船ヶ鼻山        1466m                                                                                                                                                  

 
 
2020.4.25(土)


  晴れ     同行者あり      昭和村作道登山道より      行動時間:3H39M


@駐車場5:03→(31M)→A幸福の鐘5:34→(41M)→B大楢の木6:15→(35M)→C船ヶ鼻山6:50〜7:07→(39M)→D牛石7:46→(56M)→E駐車場8:42


   
@トイレ舎付きの広い駐車場が用意されている。 東屋の場所が、「楢水コース」と「牛石コース」の分岐点。 林道のゲート よく踏まれた林道を進む。
       
A幸福の鐘分岐。手前にベンチあり。 谷の中にも鐘が設置されている。 楢水水源からの導水升 小尾根に乗ると、林道幅が上がってきていた。
     
九十九折りの急峻を終えた辺り。 B大楢の木。 送電線下は高木が伐採され展望がある。 西側の展望
       
牛石コースと楢水コースの合流点。 C船ヶ鼻山 C立派な石柱標識 C山の神
       
C石祠 C行政の標識 Cこれが鶯岩か・・・。 わらび平から
     
牛石コースを降りてゆく。アスファルトの場所は、凍っており注意が必要。 D牛石分岐。 「中間」とふられた広み。 牛石コースのゲート。
       
E駐車場に戻る。上信国境側の展望がいい。 この案内図は昭和村のサイトで見られる。




 赤城山の登山道として、昭和村が新しく作道したルートをあることを最近知った。ルートが公開されたのが2016年で、既に4年が経過している。昭和村のサイトに入ると、丁寧な案内頁があり計画をするに際し不安要素は無い。一つだけ大きく気になるのはコロナ騒ぎの中と言う事。登山道のある場所なので、皆が動き出す前に周回してしまおうとの魂胆であった。なんでも新しいものはすぐに体験してみたいもので・・・。

 
 関越道を昭和インターまで走り、そこからの案内は村のサイトで見ているので現地駐車場まで迷うことは無かった。見える現地は白く積雪していた。平地での雨はここでは雪だったようだ。その白さも結構な白さで、しっかり積雪しているのが判る。路面にもうっすらと乗り、ノーマルタイヤで行きつくのかとびくびくしながら進んでいた。登山口は野菜畑の中にあり見通しが良く、そしてその広さに驚いた。新造の奇麗なトイレ舎もある。誰も居ないかと思ったが、既に一人準備をしており、すぐに出発して行った。


 5:03出発。駐車場から階段を上がると東屋があり、ここが牛石コースと楢水コースとの分岐になっていた。この分岐から楢水コースを伝うと、2分ほどでゲートがある。開けやすい閂になっており負担なく通過してゆく。植林帯の中でゴボゴボと音がするので、迷犬が不思議そうにその方向を見ていた。導水管が走り、その中継升が山手側に在るようだった。そう勾配のある林道ではないが、先に進むごとに積雪量が増えていた。


 幸福の鐘は、半鐘用の鐘を利用しているようだった。林道を離れ山道に入って行く。ルートに沿うようにここも水の流れの音がしている。楢水水源からの引水ルートがここにあるようだ。先ほどの鐘の先にも、もう一つ鐘がある。こちらはガスボンベをアセチレンで切った仕様で、見てくれは別として叩くといい響きをしていた。道標に従い小沢を跨いで登って行く。すると、林道幅の道に出て、麓側はロープで塞がれていた。


 大岩の前で先行者が休憩していた。会話をすると、「こんな時なので誰も来ないかと思った」と・・・。ザックを見るとかなりの猛者と判る。コロナだからと、山に行かずにじっとしていられないのだろう。先行し急峻の九十九折の無垢の雪の上にトレースを引っ張って行く。真の先頭は迷犬なのですが・・・。コースの中で、ここのみ負荷のある作道となっていた。


 急峻が終えるとルートは西にズレて行き、大楢の木の下に出る。解説からは樹齢は推定100年だそうだ。ここまで太く見事なナラを見たことが無い。ここからはたおやかな尾根歩きがしばらく続き、その尾根上が開けてくる場所が送電線の下で、ルート唯一の展望地となる。すぐ東側には紅白の大きな鉄塔が立っている。巻き込むように進み東進してゆくと林道に出て、牛石コースとの分岐・合流点であった。山頂はわずか先。


 船ヶ鼻山登頂。御影石でできた山頂標柱が目をひく。これに対する木造の山の神も雰囲気がある。南西側の一段下がった場所に平らな地形があり、そこそこ大勢で登っても受け入れ状態のいい山頂部であった。学童登山でもいいだろう。単独の男性は大沼の方へ向かって行ったが、「大事な用事を思い出した」とすぐに引き返してきた。今日はこんなご時世なのでおにぎりを握り、そして自家製のヤキソバパンを作ってきた。コンビニがこれほど増える前は、毎回こうやって登っていたのが懐かしく感じられ、こんなことでもない限り昔の形には戻らなかっただろう。


 下山は牛石コースを辿る。その前に蕨平からの展望を楽しむ。袈裟丸山の寝釈迦が綺麗に見える角度であった。ただし送電線越しに・・・。西も東も展望場は送電線が邪魔をしているのだった。牛石コースは全線林道歩き。カーブの場所は舗装され、そこは凍っておりスケートリンクのようで、その上に降雪があったので神経を使った。勾配もそこそこあり、場合によってはアイゼンを使った方がいいだろう。歩き易いようで、冬季は歩きにくい。これを知っていたら楢水コースを降りただろうと思う。


 コースの名前となっている牛石は、分岐点にあり寝牛のような感じで高さの低い大岩がそこにあった。次に「中間」とふられた場所から先はやや荒れている場所も出てくる。以降に舗装路は無い。周囲をシカが走り、見上げると野鳥が囀りながら飛んでいる。木々は雪を纏い、なんとも心地いい林道歩きであった。


 ゲートが現れ、そのフェンス越しに東屋が見え、ハイカーらしき方が居るのが見える。集合時間があり、仲間を待っているように見えた。その脇を通過し駐車場に戻る。駐車場には都内ナンバーの車があり、レジャーシートに腰かけ上越国境の方を向いて読書をされていた。新型コロナ避難だろう。登山口であり展望地であり、登らずともゆっくり過ごせる場所となっていた。


 振り返る。歩き易いルートであり、達者な人だと無積雪期なら1.5時間ほどで船ヶ鼻に着いてしまうだろう。大沼まで足を延ばすと、ちょうどいい半日コースになると思う。
 




 
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