伊勢山        350m                                                                                                                                                  

 
 
2020.1.18(土)


  小雨     単独     妙見堂側から時計回りに周回      行動時間:30M


@妙見堂参道入り口6:42→(3M)→A妙見堂6:45→(4M)→B祠6:49→(3M)→C伊勢山6:52〜53→(7M)→D百庚申7:00〜07→(5M)→E戻る7:12


   
@南西の妙見堂への参道を伝う。 A妙見堂。肩の場所に敷地いっぱいに社が建っている。 妙見堂より東へ続く尾根筋。 B330m付近に祠あり。
       
C伊勢山登頂 C標識は二つあり、これのみ読める。標高が地形図読みより12m高く記述されている。 C伊勢山から南 C鹿岳と落沢岳。向こうは雪。
     
祠の場所から南側 330mからは東尾根を伝う。 下草の無い尾根筋 途中から下町地区が見えてくる。
       
尾根から見ると足元に集落があるようで、落石はおこせない。 途中から石碑が現れだした。 尾根上にいくつも並ぶ石碑は全て庚申塔。 D「伊勢山の百庚申」と言う史跡であった。
       
D本誓寺側から見る下山口。黄色お車の左側。 D降り口の前の家には、希少車のスバルブラットが2台も置かれていた。 国道254に出る。 南東からの参道もあるようだが、薮化して伝えない。入口に社がある。本来はここからが本道なのだろう。
     
登り口に戻る。 E駐車余地がないが、右が国道で、その下の余地に停めた。現地を歩き判ったが、本誓寺に停めるのがいいだろう。




 雪予報の西上州。そしてまたまた伐採を頼まれた週末で、朝飯前に登れるような場所をと下仁田の伊勢山にした。国道254に接するような場所で、何度となくその参道入口は見ている場所であった。南西側山腹には伊勢山妙見堂が存在する。

 

 雪予報であったが白くはならずに小雨で推移していた。現地に着き駐車余地を探すのだが、あちこち探してもなかなか適当な場所がない。私的なスペースはあるものの、そんな場所に停める勇気は無い。町の中心街に行けば広い無料駐車場はあるが、こことはやや離れていると思ってしまう。南西側に国道から分岐する道があり、そこに路肩余地が広い場所があった。路側帯の歩道のようであったが、皆が動き出す前に戻れば邪魔にならないだろうと踏んだ。

 

 枝道入口の国道向かいに妙見堂への参道入り口は在る。山道は細いがしっかりとコンクリート舗装され上に続いている。何度も九十九を切りながら登って行くと青い外壁に赤い扉の妙見堂が現れた。西尾根の肩に建立されているのだが地形の9割ほどを建物が占め、参拝するにも10人も訪れたら一杯になりそうな敷地スペースであった。そこから東へ登る尾根を進む。

 

 尾根上には薄く掘れた道形が続いている。少しザレた地形で登って行くと330mで東側からの尾根が合流し、そのすぐ上に石祠が安置されていた。東側サイドには「明治八」と刻まれているのが読めた。南側山腹としてはこの祠の場所からが展望があり、他の場所は概ね樹木に遮られていた。わずかに登って山頂。

 

 伊勢山は円錐形の突頂で、低いものの登った感がある。南西側を望むと、それと判る鹿岳(かなだけ)の双耳峰が見られ、向こうは雪が降っているように見えた。この山頂には山名板が2つかかり、うち一つが判読できた。ただし標高は362mとある。地形図にもう一本線が必要であるが、疑問に思うなら麓に265標高点があるのでここで高度計を確認してから降りればいいだけなのだが、「山を登る人に悪い人はいない」と疑うことをしなかった。三角点を割るような悪い人も多いのだが・・・。

 

 往路を下り330mからは東の尾根に進んで行く。歩き易そうで誘われた感じであった。道形は在るような無いような感じで、伝う人が乏しいことが感じられる。進んで行くと植林帯の先に集落が見下ろせるようになる。さらに進むと、崖の上に居るような感じで下町地区が足元に見下ろせた。尾根は南東側に進むようになると、これまでは下草が無かったが、急に薮化して野草が蔓延っていた。そんな中に石塔がニョキニョキ見られ、何だろうかと刻みを読むと庚申塔であった。

 

 庚申塔は数個ではなく数十個あるようだ。麓側に降りるとさらに増え、その場所に作道までしてあり階段路となって民家の駐車場脇に降り立った。この場所は伊勢山の百庚申と言う史跡で、その解説板が掲げられていた。道向かいには下仁田戦争のゆかりの本誓寺があり、ここも立ち寄って行く。このお寺の敷地は広く車を置かせてもらうには適していると思えた。置いていいか悪いかは判らないのだが・・・。国道側へ進むと、降り口の前の家にスバルブラットが2台も置かれており、これにはしばし足を止めてしまう。レオーネのピックアップタイプで希少車中の希少車で、それが2台も持っている人がいることに驚いた。

 

 下仁田交差点に出て西進してゆくのだが、この交差点がある場所からが本当の伊勢山の参道なのだろう、木造の社があり石段が上がっていた。残念ながら伝う人がいなくなったようで、石段があるものの荒廃し野草に埋もれていた。地域も地元山岳会も管理しなくなった場所と言える。大型トラックからの飛沫を浴びながら西に戻る。

 

 伊勢山は何もない里山かと思ったが、西に妙見堂、東に百庚申(本誓寺)を擁した場所であり、短時間ではあるが歩きながら楽しめた。




 
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