晃石山  419.1m   太平山   341m    
         
                                  
                                 
                                                                                                      
  2022.12.3(土)


 くもり    同行者あり    大中寺より周回    行動時間:3H11M


@大中寺8:30→(19M)→A西山田線晃石山登山口8:49→(46M)→B晃石山9:35〜39→(46M)→C太平山10:25〜26→(12M)→D太平山神社10:38〜42→(10M)→E謙信平10:52〜11:15→(26M)→F大中寺11:41  
                                          
                                        


 
@大中寺の駐車場からは、西に進み小橋を渡って沢沿いを南に進む。 西山田線終点地に飛び出す。 林道沿いはアジサイの植栽が続く。 A晃石山登山口
       
Aモノレール小屋がある。 若干急登な登山道が続く。 途中に、波紋の強い大岩が一つある。 これは山の神か?
   
晃石神社 元ラブラドール飼いの方が2名いてナデナデしてもらう。 B晃石山 B圧巻の一等点。大きく立派。
       
B標識はこれのみ B北側の展望。 たおやかな尾根筋 途中の展望場から南。
       
富士浅間神社 C太平山 C標識 大平山神社奥宮
       
D太平山神社 長い参道階段を下って行く。 E謙信平で食事休憩 E座敷席がいくつも用意されている。
       
E太平山名物の卵焼きと団子と。 E焼鳥はとても美味しかった。  謙信平から西に戻って行く。 大中寺は大きく広く立派。雰囲気のいい古刹。
       
F駐車場に戻る。ほぼ満車。      




腰が癒えず、夜間寝ていても1時間おきに傷みで起きてしまう感じ。"1時間寝れてるじゃん"と言われそうだが、連続して寝ていないと身体全体が休まれない感じで寝起きが悪い。もう腰痛とずっと付き合わねばならないのかと思ってしまう。睡眠時間は一日平均5時間くらい。たぶん今は4時間に近くなっていると思う。


 この腰痛のために、タイヤ交換をしておらず、寒波到来に対応できていなかった。信州方面に行きたいが、マイナス気温予報なのでリスクが高い。関東平野で遊ぶことにした。2020年と2021年のこの時季には、東京の御岳山で遊んでいる。なので恒例のように今年もと思ったが、私にとっても迷犬にとっても未踏座はほぼなくなり面白みがない。同じような場所は無いかと探すと、栃木市の太平山神社が、御岳山や高尾山のような場所と判った。


 情報ゼロの状態から調べて行くと、太平山神社の門前地区では名物の食べ物があることを知った。それら店の開店が10時半であったので、山行時間を逆算して家を6時半に出発、北関東道を伝い大中寺には8時過ぎに到着した。予想以上に広い駐車場があるが、後から来たジモティーは、「今日は混んでるなー」と車列を見て発していた。準備をしている中で、ソロの女性が近くを通ったので訪ねてみる。計画進路を告げると、大中寺よりの最短路を教えてくれた。


 8:30出発。女性が伝えてくれた通り、トイレ舎の前を通過し西に向かう。踏み跡があるような無いような感じで進むと、伝えられた通りに小橋があった。右岸の上流側には赤い鳥居が見え、進むのは下流側なのだが言われたような道が見えない。西側斜面よりの押し出しがあり、足跡も無い。それでも「橋を渡ったら左に」と言われたので、押し出しの上を進んで行く。その先で道形と言うか、沢の護岸壁のコンクリートが歩道のように続き、その上を伝って行く。コンクリートが切れた先でやっと踏み跡が現れ、進むと道標の立つ場所で、「西山田線終点」と書かれた表示があった。経路道標などなかったので、ツウが知る裏道だったのだろう。


 林道を西進してゆく。里山らしい周囲景色で、路肩にはあじさいの植栽があり、品種が判るようにタグが見られる。林道を伝う事10分ほどで晃石山の道標が現れ入山。入ってすぐにモノレール小屋が見られた。道は進むに連れ勾配が増す感じで、この日は同行者が居るので迷犬を制しつつ後続を気にして足が揃うよう歩いていた。


 山道を伝い18分ほどした場所に、不思議な岩があった。表面全てに彫刻をしたような凹凸があり、それが奇麗な紋様になっている。間違いなく自然で出来たもので、落ち葉に半分は覆われていたが、名前を付けて名所にすれば様になるだろう岩だった。斜度が増すにつれ後続が遅れだす。こちらも腰がピリピリと痛いが、痛みより歩く楽しさの方が上回っていた。


 石祠は山の神のようだが、刻まれている文字が全て読めなかった。そろそろ頂上が近いのか上から声が降りてきていた。階段があり、登り上げると晃石神社で、過去にラブラドールを飼っていたという方がおり迷犬は愛でてもらう。そこにもう一人、ラブを飼っていた方が通過し迷犬はさらに撫でまわされていた。こういう時は気を引き締めないといけない。人が多い分、好む人も居れば嫌う人も居る。神社から僅かに登ると晃石山であった。


 晃石山には、地形図からは三角点があることは判っていたが、それが一等点だとは思わなかった。若干割られているものの、それでも奇麗な状態であった。そしてここまで大きな一等点を見るのは久しぶりで、嬉しい出迎えであった。そして、先ほどの神社と一変、休憩されている方の視線から、歓迎されていないのが読める。かわいいと言う人も居れば怖いと言う人も居る。後者の人が多いようだった。同行者の呼吸が落ち着いた頃合いで東進してゆく。これまで急登気味であった為に、晃石山からのたおやかな尾根筋は快適だった。

 ゆるいアップダウンの尾根で、雰囲気は御岳山から日の出山へのルートと似ていると思えた。何人ものハイカーがすれ違ってゆく。CCWでの周回の方が多いのか、こちらは最後に「名物」の楽しみがあるので必然的にCWとなる。そんなすれ違いの中に、見覚えのある女性がいた。声をかけると、「私もう少しちゃんと説明すればよかった」と駐車場で会った方であった。ここで行き会えたのが、教え通り進めた全てであり、挨拶をしてすれ違う。

 晃石山を出て13分ほどの場所に、南側が開けた場所がある。400mに満たない里山の標高ではあるが、すこぶるいい下界景色であった。休憩適地でベンチも見られる。この先の高みでは休憩している人が多かった。なにか名前のある場所なのか、探すも標識類は無い。車道を跨ぎ大平山側の尾根に乗る。ここでは、太平山神社を示す道標はあるが、太平山を示すものは無い。途中に富士浅間神社を案内する分岐を、気にせず左に見送り太平神社側に進んで行く。その先に高みが無くなり、地形図を確認し北側の高みが太平山と気が付き、東側から戻るように富士浅間神社への参道を登って行く。

 富士浅間神社は、晃石神社同様にこの場所にしては広い境内が在った。北側にこんもりとした高みがあり、登り上げるとそこが太平山山頂であった。道標が示していないってことは、富士浅間神社の名前の方が幅を利かしているって事だろう。大型犬のスタンプーを連れた家族連れが楽しそうに会話しながらすれ違いで降りて行った。参道を戻り太平山神社側に進むと奥宮が立っている。解説には、鋳物・製鉄関係の祈願の場所と読める。あまり見聞きしない珍しい場所であった。神社側から大型犬の吠える声が上がってきていた。ガウガウ犬が居るのかと思うと、降りてゆくのが嫌になるが、予定コースなので行かねばならない。神社への最後は狭い通路で、そこに大勢のハイカーが登ってきたのでしばし足踏みをする。

 太平山神社到着。着物を着た女児が撮影会のような事をしていた。けっこうに人が多く、マイカーがここまで上げられるようで多い背景にはアクセスがいいためのようだった。撫で石を撫で、参詣したら参道の階段を降りてゆく。長い階段で、登っている人はほぼいない。その途中、神社の社務所下の建屋から大型犬の吠える声が聞こえだした。あの発生源は神社だったのか・・・神社で飼われている犬が吠えていたのか・・・。仁王門まで降りたら車道を謙信平へと伝う。既に10時半を回り、ほとんどの店はオープンしていた。

 謙信平の東端の「いずみ家」さんで名物を求める。道向かいには特異な席が茶屋ごとに儲けられ、注文すると店の人がここまで運んでくれる。犬も歓迎され同伴可。玉子焼きと団子はすぐに配膳され、焼鳥は10分ほどかかった。でも待った甲斐あり焼鳥が一番印象に残る名物となった。”ここに来て焼鳥を食べずに帰るのは勿体ない”そう思えた。団子をお土産に買い謙信平を出発する。気温が低い日であったが、茶屋前では観光客が名物を楽しんでいた。湯気が上がるそれら、若い人は食べる前の撮影が長く熱いうちに食べて欲しいと思ってしまう。

 ゲートから林道を伝い、道標に従い山道へと入って行く。そして大中寺に降り立つ。あまりの大きさに驚くのだが、もっとこじんまりとした場所を想像していた中では、立派な古刹で庭園管理も行き届き、ここだけで十分観光地となっていた。広い参道を直線的に降りてゆく。駐車場はほぼ満車。お寺の利用者ではなく、全てがハイカーの車のようであった。ハイカーを邪険にせず、この地域全体で歓迎している様子には感心する。茶屋は実入りがあるだろうけど、大中寺には・・・これが仏の心なんだろう。

 体調万全なら、馬入不山も含めた周回にしたかったが、そうした場合は「名物」を食べなかったろうと思う。食べてよかった、食べられてよかった名物。

  

      
                                                                      戻る