天狗岩   1170m                                                                                                  
   2018.4.7(土)


  晴れ     単独      傍陽ふるさと公園管理棟前より     行動時間:1H59M


@傍陽ふるさと公園管理棟前P8:35→(19M)→A1050m尾根取付き点8:54→(29M)→B天狗岩9:23〜27→(29M)→C1150m林道下降点9:56→(20M)→D999.9三角点10:17→(17M)→E戻る10:34


   
@傍陽ふるさと公園芝生広場(管理棟)前駐車場より。 @古い木造の建物は、峰山公民館 @趣のある鳥居と石塔もある。 @道祖神が並ぶ
       
畑やお墓を見て進むと伐採地前で進入禁止の表示あり。 970mの十字路分岐。復路は左から出てくる。そのまままっすぐに進む。 1020mの分岐。 A1050mで尾根に乗り付く。
     
A1050mには麓からの道形も上がってきていた。 A田中地区の土地って事か・・・。 1050mからの平坦地 1100m付近で尾根に乗ると道形が存在した。
       
これまでは赤ペンキであったが、黄色が加わり目立つ。 この道標が落ちていた。登路が存在していたのは間違いないよう。現在は薄く不明瞭。 山腹への道形もあったが1160m峰へと突き上げてゆく。 1160m峰にはこの赤ペンキ。8年前の関係者のサインって事だろう。
       
B天狗岩到着。 B南東側に名前に相応しい場所がある。 B南東の下側。 B南側。露岩が細かく多い。
     
Bヤキソバパン Bサンシユの小さな黄色が春を示す。 1170m峰を越えて北に行く。 尾根上には荻地区の標柱が並ぶ。
     
1180m峰も越え、次の鞍部から西へと下る。 林道に乗る。 C1160高点のある平坦地から道に従い西に下る。左に見える高みは1170m峰。この場所は1150m。 河内晩柑の時期になった。
   
1150mで鋭角に南に戻る。 1020mで林道を離れる。少し投棄ゴミの多い場所。 D999.9m D四辺の石は、ちょっとバランスが良くない感じ。
       
D四等点 林道に戻る。途中に軽トラが上がってきていた。 往路の十字路分岐の帰り E公園の駐車場に戻る 
       
E管理棟は4月下旬まで封鎖とのことでトイレも閉ざされていた。ここは水道があるが飲用不適。       




 上州の岩山もそろそろ登り納めで、あとは岩壁の類になろうかと思う。全て自己満足の自己判断なので、選定条件に関し他人の意見は聞く耳は持たずである。登り納めと言いながら無いわけではなくあるのですが、あまりにも簡単そうなピークなのと、抱き合わせに出来ずポツンと存在するのでどうしようかと思っている。上州を諦め信州側で探すと、真田の里に天狗岩が見つかった。岩山としてピークを踏むに値する場所と見える。

 
 里山であり傍陽小学校辺りから歩くとちょうどいいかと思っている中、いつものように衛星画像で確認すると、南麓に「傍陽ふるさと公園」と言う場所があることを見つける。間違いなくこの場所までは車が入れるようだ。経路が狭そうなので軽四が適当に思ったが、公的公園なのでそこは大丈夫だろうと普通乗用車で行くことにした。

 
 18号から浅間サンラインに入り、東御の鞍掛交差点から真田側へと折れる。8時5分になり石丸さんのラジオが始まらないなーと思ったら、1時間勘違いしていた。荒井交差点のセブンでヤキソバパンを仕入れてから傍陽地区へ向かってゆく。傍陽の読みは「そえひ」である。私も従兄弟が住まいしていなかったら読めなかった地名である。そんなわけで頻繁に訪れるよく知った場所でもあった。よく知ったと言う中には、マツタケの採れる場所も知っていることが含まれる(笑)。

 
 Aコープの所から北に折れ、実相院への分岐はやや狭く目立たない印象があった。さてここからの林道はやはり狭い。対向車があれば困ってしまうような狭さで、すれ違い出来る場所も乏しい感じだった。幸い舗装路が続きふるさと公園に導かれる。意外なほどに大々的に作った園地で、相応にお金をつぎ込んで完成したようであった。案内看板を見ると、さらに林道を進んだ先に管理棟があるようで、そこまで進んでみることにした。途中で舗装路はダートに変わるが、状態がよく広くて走り易かった。

 
 15台くらい停められる駐車場と、白を基調にした和風な管理棟があり、ちょうどその前では桜が花盛りであった。駐車場に入れ、もう一棟ある木造家屋が気になり近づいてみる。半鐘が下がり住宅ではないとは判ったが、今時珍しい古さであり恐る恐る内部を見ると、農具が見え置いてある机には峰山公民館と書いてあった。西側には鶏小屋のようなスペースもあった。地域の公民館であった。そうなると半鐘も違和感が無くなる。ふと色が目に入ってきて西側の谷の下を見ると、ゴミ屋敷のように見える廃墟があった。大きな家があったようだがかなり荒んでしまっていた。駐車場から公園側に入ると、趣のある木造の鳥居と道祖神が立っていた。峰山地区の中心地であったのだろう。こんなことをしていると、ここだけで楽しんでしまいそうなので予定行動に移る。

 
 林道を北に進んでゆく。園地のバーベキュー広場を左に見ながら、そこを巻き込むように進んでゆくと、畑をしている場所が現れる。ここは現在進行形の場所のようで綺麗に管理されていた。畑に絡むような感じでちらほらとお墓も目に入ってくる。そして前方左側に伐採地が現れ、麓側からの道が上がってきていた。その前には進入禁止の表示も見える。まあこれは車両に対するものと理解する。通常は歩いて入る人は稀だろうから。

 
 標高970mの所には地形図通りの分岐があり、描かれていない側にも存在し十字路となっていた。突っ切るように進んでゆく。1020mの所も地形図通りで、そろそろ取付いてもいい頃合いであるが、まだ林道が登っていたのでそのまま伝って進む。そして林道が緩斜面尾根を巻き込む1050mで林道を離れる。ここには林道とは別の道が麓から上がってきていた。山手側には赤ペンキで「田中」と大きく書かれている。

 
 広葉樹の先は針葉樹があり、その先で南西から上がってきた道形と合流した。ここまでは赤ペンキがマーキングであったが、道形に乗ってからは赤と黄色の二色でマーキングされていた。そして足元の人工物に気づき拾い上げると、傍陽小設置の登山道プレートであった。まさかオコウ山まで通したのではないだろうけど、天狗岩は範囲内だろうと思えた。しかし登山道が確認されたのはいいとして、そこからの道が歩き易くなったかと言うとそれは無く、歩かれていないのが良く判る道形で障害物が多かった。山腹に進む道と1160峰に突き上げる道とがあり後者を選ぶ。

 
 1160峰の南には赤ペンキで「2010.4」と書かれていた。8年前の筆記のようだ。ここから右手に見えるピークに進む。道形が在るのかと思ったが、尾根上にはそれらしい道形は無かった。林業関係者もあまり伝わないようだ。それにしても予想外に寒い。温度計読みで8℃くらいを示していた。暑くなるだろうと一枚薄着で来たのは完全にハズレだった。さらにテルモスも端折ってお湯も持ってきていない。こんな時に限って・・・。

 
 天狗岩到着。山頂の南側が天狗が居そうな岩がある場所で、アカマツも生えており絵になる雰囲気があった。すぐに雨具を着こみ防寒をする。やや雲が多く、鼠色のそれからは雪雲が流れてきているものと判断できる。麓の傍陽地区が良く見下ろせる場所であった。東からは烏帽子岳がこちらを見下ろしていた。朽ちたリボンが見えるが、登山と言うよりは林業関係者のもののように見えた。岩場が見下ろせないか南に東に見下ろしたが、細かい露岩が見えるばかりであった。腹は減っていないが無理やりヤキソバパンに齧りつく。無理やりでも食べられるのがヤキソバパンであった。

 
 北に進んでゆく。1160m峰を経て、その先に1170m峰があり、西には1160高点の場所があるのだが、最初その場所に見えてくる道形が、地形図の道形と違うので異なる場所と思い降りずにさらに先に進む。この辺りの尾根上には荻地区の標柱が立ち、場所によっては棘が多かった。1160m峰から数え、4つほどアップダウンした後に西側に進んでゆく。

 
 藪斜面の先に林道が在り、そこに降り立つ。南に戻るように進むと、先ほど上から見た盆地の様な地形の一角に入る。南から見ると地形図通りに西に道が降りていた。1160m峰から見下ろすと、地形図にない道が南にあり、西へ下る道が陰になって見えていないのだった。見誤った原因はここだった。降りてゆくと、破線路もしっかり残っており細い道形も存在していた。よくも地図に表記しているとも思える。その先でT字分岐となり、北への道はチェーンで塞がれていた。南へとゆっくりと下って行く。

 
 今日の目的は、天狗岩と併せて999.9m三角点であった。スリーナインではなくフォーナインである。こんな場所も珍しく、拝んでみたいと思っていた。降りてゆく林道の右手には深い谷があり、そこに植林地形が現れたら、そこが999.9への尾根となる。ちらほらと不法投棄物が散乱し見栄えが悪いが、在るものなのでどうしようもない。緩斜面を藪漕ぎしながら進んでゆく。どんな形態での点なのか、埋没しているのか、すぐ見つかるのか、いろんな想定をしながら目指して進む。

 
 点は落ち葉の中に顔を出していた。そしてあり合わせを使ったような四側を守る石が埋められていた。自然石の石柱ではなく真鍮製の四等点であった。周りのコンクリート構造が味気なさを醸し出しているが、それでも999.9に到達したのは間違いなく、そのことは嬉しい。2座踏んだような心境でもあった。ここからの進路は選べず北に戻って再び林道に乗る。林道を南に進んでゆくと軽トラが上がってきていた。山菜採りの様な雰囲気であった。

 
 970mの十字路に戻る。伝ってきて思うのは、地形図に書かれていない枝道が非常に多い事。逆コースであったなら、かなり迷っただろうと思う。伐採地に作業者の姿は無かった。お墓を見て畑を見て、ふるさと公園の駐車場に戻る。芝生の場所は、イノシシかシカか、ヌタ場の様な湿地になってしまっている場所もあった。案内看板を読むと放任の場所のようでもあり、維持管理にやや疎かになっているようでもあった。利用者も少ないのだろう。私もこの日まで、このような場所があることを知らなかった。

 
 山旅を終えて林道を麓に降りてゆくのだが、前方から車が来ないかかなり気を使った。たぶん、もう少し林道が広かったら利用者はもう少し多いだろう。実相院の分岐で軽トラとすれ違った。途中でなくてよかった。


  

 

 

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