湯川氷瀑                                                                                                                                                                                                                  
  2024.1.2(火)


  くもり    単独    氷瀑駐車場より1356高点まで      行動時間:1H22M


@駐車場7:08→(22M)→A湯川林道ゲート7:30→(24M)→B1356高点7:54→(34M)→C氷瀑8:28〜32 →(12M)→D駐車場8:44 
                                                                                                                                 


 
@駐車場から。 氷瀑の下降点の先。鉄橋の場所。 国道にも「湯川橋」があるが、ここも「湯川橋」 橋の右岸標高は1250m
       
A湯川林道ゲート。脇をすり抜けた踏み跡が濃い。 現在は押し出しがあり歩行でしか通過できない。 2020年に設置された解説板 立派なサルノコシカケが見られた。
   
B1356高点まで進んで引き返す。林道は同じ幅で先に進んでいた。 軌道のレールが杭に代用されている。 C湯川渓谷の氷瀑。 C暖冬の為か、時期的な事か、クライミングするほどに育っていない。
     
C渡渉する為に丸太とロープが渡してあった。 D駐車場に戻る。




 気になっていた八ヶ岳東麓の湯川氷瀑に出向く。名前の通り冬季限定。前年度はアプローチ林道が工事封鎖されており行くことが出来なかった。1年待たされてやっと・・・。

 国道141号を海尻駅南の湯川橋から西に入る。灯明の湯が廃業してしまったので、入口看板も塗り替えられてしまっている。その廃墟となった灯明の湯前を通過する。ここは杣添尾根で事故した後に入った懐かしい場所である。そのまま西進してゆくが、道中に「氷瀑」を示す一切の案内は無い。路面に雪がなく、氷瀑の出来具合が気になったが、観られないならまた来ればいい距離の場所でもあった。舗装路からダートになり、しばらく行くと川岸が細長く整地した場所が現れる。山手側に道が進むが、倒木があり路面も荒れていた。リスクを思って整地スペースに入れる。ここは気温が高いと泥濘地形なのだろう、霜の下はふかふかの柔らかい地形でグリップし辛く走行モードを荒地モードに入れ進んでゆく。

 氷瀑を見るのだから、あまり暖かい日には来ないだろうけど、この駐車スペースに雪が無い場合は要注意と思えた。陽が高くなると地面はドロドロになり長靴必携と思えた。雪が有れば無問題だが、外気温マイナス2℃のこの時でも、土の付着は多く車内への持ち込み量も多かった。霜を踏み抜きながら準備に入る。

 7:08出発。経路の山手側にも凍った場所が見えるが、あまり育っていない。10分ほどで左側に氷瀑群が見えてくる。下降路が在り、降りてゆけばいいのかまだ先にもっと大きな氷瀑があるのかと迷う。到着には短時間過ぎるので先に進んでみる。先に進むと赤さび色の導水橋のようなものが架かる場所で、以西に対し「全面通行止」の南牧村の看板が立っていた。確かにその先の林道は荒れてきていた。この看板から7分ほど進むと、湯川橋の架かる場所で、橋の右岸側には湯川林道のゲートがあった。ちなみに、国道にも湯川橋があるが、こちらも湯川橋と銘板に書かれていた。

 ゲートの先には大きな押し出しがあり、その元となる山手側を見ると崩落予備軍と言えよう岩肌が見られた。足早に通過してゆく。湯川橋まで西進で来て、橋の先から東進となる。そして再びカーブして西進になるが、このカーブの場所に真新しい保護林の解説板が建てられていた。令和2年4月設置とあった。道向かいには河川を示す古いコンクリート標柱も立っていた。ここから見下ろす左俣側にも氷瀑が並んで見えていた。この先にもっときれいな場所があるはずと思いつつ進む。相変わらず山手側は崩落しそうな露岩の場所が続いていた。

 小沢を小橋で通過する。ここに崩落防御柵にレールが使われていた。これを見て、伝っている場所は軌道跡なのだと思えた。そう思うと、緩やかに切られた林道勾配が頷ける感じがした。堰堤を左に見てさらに進むが、静かな支流の雰囲気となり氷瀑の気配がほぼ無くなってしまっていた。「もうこの先には氷瀑は無い」と判る。ただし何か目標点が無いと引き返すにも・・・。地形図には1356高点が書かれていた。そこまで進んで引き返そう。

 九十九折を登った先が1356高点の場所で、その先も変わらず林道幅で進んで行っていた。地形図では二重線路が実線路に変わる場所でもある。名残惜しいとかは無く迷わず引き返す。往路に見落とした何かないかと、よりキョロキョロと見つつ歩いていたが、特に新しい発見は無かった。ゲートを越え、橋を渡り、林道を戻ると下降点の場所となる。

 下降路を降りてゆくと、その先に分岐があり、右手側に進んでも氷瀑があり、より大きいのは左側に進んだ先であった。左岸側に降り立つ格好になり、氷瀑があるのはほぼ右岸で、そこに行くための渡渉用の丸太橋とタイガーロープが設置してあった。雪が多く気温が低ければ流れは雪の下になっているだろう。雪のない時も多い事がそれらから見える。用途はアイスクライマーのアプローチ用だろう。迷犬は、雪面でゴロゴロして雪と戯れている。水はそれほど好まないが、雪は大好きな彼であった。氷瀑は広範囲にあり大きさでの迫力はあったが、まだ凍っている量が少なく、もう少し時期を遅くして出向いた方がいいことも分かった。まあ間違いなく暖冬の影響もあるのだろう。

 クライマーが居るかと思って来たが居なかった。ここで遊ぶ人は、ここの旬のタイミングをみな知っているのだろう。下降点まで登り返し林道を戻って行く。駐車場が見えてくると、どうしても足許の様子が気になった。経過時間は1.5時間ほどだが、出発時より霜が溶けているはず。恐る恐る足を踏み入れる。幸いまだ団子になるほどではなかった。それでもけっこう靴についてきていた。
  




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