高ジョッキ    (1200m)                                                                                                                                                                                                    
 
 
2018.9.1(土)


 くもり時々小雨     単独     須賀尾峠から       行動時間:1H35M


@須賀尾峠13:31→(11M)→A1172.9三角点峰13:44→(21M)→B高ジョッキ14:05→(12M)→C1209三角点峰14:17〜18→(16M)→D高ジョッキ帰り14:34→(11M)→E1172.9帰り14:55→(10M)→F須賀尾峠帰り15:05→(1M)→G駐車余地15:06


   
@東吾妻町と長野原町との境、須賀尾峠。 @入山口は少し野草が茂り、最初の5歩ほどが隠れている。 A行政は「高ジョッキ」表記となっている。一応表記はこれに従う。 A子育地蔵
       
この岩は右の際を通過するのが正解のよう。 A1172.9三角点峰。 A四等点 A道標
     
直下 B高ジョッキ。一切の標識はない。行政の標識も在ったようだが・・・。 B長野原(北)側の展望。 B人工物は棒のみ
       
1150m鞍部 C1209三角点峰は、10坪ほど伐木されている。 C三等点 C北側の伐木斜面
       
C南尾根側 もっと伐採すれば、西側の大岩が目立つ場所になろう。 一帯はイノシシの土坑跡が多く、猪は7頭ほど目視確認できた。 D高ジョッキ再び
     
下山途中から丸岩 E1172.9峰帰り F須賀尾峠帰り。ショートカット道でもあり、乗用車(大型は不可)の往来は多い。 G駐車余地。




 越前市からの賓客の来訪予定があり、午前中が動けずに珍しく午後からの山旅となる。12時を過ぎて動き出すので、現地距離と山行時間を加味すると、あまり無理はできない。と言うか簡単な場所しか選べない。と言っても近隣に未踏座は無くなり、どうしても1時間ほどは走らないとならない。悩んだ挙句、地形図には未掲載の高ジョッキに行くことにした。

 高ヂョッキ表記のものも多く、「ジ」なのか「ヂ」なのか判断が出来ないのだが、現地に見える行政制作の案内表示は「ジ」となっているので、本レポートには高ジョッキと表記する。日本語の面白いところでもあり面倒なところでもある。まだボラギノールとは無縁なのでってこともある。

 12:10に家を出て、過度にアクセルを踏みながら13:30に須賀尾峠に到着する。駐車場所は吾妻側にわずかに下ってカーブの所にある林道幅の余地。ここからの入山の場合はいつもここである(3回目)。長野原側の狭い場所が改修されたので車通りは多い。バックで停めるにも少し気を使う。

 長靴を履いてすぐにスタートする。峠の道標に従い東進し町界尾根を登ってゆく。緩やかな登りだが、あまり歩かれていない様子が踏み跡の少なさから見える。途中の大岩の登りは、雨の後なので足場に注意しながら登る。ここの登り方は向かって右側を登るのが正解のようで、リボンが導いていた。

 樹林帯の中の登山道だが、空が開けた場所は1172.9三角点峰で、ここにも行政の標識が在り山頂側を導いていた。この先のアップダウンの様子は、二週前に登った達磨山のアップダウンのようでもあった。獣が多いようで、獣道や土坑の痕も多い。概ね尾根上を進めばいいが、それらが山腹に見えるので見定めは必要であった。向かう途中に振り返ると、丸岩が綺麗に見えていた。

 優しいゴジラの背のような場所を通過し、山頂への最後の直下も少し岩混じりとなっていた。そして高ジョッキに到達するが、本当にここで山頂かと思ってしまうのだった。山頂らしさは展望から判るものの、経路に見えた道標だが、有ると思った山頂標識は無かった。好事家の標識も一切なく、全て排除されてしまったよう。おそらくそれらを持ち帰らないとは思うので、あるとすれば北側の斜面に投げられてしまったのだろう。南は樹木があって投げ捨てられないのでこう思うのだった。登頂したものの何か煮え切れない。藪山っぽくていいのだが、登山道があり入山点があれほどしっかりしていながら、山頂がこうだと不釣り合いすぎて満足できないのであった。SK氏も1209高点峰まで進んでいるので 、足を延ばすことにした。

 高ジョッキから南東側にも無毛な場所が降りており、こちらからも北東側にバンドが見えるが、山頂からそのまま真東に進むように行くと、樹林の中に細い一筋の踏み跡が降りている。樹林帯から出ると見通しのいい尾根歩きとなり、あちこちにイノシシの土坑の痕が見える。そして向かう先から低い唸り声もしていて、彼らの生息域に入っていることが視覚と聴覚で判る。なるべく現地の民の邪魔をしないようにしたいが、登頂もしたいわけで、唸り声側へと進んでゆく。鞍部からの登りは下草も岩もない登り易い地形であった。

 1209.0峰に登る。ちょっと驚いたのは、山頂部一帯が丸く伐木されていた。展望がいいほどには刈られてなかったが、少しは見え、それより明るい山頂でそのために居心地が良かった。御影石の三等点が唯一の人工物であるが、西側の3つほど並ぶ大岩もここまで樹木が成長する前の昔は目立ったはずである。本日二つ目の三角点を拝め、これで満足。そしてこちらから見る高ジョッキは見上げる位置にあり、向こうの方が高い。標識が無いのは標高の問題が解決していないからかとも思った。

 往路を戻って行く。鞍部からの登り返しの場所で、まず三頭のイノシシが見え、蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。そしてわずか先に別に四頭いて、またまた四方八方に逃げて行った。これだけ居れば、ここまでの土坑痕になるのが頷けた。木々を掴みながら登り上げ高ジョッキに戻る。上越国境側は雨雲が垂れ込めており、里山範疇の高間山くらいまでしか見ることはできなかった。西に降りてゆく。

 往路には気づかなかったが、障害物に対しての巻き道は北に存在する場所が多いようだ。往路は獣道を伝って巻いた場所もあった事も判った。1172.9高点で屈曲して南に降りる。そして須賀尾峠を通過する車の音が次第に大きく聞こえてくるようになる。シーズンなのでキノコが無いかと周囲を見るのだが、ここではあまり出ていなかった。無いことは無くあるのだが、残念ながら勉強不足で食べられる可否が判らないのだった。

 峠に戻り路肩を歩いて駐車余地に戻る。


 



 
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