白浜山        1125.0m        
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2021.2.20(土)


  晴れ      単独     北麓石坂地区側より     行動時間:2H24M


@標高500m石材工場余地6:06→(29M)→A760m林道終点6:35→(27M)→B988高点7:02→(24M)→C白浜山7:26〜31→(23M)→D930m太刀割岩7:54〜55→(19M)→E林道に降り立つ(700m地点)8:14→(16M)→F駐車余地8:30
                                              


 
@石材所敷地横の余地に駐車。 510mの分岐。右が本道。真中の道は別荘宅への道。左はその下側の道で行き止まり。 沢の左岸に見える別荘。入口は@の場所に門扉がある。 650mの分岐。
       
660mの分岐。 林道は、奥の方までコンクリート舗装されている。 A現在の林道終点。この先も林道幅が確認できる。 810m付近で左岸から右岸へ。
   
860m付近で沢の中に大岩が目立つ。 930m付近。右岸が伝えず左岸に。 B沢を突き上げ988高点峰に立つ。 988高点から以東はたおやか。
       
1040m峰には、屏風のような奇岩がポツンとある。 1040m峰の南はアカマツの大木が美しい。 C白浜山。 C三等点
       
C山名板などはなく、このマーキングのみ。 Cヤキソバパンと C東峰側 C日光側は白き峰々。
     
1040m峰帰り 1000mには朽ちた杭が残る。ここから北尾根を下る。 D太刀割岩。高さ3.5mほどあるよう D下側にも大岩が見られる。
       
850mに朽ちた杭が残る。 小谷の中に氷瀑が出来ていた。 E700m付近の林道に降り立つ。 650mの分岐帰り。
       
コンクリート舗装の上は、凍結しガチガチ。スタッドレスでも勾配が強く通過は無理だろう。 F駐車余地に戻る。右が石材所の敷地。左の檜側に蛇腹の門扉あり。 




 1999年度版赤城・皇海・筑波のエアリアマップ内、旧東村地内に白浜山とふられたピークがある。先人が各方面から登っているようであるが、北麓には奇岩があり見栄えがするようだ。この時季は南の暖かい側で行動したいとは思うが、寒さを堪えても奇岩を観たい。もっともこの日は、春のような陽気になる予報であり、北と南との温度差を天秤にかけるほどではなかった。

 
 我らが群馬山岳移動通信に記録されている記事を読む。8年が経過し現地地形は若干は変化しているだろうが、地図表記は大変参考になりありがたい。これにより、奇岩である「太刀割岩」の場所がハッキリと判った。昨今話題の「鬼滅の刃」に出てくるような岩であり、人気が出てもいいようにも思うが、一部の人にしか知られていないマイナーな場所、況してやアプローチが楽ではない。山ヤ特権として静かな現地を楽しませてもらう。

 
 三時半出発。地走りで行こうかと思ったが、走り出してすぐに前橋地内の信号の煩わしさを思い出し、高速で向かう事とした。伊勢崎インターで降り大間々は上桐原のが常用のセブンで立ち寄る。駐車場には2名乗車のパトカーが目を光らせていた。たしかここは強盗が以前に入った場所。マスクをしている人が増え、警察官も注視するのが疲れるだろう。と言う私は全身黒づくめでマスクをしていた。
ヤキソバパンとコーヒーを仕入れる。
 

 沢入駅に行くようにして草木湖を東宮橋で渡り、沢入発電所前を通過して北上してゆく。黒坂石川出合いの場所には、沢入駅と東宮神社を指す道標が立つ。東に右折し黒坂石側へと入って行く。橋の場所はすぐに判り渡って進むが、暗くて駐車余地が見いだせなかった。麓側には石材所があり、広い余地がある。間違いなく私有地であり停められず、奥に進み三差路も左折してみたが、あまり居心地がいい場所ではなかった。居心地とは、作業者(車)が来たら邪魔になると言う意味。


 村落側へと戻って余地を探したが、結局見いだせず、やむなく先ほどの石材所の林道沿い側の余地に停めた。道向かいには蛇腹フェンスのある門扉を擁した入口がある。その入り口に対しての回転場、もしくは駐車場所とも思ったが、ここまで探して適当な場所が無いと、邪魔にならないだろうと割り切るしかなかった。到着して20分くらい駐車場所を探していたことになる。夜明けまでしばし待機。


 6:07出発。標高510mの四差路からの進路は、中央に進む道の先には別荘のような建物が見えていた。車での斥候を含めこれで左側二路の行き先が判り、右側の道が本道と判った。足を進めると本道らしく舗装してあった。登って行くと、西の沢向こうに別荘のような山小屋が見られる。新しそうな白木が立てかけてあり、廃墟ではなく利用者がいることが感じられた。やや勾配のあるコンクリート舗装路を登って行く。車で登ってこなくてよかった”と思える勾配が続く。さらには、厚さ30mmくらいになったアイスバーンの場所も現れ、迷犬は足を取られて登り辛そうにしていた。


 650mの分岐点が現れる。別れる側の林道にはガードレールまで付けられていた。沢を跨ぐようにして林道を進むと、660mで南に枝林道が派生している。左に見送り、林道の本道を進む。本道と判るのはづっとコンクリート舗装が続いているからであった。途中途中では崩れた場所も見られ、しばらく前から車が伝える林道ではないようであった。落ち葉の堆積も多く、一人と一匹でガサガサと分けながら登って行く。


 760mで林道終点となった。直進路から東へ折れる感じで終点地があり、東村の標柱が立っていた。ここからは雑木の中に林道幅が続いている。その幅の中にも幼木が生えているので分けながら進んで行く。沢の流れを左に置きながら進むと、810mで左岸から右岸へと渡渉する。ここからの右岸側は薄っすらと道が在る。時折濃い場所もあるが長くは続かない。崩落している地形もあり、ここの荒れようも19号台風の影響があるだろう。


 860m付近まで登ると沢の中に大岩が堆積するようになる。930m付近で右岸が進め無くなり左岸へ渡り、20mほど伝ったら再び右岸へ戻った。東側に尾根筋が迫り、這い上がれば楽そうだが、上に行くほどに勾配が強くなり、尾根に切り替えるなら早めの方がいいようだった。そのまま沢を詰め最後まで突き上げて行く。


 988高点峰に立つ。古い境界石柱が埋められていた。ここからの尾根はたおやかで快適。下草もほとんどなく、それが為かシカの糞も少ない。食料が無いので頭数も少ないのだろう、経路では集団ではなく白い尻毛のオス一頭を見ただけだった。15日を過ぎたので猟期は終わったので撃たれることは無いので安心して歩けるのはありがたい。ただうかうかしていると、ここもヒルの発生エリアであり寒いうちにとの今回の計画でもあった。


 1040m峰には起立した岩が見えたが、角度を変えると屏風のような岩であった。ここは天狗山と言うらしいが、その標識は無かった。以前は在ったようなので外されたのだろう。着ける人がいれば外す人もいる。このピークの南側は、アカマツの大木が並び壮観。向かう先に白浜山のドカッとした高みが見えている。


 白浜山到着。ここも山名板は無かった。白い白い三等点が印象的であった。山名板は無いが、マーキングのようなビニールが巻かれた木が北側にあった。南東側に「東峰」と呼ばれるピークがあるが、その位置づけが微妙な場所のようでこの日は割愛とした。里山によくある山名の違いである。ヤキソバパンを食べたら、さて次は太刀割岩に向かう。


 往路を戻り再び1040mピークを経る。そして1000mの肩の高みには朽ちた標柱があり、ここから往路のトレースと判れ北へと尾根を降りて行く。よく踏まれてはいないが、そこそこ伝っているのが判る尾根であった。いつ出てくるかと楽しみにしながら降りて行く。どんな大きさなのか判らずに来ているので、その太刀割岩を見た時には大きさに驚いた。ここまでの大岩だったとは・・・。自然に割れ、隙間が広がったようではあるが、太刀で割った伝説にしていい形状で、見栄えのする岩だった。岩はこれだけかと思ったが、北西側にもまだ大岩が点在していた。経路の沢で大岩がごろごろしていたのは、この付近から落ちた岩もあるのじゃないだろうかと思う。


 太刀割岩のある930mからは西に尾根を伝って行く。往路の沢が左下に見えている。800mまで伝って、ここからは北に振る。しかし760mで先が落ち込み、ここで東の小沢に降りて行く。小さな沢ではあるが流れのある沢で、途中には氷瀑も出来ていた。降りて行くと下に往路の林道が見えてくる。


 700m地点で林道に降りたった。往路に伝っている林道ではあるが、逆コースで伝うと初めて伝うような変な感じでもあった。650mの分岐を経てやや足早に降りて行く。石材所が稼働しているんじゃないかと気になっていた。左に別荘風の山小屋が見えてくる。日差しを受けてのそこは、よく見ると往路の印象とは異なり、あまり使われていないような雰囲気だった。


 スタート地点に戻る。付近からの作業音は無し。この手の職業は土曜日休みではないはず。石材所はもうやっていない雰囲気で、広い敷地にはタイヤの轍も確認できなかった。日曜日であれば、間違いなく広い方の余地を使っても問題ないだろう。林道はデコボコが大きくなってきている。普通乗用車の最低地上高だと林道奥への通行は厳しくなりつつあるので、石材所付近が駐車適地となるだろう。
 






 
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