30


   
@登山口 @ルート案内図が掲示されている。 谷を右に置いて斜行して進む。 アドバンスルートの分岐
       
水場。流量はそこそこある。 A主尾根に乗る。南斜面は植林地。西側尾根にも踏み跡が続いていた。 崩壊した小屋 B前山
     
B標識はこの一つ。 B洞がある B北から南 B北西側の山々が焼けだす。
       
アドバンスコース下降点 ベンチのある展望地 展望地からの景色 林道に乗る。道標は無いが左に降りてゆく。
       
再び尾根歩き。ベンチが見えルートと判る。 尾根を離れる場所。尾根上も右側にも細い獣道があるので注意。左に降りるのが正解。  往路に合流 C登山口に戻る
     
C駐車は広めにとられた路側帯。 C付近に見える小屋の中には、混合2サイクルのジムニーが綺麗な状態で残っていた。




 明神ヶ岳は何度も計画してみたものの、その都度林道封鎖がされており先延ばしになっていた。抱き合わせに前山も登りたいと思っていたので、前沢稲ヶ沢線に入れないと思うようなコースが描けないのだった。調べると、前月に登山口となる滝倉橋まで車で入っている方が見られるので、林道通過は問題ないだろうと思い計画してみる。

 
 1:15家を出る。前橋市内通過時の信号を煩わしく思い、ササっと北関東道に乗って伊勢崎で降りて122経由で現地に向かう。日光のハイシーズンであり日中は渋滞だろう。深夜帯は嘘のようにスイスイ流れ、今市からの鬼怒川沿いも有料道路を無料で通過し、林道入口の水の郷には4時少し前に到着した。

 
 しかし・・・林道にはバリケードがされていた。バリケードがあっても通れる時があり、突っ込んゆく人も見知っているのでバリケードの先に入ってゆく。途中には通行止めの看板が出ておりユンボも置かれている。何とか通過できるかと思ったが、工事現場は林道幅が全て抜け落ちていた。これでは通れず通行止めは納得となった。

 
 さてどうしよう。一度水の郷に戻り計画を練り直す。持丸山や高瀬山に転進しようかと試みるが、地図もないし情報ゼロから計画するにはややリスキーに思えた。予定通りに遂行するには林道を歩けばいいのは判っているが、夜間の雨がまだ止まない状況であり、明神ヶ岳自体を狙うのにササでびしょ濡れになる想像が大きくなり延期しようかとも思えていた。雨具を着てびしょ濡れの後に、はしごして前山とした場合、モチベーションが保てるかどうか・・・。

 
 悩んでいても時間ばかり過ぎてしまうので、まず最初に前山に登ってしまうことにした。その後のことはその時に考えることにする。林道を入れないとすると、前山は湯西川スキー場側から狙うのが順当で、湯西川温泉街を通過しスキー場跡地に向かってゆく。登山口となる現地には、しっかりと案内看板があり、ここで初めて縦走路も出来ていることを知る。駐車余地がないのが利用し辛い部分だが、林道北側に見える建物(廃小屋)への通路跡らしき場所に突っ込み夜明けを待つ。

 
 5:45行動開始。登山口の案内絵図をよく観てから入山する。入ってすぐの広い緩斜面の場所では道形が薄くなっていて探すように進んで行く。流れの音がする谷を右下に置きながら緩やかに高度を上げてゆくと、その途中にアドバンスルートの分岐点がある。ここは左に見送りしじゅう曲めルートを進んで行く。こちらを選ぶと途中に水場がある。細いものの汲めるほどには流量がある。登山道にしては少し違和感がある道で、元々は林業用の作業道だったと思われる道と思えた。

 
 主尾根に乗る。ここの道標はクマに齧られたのか壊れ下に落ちていた。西側の尾根続きを見ると、踏み跡が続いているように見える。東に進み950m峰を越えるとそこにアドバンスコースが合流してきていた。5分ほど進むと崩壊した小屋跡があり、このわずか先が前山山頂であった。

 
 前山には栃木にして珍しく1枚の標識のみ掲げられていた。周囲はガスで白く、ほとんど展望は遮られていた。それでも回復傾向にあるのか、湯西川を挟んでの対岸の山々はガスの上に出ていち早くモルゲンロートとなっていた。そっけない山頂で何かないかと探すと、北側に洞のある立木があり、一人なら雨宿りできるものであった。

 
 西に戻り950m峰からはアドバンスルートを選んでみる。作道してからの利用者が少ないのだろう。あまり踏まれた感じがなく、それが為に薄くなっていっている印象がある。合っているのか外しているのか判らない場所もあり、ベンチを見つけルート上に居ることが確認できた。

 
 途中で林道に乗る。スキー場からの林道のようで、ここには道標がないので進路が判らないが、西に伝ってみるとすぐに林道幅が狭まり尾根歩きに戻る。こちらも薄い道で、上側同様にベンチがありルート上と判った。下側に行き尾根を外れる場所があるが、ここも道標がなくササっと進めない。尾根上にも踏み跡があり、尾根右(東)側にも踏み跡がある。どちらも獣道風味なので伝わなかったが、道形が薄くなっている状況下では、登山道と見間違えてしまうような跡であった。ここは西への道が一番太い。

 
 九十九折を降りてゆく。往路に見た分岐点に降り立ち北側へと戻ってゆく。登山口に戻り、道向かいの朽ちた建物が気になり近づいて行ってみる。日産のエコーがまだタイヤが潰れていない状態であり、屋根のある建物の中には初代3期のSJ10ジムニーがあり、タイヤも幌も健在であった。マニアにはお宝となるだろう。時計はまだ6時半を回ったくらいで、雨も上がり、これなら明神ヶ岳を決行しようと思えた。水の郷へ向かう。



 
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