志賀山 2035.7m 裏志賀山 2037m 鉢山 2041m
2020.8.8(土)
くもり 単独 硯川より周回 行動時間:3H41M
@硯川登山口4:42→(19M)→A渋池5:01→(40M)→B志賀山5:41〜47→(18M)→C裏志賀山6:05〜09→(14M)→D四十八池北分岐6:23→(8M)→E四十八池東屋6:31→(16M)→F大沼池側1900m付近6:47→(14M)→G四十八池東屋再び7:01→(22M)→H鉢山7:23→(60M)→I硯川駐車場8:23
@道向かいの舗装駐車場に停め行動開始。 | 登山道道標 | 笠ヶ岳に雲がかかると全て笠雲。 | リフト頂上駅 |
A渋池 | 分岐は志賀山側へ | 木道付近はせり出したササで足を濡らす。 | 沢状のなかを岩を乗り越え進む。 |
はしご箇所も複数回。 | B志賀山同定盤ピーク | Bここでも志賀山。地形図からは2020m付近。 | B同定盤南に静岡からのハイカーの標識が縛られている。 |
B三角点ピーク。三等点。ここには「四賀山」「名草山」の標識が見られる。 | B志賀山から裏志賀山。 | 上から元池。 | ウツボグサ |
裏志賀山へ | C裏志賀山。北側には行き止まりのロープが張られているが、道形は降りて行っている。 | C裏志賀神社 | C標識 |
C裏志賀山でヤキソバパン。 | 上から四十八池。 | ハクサンジャシン | D志賀山神社鳥居分岐 |
湿原デッキ | 木道を進む | ツワブキ | ワタスゲ |
E四十八池南休憩地 | F大沼池を見下ろす場所で引き返す。 | ワレモコウ | G四十八池東屋再び |
G東屋北側にある、この地図に惑わされた。 | トイレ舎上の分岐。 | やや荒れた登山道 | 忠右衛門新道出合。 |
H鉢山 | Hここは鉢山 | 鉢山東分岐 | 草津峠登山道 |
ヤマハハコ | 土が流れゴーロ状の登山道。 | ノアザミ | クサフジの淡いブルー。 |
車止め。今は到底ここまで車は入らない。 | ゲレンデに出る。 | 伝ってきた場所を振り返る。道標は無い。 | I硯川の駐車場に戻る。 |
焼額山に行こうと思い計画していた。前日の降雨がルートにどう影響するか少し気になったが、標高からは間違いなく涼しく歩ける場所であり、周辺は観光地であることからも、簡単にアクセスが出来るのが利点。
1時に家を出る。軽井沢を経て峰の茶屋からは鬼押しハイウェイへと進んで行く。3箇所ある料金徴収ブースは、深夜は無人で支払いせずに通過できる。万座鹿沢口に降りたらセブンに寄りヤキソバパンを仕入れる。この時間から野菜畑に向かうのだろう、ヘッドライトを頭に着けた方々が食材を仕入れていた。万座ハイウェーも徴収ブースは無人で一時停止せずに通過してゆく。硫黄の香りを嗅ぎながら万座温泉地内を通過し国道292号は志賀草津道路に突き上げる。渋峠を経て下りこみ、カーナビに見える周囲の山から、今日は焼額ではなく奥志賀山にしようと思った。
志賀山に登っていれば、奥志賀山にも登っていても良さそうなものだが、当時はヤマランと言う遊びをしていたので、地形図にも山名事典にも掲載されない奥志賀山は、興味を持たない場所となってしまい足を向けなかった。志賀山に登ったのは20年前であり、奥志賀山への分岐は通過し、次の鉢山へそそくさと向かったのだった。よって2000m峰の落穂が残っていたのだった。その事に走りながら気づいた。同乗する迷犬は何処に行くのか知らないので、全て自分勝手に計画できる。計画を変更できる。人間と違って、こんな場合でも何一つ文句を言わないのがありがたい。
3:30硯川の登山口到着。登山口前には1台の車があり、邪魔をしないよう道向かいの舗装駐車場に停め夜明けを待った。時折走り屋が排気音をまき散らし通過してゆく。外気温は14℃で風は無風であった。西上州の出がけは27℃だったので、100キロメートルほど走った効果は十分あった。山行が終われば、またその暑さの中に戻らねばならないが・・・。
4:44行動開始。スキー場の管理道路だった道を伝ってゆく。今はさすがに荒れてしまい車は通れない。南に在る槍の穂先のような笠ヶ岳にはガスが纏わりついていた。15分ほどでリフト頂上駅の分岐に到達し、四十八池の道標に従い進んで行く。観光地の良く管理された散策路で、浮島のような歩道にして流れが出た場合の流路が設けられていた。ここまですれば、泥濘地形は避けられるだろう。よく工夫されていると思えた。
途中、四十八池への道を右に見て志賀山側へと進んで行く。木道付近はササが濡れており足許をけっこうに濡らされる。それが終わると岩を踏んで登る場所となる。小ぶりな梯子場が二カ所あり、坦々と登ってゆくと同定盤の設置された場所に出る。周囲はシラビソに遮られ、同定盤に刻まれた山々が全く見えない。設置された当時は展望があった場所なのだろう。西に15mほど進むと三角点の場所となり、標識が掲げられている。「四賀山」や「名草山」なんて表示も読めた。東側に裏志賀山が見え、そこから南側へと目をずらすと元池が手鏡のように見えていた。
志賀山からの東側はウツボグサが最盛期で、綺麗な発色のいい紫色を見せていた。15分ほどで分岐に到達し北側へと進んで行く。向かう先の右側に、群青の水を湛えた池が見える。大沼池であった。よく踏まれた登山道は、裏志賀山のピークを経て北側の尾根に降りて行っていた。降りる手前には、通行止めのように緑のロープが張られていた。以前はここから大沼池へのルートが在ったのだろうと想像する。
裏志賀山は展望のないピークであった。志賀山神社の石祠があり、そこにはたくさんの奉賛者の名前が刻まれている。設置年度を探ろうと思ったが、それらが判る刻みは無かった。ここにはKUMOに似た山名板が見られた。今日の目的座登頂で、ヤキソバパンを出し記念撮影。まだ6時になったばかりで朝飯であった。往路を戻り分岐から四十八池へと降りてゆく。
志賀山神社の鳥居のある分岐から、湿地のデッキを経て木道へと足を進める。前週の芳ヶ平では雨に濡れしぼんでいたワタスゲだが、今日はしっかり膨らんでいた。南のトイレ舎と東屋のある広みに到達し、そこに見える地図を見て悩んでしまった。20年前はこの絵図を見ずにエアリアマップを参照して進んでいたが、今日は見てしまった。その絵図には、鉢山へは現在地より南で分岐路が書いてある。南となると鳥居のある分岐で、大沼池側へと進まねばならない。木道を戻り、鳥居の分岐から大沼池側へと進んでみる。いくら進んでも無かった。大沼池が見下ろせる場所まで進み引き返す。
三度鳥居の分岐の場所を経て、再度木道を南に進んで行く。東屋を左に見て、トイレ舎を右に見て進むと、その先に横手山への分岐点が在る。20年前もここを折れて鉢山へと向かった。先ほどの案内図に書かれている「現在地」表示と破線路が大きく惑わしになっている。分岐からのルートは結構に荒れた感じで、階段路は歯槽膿漏な感じに土が流れている場所が多く伝い辛い。忠右衛門新道に出合い右折してゆく。ササの中に潜む野鳥が飛び立つのだが、人慣れしているのかその逆なのか、すぐ近くに行くまで平気でいるのだった。
鉢山登頂。以前はここから鉢池のある西側へと藪漕ぎして進んだが、迷犬にとってそこまでの興味はないだろう。「行くかい?」と聞いてみたが、ポカーンとした顔をしていた(笑)。河内晩柑で水分補給しながら硯川へと降りてゆく。最初の分岐は右へ。ここには道標は無いがさくらフィルムのホウロウ看板が見られる。次の分岐には道標が立つ。
登山道沿いには山野草が咲き誇り、それらを愛でながら足を進めてゆく。ここも19号の影響だろうか、土が流れ掘れたり、覆う土が全て無くなりゴーロ帯になってしまっているような場所も見られた。車止めのある場所までは以前は車が入れたのだろうが、今はまず無理であった。九十九折を経てゲレンデに出るが、ここには道標類は無かった。車道に出ようと考えていたが、ゲレンデが綺麗に刈られているので、そこを伝って降りることにした。車道側は車やバイクの排気音が轟いており願ったり叶ったりだった。
ゲレンデ下の「レストハウスあかり」前まで戻ると、建物前にゴールデンレトリーバーが居り、中のスタッフがこちらの犬連れに気付いて挨拶してくれた。吠えたてられるかと思ったが、それは無く前を通過してゆく。駐車場には車は増えておらず閑散としたままであった。