鉱石山 1220m 木賊山 1289.3m
2020.3.20(金)
曇りのち雪 単独 川場スキー場第五駐車場から 行動時間:2H30M
@第五駐車場5:44→(20M)→A山道入口(トイレ)6:04→(41M)→B鉱石山6:45〜47→(13M)→C木賊山7:00〜08→(11M)→D鉱石山再び7:19→(9M)→E1181高点7:28→(25M)→F往路の山道入口7:53→(21M)→G戻る8:14
@第五駐車場はトイレも解放されていた。 | @林道へと進む。 | 伐採地横で明るい林道。これから麓側も伐採予定。 | A山道入口。トイレあり。 |
A新しい林道が分岐していた。令和元年に出来た道。 | A傾いた道標 | 残雪のように見える鹿よけ | 残雪に乗る |
分岐箇所には道標あり | やや薄くなった道標。 | 終始緩やかな道で続く。 | レールが現れる。現れた場所から鞍部へ突き上げる。 |
鞍部へ突き上げてゆく。 | 尾根道に乗る。 | B鉱石山 | B鉱石山最高所 |
B山頂のトイレ | B薄くなったコース図 | 鉱石山から木賊山へ向かう。 | 尾根の西側に道形が在る。 |
一帯はシカの食害。 | シカに食べられこの状態に。 | C木賊山 | C三角点の脇に朽ちた標識。 |
C判読不能 | C赤く塗られた二等点 | Cヤキソバパンと | D鉱石山に戻る |
D鉱石山から木賊山 | E1181高点峰 | 吹雪となる | トイレ舎 |
林道幅に出合う。下側への道標はあるが、上側へのものが見当たらなかった。 | 新しい林道幅に出合う。道標無し。 | 分岐を振り返る。左から降りてきた。道標無し。 | 下側に往路の林道が見える。 |
F往路の、Aの入口に戻る。 | 伐採予定。一帯は立派な檜が多い。 | 林道入口帰り | G駐車場に戻る。 |
鉱石山は、群馬百名山に含まれる。 気になりつつも地形図にも山名事典にも掲載が無いので登ることは無かった。ただ、興味が無いわけではないので気にしつつ推移していた。あとは、ヒルの居る山域で、登ろうと思った時が生息期で、何度か思い立っては諦めた過去もある。
4時出発。関越道を使い現地には5時半ころに到着した。家と現地、途中に何も挟まなければ誰にも接触しない遊びが登山となろう。新型コロナウイルスの最中であるが、リスクが少なく遊べている。川場スキー場の第五駐車場は、まだスキーシーズンだからかトイレも使えるようになっていた。準備をしていると、その前をスキーヤーだろう車がどんどん登って行く。
5:44行動開始。晴れ予報の日であるが、ここは曇っており、これは山の西側なので朝日を受けないのでそのための暗さだと思っていた。車道を渡り、レンタルスキーショップ脇の林道へと入って行く。最初のカーブの場所に、何棟ものコテージ風の白い建物がある。その先は大ぶりなヒノキの植生があり、貼られた札からはこの後の伐採予定地だそうだ。となると、このルートが使えない時も発生すると考えられる。作業後は明るくなるので、より歩き易くなるだろう。ただし夏は逆。
沢の流れの音を心地よく聴きながら直線的に登って行く。以前の伐採地が左側に広がり、その中腹には林道が切られているのがカーブミラーの存在で判った。その林道と、今進んでいる林道のぶつかった場所が、入山して初めて見る鉱石山への道標の立つ場所で、山道への入山口であった。ポータブルトイレが4つも並んでいるのがやや異様であった。大勢が登山する場所ってことを裏付ける。
入山口から先も林道幅の道が続く。北側斜面は伐採された斜面に植樹された幼木が並ぶ。その全てに鹿よけの防護ネットがされ、その数が多く残雪があるように見えるのだった。この辺りから雪に乗るようになる。締まるほどには冷えておらず、踏み抜きが多く四駆の迷犬でさえ苦労して進んでいた。
薄くなった手書き道標の場所で右側の枝道に入る。直線路はまだ先に進み、道標が無かったら普通にまっすぐ進んでいた場所である。緩やかに切られた道を進むと、軌道のレールが現れる。少し伝ってみたが、北に行きたい目的に対し南進し始めたので、少し戻った場所から谷地形を上に見える鞍部に向かって登りだす。広い尾根に乗り上げると、一筋の道形が続いていた。先ほどの軌道通りに進めばよかったようだ。登った最初の高みが1190m峰で、その先に鉱石山が見えていた。
鉱石山登頂。山名標柱には1205mと記されているが、地形図を読むと1220mの場所である。どうしてだろうか。何がどうしてどうなっているのだろう。入山口に在ったのと同じポータブルトイレがここにもある。どうやってここに運んだのだろうと言う疑問が沸くのだった。ステンレス製のルート図があるが、表記が薄れ見辛いものになっていた。すぐに木賊山に向かう。晴れてはいるが風が強くて寒い。じっとしているのは辛く動いていたかった。
北に向かって降りて行き、すぐに登り返しの勾配となる。獣道か昔からの杣道なのか、尾根の西側に道形続いていた。鹿が多いようで、ササの葉がほとんど食べられていた。ここに生息する鹿の多さが判るようで、じきに下草のない場所になってしまうだろう。「食害」を実際に学べる場所であった。そのササの中に細い道形が続く。細さからは獣道のよう。
木賊山登頂。朽ちて判読不能な標識が打ち付けられていた。見える三角点は、彫り込みの浅い二等点であった。ここで二等点に出合えるとは思わなかった。本日の最高所、ヤキソバパンを出して迷犬と分かち合う。同じ道を戻るのも味気ないので、このまま北進の選択もあったが、武尊山側からどんどん雪雲が黒く迫ってきていた。急いで戻る。言わずとも意思が通じるのか、迷犬は駆け下りてゆく。ただ単に自分好みの傾斜だったのかもしれない。
鉱石山に戻り、道標に読める下山路側へと進んで行く。広い尾根に伐木された切り株が目立つ。ルートとして歩き易いように伐ったのだろう。しばらく続く下り勾配が登りになると、その頂上に休憩所表示がある。1181高点であった。ここを境に一気に天候が悪化してゆく。西からの横殴りの雪となり、一時的で雪雲が流れてきているとは判っても、晴れ予報の日にこの洗礼は痛く冷たかった。先行する迷犬は何度も立ち止まり、吹き付ける風上を見ていた。
降りてゆくと、こちらにもポータブルトイレがあった。4+2+3=9個、こんなにルート内でトイレを見たのは初めてかもしれない。このトイレの場所から5分ほどで林道幅の道と出合う。下山側は示しているが、登りに使った場合の道標が見られなかった。林道幅に乗ったのでこのまま伝えばと思っていたら、またまた林道に出くわす。ここには一切の道標が無かった。自然と下り勾配の方へと足を進めてゆく。“逆へ進むべきだったか”と気づいたのはしばらくしてからだった。伐採地の上に出て、下を見ると往路に伝った直線的な林道幅が見えてきた。下から見上げた、あの林道を伝っているのだった。
ポータブルトイレが4基立つ入山口に戻る。伝って来た林道入口には「令和元年度竣工」とある。作道が最近で、道標付けが追い付いていないようであった。トイレがこれほどありインフラできるのであれば、各分岐に道標もあっていい。地形図に載らない林道がある場合は尚更である。やや面白みのない伝い方をしてしまったが、戻るわけにもいかず沢沿いの道を下って行く。でも新しい道がどう繋がっているのか判ったことになる。
林道入口まで戻ると、住まいする女性が外出から車で戻ったところであった。軽く挨拶して駐車場に戻る。この時間になると、途切れることの無い車列で、スキー場へと車が登って行っていた。こんなに川場スキー場が人気とは知らなかった。関越道を使うとアクセスがいい場所なんだろう。
気にして登ってはいないが、これで群馬100名山は完登したと思う。