竹ノ茅山       978m        塚山     954.0m        
       
    
   
                                                                                                                                                
                                                                                                            
    2020.12.26(土)


  晴れ     単独      北麓麻生地区側から周回    行動時間:3H12M


@麻生支線入口6:34→(20M)→A山道入口6:54→(12M)→B658高点7:08→(53M)→C竹ノ茅山8:01〜06→(19M)→D907高点峰8:25→(15M)→E塚山8:40〜43→(48M)→F519高点9:31→(4M)→G林道に降り立つ9:35→(11M)→H戻る9:46


   
@麻生地区から十二沢川沿いの林道を進むと、麻生支線分岐点が現れる。経路に害獣対策のフェンスゲートあり。 A標高530mからの山道入口。林道の先には駐車余地がある。 A入口の様子。道標は無い。 掘れた山道を進む。尾根に乗るまでは九十九折を繰り返す。
       
B658高点 700m付近。里山なので枝道が多い。この上側はやや踏み跡が薄い。尾根道と西側山腹の道が在る。 700m付近は伐採中だった。 尾根の西側に、新しい作業道が複数切られていた。
     
740mで舗装林道を跨ぐ。柏木330番電柱の場所。上側の山道はほとんど使われていないようで野草が茂る。 760mにあるNHKの中継施設。 760mからの尾根南は伐採地で展望がいい。 伐採地から見る父不見山。
       
849高点峰は、林道で北側山腹を巻く。破線路は林道。 途中、849高点峰へ登る道形も在った。 830m地点の分岐。破線路は右。左は大場平へと続く林道のよう。 900mで県境に到達。このコルからは至極急登。踏み跡も薄い。
       
C竹ノ茅山登頂 Cラミネート仕様の標識。 C北西側のアンテナ施設。 Cヤキソバパンと
     
C竹ノ茅山から塚山。 痩せ尾根の場所からは北の展望が開ける。 痩せから見る御荷鉾側の山容。 907西側は急峻。
       
D907高点。登頂感のあるピーク。 D907高点から竹ノ茅山。 907高点から北に進むと林道に接する。そのまま尾根上の道形を進む。野草が蔓延る。 910mで道形は塚山の北側へと進む。ここから這い上がる。
       
E塚山。標識類は外されていた。 E三等点 EKUMOは残っていた。 E三又のクヌギ。
       
E塚山から竹ノ茅山 E北側の共同アンテナ施設。 910mから道形を進んでみる。最初の分岐はフェンスのある左側へと入る。 伐採斜面には幾重にも作業道が切られ迷路のよう。そして付着する種子植物が蔓延り閉口。
       
西へと進む林道にフェンスゲート。 870m付近。北に降りてゆく林道(浦山線?)が分岐。しばらく尾根上をまっすぐに降りてゆく。枝道も多い。 760m付近で尾根上の林道は終点となった。770m付近に東へ下る枝道があった。 尾根の西寄りに杣道が見られた。
     
710m地点。519高点に向かうべく西に屈曲する。道形は東へ進んで行っていた。 F519高点 F石積も見られる。植林用の土留めだろう。 450mで林道に降り立つ。足場の悪い崖斜面。
       
440m付近に駐車余地と枝林道が南に上がっていた。703高点側に進んだ方が楽だったのかもしれない。 十二沢川の左岸には散策路のような鉄骨構造が見られた。 G麻生支線の場所に戻る。駐車余地は乏しく、路肩に2台分ほど。




 山と高原地図内の神流町の未踏座も残り3座となっている。どこも短距離で踏めてしまう場所ばかりで、どう楽しもうかと地図を眺める。今回は上武国境の竹ノ茅山を目指すことにしたが、西の土坂トンネルからアプローチすれば最短距離。塚山まで足を延ばしても短い。これだと短時間で終わってしまうので、北麓の破線路を伝ってみようと考えた。十二沢川に絡む実線路を使うと、いい感じに周回路が出来上がった。

 4時15家を出る。神流町の、旧万場町地内から神流川を渡って右岸側に進む。村落内の分岐路を探るように進み東進してゆくと、村落の先で獣除けのフェンスが張られていた。施錠はなく容易に開けられた。林道を奥に進んで行くと、起点と考えた枝林道の分岐点が現れた。そこには麻生支線と書かれていた。駐車余地を探すが、前後しても路肩に適当な場所がなく、しょうがないので分岐点の西側が少し広くなっていたのでここに停めた。一帯は新しい刃跡があり最近の伐採作業が見える。土曜日なので作業の邪魔をしないかと気になったが、ピンポイントでここしかなかった。

 6:34行動開始。始点からの麻生支線にはキャタピラーの跡が続き、周囲の木は真新しいチェーンソーの跡が見られた。実線路を道通りに進むと、図示される位置の場所から山道が始まっていた。道標はなく、入口の南には2〜3台停められそうな余地がつくられていた。山道に入って行く。雑草で覆われている可能性も思ってきたが、その心配は無用で、状態の良いまま掘れた筋を伝って行けた。尾根に乗るまでは九十九折で進み、尾根に乗ったら直線的な道で進む。

 658高点を経て、この南側から植林帯の中へと突入してゆく。枝道も多くなり、それが為か尾根上の道が薄くなる。尾根の西にも東にも道形が在り、上で合流しているような場所もあった。700m付近では間伐作業がされており、西側に真新しい作業道が切られていた。ここでも掘れた道形は先に進み、直線的な道が少し九十九を切り出す。そして740mで舗装林道を跨ぐ。跨いだ先の道形は、ここはしっかりと野草が茂り、伝う人が少ないことが見えた。

 760mにはNHKの中継施設が建っている。ここから先は地形図では破線路であるが、今は実線路表記でいい林道がそこに走っていた。尾根の西斜面は伐採され展望がよく、谷向こうに父不見山が見えていた。849高点は破線路同様に北を巻くように進む。その途中に十二沢川側から山道が上がってきており、林道を跨いで849高点側へと登って行っていた。849高点を越える山道もあるようだった。

 849高点の西側で尾根の南を破線路は進んで行く。これまでの林道幅は830地点から南に進んで行っていた。大場平へ進んで行くと思われる。暗い植林帯の中を進んで行くと、900m地点で県境に乗る。ここから鋭角に戻るように竹ノ茅山を目指すのだが、急峻も急峻、破線路のある場所であるが、マーキングを伴いながら薄い道形があるだけで登りやすい場所ではなかった。これだと、勾配から考えると西北西の尾根を伝った方がいいと思えた。

 竹ノ茅山登頂。エッと思ったのはこのピークにも北西側にアンテナ設備があり人工的な絵面だったことだった。パウチされた標識が一つあり、アンテナ施設側にも同様のモノが見えた。道標だったのかもしれない。東への破線路を探ったが、薄くはっきりしない感じであった。このピークを昔道が通っていると言う事は、信心からかと思ったが祠らしきものもない。旧万場町と旧吉田町を繋ぐ峠道なら、もう少し省力出来たはずであるが、なぜにピークを通過しているのだろう。謎が解けない。

 ヤキソバパンを食べたら、次は塚山に向かう。ここからの進路は地形図をよく見てコンパスを当てないと、県境が判り辛い。そこに乗ってしまえば境界標柱と踏み跡が続く。しばらくは電柱も続いていた。尾根の西側に林道も沿っていたが、無視して忠実に県境を追ってゆく。途中に露岩があり痩せ地形がある。ここからは北の御荷鉾の山稜がよく見え、この日一番の展望場であった。907高点の西側は、竹ノ茅山の南斜面同様に急峻で脹脛から悲鳴が聞こえる。

 907高点峰はスクンとした円錐形の山頂で登頂感のある場所であった。マーキングは西側にも北側にも進んでいた。向かう先右側に塚山が見えている。降りてゆくと県境尾根と林道が接し、尾根上には廃林道が通っている。ここからの尾根は野草が茂りグリーンシーズンだと分け進む場所になる。道形は塚山の西で北に進みだす。ここで林道幅の道形を離れ東に這い上がる。向かう先に見たことのあるアンテナの輝きが見えてくる。

 塚山登頂。ここを訪れるのは7年ぶりにであった。当時にあった。木彫された標識は残っておらず、唯一KUMOのみが縛られているのを発見した。予定していた2座を踏み、この後は十二沢川へと戻る予定。経路に直下まで伝った林道が北へと向かっていた。向かいたい方角は北西であるが、北に進んでも大きく間違えないだろうと進んでみるとことにした。

 
 塚山西の910m地点に戻り北に進んで行く。すぐに分岐があり、フェンスのされた西側の道を選ぶ。この先はアメリカセンダングサが多く閉口する場所が続く。同行する迷犬は酷いことになっていた。一帯が見える場所になると、伐採地であることが判り、無数に作業道が切られており迷路のように見えた。西に進むべく、分岐に出たら西へ西へと曲がって行く。すると水平道に乗り、県境辺りでここにもフェンスゲートが設置されていた。4カ所ほどで縛ってあり、開閉が至極面倒であった。

 県境を跨いだ先からは北西に下る尾根に乗るつもりでいた。現地ではこの尾根に林道が切られていた。上側基点には「浦山線」と書かれていたが、もう一つの西へと進む道を指していたのかもしれない。それはいいとして予定外に楽をさせてもらう感じで尾根上の林道を進んで行く。途中途中にはいくつもの枝道があり、作業林道とハッキリ判る。この分だと実線路と繋がっていると予想したが、そこまで楽はさせてもらえず、760m地点で終点となっていた。そのまま北に降りてゆくと、いつしかまた山道が現れた。

 北へと進み過ぎると703高点峰の方へ行ってしまうので、519高点へと進むために710m付近で進路を西進にしたい。その場所となると道形は尾根の東側に進んで行っていた。道形を辿れるのはここまでで、以西はほぼ無いに等しい薄さであった。獣もあまり伝わない尾根のようだった。それでも、519高点の場所には石積みが見られた。南牧村や上野村でも植林地で見られるもので、地形の土留めの石積みであった。ここからの尾根は急峻で、最後の林道への下降がザレていて滑り危険を伴った。安全を思うと懸垂下降をしたい。

 林道に降り立ったのが450mで、東に進み440mの場所からは西に枝林道が入っており、その向かいに広い駐車余地がつくられていた。710mから西に屈曲せず、そのまま北に進んで行ったら、もっと伝い易い道に出合ったのかもしれない。伝えなかった後悔ではなく、こうやって歩いたおかげで色々が判ることが有益。林道で高度を落としてゆく。

 十二沢川を跨ぐ場所から上流を見ると、小滝が見える。その左岸に道形が見え、この林道からの最初には溶接構造の手すり付きのスロープまで設けられていた。林業用ではここまではしないはず。何か散策路でも在ったのだろうと予想する。入口に道標は無い。この先すぐで麻生支線入口で、マイカーの場所に戻った。

 着替えをしていると、猟師の車が上がってきて、まず麻生支線の方へ2台、後発2台が十二沢川の方へ進んで行った。うち1台の運転手から声をかけられ、迷犬を見て「犬の運動かい」と声をかけられる。「もう山を歩いてきて帰りです」と言うと安心したように奥へと進んで行った。「これから入山です」なんて言ったら、猟にならないだろうから気が病んだろう。猟師が間引かないと害獣が増え大変。同じ遊び場であるが、上手に共存せねばならない。



  
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