八子ヶ峰        1833.4m                                                                                                                              
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2021.9.20(月)


晴れ      同行者あり       八子ヶ峰公園側より    行動時間:2H31M


@P1駐車場8:20→(5M)→A貯水施設?8:25→(6M)→B駐車場再び8:31→(22M)→C1690m肩8:53→(16M)→D1757高点9:09→(18M)→E八子ヶ峰9:27〜53→(17M)→F1757高点帰り10:10→(12M )→G1690m肩帰り10:22→(11M )→H1720m峰10:33 →(218M )→I戻る10:51                       
        


 
@P1駐車場の北側から東に上がっている道形を伝ってみる。 綺麗に刈り払われた道形で登山道と思ってしまった。 Aこのフェンスの施設で道形は終わっていた。横ずれしても良かったが、サンダル履きなので一度下まで戻る。 B駐車場に戻る。次は南へと進む。麓側に絵図はあるが、道標は皆無。
       
ゲレンデ内を登って行く。 スキー場の作業林道から登ってきた斜面を見下ろす。 笹藪の中にベンチ C1690mの肩にもベンチ。霧ヶ峰側が大展望。
   
C大きな大きな市町界の標柱が立つ。 Cここまで登って、初めて道標が現れる。 日の入らない笹原はびしょ濡れ。 1660m峰(西)から東を望む。
       
1660m峰(東) D1757高点峰 しらかば2in1スキー場の駅舎 ゲレンデ内の最後の登り。
       
E八子ヶ峰登頂 E八ヶ岳でよく見る標識がここにも打たれていた。 E東 E南東
     
E南西 E四等点 E八子ヶ峰西峰。 E茅野市の道標
       
Eガスの中だった蓼科山がやっと姿を現した。 Eゴールデンレトリーバーが連れられてきた。 E女神茶屋側から続々とハイカーがやってきていた。 F1757高点帰り
     
G1690m肩で展望を楽しみ・・・。 H白樺湖ロイヤルヒルスキー場トップの1720m峰から美ヶ原側。 1722m峰へは道形は繋がらず、手前鞍部から下に降りてしまう。 下から3本目の支柱の場所でゲレンデに出る。
       
IP1駐車場に戻る。  麓にある登路図    




 14号台風が過ぎ去り、秋晴れの敬老の日となった。三連休の最後の日、初日の山を眺めに展望台的ピークを目指す。

 八子ヶ峰は1999年に女神茶屋側から登っている。東西に長い尾根筋で、伝っての気持ち良さから、未踏のピーク以西がずっと気になっていた。白樺湖側から一度登りたいと・・・。

 陽が上がってから家を出て、現地の八子ヶ峰公園には8時を過ぎて到着した。公園と名前があるが、よく見る公園らしい雰囲気はない。そこに一枚のみ遊歩道の書かれた絵図がある。それからは上に行くには2ルートあり、駐車場が3つ記され、そこに近いのは北側のルートだった。地形図と見比べても、その絵の線はどれに当たるのかフリーハンドで描いてあるので微妙。南の方を偵察に行っても道形は見えず、駐車場のある北側に戻り、P1と案内された地形に駐車する。この付近にも道標は一切ない。

 準備をしている中で、冷や汗をかく。履こうと思った登山靴に足が入らない。デザインが同じで混同してしまったのだが、同行者の靴を持ってきてしまった。同行者は別の靴を持ってきていた。他に履くものは何もないのでサンダルで登ることにした。雪山をもサンダルで歩いているので迷いも不安もない(笑)。

 8:20駐車場を出発。駐車場の北端に接するように林道があり北に向かっている。その接するところから東に切り拓かれた道が上がっていた。道標が無いのは、ハッキリとした道が在るからと理解し、その道形を登って行く。幅2mほどに開かれており綺麗な作道だった。地形図の直線的な破線路に乗っているモノとこの時は思っていた。がしかし・・・。

 6分ほど登った先に貯水施設のような場所が現れ、そこで道が消滅していた。伝っていた道は登山道では無かった。こんな時には、ゲレンデ側に横ズレするのがいつもであるが、足許はサンダル。一度下に戻ることにした。戻りながら南の地形をよく見ると、一筋の掘れた地形があった。完全に薮化しているそここそが、地形図の直線的な破線路だった。同行者を伴っている中では、登りたいと思える状態ではなく、駐車場に戻って南に進んでゲレンデ内に入って行く。

 どこかに登路があるはずと真横に横切るように南進してゆく。すると、牧草地で牛の道が出来ているかのような、黒い一筋の登路があった。半信半疑でそれを伝って上に行く。ザレた場所があったり、人工降雪設備を左に見ながら登って行く。進む先に階段路が現れ林道を跨ぐ。野草が朝露を纏いひざ下は既にびしょ濡れ。それでも外気温は15℃で空気は乾いており心地いい。登ってゆくと笹に埋もれたベンチが現れ、そこからわずかに登った尾根の肩の場所には二つベンチが見られた。これらを見て、ここまでが公園なんだと理解できた。木製のお金のかかったベンチは時間が経過しているにしては状態はとてもいい。そしてここからは西側の展望が開ける。

 ベンチが二つある1690mの肩から僅かに東に進むと、立科町と茅野市との境界標柱が立っている。過去見たことがないほどに大きな境界標柱であった。そしてそして、入山して初めての道標がこの場所に立っていた。それもだいぶ朽ちてしまった状態で。麓側に一つでもあれば安心材料になるが、一つもないのでここまで不安を抱き登らねばならない。そして麓側では必死で地形図とにらめっこしていた。1時間ほどの山であり、楽に考えてきたのだが、ちょっと意外な出足だった。下調べをもっとしておくべきだったとも言える。

 主尾根に乗った格好になり、笹原に埋もれた道形を追ってゆく。大型犬が完全に埋没してしまうような場所もあり、見事に濡れサンダル履きの足許はすぐにグチャグチャとし出した。麓側も尾根筋もあまり楽に歩かせてもらえないのか・・・と理解した。まあメインルートがヒュッテのある東側で、こちらは裏ルートなのだろう。近年切り拓いたような跡はなく、それがために自然味が溢れていい。道が無い時代の、昔の登山者になったような気分になる。

 1660mの中間峰には朽ちた木柱が立っている。道標なのか、山名標柱なのか判らない。その東側には標高点をとっている1757高点峰があるが、こちらには人工物は無かった。露岩が現れだすと、西の美ヶ原に見るような景観に思えた。あちこちに大きな露岩が点在していた。日の当たる笹原は朝露も取れ快適だが、帰りもこの濡れたササを戻ることを思うと帰路は避けたい気分になっていた。向かう先に八子ヶ峰の高みが見えてくる。その手前にはしらかば2in1スキー場の駅舎があり、最後はゲレンデを登り上げるようなルートが今。地形図からはゲレンデ南の尾根上に道形が在るが、そこを見ると確かに掘れた筋があった。ここも既に薮化していた。ゲレンデを登ってゆくのだが、場所的には野芝のはずだが、ティフトン種のような柔らかい芝で心地がいい。

 八子ヶ峰東峰登頂。22年ぶり。ここには四等点が埋まる。生憎蓼科山は濃いガスの中。三角点の西側の立ち木に八ヶ岳でよく見る赤い標識が打たれていた。ここにも設置されているのかと、見慣れたそれにホッコリさせられる。ちらりほらりと東側からの登山者が上がってくる。皆素通りするように西峰に向かっている。西峰の方が東側から見ると高く見えるのかもしれない。西峰に移動する。天気はいいが、繰り返すようだが蓼科山はガスの中。それでもガスが取れそうなので大休止しながらしばし待つ。ちょっとここで不思議な行動が目についた。女神茶屋側から登ってくる人が、東峰でも西峰でも休憩せずに南の東急リゾート側へと進んで行った。ここを歩く人のデフォルトなのか、山頂で休むだろうと様子を見ていると、通過点のように休まず進んで行くのだった。そんな様子を見ていると蓼科山の山頂が見えるようになった。

 地図を見ながらしらかば2in1スキー場内を降りようと考えていた。シーズン前の作業なのか、スキー場の林道を使ってランクルが山頂駅まで来ていた。それを見て林道が使えると思った。山頂からゲレンデを林道に向け降りてゆく。すると、西からのハイカーが3名見えた。これで私らを含め5名と1匹が通過したことになる。6人も通れば笹もだいぶ露は落ちているだろうと判断できた。スキー場を下るのは却下で往路を戻ることにした。

 3人が来たので、東側のように後に続くのかと思ったが、やはりマイナーコースなのか誰にも会わずに1690mの肩に戻る。相変わらずの大展望がある。このまま下るのはつまらないので、南の1722三角点峰を踏んでから降りようと考えた。南に進んで行くと、白樺湖ロイヤルヒルスキー場の最高所である1720m峰にも3つベンチが備えられていた。ここも遮るものが無い大展望ピークであった。次のピークが1722m峰でもう僅か。しかし手前鞍部まで降りてゆくと、道形は鋭角に右にカーブしていた。その先は藪。僅かな距離なので分けて進めばいいのだが、繰り返すようだが今日はサンダル。万全ではないので道形に従って下ることにした。

 道形は九十九折を繰り返しながら高度を下げてゆく。以前は軽トラも通れただろう幅の場所もあるが、だいぶ崩壊が進んだ場所となり、今は歩いて伝う場所となっていた。最後大きく北に振って、ゲレンデに出た場所は麓から3本目のリフトの支柱の場所だった。その先を見たがやはり道標は無かったし、ゲレンデ内は道形がぼやけており麓からこの道を探すのはやや難しいように見えた。

 ゲレンデ内を真北に進むように横切って行く。時折ある作業道を繋ぎP1駐車場に戻る。私らの他に1台増えていた。上で見た方のものだろう。西側のルートは、実線ルートと言うよりは破線ルートのような印象だった。






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