円明三等点・二等点(大平山)    1117.5m     小武川四等点     1168.7m

  2025年3月現在、この点は等級不明点です。


  2025.3.15(土)


  くもり    単独      林道小武川線冬季ゲートから     行動時間:3H25M


@林道小武川線冬季ゲート4:29→(24M)→A965高点分岐5:53→(62M)→B大平山円明三等点6:55〜7:00→(37M)→C小武川四等点7:37〜42→(18M)→D林道に降り立つ8:00→(8M )→E冬季ゲート8:08
                                                                                                                                                                                                                                                           


 
@良く調べずに訪れたら、林道途中に冬季ゲートがありドキッとする。御座石鉱泉には行けるが、冬季は青木鉱泉には車で行けない。ここからスタート。 A予定ではここまで車を入れる予定だった。24分のアルバイト。 A青木鉱泉と甘利山への林道分岐。林道小武川支線の起点 甘利山側に進むと、地形図の破線分岐付近はガードレール。点の記では林道となっているが、道形は不明瞭。
       
ゴア沢渡渉 990m付近の右岸。全く道形は見られない。 1020m付近。道形を伝っているが、地形図の破線より南側。 時折この杭が打たれていた。
   
1170m付近。破線路は尾根の北側山腹にあるが、尾根上を進んで行く。 1190m付近。終始下草が無く歩き易い。シカの糞は多い。 1190m付近から韮崎駅側 1100m付近から。正面の高みが円明三角点峰。
   
1080m付近。快適な吊り尾根。 鞍部で山道が乗越。北麓からの道形が尾根の南麓へ。峠のような場所。 1115m付近。手前峰。 B円明三角点峰到着。南から見ている。
       
B国土地理院の登記では三等点になっているが、現地標石は二等と刻まれている。 B韮崎では、大平山と呼ばれているよう。 B北から Bヤキソバパンと
       
B鳳凰三山 B甲斐駒 Bオベリスク 峠帰り。帰路はここから北麓の道形を進む。
       
破線路の場所は、獣道ほどの道形が残る。1090m付近 小武川三角点峰への尾根分岐。1130m付近。 1120m付近。最初の鞍部。 二つ目の鞍部。地形図からは読めないアップダウンが連続する。
       
1130m付近。最後の急登。 C広い山頂部。南東側にワイヤーが三角錐のように結わえられた場所がある。 C南から見る三角点の場所。 Cこの看板は二つあり、一つは東側で倒れている。林業の残置缶がちらほら。
       
C三角点のように見えるが、恩賜林の標石。苔が全体の約半分を覆っている。 Cこちらが三角点の標石。 C四等点 帰路は西に下ってみる。下草は無く快適。1060m付近
       
1000m付近。少し足が流れるような地質。鹿道が見られる。 D小武川支線に降り立つ。道向かいは、川岸へと進む道あり。 D降りてきた場所。ここのみ斜上してゆく道形あり。 途中の橋の上から見る御所山
       
冬季ゲートに戻る。 Eここには駐車余地が3台分ほどある。下流側の林道沿いではは、各所で工事がされているので注意。 E毎年決められた期間で冬季封鎖されている。




鳳凰三山の現在は、犬連れでは入れない場所になってしまった。各山小屋で注意が入ると聞く。これら人間関わる部分と、もう一つは山ヒルの繁殖エリアとなってしまった。沢筋があるから増えやすい環境にあるのかと思う。人の部分は如何ともしがたいが、ヒルの方は何とかなる。居ない時季に入ればいい。今年ももう3月中旬になり、どんどん春めいてきている。のんびり構えていると繁殖しだす気温になってしまう。ここで決行とした。 

 

久しぶりの南アルプスエリア。青木鉱泉の東にある円明三等点を狙ってみる。読みは「えんみょう」で、この読みに興味を抱いた。字地名でもないようで謂れを知りたいところだがWeb上からは判らない。その西側にも小武川四等点峰があり、今回はこの2座を狙ってみる。点の記を読むと、小武川点へは「沢を渡り林道を登る」と書いてある。と言うことは、地形図に描かれている破線路は林道幅があることになり、負荷なく歩ける予想できた。前々週の降雪もあり、まだ雪が残っている可能性もある。天気は下り坂なので、この辺りの標高が身の丈に合った高さであった。 

 

2時に家を出る。野辺山を経由し須玉まで降りたら、武川経由で青木鉱泉への林道に入って行く。ここに入るのはいつ以来だろう。以前と変わらない林道の状態が懐かしい。ここは手前側がダートで、先に進むと快適な舗装路が現れる。林道小武川線起点のゲート辺りから再びダートになり、ヘッドライトを頼りにゆっくりと進んでゆく。この時まで、普通に目的地まで行けると思っていた。それが・・・御座石鉱泉への分岐のところで青木鉱泉側はゲートされていた。ゲートには冬季封鎖期間が書いてある。林道情報まで調べておらずゲートを前にしてややドキドキする。残り距離を見ると1.3Kmほどだった。歩いても30分ほどなので、転進することなくここをスタート地点とした。分岐の所には3台分の広い余地もあった。月明りがあり歩けるのだが、進路に渡渉点があり、リスクを思って夜明けを待った。 

 

5:37ゲート脇から南側に進む。外気温はマイナス4で曇り空だった。橋を二つ渡って進んでゆくと、青木鉱泉への分岐点である965高点に到着する。ここから先は林道小武川支線となっていた。この分岐の、僅か南から東に破線路が分かれているのだが、現地のその付近はガードレールがあり、東を見ても全く道形は判らなかった。ゴア沢左岸を右往左往しながら道形を探すも無し。そのゴア沢を渡渉し右岸に乗っても見えてこない。それより、こんな地形の中に林道幅の道が存在したのかと思うほど急峻があり起伏も多かった。 

 

地形図を見ながら東に上がって行く。すると1020m付近に細い道形が現れた。ただし地形図の位置とは違う。それでもその道形を伝うと、細かい九十九を切りながら上に進んでいた。山道なら直線的に切ればいいところを、くねくねとしたのは車の通行を想定して切られたのか・・・今の様子からはクローラでしか通過できないような道形であった。途中途中には黄色い頭の杭が打たれている。これは道の場所を示すのではなく林班の境を示しているようだった。 

 

1050m付近、破線路が尾根の北側を巻くところは、そのまま尾根上を進んでゆく。ここまでも九十九折を串刺すように登ってきており、道を追うより普通に尾根登りをした方が楽だった。そして本日の最高点の1210m峰の北側を通過したら、ここからは下りとなる。下草が無く、そこに鹿の糞は多い。下草はみな鹿に食べられてしまい今のような地面なのかもしれない。歩きやすくていいが、緑がほぼ無く冬季は乾いた景色過ぎていた。 

 

1190m付近からは、韮崎駅側を望むことができた。やけに寒くなってきたので左側を向くと、甲斐駒にも鳳凰三山にも雪雲がかかって降っているようだった。向かう先に、円明三角点峰が見えてくる。その手前に鞍部があるのだが、ここは尾根の北側からの道が乗越し尾根南に進んでいっていた。そのまま尾根上を進むと、細長い手前峰があり、その先が目指すピークであった。向かってゆくと、待っているかのような地表から飛び出している標石が見えてくる。 

 

円明三角点峰登頂。標石を見てオヤッと思った。三等ではなく二等と刻まれていた。三等より二等の方が嬉しいが、どこかに間違いがあるよう。点の記を見ると、二等を三等に校正してあり、三等点の場所としている。間違えて二等標石を埋設してしまったのか・・・そう思うとエラーコインのように価値のある場所に思えた。あと、東側の立ち木に「大平山」と書かれた標識がかかっていた。韮崎の麓から見ると、ボテッとした山頂の平らな山体なのだろう。実際は細長い山頂部ではあるが・・・。人工物はこの二つで、ほかマーキングの類は尾根上には見られなかった。ここからはあまり展望は得られない。ヤキソバパンで朝食としたら戻って行く。戻る途中の手前峰辺りからは南アルプスの主峰群がよく見える。この近さで甲斐駒を見たのも久しぶりであった。 

 

鞍部の場所からは破線のが描かれている北斜面に入って行く。道形は存在するが、幅は200mmくらいしかなく獣道相当であった。落ち葉がたくさん堆積する場所や倒木が塞いでいる場所もあった。道形が登りになると、登り上げた先が、小武川点に向かう尾根の分岐点であった。ここにはピンクのマーキングが縛られていた。北に向かって行くのだが、地形図に描かれないアップダウンが2回あり、二つの鞍部を経て登り返しとなる。やや急登な感じで喘いで登ると、こちらも広く平らな山頂部が待っていた。 

 

小武川点登頂。南東側にはワイヤーが3方から架けられ三角錐のようになっている場所があった。何かの支点になっていた場所なのだろう。山頂部を彷徨っていると、標石が目に入った。その側面を見ると「恩」と彫られていた。恩賜林としての境界標柱で、三角点そっくりだった。その向こう側に本当の四等点が見えた。無傷で状態がいい。先ほどの円明点もきれいな状態だった。この山頂部は、林道作業の残置物が多い。山梨らしいと言えば山梨らしい。あと、「県有林造林地」の看板が立っている。これはもう一枚あり、一方は地面に埋もれていた。それを見ると、ここの地名は字御座石となっていた青木鉱泉は大字から名付け、御座石鉱泉は字から名付けられたことになる。 

 

机上では破線路を伝って往復と計画したが現地は下草がほぼ無い状態なので、そのまま西に下ってみることにした。やや等高線が混んでいるが、危ないところはなく降りて行ける。途中でシカ道を見つけ伝ってゆく。鹿はあまり九十九を切らないので、直線的で伝いやすい。下の方に行くと、やや足場の緩い場所が出てくるが、ここでも危険度は薄い。林道への最後は斜行してゆくバンドのような地形があり舗装林道に降り立った。植林地へ登る入り口だったよう。舗装林道の道向かいには、川の方へ進む道が見られる。そのダートの方が地形図に描かれている道のようだった。 

 

北に戻って行く。上では電波は入ったが、谷の中は入らない。橋の場所から上流を見ると、格好のいい山が一つ見えていた。帰ってから調べると、それは御所山であった。進む先に黄色いゲートが見えてきた。冬季封鎖があったとは知らなかった今回はわずかなアルバイトで助かった。御座石鉱泉は冬季もやっていて(コロナ以降では休業中)、青木鉱泉は閉じていることをこの時に知った。山行を終える。 

 

ササ漕ぎを少し想定して入ったが、それらの負荷は皆無。それほどに鹿が増えているよう。ここがこれでは、丈のお花畑も全滅だろうと想像する 

 3月16日に問い合わせをし、3月19日に国土地理院より回答を戴いた。全文を書き出すのは不躾なので一部を書くと、”現時点ではどちらの等級が正しいか不明です”とあった。これは貴重点で間違いない。二等かもしれないし三等かもしれない。点の記では、二等標石を埋設したので、二等としてオリジナルは書かれている。そして今は、その二等の記述に訂正線を入れて三等にしてあるのが見える。全てに理由があってされていると思うが、その背景が追えないってことだろう。その時に補足で経緯を書いておいたらこんなことにはならなかったはず。観音ヶ岳にある観音岳点、千頭星山にある千頭星点、そしてその東の旭山にある旭村点、この3つの二等点に対しても、どれか間違っているように感じる。そこに今回の円明点が二等点とすると、見るからに多すぎるので、配置的には三等が妥当だろう。等級が不明って点が、全国にどのくらいあるだろう。希少点で間違いない。





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