城山        456m         千軒山        772m        神丸山        867.2m                                                                                                                                                 
 
 
2020.2.1(土)


  晴れ     単独     神丸尾根を高塩峠まで伝い周回     行動時間:3H14M


@神流川公園P6:24→(3M)→A城山道登山口6:27→(12M)→B城山6:39〜40→(2M)→C神丸尾根登山口6:42→(39M)→D千軒山7:21〜22→(33M)→E神丸山7:55〜8:00→(17M)→F高塩峠 8:17〜19→(26M)→G富岡神流線(46号)に降り立つ8:45→(53M)→H戻る9:38


   
@神流川公園駐車場から見る城山側。 @駐車場脇の道を行くと最短路。スープラとS30Zが並んでいる。 A城山道登山口 A神丸尾根と城山道を切り分けている。
       
林業作業のために開削された林道。右の尾根に道形が在るはずだが、見えてこなかった。 城山稲荷 B城山  B城山標識
     
B城山の東尾根 林道からの神丸尾根への分岐 C神丸尾根登山口 急登が終え緩斜面になった場所
       
675高点は北巻き ロープ場 千軒山の東西には堀切がある。 D千軒山
       
D同じ仕様の2枚の標識が見られる。 千軒山の西側で林道に乗る 林道の終点 林道の終点からは切通で北側へ
     
842高点も北巻き 南からの林道幅が尾根に合流している場所。 登山道は右。ここで道形を離れ左の尾根へと進み神丸山を目指す。 伐採地は植樹が終わりフェンスが張られている。檜が植えられていた。
       
E神丸山。明るい山頂。 E三等点 Eヤキソバパンと E秩父側が開けている。
       
神丸山からの尾根筋が西で主尾根にぶつかった場所。ここに特に道標は無い。 F高塩峠  F峠の南側斜面に祠がある。  F峠に見える北西へ続く道形を追ってみる。 
       
跨いだ谷を振り返る。道形は流れだいぶ薄い。  林道幅に乗る。廃林道。  西側の谷向こうにガードレールが見える。  この看板が見つかったので下に行くほどに明瞭になるのかと伝ったが・・・。 表示は下側でなく上側を向いている。
       
伝い下に行くほどに荒れ谷の場所で道形が有耶無耶になった。ここから谷下り。 流れのある中を渡渉しながら降りてゆく。  G46号に降り立つ。 G降りてきた場所を振り返る。見上げると右岸に道があるよう。左岸にもあるようだが、無かった。無くなっていた。 
       
塩沢ダムは水は無く・・・。  八幡橋に戻る H神流川公園の駐車スペースは50台以上だろう。トイレあり。  




19年前の2001年、千軒山に登った時は神丸尾根には興味がなく、ただ単に麓から千軒山を往復しただけであった。2018年に新しい山と高原地図を新調すると、神丸尾根のルートがコースタイムを伴い紹介がされており、以来気になっていた。1996年の高原地図では破線ルートのみで描かれている。

 

万場町の中心街からの一本尾根、塩沢川と県道46号が並走し周回コースが容易に出来上がる場所。平面距離でラフに追うと10km程となる。程よい半日コースな感じ。駐車は神流川公園の広い駐車場があり、それがスタート地点にあるのだからありがたい。

 

鬼石経由か南牧経由かと迷うのだが、神流湖のくねくねルートを思うと、あまり悩まずに南牧経由となった。若干の雪が路肩に見える中、国道462号は十国街道を伝い現地入りする。神流川公園の駐車場は地域の人の駐車場所にもなっているようで、ちらほらと停まっている車が見える。それらを見ながら登山口に一番近い西側に停める。目の前にはS30フェアレディZとスープラが車庫に格納されていた。夜明けまでしばし待つ。

 

神流町の夜明け時間は6:19となっており、6時くらいから準備を始める。薄明るくなると、登る予定の尾根が塩沢川の向こうに見える。お年寄りが住んでいるのだろう、5時半頃には北側の住宅のカーテンが開けられお茶を飲んでいる様子まで見えていた。園地整備された今でも、昔からの生活パターンは変えていないのだろう。

 

6:24迷犬を連れて行動開始。車庫の東脇に1.5m幅の道があり、伝ってゆくと八幡宮の前に出られる。塩沢川を渡り右岸へ。尾根の取り付きは一か所しかないが、設置してある道標は車に乗っていながら確認するには小さいもので、歩き寄って初めてここで合っていると確認できるものだった。

 

細い九十九折の山道を上がって行くのだが、左への分岐もあり林道側を道標が示していた。道形はあるものの野草で覆われており、あまり伝われていない印象であった。上の方に行くと荒れており、これは林業作業用の道を付けたために登山道がそれらの土砂によりかき消されているように見えた。その林道に乗る。向かう先に城山の高みがあり、高原地図の登山道は尾根上にあるように書いてあるが、ここも伐採作業のために道形が判然としておらず、在るようには見えなかった。それが為に林道を伝って西側に向かい、舗装林道に出合って鋭角に東に戻るようにアプローチした。

 

城山稲荷神社にお参りをしてから城山に上がる。山頂にはベンチが置かれているが、日が入る場所では無く展望を楽しむピークではなかった。気になっていた東尾根を見下ろすと、確かに道形が降りていた。今は上から伝う方が判り易いだろう。城山の本名は、黒田城と標識から判る。西に進んで行く。舗装路をわずかに伝うと分岐があり、これまでに見える一連のトタン標識が神丸尾根登山口を示していた。

 

掘れた山道を伝って行き主尾根に乗り上げると緩斜面の尾根になる。675高点峰は北側斜面を進み、向かう先に千軒山が見えてくる。千軒山の東尾根には長くタイガーロープが流してある。確か2001年当時もこれらはあった記憶がある。山頂手前には堀切があり、ここも城址風な地形であった。

 

千軒山到着。二つのトタン標識とトレランの標識が見え、少し人工物で賑やかな印象であった。ここから西側は未踏の場所。西に進むとこちらにも堀切が見られた。その先で尾根上に林道が走っていた。この林道は2018年の地図には描かれていないが、1996年の地図には破線で描かれている。麓の黒田地区からここに来られるようだ。5分ほど伝うと終点となり、右側の尾根に切通が造られ道形が上がって行っていた。ここにもトタン道標がある。

 

842高点峰も北側を巻いて進む。この842高点の西側へも南からの林道幅が尾根に乗り上げてきていた。790m付近から、本道はこれまでと同じように北側山腹に切られていた。ここで道形を逸れて南側の尾根に乗って行く。上の方は落ち葉が堆積してかなり深くなっていた。820mの高みがあり、乗り越え進むようなアップダウンが連続する。やがて進路左側に伐採地が見えだすと同時にフェンスが現れる。伐採地には新たに檜が植えられていた。

 

神丸山到着。これまでがほとんど暗い山頂だったので神丸山もと思ったが、伐採地により南東側が拓かれた感じで、朝日が差し込み暖かくかなり居心地が良かった。おやっと思ったのは、山と高原地図に示される山頂には、全ての場所でトタン標識が付けられているのだと思っていたが、ここにはそれは無かった。標識類は一切なく地面に三等点があるだけであった。

 

神丸山からの西側尾根には踏み跡らしき筋も見られなかった。尾根と登山道の合流点にはトレランの標識が見られるが、それが神丸山を示しているものではなく、振り返り見ても尾根上にルートがあるようには見えなかった。平坦地形がしばらく続き、次に出てくる高塩峠の祠を目印に、そこを探すように歩いていた。地図を見てしまうと答えは判ってしまうので、ここは見ずに現地の地形で探しており、在ったけど見過ごしてしまったのかと思っていると峠地形が現れた。

 

高塩峠には祠が在るはずだが置いていない。何処にあるのかと付近を見ると、峠の場所から13mほど南に離れ設置してあった。高塩地区側を向いているのでその地区の方が設置したのだろうことが見える。ここで山と高原地図に書かれない道が北西側へと降りていた。1996年図には少し西に林道へ通じる枝道が描かれているが、それとは場所が異なる。当初予定は当然のように白石山を踏んで周回する頭でいたのだが、この道が気になってしまった。こんな場合は、”一度白石山は踏んでいるので”と言う思考になり北西の道を伝ってみることにした。

 

峠からの最初こそ明瞭だが、地面が流れ薄く細くなって続き、獣も伝っていないような印象であった。沢を跨ぐ場所には木橋が在ったようだが、壊れ沢の中となっていた。何処に連れて行かれるかと半信半疑で伝ってゆく。予想では西側の実線路に繋げているのだろうと予想した。途中で廃林道に乗る。それをくねくねと伝い下側へと行く。途中西を見ると谷向こうにガードレールが見えていた。実線路で間違いないだろう。そう判ると今いる林道は、そこに向かっていないことも見えていた。幾分か西側に向くのかと思った予想に反し、東側に向かいだした。その向かいだす屈曲点には平成17年作成の峠外線と書かれた標識があった。これが不思議なのだが、普通入り口のある下(谷)側を向いてあるものだが、これは表が上(山)側を向いていた。この時気づけばよかったが、峠外線の入り口は上側に在ったのだろう。

 

東へ向かうと、上で跨いだ谷をもう一度跨ぐようなのだが、この付近でもうすでに林道幅の道形はほとんど判らなくなってしまっていた。同じ標高で横ズレして行ってもしょうがないので、ここで沢筋を下ってしまうことにした。下れればの話だが・・・。上から見下ろしよくよく注意しながら降りてゆく。ナメ床ほどではないが、岩盤の上を流れが通っている沢で、ごつごつした中を降りてゆく。迷犬は冷たくないのか、平気で何度も右岸左岸を渡渉していた。多分ここも19号台風の影響を受けているのだろう、山道があっていいような場所にそれらが存在しなかった。向かう先に舗装林道が見えてきた。自分だけならいいが、犬連れの沢下りは神経を使い林道が見えホッとした。

 

県道46号に降り立ち伝って来た沢を見上げると、右岸側に道形があるように見えた。上の方に看板も見えたのでまず間違いないだろう。降りてきている途中で右岸も多く伝ったが一切気が付かなかった。林道を降りてゆくのだが、雪解けの水が車道を横切る場所のほとんどで凍っており、何度も繰り返されるその場所で神経を使った。塩沢ダムの西側、名水地へと折れてゆく車道では工事がされ、そこへの往来のダンプが何度も横を通過し、ほこりが巻き上げられ煙たい歩行となっていた。

 

塩沢ダムのところから下に降りる道が在った。気になったが山と高原地図からはその道は読めなかったので進まなかった。少し進み見下ろすと、塩沢川沿いに道が見える。ダム湖ができる前は川沿いに道があり旧道が存在しているのが判った。行き交うのはほぼダンプのみ。都度息を止め通過を我慢する。次第に往路に伝った城山の尾根が右に近くなってくる。ゴール地点が近づいてくるのはその距離から見える。

 

八幡宮のところまで戻ると、横を通過した郵便配達員が挨拶をしてくれた。田舎の人の温かさであろう。これが都会であったなら、絶対に挨拶など交わさないだろう。人が少ないから人恋しさからなのかも。神流川公園に戻り迷犬の足を洗っていると、散歩中のご夫妻が迷犬をくちゃくちゃに撫でてくれる。私だけだったら素通りしたかもしれないが、犬の存在が御仁らと私の会話をもたらした。全てこうなるといいのだが、嫌いな人も居るので連れている以上は注意しなければならない。

 

振り返る。高塩峠からの北進は、あまりスマートではなかった。道が無くなったので個人的には面白かったが、エスケープルートとしては全く一般的ではないだろう。

 








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