オソネ    1854.0m  

      
                                                   
                                      
   2018.12.29(土)


 晴れ     単独    南尾根を登り、秋山沢を下る      行動時間:3H27M
               


@68号余地6:28→(13M)→Aフェンスの切れた場所(取付き点)6:41→(21M)→B1450m林道を跨ぐ7:02→(7M)→C1508高点7:09→(18M)→D1636高点7:27→(6M)→E1600m林道を跨ぐ7:33→(48M)→Fオソネ8:21〜22→(9M)→G1860m岩峰8:31→(8M)→Hオソネ再び8:39→(35M)→I1510m林道9:14→(41M)→J余地に戻る9:55


   
@周囲に余地がなく、68号沿いの余地に停める。 登った南尾根。麓はフェンスが張り巡らしてあるので、最初は秋山沢側に入った方がいい。 民家横の堰堤の上を伝ってきた。(振り返り撮影) 高さ8尺ほどのフェンスが張られている。
       
フェンス沿いに伝うと、秋山沢に入る。 A地形図に見える、下流側から数え二つ目の堰堤の場所でフェンスが途切れ、この場所から取付く。 1340mで南尾根に乗る。 1410mの南東尾根の合流点。杭がある。
     
B1450mで林道を跨ぐ。見ての通り使われていない廃林道。 1460m付近は、西側がロックしている。岩壁側のチムニー地形を伝っても面白い。 C1508高点 D1636高点にはケルンが造られている。
       
E1600mで林道を跨ぐ(地形図に読める林道)。 E東側のシラカバが生える手前にバンドがある。 1620mから北側。 1620mから南側
       
1620mから天狗山 1680m峰からオソネ。 オソネ南側の尾根の広くなった場所。 Fオソネ山頂。
     
F三等点。以前は赤く塗られていたよう。 G1860mの岩峰。往路は西側を伝う。 西側の様子。岩を掴みながら這い上がる。 手前のリッジ
     
G1860m岩峰の最高所には杭が打たれている。 H東側の様子。 G下山は、南側のチムニー状の中を下る。 G出てきた場所。西から通過の場合は南側を伝った方が、その先の尾根に繋げやすい。
   
Hオソネ再び 1820m付近から秋山沢へ落ちる東尾根に向かう。 東尾根の末端まで行くと、山道があり、林道に降り立つ。1600m付近。地形図に描かれていない林道。 降り立った林道の10m下に、別の林道がある。林業用の作業道のよう。
       
I1510mで地形図に読める林道に乗る。実線路と二重線路は同幅。 途中の畑の場所が展望地。この畑に向かう道へと進んで降りてゆく。ここからの秋山沢は深い谷。 1400m付近で大きな堰堤が見えてくる。この工事のためか、破線路は伝えない場所がある。堰堤は上から見ると紺色をしている。 堰堤下から。
       
秋山沢第二砂防堰堤と言うらしい。平成26年完成。 現在の工事個所は、第一砂防堰堤が造られていることになる。 深夜は閉まっていたが、日中は作業のために開いている。工事後に、ここの林道がどう変わるのか。現在は堰堤のど真ん中を林道が通っている。 秋山第二保育園と第二小学校
       
千曲川を秋山2号橋で渡る。 J駐車余地に戻る。    




 オソネは山名辞典に掲載されずに未踏になっていた場所。その南尾根が面白そうであり登ってみることにする。南相木村のある北側も、林道が入り伝い易そうであったが、寒い時季であり、早くから陽射しの入るであろう南側を登路に選択するのは順当手段。

 
 1:30家を出る。よく冷えた日で、佐久も小海も、川上村もマイナス12℃を示していた。弱く雪が舞っており、視覚からも寒さが感じられた。秋山地区に入り、そこからの秋山沢沿いの林道に入ってみるも、住宅の終わったすぐ先でゲート封鎖されていた。最初これは鹿よけの柵だと思っていた。駐車余地がなく、しばらく川上第二小学校の駐車場を借りるが、どうにも居心地が悪く、梓山海ノ口線に戻り、交差点にある余地に停め夜明けを待った。

 
 6:28行動開始。千曲川を渡ったら、川沿いに西に進み三角屋根の民家へと進んで行く。この民家の東側に秋山沢の堤があり、その上を伝って南尾根末端に到達する。すぐに取付くつもりであったが、そこにはぐるりと鹿よけのフェンスが張られていた。工業用のコンクリート下地材の格子ネットなので、4尺×8尺で間違いなく、長手方向が縦になって並んでいるので、乗り越えられるものではなかった。しょうがなくその前を伝って切れる場所を待ちながら北に進んで行く。

 
 末端から150mほど進んだ場所に小さな堰堤があり、ここでフェンスは終わっていた。やっと取り付ける。やや急峻斜面を西に登って行く。作業道も鹿道もない場所であった。1340m付近で南尾根に乗る。尾根上は広く下草は無毛の場所でとても歩き易い。1410mの尾根の合わさる場所には杭が打たれていた。

 
 1450m付近に、地形図に読めない林道が尾根を横切っていた。しかしこの林道は、松の幼木が生え、使われていないことが見える。跨ぎ少し東側から尾根に乗る。この先、1460m付近では西側に露岩が現れる。少しコースに面白みを増すには露岩の間のチムニーを伝っても面白い。

 
 1508m峰の上には赤い杭が打たれていた。相も変わらず歩き易い尾根で、道こそないが、在ると言ってもいいほどに快適であった。ただし、八ヶ岳側からの風が冷たく強く、雨具を着込みフードを被って歩いていた。寒さ度合いとしては、一切の汗は出ずドライな感じで歩けていた。ここは見通しのいい尾根で、大人数で伝っても前後の把握がしやすい場所だと感じた。

 
 あまりひと気が無いと思っていたが、1636高点峰には、ケルンが造られていた。けっこうたくさんに石が詰まれ、目立つものになっていた。この先僅かで、地形図に読める林道となる。この林道は尾根を深く切り通しており、取付く場所を選ばねばならなかった。西側に林道を伝うと白樺の生えた場所があり、その少し手前にバンドがあり、つたって這い上がる。尾根に戻ると、ここは展望のいい場所であった。南に林道があるので、それが為の展望でもあった。西には天狗山の突起峰も見え、甲信国境の高みも望めていた。標高は1620m付近。

 
 1680m峰まで来ると、向かう先に円錐形の高みが見え。それがオソネのようであった。尾根上には雪が乗っているものの、獣の足跡は無かった。下草もない場所で、食べ物となるものが無く、鹿などが居ないようにも感じられた。以前は居たが、食害でここまで無毛になったのかもしれない。

 
 オソネ直下の南側は広い尾根で、そこに青いリボンが下がっており、これは山頂にも見られた。オソネの山頂には赤く塗られた三等点がある。なにか標識が在ると予想したが無く、稜線上の縦走であったら、通過点のような場所であった。この場所を目的にしていたものの、地形図からは東側に進んだ場所にここより高所がある。とりあえず進んでみる。

 
 少し足場が悪い中を進んで行くと、1860mのその場所では大岩が現れた。最初は西側を巻くようにして登って行く。すぐにリッジ状の尾根に乗り上げ北に進むと最高所で、そこには頭の赤い白い杭が打たれていた。踏査はここまで。下山は、風が強く寒いので登ってきた尾根を風除けに使い、秋山沢沿いの林道を伝うことにした。

 
 一度、オソネ三角点の場所まで戻り、少し南に下ってから、東に落ち込む顕著な尾根を使う。この尾根もとても歩き易く。1650m付近に地形図に読めない林道が入っているが、そことぶつかる尾根末端付近には道形が見られ林道に導いていた。林道に乗って下を見ると、そこにも林道があった。降りて行き、下側の林道に乗り上を見ると、今居た林道の上層にも林道があるように見えていた。と言う事は林業作業用の林道のようであった。

 
 どこに連れていかれるのか判らぬまま林道を伝ってゆくと、1510mで地形図の林道に乗った。雪の上には真新しい轍があり、入山している車があるようであった。普通に猟師なのだろうと思った。沢沿いを降りてゆくと、広い畑が現れ、ここがこの日一番の展望地であった。林道は先に進むものの、畑側へと進む枝道に入って行く。車も伝わないようで、カヤが繁茂し分けながら進んで行く。ここは破線路を拾うように進んでみたが、あるにはあるが崩落した場所も見られた。その理由は先に進んでわかった。

 
 沢の中に大きな堰堤が現れた。コンクリート構造であるが、鉄板が縫われているのか、紺色が鮮やかであった。この堰堤の設置により、破線路が寸断され使われなくなったので間違いないようであった。秋山沢2号砂防堰堤と名前がふられていた。ここで畑の場所から離れていた林道に再び乗る。上にあったのと同じタイヤパターンの轍が雪の上に見える。麓側に降りてゆくと、工事現場の中に林道が吸い込まれ、そこでは新規の砂防堰堤が造られていた。これがために林道がゲートされていたことが判った。飯場前を通過しゲートの場所に行くと、この日は作業日のようで、ゲートは開けられていた。それにしても、林道が堰堤のど真ん中となっている。堰堤が出来たら林道はどうなるのだろう。新しく付け替えるのか、封鎖なのか・・・。

 
 民家前を通過し、保育園と小学校を左に見たら、千曲川を渡る。流れで空気が冷やされるのだろう、橋の上はとても寒かった。車に到着する。ここに駐車余地があって助かった・・・。

 
 振り返る。尾根末端にフェンスが在るので、秋山沢沿いの林道を入って、現在作業中の堰堤が見えたら西に進んで尾根に取り付く形が一番スマートとなろう。そして尾根末端には一般住宅があり、その点からもちょっと躊躇する場所となっていた。このお宅の敷地がどこまでか判らず、不法侵入しているような感じを抱くのだった。もっとも、東側でなく、尾根西側から取付いてもいいだろう。西にも民家が在り、おそらくはこちらにもフェンスが張り巡らされているだろうとは思う。








  
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