千ヶ平        1157.8m           
                    
                                                  
                                      

   2018.10.8(月)


  晴れ    単独     天神平グランドゴルフ場より    行動時間:2H56M


@天神平グランドゴルフ場7:44→(21M)→A林道終点8:05→(73M)→B千ヶ平9:18〜31→(2M)→C東側岩峰9:33〜38→(43M)→D林道終点帰り10:21→(17M)→E戻る10:38


   
芦野平地区の南にヘヤピンのようなカーブの道があり、その途中に枝道がある。分岐点にこの道標がある。 @天神平グランドゴルフ場。着いてその広さに驚いた。駐車場も、100台くらい停められる。 @荒船湖との間の尾根で伐採作業がされているようだった。 最初の十字路。東側へ行くと尾根を巻き込んで荒船湖(伐採現場)側に行くよう。
       
最初の十字路分岐は76−77の示す方向へまっすぐ進む。しかし、この先には関わる道標が見られなかった。 沢沿いの道でずっと続く。途中に少し押し出しがある。車では入らない方が無難。 A林道終点地。 標高710m付近の分岐
     
標高710m付近の分岐から、西側へ派生する山道。 810m付近。ガラ場とゴーロの中間のような状況。かなり動き、甲高い金属音がし耳心地いい。 840m付近。沢沿いの道形から枝道が分岐している。分岐する道はここが最上部。 840m付近に鍬や煙突やベンチが落ちていた。この場所に小屋が在ったと思われる。
       
940m付近。西の尾根が迫ってきている。 970m付近にもまだ道形がある。 1010m付近にも掛け小屋が在ったよう。この辺りで林道幅の道形は完全に消滅する。 1030m付近。谷を詰めてゆく。
       
途中には細いロープを流してある場所も見られた。やや急峻地形。 炭焼き窯にも見えたが、違う目的での石積みのよう。1090m付近。 総量1kgほどあるような大きな熊の糞が見られた。それも最近「出した」もの。大きい個体が居るよう。 東側のリッジ。
     
山頂直下。道があるようだが、獣や好事家の踏んだ跡だろう。 B千ヶ平山頂 B落ちていた標識 B前橋ハイキングの標識
     
B三角点はしっかり四方を守られている。 B三等点 B南西側に展望岩がある。 B毛無岩側の景色。
   
B荒船山 B神津牧場側 B経塚山 B山頂の紅葉
     
B山頂で紅玉 C東側の岩峰も探索する。 C岩峰の南側に岩屋があり獣が居た跡が残る。人間なら3人ほどは入れる。(上から撮影) C岩峰の上には熊だながあり、真新しい葉付きの枝が付近に散乱していた。大きいのが居る。
       
C岩峰の上から東側。 山頂稜線直下まで檜の植林がされている。 下山は北尾根を少し伝い、930mで再び谷の中に入る。在れているが、ここにも道が在ったよう。 840m付近の分岐最上部カ所の帰り。
       
この沢の湧出地。シカの踏み跡が多い。 D林道終点帰り グランドゴルフ場では地域の方が興じていた。 E駐車場に戻る。駐車場は北と南に二カ所ある。地元民は南側(着いた時はロープが張ってあった)に停めていた。




 秋の三連休に、どこも登らずに終えるのは寂しい。前夜は宴席がありたらふくアルコールを摂取してしまった。山旅前夜は飲まないと決めたことに反するのだが、困ったときの西上州として地図を広げ、その中から未踏の千ヶ平に登ってみることにした。狙い方としては、衛星画像を確認すると北尾根側に送電線鉄塔が並ぶのが見える。これは地形図に載らないのだが、送電線があるのなら巡視路があることになり、それを期待して出向いてみる。

 
 三ツ瀬地区から道平川ダムへの道へ入ってゆく。分岐にはハッキリと道標が出ている。南に振って北に登って行く道の途中に、最初にダート道が分岐しており間違えやすい。そのわずか北に進むと、この場所にして広い舗装路が分岐しているので驚く。分岐点には「天神平グランドゴルフ場」と書かれている。状態のいいままの道で伝え、林道にしては広すぎる感じの道であった。

 
 天神平は、広い広いグランドゴルフ場で、道平川側の尾根には近年での伐採跡が見え、それもあって視覚的広さが増していた。その尾根を見ると送電線鉄塔が2本見える。ここまでは予定通り。四駆で来たので林道をさらに進もうと思ったが、伐採搬出中の看板が出ていたので無理はしないこととし、北側の駐車場に停めた。グランドゴルフ場にはトイレもあり水道も引かれていた。

 
 林道を行くとすぐに十字路があり、西側の道は蛇腹式のフェンスで塞がれており、東側の道では伐採作業がされているようで、先ほどと同じ種類の注意看板があり道を塞いでいた。この十字路には巡視路の道標があり、沢筋の道を指して76〜77となっていた。次の指示道標の場所を求めて先に進む。

 
 林道の脇の流れは水量は少なく小川のせせらぎと言うのが適当であった。地形図通りの所が林道終点地で広みになっている。無理をすれば車で来れたが、角の立った落石や弱い押し出しもあり、下に置いて来てよかったとも思えた。この終点地から先も道形があり、3分ほど歩くと西側にはっきりした道形が分岐していた。標高は710m付近。

 
 道形を拾いながらくねくねと登って行く。足元に動く石が多くなり、前夜のアルコールのせいか2度ほど転んでしまった。ゴーロまででもなくガレでもなく、その中間な感じ。佐久産出の鉄平石のような、乾いた甲高い良い音がするので歩いていて楽しかった。

 
 840m付近には、また枝道が分岐していて、分岐道はここが最上部であった。この少し上には鍬や煙突が落ちており、丸太を足にした朽ちたベンチなども見られた。それにしても、出てくるかと待っていた巡視路道標が一向に見えてこない。見落としたのか無くなったのかなのだが、それでも注意深く見ていたので見落としはないように思えた。そのまま谷筋を登る。

 
 登ろうと思っていたのは東側の尾根なのだが、930m付近から西尾根が近接していた。この樋のような地形は猟をするには最適であろうとも思う。流れで荒れて道形は途切れ途切れになるが、970m付近にははっきりと残っており、ちゃんと道形があったことが見えてくる。

 
 1010mには薬缶や茣蓙などがある小屋跡が見られた。周囲を見たが、道形はここまでのようであった。1020m付近から斜面の勾配が強くなり、登って行く途中には細引きのようなロープが流してある場所もあった。今はここをシカが伝っているようで、細い踏み跡も出来ていた。

 
 1090m付近には石積みもあった。普通に炭焼き窯跡と見上げたが、上に行くと平らな地形を造ったような石垣にも思えた。やや野草の茂る中を登って行くと、大きな太い黒い塊が沢山落ちていた。間違いなくクマのものであり、それも新しい。量がすごいことから、相当な体躯の個体と思えた。向かう先には檜の幼木が並び、そう古い植林地ではないような雰囲気があった。西側の尾根に乗り上げ、突き上げてゆくと岩のリッジの場所となり、乗り越え僅かに這い上がると目的地であった。

 
 千ヶ平はそこそこ展望があり眺めがいい。南西側にはアカマツの生えた展望台的場所があり、毛無岩側のごつごつした山塊が見渡すことができる。山頂に戻り西を見れば、だれもが見間違わない形で荒船山がある。北には神津牧場を望むことができた。この山頂でも6分咲きのような紅葉具合で、十分いい色合いを見せていた。寂峰だからこそ好事家が来るようで、山名板が多いぐらいに下がる。山頂中央には四方をしっかり守られた三等点が埋まっていた。紅葉を見ながら紅玉を齧り水分補給とした。

 
 下山は送電線尾根を伝ってみようと思い東側へと進んで行く。東側には岩峰があり、その南斜面には岩屋があり獣が居た跡が残っていた。通過は岩峰の頂部を伝ってゆく。するとここにはミズナラが青々した葉をつけたまま枝が折られ沢山散乱していた。上のミズナラを見上げると熊だな作成中が見えた。つい今しがたまで作成者が居たような雰囲気であった。東に行き眺めるも、次のピークへのアップダウンが見える。登り返しの面倒くささを避けて、登ってきた谷の西側の尾根を下ることにした。

 
 最初のうちは緩斜面で歩き易かったが、すぐに急峻になり、横を向きながら下るような場所が続く。当初は958高点まで伝おうと思っていた中、見える往路の谷が歩き易そうで、だんだんと東側に寄って行き、940m付近で谷の中の廃道に乗る。そして再びカラコロと音をさせながら下ってゆく。ここは獣よけに鈴など要らないだろう。鈴いらずの谷。

 
 林道終点地まで残り5分ほどの場所に、この谷の湧出地があり、岩の所から滾々と湧き出ている。獣の水場となっているようで、かなりの足跡が見られる。足場の悪い場所が続いたので、枯れ枝を杖に使っていたが、林道終点まで戻れば不要になる。

 
 最初の十字路まで戻ると、東側への道は閉まっていたバリケードが開いていた。グランドゴルフ場に戻ると、軽トラが4台並び、コースでは6名が音を響かせながらグランドゴルフをしている風景があった。駐車場に戻る。ここでは朝は南の駐車場は封鎖されていたが、開けられ町民の車は南に置かれていた。

 下山後に近くの荒船の湯に入ろうと現地まで行ったが、大阪出張のカードとSuica支払い仕様で、財布に小銭が無く諦める。

 


 
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