稲村山        952.6m          
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2021.1.9(土)


  晴れ    単独     赤坂橋から     行動時間:1H24M


@赤坂橋(ゲート)6:56→(4M)→A入山口7:00→(35M)→B稲村山7:35〜41→(4M)→C南東側岩峰7:45〜46→(5M)→D稲村山本峰再び7:51→(25M)→E入山口帰り8:16→(4M)→F赤坂橋東8:20
                       


 
裏妙義の、旧国民宿舎前ゲートは2020年に施錠された。 @赤坂橋前から @ゲートがあるが施錠はしていない。 A入山口
       
Aここに来て初めて道標が現れる。駐車余地十分。 林道幅の道がカーブする場所で左の山道へ。 コルに向かい真っすぐ突き上げてゆく。 B稲村山山頂。展望ピーク。
   
B祠 B標識はこれのみになっていた。 B三等点 B赤岩と西大星
       
Bヤキソバパンと B北側の展望場に進み俯瞰。 B五輪岩を擁す山急山が綺麗。 南東尾根側の岩峰を目指す。二つ岩峰があり、写真は手前の岩峰。
       
二つ目の岩峰。南を巻くように進むと安全。 C岩峰最高所 C南東尾根側岩峰から見る稲村山本峰。 稲村山の南東斜面には、より線が流されている。
     
D稲村山本峰再び D南斜面に社の残骸が残る。 西側展望場から。下側はスタート地点の赤坂地区が見下ろせる。 E入山口に戻る。広い駐車スペース。
       
Fゲートに戻る Fゲートは開閉できる。 F駐車風景



 
 所要があり昼前には家に戻らねばならなかった。そんな中に、どうしても登りたい裏妙義の山があった。どうすれば短時間で登れるかと、地形図を見たりWEB検索したりしていた。計画遂行可能な方法として、「中木沢沿いの林道が車で入れれば」の条件となった。国民宿舎前のゲートは施錠しておらず通過可能。このことは以前に星穴岳に行った時に釣り人に教えてもらった情報であった。

 
 妙義湖の湖畔を経て旧国民宿舎前に到着する。肝心のゲートに何やら貼り紙が出ている。「令和2年8月20日に施錠しました」と読めた。去年の夏以前に計画したら通過できたようだ。現在はこのゲートから歩くしか方法はない。ここから歩くのでは、この日の制約では計画できない。即時中止を決めた。

 さて別の場所に転進しなければならない。山は周囲にいっぱいあるが場所は妙義でありはしご場や鎖場が多い。犬が歩ける場所は限られる。そして時間の制約もある。ここで、以前に稲村山に登った時に見た、南東にある岩峰のことを思い出した。後で登ってみようと思い、もう19年経過していた。そうだ稲村山に行こう。

 
 18号は碓氷バイパスを進み、上信越道を潜ったらその先で枝道へと左折してゆく。遠入川沿いの寒村を見ながら進んで行くのだが、19年前の記憶が途絶え、入山口が何処だったか判らなくなってしまった。たしか登山口まで車を上げたはずだが、その記憶と現地が合致しなかった。地形図に読める破線路の場所には薄い道形があるが、歩いている形跡がなく、過去を思ってもこんな場所を歩いていない。カンニングとばかりに山と高原地図を見る。そうだった・・・。

 
 赤坂橋の所には余地があるものの、川流れの流木がたくさん置かれていた。今も拾い上げているのか、上流側では工事が続いているようなので、このスペースに停めることは憚られた。貯水槽の横も平坦地があるが、入れないようタイガーロープが張られていた。少し戻って路肩に停める。冬枯れのこの時季向きな場所であるが、他の登山者はおらず。まだ時間が早いせいもあるだろう。

 
 6:56行動開始。登山口を探していたせいでこんな時間の出発になってしまった。そして林道入口のゲートは施錠はしておらず、閂のようにピンで留められているだけであった。開けようと思えば開けられたゲートであった。スタートしたばかりであるが、短距離でもあり歩いて上がって行く。

 

 舗装林道を進み送電線鉄塔が見えるとそこで、19年越しの記憶が繋がった。そうだ、以前はここまで乗り入れたんだ。乗り入れられたんだ。駐車スペース入口には小さく道標が立っていた。ここが最初の道標であれば、やはりゲートを開けてここまで乗り入れた方が、広い駐車スペースもあるしいいのかもしれない。林道幅の山道に入って行く。

 
 2002年の元日は、外気の寒さに晒されノドをゼイゼイさせながら登って行った。この日も冬にしては暖かくなる予報ではあったが、十分寒い気温で、再現しそうであった。もしかしたら周囲が杉の植林地であり、その成分が喉に作用するのかも。途中で林道幅を右に見送りコルへ突き上げる山道へと入って行く。

 
 下草のない良く管理された里山で、樹林帯の中でありながら見通しが良く閉所感がない。コルからの登路は、緩くくねくねしながら高度を稼いでゆく。途中落ち葉の堆積があり、深度が判らず足をがくがくさせながら登るのだが、犬は四駆の利点なのか天性なのか、不都合は一切ないように登って行く。西の肩にある展望場は帰りに寄ることにして山頂を目指す。

 
 稲村山登頂。ここは面白い位置に三等点が埋設してある。通常だと四辺を石が守るように、守れるような平坦地に埋められるが、ここのは傾斜地に立つ。南側には祠の社だろう残骸が19年経過してもそのまま残っていた。北側に飛び出した展望場まで進む。山急山とその手前の五輪岩が、南にある高岩の岩壁のように見える。山頂に戻って、次は南東側の岩峰へ進む。

 
 南東尾根には、より線がロープのように流されていた。最初これは、共同アンテナ用の同軸ケーブルに見えたが、破断面を見たらそうではなかった。小岩峰を一つ経て、その先が最高所の岩峰で、人間はいいとして犬が上がれるのかが心配であったが、先行している迷犬は、先着して涼しい顔で待っていた。最後は少し南から巻き上げるように進む場所だった。祠でもあるのかと予想したが、人工物は皆無であった。

 
 この尾根は、北側は切れ落ちているが南側は易しい表情の場所であった。祠のある山頂に戻ったら、次は西側の展望場へ。西風の吹き曝しのその場所からは、スタート地点の村落が良く見えていた。今日はここまで。十分に各方面の大展望を楽しむことができた。西上州のご来光を迎えられる山として、間違いない場所である。

 
 落ち葉の山道を楽しむように、迷犬が超速で駆け下りて行く。誰か登ってこようものなら、お叱りを受けそうであった。コルからは、南の820m峰も気になったが、早く帰ることを優先させる。少し負荷のある山の予定だったので、リンゴも携行していた。重荷のままになってしまうので歩きながら一人と一匹で消化する。

 
 入山口まで戻り舗装路を降りて行く。時折碓氷バイパスを通過する走行音が聞こえてきていた。赤坂橋に降り立つ。




 

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