大岩三等点 1713.9m
2025.8.2(土)
晴れ 単独 リーゼンヒュッテ東側より 行動時間:3H12M
@入山口5:01→(7M)→A道終点地1295m地点5:08→(5M)→B尾根に乗る5:13→(76M)→C1720m峰6:29→(5M)→D大岩三等点6:34〜39→(24M)→E1650m展望地7:03→(59M)→F1310m林道終点8:02〜04→(9M
)→G戻る8:13
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| @リーゼンヒュッテの東側に路肩の広い場所があり、ここから南に道が上がっている。 | 入ってすぐは舗装されていた。広い林道幅で上がっている。どうやら堰堤工事用の道のようだった。 | 途中の広い平地。飯場でも在ったのかも。 | 最初の分岐。往路は西に進む道を選ぶ。帰路は東からここに出てきた。 |
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| 右に谷筋を置きながらまっすぐ南に上がってゆく林道。 | A1295m付近で林道は行き止まり。 | A見える堰堤。ここから東に斜面を這い上がる。 | B1315m付近で主尾根に乗る。下草は無く伝い易い。道形は無い。 |
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| 1390m付近の肩。休憩適地。 | 1410m付近。反り立つ壁のような地形。 | 1420m付近にワイヤーがかけられたまま残置。 | 1445m付近。 |
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| 1460m付近の高み | 1470m付近の鞍部。サルノコシカケあり。 | 1480m付近からシャクナゲが出だす。ここから1700m付近まで続く。途中に密生帯もあり。 | 1550m付近の大岩。西を巻いて行く。この付近はケモノ道あり。 |
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| 1610m付近 | 1625m付近 | C1720m峰登頂。この日の最高峰。以南は伐採地で、こちらの尾根に乗ると格段に歩き易い。 | 1715m付近。下草なし。 |
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| D大岩三角点峰。南斜面は伐採痕あり。 | D特異な防障石を従えている。この形態は初めて見る。 | D無傷の三等点 | D標石から西に3m付近に角柱が立つ。 |
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| D西から撮影 | Dヤキソバパンと | 1720m峰帰り | 1670m付近。この先からまたシャクナゲ。 |
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| E尾根途中の開けた場所(展望地)。1650m付近。この付近は尾根道あり。 | E左が大岩の1720m峰。その右に小さく見えるのが標石のある1710m峰。 | E八ヶ岳側 | 1600m付近。北西尾根を伝うのは、上部でやや難しい。ここも尾根を間違えて、正したら見える道形があった。 |
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| 1575m付近の尾根の道形。 | 1570m付近に開けた場所(展望地) | 展望地下の崩落 | 1570m付近から北西。この先でシャクナゲが濃くなり、西の沢筋に降りてしまう。 |
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| 1465m付近で谷に降り立つ。流れあり。上流側を見ている。写真左側の上が1508高点。 | 1445m付近。緩い勾配で伝い易い。 | 1440m付近。時折小滝があり落ち口となるが、危険なく巻いて下れる。 | 1345m付近。最奥の堰堤。下流側に道形無し。 |
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| F1310mの堰堤。 | F堰堤の右岸に林道終点地 | コンクリートが吹きつけられているが、広範囲に崩れていた。山手側からの石が林道上に3mほど堆積していた。 | 堰堤の上に林道。ここの下流側は池のようになっている。 |
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| 往路に西に進んだ分岐点に出る。 | G戻る。ここはそのまま本谷川に降りる踏み跡がある。 |
前週の三本木(三本松三等点)を計画した時に、本谷川を挟んで南にある大岩三等点の場所も併せて検討していた。先に三本松側を登ったので、今度は大岩の番。名前にある大岩は、地名の大字では「大野山」とあり、本来は大野山と呼ぶ方が相応しいのかもしれない。字地名で「大岩」となっている。岩と名がつく割には、地形図からは岩の場所は少ないように見える。谷向こうの針の山の方がまだ、露岩が多く岩山の雰囲気の場所だった。
登路の検討では、北のリーゼンヒュッテ側からか、南の木賊峠側からかになるが、西上州から近い側と安易に北側からの尾根を選んだ。これは現地に入り体験させてもらったが、それこそ急がばまわれで、南から入った方が楽だったよう。でも藪ヤを自称している身では、北からのアプローチはとても面白かったのだった。
2:15に西上州を出る。一日の最低気温の時刻が5時くらいになっている昨今、深夜の気温は下がらずにまだ26℃だった。佐久の内山地区では19℃で、野辺山と川上村は20℃であった。前週同様あちこちの畑に作業灯が灯されていた。信州峠を越えて下り、みずがき湖から増富温泉エリアに入って行く。ここは旧町営の湯も休館中で、かなり寂れた温泉街になってしまっていた。本谷川渓谷沿いを遡上して行きリーゼンヒュッテ前に到着。そこへの分岐の先に橋があり、橋の西側のふくらみが広く余地になっている。樹木が覆い日影になっているので、夏場の駐車に適当であった。ここから南に、二つの谷に挟まれた中央の尾根を登る予定であった。すぐに準備に入る。
5:01行動開始。予想外にも、道のふくらみの頂点部分から南に、林道幅の道形が上がっていっていた。コンクリート舗装されている場所もあり、最初は付近に集落でもあったのか、リーゼンヒュッテに関係する施設があったのかとも思った。少し上がると右(西)に、広く平らな地形が見えてくる。間違いなく何かあったのだろう。そして出発から4分ほどで分岐になる。南東に進む道と、西に進む道に分かれる。尾根に対し東に居たので、取付く形では西の選択が合っており西に入って行く。すると、尾根を巻き込み西側に出て、一直線に南に向かいだした。取りつこうと思っていたが、林道の方が楽をできるのではないかと林道を伝って行く。しかし・・・。
林道幅は1295m地点で終点となっていた。その向こうに堰堤が見える。これは間違いなく堰堤作業用の林道だったと判った。となると、先ほどの平地は飯場とか資材置き場だったよう。尾根を跨ぐ場所まで戻ろうかとも思ったが、だいぶ登ってきてしまったので、ここから東に這い上がることにした。急ではあるが、幸いにも下草が無く伝いやすかった。下から4分ほどで、1315m付近の尾根上に乗った。ここも下草が無く伝いやすい。道形こそないが、前週の針の山以北の尾根の様子に似ている印象だった。こちらの方がだいぶ勾配は強いが・・・。
登って行くと、1390m付近に少し西に張り出した肩があり休憩適地だった。下草が無く伝いやすいので、この状態なら簡単に到達してしまうだろうとこの時は思っていた。進む先の1410m地点で、前方が壁のような場所が現れ、その上側では尾根が屈曲している場所がある。ここにはワイヤーが立ち木に結ばれたまま残置されていた。伐採跡は無かったので、堰堤工事の時のモノだろうと思えた。
急登は続き、1460m地点で初めてピークらしい場所が現れる。ここから下った先の鞍部には、大ぶりなサルノコシカケが見られた。ここが1470m付近で、ここから登りに入ると1480m付近からシャクナゲが現れだした。そう長くは続かずにすぐに消えるだろうと思っていた。確かに、途中少し薄くなる場所がある。しかし再び植生は濃くなり、残念ながらなかなか終わらなかった。これだと帰路に使うには酷と判断できた。1550m付近には大岩があり、ここは西を巻く。この上側の1610mは小ピークでシャクナゲが弱まり休憩適地だった。獣道もあるのだが、潜り進むような場所が多く、使える場所は使うのだが、伝ったために引っかかりもがき苦しむ場所もあった。これらが終わるのが1610mの肩で、ここからの進路は尾根の北側にシャクナゲが見えるが、尾根南を伝えば避けて進むことができた。
1720m峰到着。快適な草地のピークで、南側はそう古くない伐採地になっていた。先ほどまでのシャクナゲ帯を思うと、南からアプローチした方が格段に楽だったと判った。東の1730m峰へ南から実線路が上がってきている。それを使えば、かなり楽に登頂できたようだった。1720mを迷犬は最終目的地と思い寛ぎだした。「もう少し歩くよ」と告げると、ゆっくりと体を起こしてついてきた。吊り尾根のようなここからの尾根も歩きやすい。山頂直下にはワイヤーが横切っていた。
1710m峰到着。三角点はすぐに見つかった。その周囲を囲う防障石が特異だった。通常は四等配に埋設してあるのを見る。この場合は長手方向が上下になっている。ここは、長手方向が標石の辺に沿って置かれ、枠の中に標石が在る状態だった。しっかり防障になっているのでこれもありだが、過去に自然石をこのように使っている場所を見ていない。マニア心をくすぐる嬉しい出迎えであった。あと、この標石の西側3m付近に、一辺70mmくらいの木柱が埋設してあった。
南側斜面には伐採跡があり、標石近くにも刃物跡が見られた。往路を使うのは嫌なので、帰路は北に降りてみようと覗いたら、ここもシャクナゲの尾根だった。さて困った。迷犬とヤキソバパンを分かち合いながら下山路を探す。南に降りてぐるっと回れる場所ならいいが、ここはさすがに長すぎる。北に降りて1628高点経由とも思ったが、見た感じ往路と同じ植生のよう。こうなると、東の1508高点峰側に降りて行くか谷下りかになる。谷下りするにしても上部は等高線間隔が密なので危険が予想できる。とりあえず北東側へと降りて行くことにした。
1720m峰に戻り、その先は北に向かわずにそのまま南東側を進んでゆく。このまま1730m峰まで上がればすぐに、東に林道が見えてくるのだろう。見てしまうと気持ちが萎えそうだったので、1690m付近から1730m峰の北斜面を進んでゆく。そして北に降りる尾根はすぐに判断できたが、その後が難しかった。地形図を見ての通りの複雑地形で、地形図に描かれない小尾根もあり、残念なことにこちらにもシャクナゲが待っていた。ただそこに、獣道とは違うような山道が存在した。複雑な尾根の中にあり、外すことが多いのだが、そこは匂いがそうさせるのか迷犬はうまく道形を拾って行くのだった。この時は人間とは違う犬の能力に感心した。
尾根上1650m付近には西側が開けた場所があり、先ほどまで居た1720m峰と、その陰になる様にちょこんと1710m峰も見えていた。八ヶ岳の連なりも楽しむことができた。この日初めての尾根上の展望地であった。この先もシャクナゲの中に道形が続く。1575m付近にも展望地があり、遠望が楽しめた。ここは足元下が崩落地なので要注意だった。このわずか下側で道形は消失。作道された道ならどこかに繋がっているはずであり、北東側には谷があるので、北西尾根かと降りてみたが、降りているのは細い獣道だった。2分ほど下ったが、下側は等高線が密なのでリスクを感じ登り返す。そして1508高点へ向けて谷へと下って行く。既に心地いい流れの音が聞こえており、水を得られる沢と判る。それに気づいたように迷犬は駆け下りて行き、暑かったのだろう迷うことなく流れに身を沈めていた。
東の尾根に這い上がり1508高点経由で、尾根通しで降りようと思っていた。がしかし、ひとたび流れを見てしまうと、この心地よさから離れられない。ここからは沢下りをすることにした。西に下る沢は勾配が緩い。そしてその両岸はそれほど切り立っていない沢。流れに足を浸しながら降りて行く。小滝もあるが、危険なく巻き降りて行くことができた。荒れている感じはなく、豪雨であっても勾配が緩やかなので破壊的な流れにはならない場所のようだった。ただし、堰堤の並ぶ沢に出合う辺りが地形図と異なり急峻で降りられず、右岸の尾根を使って1350m付近の堰堤前に降り立つ。ここまでくれば作業道が上がってきていると思ったが、道形は右岸にも左岸にもなかった。堰堤は右岸は巻けずに左岸で巻く。
沢筋を再び降りて行くと1310m付近で堰堤に出合う。そして右岸を見ると求めていたものがあった。道形が存在した。おそらく先ほどの堰堤まで道は在ったのだろうが、現在はここで終わっていた。安心するのは早く、右岸の道は東側斜面の崩落で酷いことになっていた。崩落防止にコンクリートが吹き付けてあるのだが、それらが広範囲に崩れてしまい、林道上にうず高く岩が堆積していた。足場の動く中を崩落に注意しながら超えて行く。この日一番怖かった場所かもしれない。少しの振動でも崩れそうに見えたからであった。
幼木が生え自然に戻りつつある林道だったが、高度を落として行くと歩きやすくなる。途中は堰堤上を通す作道になっており、ここの直下は池のように流れが貯まっている場所があった。ここのわずか先が往路に分かれた分岐であった。往路に沢が見えていれば、より状況が分かったが、分岐からは沢を跨いでいるのは見えなかったのだった。ここまでくればもう降りたも同然。目に優しいライムグリーンの葉色を楽しみながら降りて行くと入山口が見えてきた。
ザックを降ろしたらすぐに、クールダウンに本谷川に入る。本当にここは夏向き。