車山       1924.7m        樺ノ丘        1832m     山彦ノ南ノ耳       1838m

 山彦ノ北ノ耳      1829m    男女倉山       1924.7m      物見石        1780m

 蝶々深山        1924.7m
 
       
                                                                                                      
  
2020.7.18(土)


  雨     単独    反時計回りに周回       行動時間:2H8M


@駐車場4:41→(29M)→A車山5:10〜18→(32M)→B樺ノ丘5:50→(33M)→C山彦ノ南ノ耳6:23→(9M)→D山彦ノ北ノ耳6:32→(19M)→E男女倉山(ゼブラ山)6:51→(42M)→F物見石7:33→(19M)→G蝶々深山7:52〜56→(33M)→H駐車場8:29
   


   
@到着し仮眠に入る車を見つつ出発。 緩やかな道をゆく A車山到着。 A新しい標柱
     
A二等点 A車山神社 A昔はこの祠のみだった。 Aリフト頂上駅
     
東側の肩まで進み戻る。 戻る途中のスキー場への下降点。 車山乗越への分岐 車山乗越
       
車山乗越から蝶々深山 B樺ノ丘は標柱は無い。 Bこの日、2座目登頂とは彼は気が付いていない。 B天然記念物境界
       
振り返ると蓼科山がガスでコーティングされていた。 南の耳へ。ガスが取れたり覆われたり・・・。 C山彦ノ南ノ耳 C南ノ耳から見下ろすエコバレースキー場。
     
C南ノ耳から北ノ耳 D山彦ノ北ノ耳 北ノ耳北側分岐 E男女倉山(ゼブラ山)
       
男女倉山から奥霧キャンプ場間は、笹が登山道を覆う。 奥霧キャンプ場 木道の素材が水に浮いているほど、水深は200mmほどになっていた。 流れは水浴びが出来るほどに・・・。
       
木道を流れが覆う。 F物見石 F奇形岩峰 泥濘もいいところ。回避路が出来ているが・・・。
       
G蝶々深山 Gヤキソバパンが入手できずアゲアンパン。 ごつごつした道を進み 雨を吸った木道はツルツル。
       
ペット禁止エリアが指定してあり分かり易い。 人間の行動も制限もしている。 コロボックル小屋 H県外ナンバーで賑わう駐車場。なぜか三重ナンバーが多かった。




 あまり天気のすぐれない土曜日。南に行くほどに大雨で、北に逃げると良さそうであったが、それでも早朝はどこも雨予報だった。各地の天気予報を眺める中で、信州の長和町のみ雨マークが無かった。隣接する周囲を見ても降る予報なのに、ここだけくもりでずっと予報し続けていた。雨雲の動きを読んでの予報だろうから信じることにして、長和町ならと車山に出向くことにした。16年ぶりとなる。

 

 1:15家を出る。西上州は雨であったが、内山トンネルを潜って佐久に出ると路面は乾いていた。笠取峠を経て大門街道で登って行く。霧ヶ峰なのでそれで合っているのだが、現地は至極深いガスの中となり、ハイビームなどご法度でロービームにしてそろりそろりと向かっていた。駐車場に着くとテントが一張り、他には車中泊らしき車が3台のみ停まっていた。経路2時間、夜明けを待つ。

 

 4:41雨具を着てスタートする。コロボックル小屋を左に見て分岐道標に従い車山へのルートに入って行く。やや風があり、右頬を打たれていたので前週に続き南風であった。緩やかだが、相変わらずごろごろとした石が多い登山道である。ルート沿いには緑のロープが流され植生を守るようにされていた。明るくなったり暗くなったり、ガスが目まぐるしく動くのが周囲の濃淡から判る。

 

 車山到着。気象レーダーの建物がガスの中から姿を現す。以前の山頂標識も残っている中、新設された大ぶりのものも見える。レーダーサイトの周囲の木道は濡れてツルツルで上を歩けたものではなかった。北側に進むと、車山神社なる新設された場所が出来ていた。以前は祠だけポツンとあった場所が、しっかり手かかけられ信心の場所となっていた。この地域らしく社は4つの御柱で守られていた。

 

 リフト頂上駅を右に見ながら乗越側へと降りて行く。荒れたためか、ルートの周囲にユンボが置かれ工事がされているようだった。少し東側が展望が良くなってきたので、1750mの肩まで進んで下界展望を楽しんでから西に戻って車山乗越側へと進む。乗越からは蝶々深山を左に見つつ樺ノ丘側へと進んで行く。

 

 樺ノ丘は、相変わらず標柱のないピークらしくない通過点のような場所であった。雨が上がった雰囲気があり、ここで雨具を脱いでしまう。この先、前回は殿城山まで足を進めたが、今日は端折って西へと進んで行く。この辺りまではまだ登山道の状態は良かったが、西進を進めてゆく中で、だんだんと状態が悪い場所が目立ってきていた。泥濘地が頻発してきていた。

 

 山彦ノ南ノ耳には立派な標柱が出来ていた。エコバレースキー場を望んでから北の耳へと進んで行く。外気温は16℃と歩くのにちょうどいい気温で、上はTシャツ姿であった。下は雨具を脱いだ状態であり、せり出した野草によりズボンの濡れが進んで行った。知っていれば脱がなかったが、一級路だと思っていたわけで・・・。山彦ノ北ノ耳を踏んだら北に降りる。分岐を右に進めば大笹峰があるが、以前登頂した時にはササの繁茂が酷かった記憶がある。それがあり端折る。笹が多いとダニが多いと判断でき、迷犬がいる中ではリスク回避であった。周回の折り返し地点で西進が始まる。

 

 男女倉山まではまだよかったが、その先の奥霧キャンプ場までは登山道を完全に覆うササの植生であった。迷犬に露払いをしてもらい幾分は回避できたが、晴れた日であっても午前中は濡れる場所となろう。ラムサール条約の中では、世界遺産同様に植生に刃物が入れられないのかもとここで思った。キャンプ場のトイレ舎の場所から先は流れが登山道を覆い。深い水たまりを距離5mほど歩かねばならないところもある。水深200mmほどあり、その水面に木道の材料がぷかぷか浮いていた。

 

 沢の流れは川のようになり、渓谷に聴く流れの音のようになっていた。深くなった場所もあり、迷犬は水浴びをしたそうにしていた。ルートが九十九を切りだすと、周囲に露岩が多くなる。晴れていれば湿地を振り返ればいい景色のはず。トレイルコースの案内看板も見ていたので、ランナーが入ればそろそろ出くわすかもしれないと注意を払う。当然犬を連れていることに対してである。

 

 物見石は肩からの一帯を指しているようではあるが、大きな奇岩のある肩の場所でその場所とした。風化により出来たのだろうが、誰かが乗せたようなケルンのような大岩であった。この1780mから蝶々深山までが最高に酷かった。シカがヌタ場として使っているのか、足跡も多く、その泥濘地の距離が長い。南側に回避路が出来ているが、そこもドロドロのササであった。ズブズブと潜り田んぼの中を歩いているようだった。おかげで迷犬の腹は泥まみれになっていた。雨続きの弊害であろう。

 

 この日最終座の蝶々深山に登頂。相変わらず周囲はガスで何も見えない。スタートから3時間、飲まず食わずで歩いていたので迷犬と朝食とする。ヤキソバパンもコロッケパンも入手できず揚げあんパンであった。と言っても嫌いではなく、コンビニの陳列棚から姿を消さないところを見ると、好まれているパンの一つとなろう。ここはいくつも林立するケルンがあり、恐山の賽の河原のような雰囲気であった。

 

 ごつごつとした露岩を敷き詰めたような場所を経ると、次は木道に変る。車山山頂部の木道のトラウマもあり最初は抜き足差し足だったが、向こうは樹脂でこちらは本物の木製であったので滑ることは無かった。車山湿原の東側分岐からコロボックル小屋側へと戻って行く。分岐の辺りでは車山側から声が降りてきていた。

 

 木道を進み登り勾配になる。進む先にコロボックル小屋が見えてくるとそこに、腕章を着けた方がトングを持ちながら歩いてきた。すぐさま登山道脇に移動し道を譲るようにする。犬連れのせいか、御仁は物言いたそうになにか訝しそうな顔をして挨拶をして通り過ぎた。管理している人の中では、犬連れ反対の人も居るのだろう。分岐点の場所まで進むと、ここにも4名の腕章の方が居た。あまり本意ではないが目を合わせないよう軽く会釈だけして前を通り過ぎる。既にハイカーが動き出し、ここには6名ほど屯っていた。

 駐車場に戻ると、おおよそ7割くらいが既に埋まっていた。どこからやってきているのかとナンバーを見ると、ジモティーの諏訪ナンバーも多い中、なぜか三重ナンバーも多かった。たまたまなんだろうけど。






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