八石山 1596.4m
2020.5.30(土)
晴れ 同行者あり チャツボミゴケ公園経由で往復(開園前に) 行動時間:3H40M
@駐車余地(旧道側)4:42→(1M)→A林道ゲート4:43→(10M)→B管理事務所前4:53→(13M)→Cロータリー5:06→(8M)→Dチャツボミゴケ公園5:14→(11M)→E湿原登山口5:25→(41M)→F平兵衛池分岐6:06〜09→(4M)→G平兵衛池6:13→(11M)→H八石山6:24〜38→(26M)→I大池7:04→(16M)→J水池7:20→(13M)→Kチャツボミゴケ公園帰り7:33→(25M)→L管理棟7:58〜8:00→(11M)→Mゲート8:11→(1M)→N駐車余地8:12
@チャツボミゴケ公園(旧鋼管休暇村)への林道の、斜向かいの林道に駐車してスタート。 | A林道入口の古い道標 | Aゲートは南京錠で施錠されている。9時開門? | Aチャツボミゴケ公園は9時から開園。 |
外気温が低く湯気の上がる元山川 | Bマイカーはここまで。管理棟経由でチャツボミゴケ公園に行く。 | B管理棟。ここからは徒歩かバスの選択。 | Bここのコース図が一番詳細に描かれている。 |
徒歩は車道を使わず登山道を伝う。 | 温泉大滝 | Cロータリー。以前はここまでマイカーが入れた。 | 渇鉄鋼のベンガラ色 |
Dチャツボミゴケ公園 ここには芳ヶ平側への道標は見られない。 | Dチャツボミゴケ | チャツボミゴケ公園から林道を南に進むと田代原からの林道にぶつかる。 | 分岐には道標あり。 |
Y字分岐は左へ。 | E湿原登山口 | カラマツの中の一級路 | 穴地獄の頭 |
穴地獄の頭標柱の向こう側に見える露岩のある高み。 | ダケカンバの新緑シャワーを浴びる。 | F平兵衛池分岐 | G平兵衛池 |
平兵衛池上の展望台(八石山)への分岐。 | 分岐付近は草が茂るが、すぐに一級路に変わる。 | H八石山 | H八石山から草津側 |
H草津市街 | H立派な中之条町の標柱が立つ。 | Hヤキソバパンと | H「八ッ石山」と彫られている。 |
H草津白根山側 | 八石山から北西に進み本道に合流。 | 平兵衛池分岐再び | 元山川支流には残雪が残る。 |
I大池 | 水池の上側分岐点にはエゾハルゼミが見られた。 | J水池。道と水面までの間は湿地。 | 水池の下側分岐 |
チャツボミゴケ公園付近は登山道を改修していた。 | Kチャツボミゴケ公園再び | 湯滝 | ロータリーに戻る。 |
帰りは登山道を伝う。 | 元山社へ向かう | 元山社 | 小ぶりだけど彫刻が美しい。 |
L管理事務所 | Mゲートに戻る | N駐車余地へ |
芳ヶ平に行こうと思っていたところ、金曜日に「土日で片付けて欲しい」と伐採を依頼された。急な話し過ぎて困惑したが、断れない関係の場所で山の後に急いで作業をせねばならなくなった。残雪と新緑を眺めながら快晴の下でのんびりコーヒーを飲んでと、そんな絵を思い浮かべていたが、かなり急げ急げで行動せねばならなくなった。
草津白根レストハウスからのルートが封鎖されているので、渋峠からのアプローチが今の最短路となる。しかし志賀草津道路は、草津側ゲートが開くのが8時。最短路だからとて、この時間から動いたのでは、渋峠に戻り草津を離れるのが12時を回ってしまう。本当は天狗山側から入山しのんびりアプローチしようと計画したのだが・・・この条件下では却下。最後にチャツボミゴケ公園経由を調べると、芳ヶ平への途中に平兵衛池の上に八石山なる場所があることを初めて知った。目的地を芳ヶ平から改め八石山として、早朝行動で登ってくることにした。
2時半に家を出て、現地には4時半に到着した。てっきり旧鋼管休暇村までは車で入れると思っていたが、今は時間規制をしており、開門するのは9時と書いてあった。こうなると志賀草津道路側の方が1時間早く動けることになり、頭の中で足し算引き算を急いだ。しかし通過してきた場所にまた戻って行くのも芸がないとし、ここからゲートから歩いての入山と決めた。
駐車余地は、鋼管休暇村への林道分岐から15mほど東側に戻った場所に在る林道とした。多分この道は旧道だろうと思う。この日も足元に蛭が居ないか注意を払った。まだ確認されていないエリアではあるが、既に入ってきていると思った方がいい。外気温は7℃を示しており、速足で動かないと寒く感じる気温であった。
4:42行動開始。ゲートは左右を塞がれているが、下が空いているので潜って進む。ごく最近アスファルト舗装をしたようで、真新しい作業の跡が見られた。元山川からは湯気が上がっており、温泉地に来ている雰囲気で心地いい。ゲートからのアルバイトが余計であったが意外と早く、10分ほどでチャツボミゴケ公園管理棟(旧鋼管休暇村)前に到達する。ここからは以前は伝えた林道は進入禁止の表示がされていた。来園客を移送するバスが3台ほど見えていた。この分岐にコース案内図があるが、中之条町のサイトに見られる地図よりも現地を詳細に記している。本来なら、この案合図をサイトで見られるようにして欲しかった。これにはきちんと平兵衛池から八石山へ通じる道が書かれているのだった。ここに来るまで、道があることは理解していたがルート取りを知らなかった。
西に進んで行くと登山道入口と書かれた看板が現れる。車道と歩道を切り分けているようだった。ただしまだ開園時間前であり車は来ないはずであり、そのまま林道を伝ってゆく。土埃が舞うダート林道だった以前を知っているが、今は全面舗装になったようだ。温泉大滝を眺めるとすぐ、その先が終点地で奇麗なロータリーとなっていた。トイレもあるが、時間外のせいか閉まっていた。ここにはチャツボミゴケ公園散策者用に杖が用意されていた。
ベンガラ色の渇鉄鋼を右に見てから沢沿いを登って行く。ここを訪れるのは3度目であるが、上側の園地より、沢沿いのここの流れが一番きれいに思う。周囲のツツジが赤くちょうど見ごろであった。凛とした冷たい空気の中を、モクモクと沢からの湯気が上がり幻想的な絵であった。いつも思うが、景勝地探訪は誰もいない早朝がいい。
チャツボミゴケ公園到着。少し園地整備が進んだ様子はあったが、概ね以前のままの姿で苔は増えも減りもしていないように感じた。さてここには道標は無い。一応時計回りと計画していたので、ここからは南へ進む道に入らねばならない。南へは林道幅が進み、途中で工事があり酷く泥濘地形が待っていた。そこを抜けると歩き易い林道幅が進み、次にT字分岐に出る。ここには道標があり西に進む。すると1分ほどでY字分岐となり、ここも道標に従い左の道を選ぶ。
土色の林道を伝ってきた中で、Y字分岐から草が茂るようになり、いよいよ山道に入るのかと思っていたら、林道幅の終点地に大きな登山口標柱が現れた。以前はここまで車が入れられたのだろうか、ここからが山道のスタートだった。林道幅のこれまでとそん色ないような歩き易い一級路で進んで行く。カラマツの中の明るい心地いい道であった。
「穴地獄の頭」とふられた標柱が現れる。標柱の東に岩の載る高みがあるが、それに対し北西には仰げるような高みがある。どちらが本当の「頭」なのだろうか。このエリアは、大沢川右岸ルートもそうであるが、本来の場所に対しオフセットした登山道上に標柱が立っていたりする。ここもそれなのだろうと思う。ここから先はダケカンバの植生があり、白い樹皮を愛でながら歩くことができる。梅雨に入ってから雨の中に歩くと、より綺麗だと思う。
平兵衛池分岐で足を揃えるために3分ほど足踏みをする。南に降りて行くと、池が見えるようになった場所に分岐点があり、八石山側を指して「展望台」として分岐道標に記入してあった。平兵衛池の標柱は湖(池)水の中に立っていた。時季により水量が増減すると言う事なのか、湖(池)畔の道は寸断されたようになり、到達したものの休憩適地が無かった。パーティー行動した場合、動き辛いだろう景勝地となっていた。
池の北側の分岐から西側へと進んで行く。これまでの道に対し少し草が茂るように見えるが、それは分岐点付近だけであった。山頂手前で南東側が大きく開け草津の温泉街が俯瞰できるようになる。先ほどの平兵衛池に対する展望台なのかと思ったら、草津町に対しての展望台であった。
八石山到着。大ぶりな露岩があり、地形図では肩のような場所ではあるが山頂らしい登頂感のある場所だった。まだ埋設して新しい中之条町の標柱も見られる。ここには「八石山」とあるが、もう一つの標識には「八ッ石山」と彫られ、これにより山名の読み方が判った。山頂からは南側が開け、殺生ヒュッテらしき建物が見える。西にはまだ雪を湛える草津白根側の高みが聳えていた。あと1時間も歩けば芳ヶ平まで行ける位置取りではあったが、今日はここまで。休憩後に下山開始。
管理棟前の案内図から、八石山もループ路となっているようで、往路に戻らず西へと進んで行く。地形図に読める破線路との合流点には、しっかり分岐道標が立っていた。本日道標の無い分岐点はチャツボミゴケ公園の所だけであった。東に戻って行く。谷沿いの道で、その谷には残雪の残る場所も見られた。平兵衛池の分岐に戻り、ここからは大池側へと進んで行く。
大池に着くと、標柱は陸地に立っていた。先ほどの平兵衛池もこのようだったはずである。鏡のように西側の山を映し、少し前であれば残雪を纏い白くより美しく見えただろう。緩やかな超一級路のまま進み、水池の分岐標柱にはエゾハルゼミがくっついていた。逃げないところを見ると羽化したばかりなのだろう。
水池は一見湖岸が歩けそうに見えるが、足を踏み出すとズブズブで、見た目とのギャップがあり怖さも感じる場所であった。見ている分には美しい場所なので、踏み入らない方がいい。ここにはこれまで二つの池で見られた標柱が見られなかった。下側の分岐でチャツボミゴケ公園への登山道と合流する。南進から南東進になると、前から男性二人のパーティーが登って来てすれ違った。
チャツボミゴケ公園への最後は、登山道を大々的に改修していて現在はう回路を通していた。ほとんど踏み跡になっていないので、工事が始まってあまり日が経っていないようであった。チャツボミゴケ公園の歩道に降り立つ。当然まだ来園客はいない。既にこの時間になると元山川の流れからは湯気が上がっていなかった。湯滝などを楽しみながら降りて行く。
ロータリーからは舗装路を離れ登山道を伝ってゆく。流れを左にして右岸側を進み、元山川を跨いで1176高点側に進む。実線路を登山道としているのだった。1176高点に出る少し南で東側に進ませ、元山社の道向かいに出る。下山の挨拶にと社へと向かってゆく。前回は車で前を通過しただけだったが、歩きだからこそ気にして寄ることができる。社に近づいて驚いた。小ぶりなのにしっかり彫刻装飾が施されているのだった。元の持ち主がお金を持っていた表れかもしれない。ここからはバンガロー群の南に切られた道形を進んで行く。
管理棟は当然ながら閑散としていた。広い休憩舎があり、登山基地の雰囲気に似た場所であった。チャツボミゴケ公園に関しては、入園料が600円でバスが100円となっていた。舗装路を戻って行く。当初は、下山は開園時間中と考えていたが、早くに降りてこられゲートもまだ閉まったままだった。チャツボミゴケ公園の開園が9時であるならば、ここのゲートはそれよりは少し早くに開門するはず。もしくはここを含め9時開園なのかも。もう1時間早くに出発すれば、開園前に芳ヶ平往復も可能だったよう。
振り返る。穴地獄や池や、景勝地が次々と現れとても楽しく歩ける場所であった。道は一級路ばかりで非常に歩き易い。ただし、ヒルは居なかったものの、ダニは多く下山後に迷犬からは10匹ほど採取出来た。冬季以外は犬連れは注意されたし。
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