熊の清水        1576.2m                                                                                                                                                                                                                                                                                          
  2024.6.15(土)


  晴れ    単独      溶岩樹型駐車場より     行動時間:3H34M


@溶岩樹型4:10→(55M)→A1550m平坦地5:05→(58M)→B熊の清水6:03〜16→(31M)→C1550m平坦地帰り6:37→(37M)→Dシャクナゲ園側林道分岐1410m7:14→(30M )→E溶岩樹型7:44
                                                                                                                                                                                                                                                                


 
@溶岩樹型駐車場から 別荘地内車道の南端。1300m地点。 大堀沢までマーキングが見られる。1340m 道形が見られる。それた方が歩き易い。
       
気象庁の注意看板の場所。大堀沢出合。 北西から南西に続く道形。1360m地点。 1400m地点。この付近は流れの溝が複数ある。 1420m付近。大堀沢内の明るい場所を望む。
   
1425m付近。腰丈のササの中に細い道形が続く。地形図の林道位置より東。 1470m付近。笹の植生が終わる。 1500m。大堀沢が狭まり流れで抉れている。 1510m付近。シャクナゲが現れだす。
     
1520m付近。地形のひだがあり3回ほどアップダウンがある。 1545m。左岸に細い山道が現れる。 A1550mの平坦地到着。本番はここから。南側の様子。 A東側の様子。
       
A前回に取りついた場所から入ってみるが、無積雪期も跳ね返され進めず戻る。 次に沢筋を遡上してみる。 振り返る 角の立った大岩が折り重なり、クライミング要素が出てきたのでここまで。1585m。
       
狭まった沢の入口から北に入る。溶岩の起立する中を縫うように進む。 足元は岩穴が連続し、かなり注意が必要。残雪の残る場所も見られる。一度踏み抜きヒヤッとさせられる。 三角点の埋設ポイント付近だが、似たような場所が多く地形図とコンパスのみだと、ほぼ見つからない。 深い岩穴の上の一本橋(溶岩での)。こんな場所が多い。
       
B朽ちたダンダラ棒が見つかり、三角点ポイントと判る。 B南から見る三角点の埋設された溶岩の高み。 Bダンダラ棒が折れて埋まっていた。折れたものが2本出てきた。 B掘ること100mmほどで天面が姿を現した。
       
B岩の上は1.5畳ほど。 B四等点。欠損がなく綺麗。 B南西側の展望在り。 B西から見る最高所。
       
Bコロッケパンと 溶岩と岩穴とシャクナゲの密生帯の中を戻ってゆく。 途中の溶岩の上から見る浅間山側。オベリスクのように見える大岩。 C1550m地点に戻る。
       
1550m付近からの山道の入口。 大堀沢の、一つ西側の沢をまたぐ。1440m。 1470m。細い道形が現れる。 地形図の林道幅の上部最終端。廃林道。1465m。 
       
1420m。林道幅の中に、おそらくけもの道だろう筋がある。 小沢をまたぐ場所。5mほど林道幅が抜け落ちている。 途中の廃車。 林道の入り口(北)側は、現在は造成中で、道幅は完全に消滅していた。 
     
造成作業地。朝の4時半頃からユンボが動いていた。  D1410m地点(分岐)。シャクナゲ園からの道に出合う。しばらく木陰なし。  舗装林道からダートに代わると木々に覆われ涼やか。1320m付近。  別荘地南端。ここで一周。
       
つくつく村へのバスは日に一本のみ。  E溶岩樹型の駐車場に戻る。  シャクナゲの密生帯と溶岩で、脛や太腿は傷だらけ。   




 今年の2月に一度挑んだ場所。浅間山北麓の溶岩流や火砕流が這った斜面、その溶岩の上に埋設してあるのが「熊の清水」四等点。名前の珍しさと、場所によるハードルの高さに、一度冬季にチャレンジしてみたのだが、力及ばず敗退した。 

 

溶岩の穴を雪が埋めてしまうだろうと、積雪期に狙ったのだが、現地はそう簡単ではなかった。積雪が在るがための岩穴への危険度が増していた。この経験からは、「雪が無い方が狙いやすい」と判断できた。国土地理院も調査は9月で行動している。問題は犬連れでの行動で、今回で「連れては到達できない」と判断せねばならないかもしれない事だった。 

 

2時10分に家を出る。18号で軽井沢に上がり、146号を峰の茶屋まで伝う。以降はまだ無料時間帯の鬼押ハイウェーに入る。溶岩樹型への最後を現地の道標に従うと大周りになるので、最短路を選ぶように向かったのだが、曲がる場所が多く面倒で結果道標に従った方が楽と判った。別荘地の南端に駐車スペースが無いかと進んでみたが、適当な場所は無く溶岩樹型の駐車場に入れる。 

 

4:10出発。別荘地内の林道幅を南進してゆくと、電柱の建つ場所で林道は右折してゆく。そこを直進。南進路もあるのだが、野草が茂るようになり最近車が入った形跡はない。道形は途中で怪しくなり不明瞭になる。一帯は何処も歩き易く、そんな中にマーキングが点々としている。やや南南西を意識して進んでゆくと、溶岩流の停まった場所なのだろうごつごつした斜面が立ちはだかる。その西側は大堀沢で、溶岩の斜面を取り囲むように気象庁のケーブルが這わせてある。積雪期には気づかなかったが、ここには台車やタイヤが残置されていた。そしてここは、東から来た道形が南西側に進んでいる。前回は沢筋に入ったが、狭まり這い上がれない場所があったので、今回はここから林道幅を伝ってみる。 

 

林道幅を伝ったものの、地形図に描かれるようにトレース出来るかと思ったが、すぐに有耶無耶になり積雪期同様な左岸のコース取りとなった。この時、西側から重機の音がしていた。まだ時計は4時半、こんな早くから作業するのかと不思議だった。伝いながらの今回新たな発見は、その左岸に細い道形が在る事だった。笹の中の細い道形なので、シカ道のようではあった。でも笹藪の中での道形の有無は大きい。若干は分けるものの膝回りにササが纏わりつかなくて進みやすかった。 

 

腰丈の笹原が終わるのが1470m付近。植生がシダ類に変わり、道形は薄れる。1510m付近からはシャクナゲが混じる。ここにも道形が見られた。この先で、西側斜面よりのヒダ状の地形があり、小谷が二つあり通過にアップダウンを伴う。そして伝って来た地形が大堀沢側へ傾斜しだすのが1450m付近からで、ここからその斜面に濃い道形が見られる。ここを伝うと、山道が存在したように思うのだった。進んで行き河原のような場所に到達。ここが1550mの平坦地で、広く空が開けていて明るく心地いい。 

 

1550m地点に着いたら、ここからが本日の本番。ギヤを入れ替えて溶岩流の場所に挑む。まず、大堀沢寄りの前回取り付いた場所から入ってみる。溶岩の中の岩穴は相変わらず口を開けていて、シャクナゲの藪は相変わらずで、体を曲げるように、隙間にねじ込むように進まねばならなく進度は極端に落ちる。目的地はもう目と鼻の先な場所まで来ているのに、遅々として進まないのと、隙間を優先させて場所を選ぶと、目的地から離れて行ってしまう。それでも進めればいいが、岩穴に取り囲まれたような場所で八方塞で戻るしかなくなった。一度平坦地に戻る。戻った時は密生帯から解放されホッとしたほど。 

 

次は大洞沢の本流と言うべきか、左俣側に入ってみる。再度点の記を確認すると、南に大きく膨らんでから北進でアプローチしている。それが左俣側を少し遡上しているように見えたのだった。噴石(軽石)の堆積する足場の流れやすい地形を登って行く。狭い谷で獣でも出てきたら逃げ場所は無い。熊が居るので「熊の清水」なのだからと、それなりに構え覚悟しながら進んでいた。しかし1585m地点からは、角の立った大岩の堆積で、乗り越え進むのは犬には無理な場所となった。北側の壁面を注意しながら伝って来たが、人間でも取り付ける場所は無かった。 

 

再び1550m地点に戻る。二度あることは三度ある。次のトライでダメだった場合は「撤退」も考慮した。踏まずに帰る寂しさを思うと、さらに気合が入る。最後は1550m地点の、一番東寄りの取付き点から北進する。前回ここはいっとう最初に入った場所であった。進めなかった場所は記憶しているので、その場所を避けるように北東側に進んでゆく。溶岩が起立する中を抜け、岩穴の多さは相変わらずで、浅い場所もあれば、5mほどあろうかと言う深い場所もあり、一度土の乗った場所を踏み抜き股間まで抜けた時には背筋が寒くなった。この時の飼い主の様子を見て、迷犬も驚いていたようだった。カメラやスマホを落としたら回収できない場所ばかり。そんな場所なので、迷犬の足の置き場にもかなり気を使って指示をした。「マテ」「トマレ」「ミギ」「ヒダリ」は聞き分けるので、それらコマンドを出しながら進むのだが、ここも隙間重視で進むと、なかなか点に近づいて行かず離れてしまっていた。 

 

前週もそうだが、ここもGPSなしで点に辿り着くのは無理だろう地形。溶岩とシャクナゲで視界は遮られ、そこに危険な岩穴があるのでリングワンデリングしやすい場所であった。そしてこの標高で、この場所にして岩穴の中には残雪の見られる場所もあった。やや西寄りに居たので、東を気にして寄せて行く。肩痛で分け進むのが酷く辛かったが、もっと辛いのは到達できない事。 

 

北と南にやや高い溶岩の高みがあり、その周囲にも似たような起立した溶岩がある場所があり、ここがそれらしい場所なので点を探し回る。しかしここでも測位誤差で、辺りを歩き回らされる。自由に歩ければいいが、岩穴は常に伴い、北西側に寄ると、20mほど切れ落ちているような地形が待っており、ここは地形図の表記通りに思えた。南東に戻るようにして、また徘徊する。迷犬も行ったり来たり探し回る飼い主を訝しがっている。そんな時に、この薮の中で人工物が目に入った。溶岩に立てかけてあるように見えたのは、間違いなく木を棒状に加工したもので、それはダンダラ棒であった。その北側に高みがある。ここか・・・到着から14分経過していた。 

 

熊の清水到達。しかし、ダンダラ棒の北の高みに上がっても標石の気配がない。ここでは無いのかとGPSを見ると、もう測位誤差は落ち着き目的地に居ることが判った。埋まっているのかと、堆積した葉を足で蹴るが、菌類のせいか蔓延っている感じで硬くほとんど動かなかった。ストックを使い30mmほど掘り下げると、コツンと何かに当たった。さらに掘ると、それもダンダラ棒の折れたもので、同じようなものが2片出土した。今度はそれを使ってさらに掘り下げる。すると最初の状態に対し100mmほど下から標石の天面が現れた。脇を掘ると四等の刻みが見られた。やっと見出した。経路も難しく、最後まで手古摺る点であり、かなり嬉しい点到達となった。 

 

埋設ポイントは狭く二人乗ったら余裕が無いほど。展望と言えるほどではないが、西側が少し望むことが出来る。よくもこんな場所に埋設したものと思う。必要だから設置したのだろうが、もしかしたら以前はもう少しシャクナゲの植生は弱く伝い易かったのかもしれない。コロッケパンで朝食として、次は帰路だが、溶岩流の中に居るうちは気を抜けない。緊張を保ったまま、足場を選びながら南進してゆく。往路は西寄りから来たので、帰路は南に進んでみた。あまり東に寄ると1585mまで入った谷に出てしまうので、そこに行ってしまうとザイルが無いと降りられない。真南を意識して、進めなかったら西寄りに歩くことにした。 

 

南に行くと、溶岩の連なる上を歩ける場所があり、ここは周囲展望がよかった。こんな場所の連続なら歩き易いが、ここのみで溶岩の起立する中を進み、シャクナゲを分ける手は休まらない。そして1550mの平坦地が見えた時は、これまで以上にホッとした。気が張っていたために溶岩流の中では気にならなかったが、足のあちこちが痛く、ズボンをまくり上げると、あちこちに打痕があり血が滲んでいた。見出せなければ痛いだけだが、到達できたのでこれらは勲章になる。 

 

帰りは、1550mよりの左岸の山道を追ってみる。北西に進むよう存在し、大堀沢の一本西の沢を跨いだ辺りで消滅していた。適当に西進してゆくと、再び細い道形に出合う。これは西進していたので、登ってきた側の北側に向かう筋を辿る。地形図からは進む先に林道幅が描かれている場所であり、林道に出会えることを期待して北に緩やかに降りて行く。
 1465m地点で林道に乗った形となったが、完全に廃林道の場所であった。獣のみ使っているようで、細い踏み跡が付いていた。それを伝い高度を下げて行く。西進しカーブの場所には沢筋があり、そこには導水管が残るのみで地面は抉れ車の通れる場所ではなくなっていた。二つ目のカーブを経て進むと、白い特異なカーゴ車が放置されていた。この先で林道幅は消失していた。
朝方から続く音の発生源はこの場所で、以西は大々的な造成地でオレンジ色のユンボが2台動いているのが見えた。その地形に這い上がると、向こうからも見えたのか、2台が動きを停めた。距離は150mほど離れている。私が北に進みだしたのを見て、危険を与えないと判断したのか、再びエンジンが唸りを上げだした。
 

 

1410mの分岐。しゃくなげ園への経路で見覚えのある懐かしい場所であった。この日は夏日で、ここからの舗装路面は隠れる場所が無く暑い。作業小屋が左右にある場所を過ぎると、道はダートとなり木陰が続き涼やかで心地いい。東進してゆくとカーブとなり、その先の分岐を右に進むと、往路の電柱の場所となる。こちら側には別荘の建物は少ないが、それでも朝の散歩をする方の姿があった。北進し溶岩樹型の駐車場に戻る。 

 

振り返る。やはり積雪期より無積雪期の方が安全。雪があっていいのは笹を隠すぐらいで、溶岩流帯での雪はリスク側になる。服装は、今回傷をたくさん負ったので、厚い生地を身に着けても負担の無い、雪の降る前の寒い時期が適期となるだろう。国土地理院担当者が行動した9月と言うのは、まさしく正解の季節。溶岩の上に乗れる場所があり、位置確認は出来る場所があるが、GPSを持たずに探すのはかなり時間を要すだろう。一応掘り出しておいたので、現地到達が判れば、あとは見つけやすいはず。前回大堀沢側から東にアプローチをしたが、今回見た高低差で、近くに寄せたとしても最後に這い上がれなかったろうと思えた。南から北進してアプローチする一択だろう。あと、ここに限っては大型犬で良かった。飛び移ったり跨ぐ場所で大きさがメリットになっていた。落ちたら這いだせない場所も見られ、要注意。溶岩は脆い場所も多く、ゴツゴツしているのでケガを負いやすい場所でもあった。

  

    

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