尾根山        800.7m      

                    
                                  
                                 
                                                                                                      
    2024.4.6(土)


  曇り     単独      林道上野元三沢線起点より       行動時間:1H32M


@上野元三沢線起点5:16→(18M)→A660m林道を離れる5:34→(20M)→B尾根山5:54〜6:00→(13M)→C林道の峠6:13→(35M)→D戻る6:48   
                                                                                                                                           


 
@林道上野元三沢線起点から @林道分岐点 途中の小滝 A標高660m林道からの分岐点
       
堰堤が沢山造られた谷 たまにこれらを見るが、意味を判っていない。 690mの二俣。右俣側へ進む。 谷の左岸に山道が続く。
   
一部崩落 道形が見えなくなり、小尾根を這いあがる。 植林斜面 790mで主尾根に乗る。東からの道形。
     
B尾根山山頂 B石祠あり。 B三等点。明治時代に埋設。 B北から
       
B焼きそばパンと 東に進んでゆく。尾根上に掘れた道形。 峠が近づくと、より明瞭に。 C林道の峠に出る。
       
C出てきた場所を振り返る。 C東への道は二本ある。上側の道。 C下側の道。こちらが破線路のよう。 C起点から2.5km地点
       
660mの往路に使った破線路入口。 入口の東に水場あり。 D起点に戻る。


 場所は、旧倉渕村内に相間川が流れるが、その北側の尾根筋。角落山東に大峯があり、そこに東側から通じる尾根上に「尾根山」なる場所を見つける。古くからの地名のようではあるが、尾根末端(東)の天満宮からの尾根は心地よさそうであり、地形図には破線が長く描かれている。「点の記」に明治時代の経路案内が読めるが、当時の岩氷地区は広くて何処をどうに通っているのかはよく判らなかった。達筆すぎて読めない部分も多かった。

 
 上野地区の天満宮から取り付こうと、付近をストリートビューで下見をする。しかしお宮用の駐車場所も無ければ、相間川沿いにもスペースは無い。道の駅から歩こうかとも思ったが、こうなったら尾根のピストンではなく、クラインガルテン(相間川温泉)を基点にして周回路にしてしまおうと計画した。尾根山からは相間川に向けての破線路も南に降りている。

 
 4時に家を出て、倉渕に入り天満宮の場所周辺を見て回る。やはり余地はない。全く無いわけではなく広い場所もあるが、個人や自営業者の土地のようであり小心者には停められない。西のクラインガルテンの方へ進む。温泉を左に見て、とりあえず下山側を見ておこうと林道をそのまま進んでゆく。舗装路が途中からダートになり、山手側からの野草が車を強く撫でる。採石場らしき場所の入り口を見たら、その先の分岐が尾根山から南に下る道の出合いの場所であった。尾根山の方へ向かう林道名は、「林道上野元三沢線」となっていた。予定ではクラインガルテン迄戻らねばならないのだが、もうここから歩いてしまう事に変更。と言うのも、晴れ予想の日であったが、前日の雨が尾を引き、まだ小雨なのだった。外気温は低く3だった。

 
 5:16林道上野元三沢線起点から舗装林道をスタートする。最初のカーブに達すると、その東側に採石場らしき場所が広がる。昔に見た児童向け戦闘番組の舞台のような場所であった。しばらくその土地を右に見ながら進む。採石場の土地が終わると、その上部の沢筋には古い山道が見下ろせた。歩きやすそうな雰囲気のいい沢筋であった。道は九十九折をし、最初の場所には小滝も見られる。

 
 660m地点に枝林道が左に見え、その先で谷の左岸にある山道に入る。この谷筋には沢山の堰堤が並んでいた。棘を分けながら進み、690m地点の二俣は右俣に入って行く。ここも新しい堰堤があり左岸側から越えて行く。堰堤下で道形は途切れるが、上流側左岸にさらに山道が続いていた。堰堤によって寸断された山道は、一部崩落も見られ、ほとんど使われていないように見えた。このまま尾根上まで道形で行けるかと思ったが、途中で有耶無耶になっていた。急峻地形となる場所で、どこかに道形が在ったのだろうけど流れてしまっていたようだった。植林斜面を這い上がって行く。

 
 尾根上の790m地点に乗り上げると、東からの明瞭な道がここまで来ていた。僅かに西に進み、北側の高みに這い上がると、そこが尾根山であった。嬉しいことに石祠が出迎えてくれ、これは山の神的祠のようであった。大木が近接して生え、これは石祠設置の後に育って大木になったのだろう。祠に刻みは読めないが、大木の様子からはかなり古いものと思えた。三角点は無傷で奇麗で、明治設置らしく等級は右から書かれていた。あと見慣れた荷紐が東側に見られた。フジオカTK氏の青い荷紐があり、「2019年12月」の登頂と読めた。ここまで幅広く登っているのかと感心させられる。展望は得られないが、植生は広葉樹なのでこの時季は明るい山頂であった。ヤキソバパンで迷犬と朝食とし、下山は東に向かってみる。

 
 尾根を東に向かうと、最初は掘れた山道が見え、さらにゆくと755高点辺りなどは尾根の南に明瞭な道形が見られた。熊の糞もあり、林道途中で注意看板を見たが、看板に偽りなし。林道に出るのは2路あり、破線路の通りに東に下る道が在るのと、もう一本は北に曲がってから林道に出た。後者の方が新しいだろう道で緩斜面であった。峠名があるのだろうけど、調べていないのと、現地にも何も表示はなかった。

 
 林道から東へ進む道の下降路を確認する。ここも上下に2ルートあり、下側がより山道な道形であった。地形図を見ると、ここからの東側は複雑地形内に破線路が見られる。東進し下りに使う場合は注意が必要だろう。林道沿いには起点から2.5kmポストが立っていた。舗装林道を降りて行く。ポストの表記により、残り2.5キロ歩けば車に戻れることになる。天満宮からだと尾根山まで3km、往復で6km。周回とすると7kmほど。南麓でのアプローチが一番短いのは確かだが、それでも5.4kmほどで、天満宮からと大きく差が無いほどであった。

 
 710mの地図上では西側の谷は、林道下の導水管が詰まってしまったようで、上流となる北側が池のようになっていた。この先で、往路の破線路入り口がある。入り口東側にはバケツも置かれた水場が作られていた。堰堤工事用に設置したものかもしれない。枝林道を右に見送り、採石場を左に見つつ下ると起点の分岐となる。

 
 帰路天満宮前を通過すると、竹箒を持った地区の方々が天満宮へと向かってゆく姿があった。春の祭事の準備か、宮普請の日であったよう。


  

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