赤石山        2108.6m                        
       
                                                                                                      
   
  2020.8.10(月)


  晴れ    同行者あり     大沼池駐車場から      行動時間:5H38M


@駐車場4:44→(54M)→A大沼池北端5:38〜43→(16M)→B大沼池レストハウス東分岐5:59→(48M)→C主稜線分岐6:47〜50→(26M)→D赤石山7:16〜34→(71M)→E大沼池8:45〜9:15→(67M)→F駐車場10:22


   
@大沼池駐車場。トイレ舎は夜間はライトが点かず。 林道は、19号台風の影響で不通。 山道を伝う。 山道から林道に出る。
     
A大沼池北端。この付近は深いのか群青色。 A水生生物はいようだが、水鳥は居た。 Aコースタイムが書かれている。 散策路から終始ブルーが見える。
     
鳥居。立っているのだが、結構に傾いて立っている。 Bレストハウス東側分岐。 階段路が連続する。 C主稜線の分岐
       
ザレ場 直下の休憩適地。 D赤石山の祠 D赤石山
       
Dエーザイ山岳部 D休憩するには展望が無く、仮撮影。 D最高所の岩峰上から。 D休憩地でヤキソバパン
     
D岩峰上から南。 D西 D北西 D東
       
主稜線からの下降点分岐。 Eレストハウスは閉じたまま。 E湖畔で大休止。置かれているベンチ数が多い。 散策路から
       
陽射しが強くなると発色がさらに良くなる。 ギボウシ 登山口近くの流れには大ぶりな魚影があった。 F駐車場に戻る。散策者の車でいっぱい。




 8日(土曜)に見た大沼池の青色に惹かれ、山の日(10日)は現地に行ってみることにした。目的地は大沼池だけでも良かったが、もう一度上から見てみたい。となると大沼池から一番近い場所は赤石山になる。ピストンでは味気ないので周回路コースを思ったが、同行者が居るので負荷要素となり、最楽のピストンとした。

 

 1:00家を出る。土曜日同様に万座ハイウェーを無料で通過してゆく。山の日であり、各登山口が車中泊の車で賑わっているのが見えた。土曜日の硯川はガラガラだったのに、登山口駐車場には10台ほど見られた。大沼池の駐車場も同様で、到着時に5台ほど既に停まっていた。駐車場の一角にあるトイレ舎は夜間は電気が点かない仕様であった。ここの水道は飲用不可なので、登山口を含め経路での水場は無いことになる。

 

 4:44行動開始。てっきり前半は林道歩きだと思っていたが、林道は19号台風の影響で損傷し通れなくなっていた。山道を伝ってゆく。この山道が苔むした雰囲気のある古道風で、歩いていて心地いい。途中の峠のような地形に上がると、向かいからの風を受け心地よかった。そのすぐ先で林道に出合う。流れの音を左下に聞きながら進んで行く。まだこの時間は良かったが、この林道歩きは夏には辛いだろう。樹木が覆っていない場所が多いのだった。

 

 駐車場から1時間ほどで大沼池の北端に辿り着く。湖面が揺れているので水中生物が居るのかと驚いたが、水面に浮く水鳥であった。この沼は毒性が強く水中生物はいないと聞いていた。それにしてもいい色をしている。北端の方が深いのか、同じ青でも群青色のような青だった。陽射しの降り注ぎようでも違ってくるだろう。まだ朝日がこの沼に届いてはいない時間であった。ここには古いコースタイムの看板が置かれ、赤石山まで1時間十分とあった。

 

 東岸の遊歩道を伝ってゆく。木々の間から見える沼面は、見る場所見る角度でいろんな青さを見せてくれていた。紅葉時期がここのハイシーズンではあろうが、日差しの強い夏も発色がいいだろう。いや待てよ、周囲が白くなった冬の方が青が冴えるか・・・なんて考えると、四季を通じて楽しめる場所と思えた。レストハウスの東側分岐から赤石山側へと道を選ぶ。

 

 笹原の中を抜けると勾配の強い中の階段路が始まる。近年はあまり補修がされていないようで、為すがままの登山道で推移しているように見えた。そこそこ急峻地形に切られているのでしょうがないとも言える。分岐からゆっくり登って、45分で主稜線の登山道に出合う。オヤッと思った。分岐のベンチを見た時に、20年前の記憶が蘇らなかった。そうだ、赤石山は東からアプローチしたんだ。忠右衛門新道は、鉢山から赤石山間は未踏だった事に気付く。

 

 刈り払われた笹が泥濘地の上に被さり汚れ止めのような感じになっていた。場所によってはそれにより滑る場所もあった。文句は言わずに刈り払われているだけヨシとせねばならない。視界が開けるとザレ地形で、ここから大沼池を望むことが出来る。この上側の岩場で犬は通過できずに抱き抱えて登らせる。

 

 赤石山登頂。懐かしい20年ぶりの場所で、当時を思い出す。着いてすぐに標柱に向き合い無線をしていたので、標柱に対する懐かしさが強かった。ちょうどここで、野反湖からの単独ハイカーとすれ違う。少し東北訛りを感じる朴訥とした若者だった。仙人池まで行こうと思ったが、若者に聞くと「今日は黒く見えるだけで・・・」と言い撮った写真を見せてくれた。たしかに真っ黒にしか写っていなかった。一度見ているので今日は端折ることにした。西の岩峰の上がり360度の展望を楽しむ。休憩は西に少し戻り赤ザレ地形の場所で小休止。ここは携帯の電波が良く入り、コロナで里帰りできない者へと、ここからの展望動画を送ったりした。

 

 さて下山。大沼池までゆっくりと下り、沼でまったりとする予定であった。ここほどの勾配と階段路だと、同行者のスピードが格段に落ちる。足を揃えるよう努力しながら何度も立ち止まりながら降りてゆく。迷犬は、その都度登り返し、同行者の生存確認を行い、私に「居たよ」と目で訴えていた。すれ違いのハイカーが居たので迷犬に座らせていると、「あービックリした、子供がいるのかと思ったら犬だった」と言われた。すぐに驚かせたことを詫びたが、犬が子供に見えることもあるのかと・・・こちらが少し驚いた。

 

 大沼池到着。湖畔は凄い数のアキアカネが舞っていた。温度計は20℃を示していたが、風があり太陽の温かさが心地よく、景色は文句の言いようがない。観光地なのでベンチ数は多く各所にあり、好きな場所が選べる。弱い風に適度にさざ波が出来、それが岸に寄せてくる。夏に聞く水の音って心地いい。クマ除けの鈴の音が志賀山側から下りてきていた。一人二人と沼に到着したところで、大沼池を後にする。

 

 散策路を伝い、またいろんな青色を楽しむ。すれ違うハイカーも多くなり、登山者の恰好をしていない観光客の姿も多くなっていた。夏休みであり、山の日であり、この天気であり、涼しい志賀高原であり・・・賑わうのは頷け、私もそう思ってここを選んだのであった。すれ違った後に、子供に「今の犬可愛いね」と言われ、「どこに犬が居たの」と言っている母親も居た。あまりにも注意散漫だろう。ハイカーや観光客が野生動物により被害に遭うニュースを聞くが、この会話を聞いて要因が見えてきたりした。川を跨ぐ場所で、水面を見下ろすと、ここには大きな魚影が見えた。

 車道は奥志賀への行き交う車で賑やかで、駐車場もほぼ満車となっていた。帰路、各散策路入口や登山口を見ると、溢れんばかりのマイカーが置かれていた。みな山の日には山を歩きたいと思っているようだった。




   
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