大峯 983m
2010.12.25(土)
曇り(小雪) 単独 作業道大峰線起点より 行動時間1H24M
@作業道大峰線起点9:43→(3M)→A取付き(道形入口)9:46→(39M)→B大峯10:25〜32→(28M)→C尾根末端(林道チェーンゲート)11:00→(7M)→D大峰線起点11:07
県道54号からの元三沢地区への入口。撮影側左には、沢山の石仏が並ぶ。 | 途中で、三沢林道大日蔭支線の方へ入って行く。入ってすぐにあるゲート(開放)。 | @作業道 大峰線の起点。 | A取付き地点から見る林道の先。 |
A取付きからの道形。見辛いが雑草が覆う。 | A「オオミネ」と赤ペンキで書かれている。 | イバラ等が多く。服装には注意した方がいいかも。 | 主尾根に乗ると、下草が無く歩き易い。 |
だんだんと急登尾根になってくる。 | 頂上直下 | B大峯山頂。南北に細長い。 | B北側にある標識 |
B立派な祠 | B祠脇の化粧板標識。 | B最高所にあるステンレス標識。 | B妙義側の展望。奇形な様子が、かなりいい感じ。 |
B浅間隠山側 | B榛名山側 | B南にも尾根道が降りている。地形図の破線路と繋がるのだろう。 | B山頂から元三沢の集落を俯瞰。 |
下山開始。急下降。 | 猟師も入っていた。 | C尾根末端。作業道大峰線のチェーンゲートの場所。猟師の車のよう。 | D起点に戻る。 |
寝ているのも辛いほどの腰痛。何でだろう、去年もこの時期に・・・。一年の疲れなのか、寒さからなのか、痛くて寝れないような状況。デスクワークが多いせいか・・・。こんな被害妄想をするのだが、一番には自分の鍛え方が足らないのは判っていた。さらに日取りもよろしく金曜日のクリスマスイブとなった。金曜日は出かける前の日(寝ずに経過するのだが)でもあり、年間を通してもお酒は一滴も飲まずに過ごしてきていた。でもこの大イベントに、腰痛に託けてお酒を嗜む。要するに翌日の山を捨てたのだった。それと、状況からして歩けないだろうと判断していた。
土曜日。痛みは全く変わらず、やっと椅子に座っている状態。安静か・・・。でもザックを背負うとほとんどの場合が治る。これが摩訶不思議。じっとしてても痛みは同じ、荒療治に短時間で遊べる里山に出かける。向かう先は、旧倉淵村の大峯。短時間で踏める場所であり、悪天時用に残しておいた場所。既に報告を上げている重鎮氏のページからは、山頂からは展望がいいらしい。これも痛み軽減に繋がるのでは・・・と思えたのだった。
車に乗り込むにもかなり辛い。僅かな動きがピリピリと神経を刺激する。大きな声では言えないが、アクセルとブレーキの操作がかなり遅れる。危ない行動をしている自覚がいっぱいなのだった。旧倉渕村権田の交差点から、国道406号を離れて県道54号に入って行く。その分岐から1キロほど進んだ場所に三沢橋バス停があり、ここから西に道が元三沢集落へと続いている。「カネト水産」の釣堀場へ向かうようにズンズンと入って行く。そのカネト水産が左に見えてくると、林道上に「上野元三沢線」と言う林道表示になる。カネト水産への下って行く道が左にあり、真っ直ぐに進むと、右(北)進む道が本道のように思えるのだが、進む方向は三沢川に沿った西進して行く道。落ち葉や折れた枝が散乱し、それらをタイヤで踏むと車の下をバンバンと叩く。少し心許ない林道の状況に、ゆっくりと進んで行く。すると大きな堰堤が左に見えてくる。そこから400mほど先で再び分岐になる。分岐箇所には「三沢林道大日蔭支線」の文字が見える。ここから橋を渡るように南に進んで行く。そして分岐から700mほど進むと、今度は「作業道 大峰線」と言うのが南に分岐していた。「大峯」に対して「大峰」と表記してあるのだが、謂れは色々あるのだろう。ここで左に折れて作業道を進んで行く。作業道と言っても名前がそうであるだけで、普通の林道であった。入って400mほど進んだか、ステンレス製のチェーンゲートが道を塞ぎ、入れるのはここまで。駐車余地があまり無く、先ほどの起点の場所まで戻り、準備をする。
準備をするにも一苦労。靴下を履くにも時間を要し、登山靴の紐を縛るのは面倒なので、今日は長靴とした。そうそう、周囲には期待していた雪は無く、枯れた上州の山の様相であった。へっぴり腰でスタートをして行く。どこから取付こうかと見ながら進んで行くと。190mほど進んだ場所に、山手側に道形が付いていた。よく見るとマーキングもあり。入口南側の雑木には赤ペンキで「オオミネ」と書かれていた。ルートがあるとは思っていなかったので、少し意外な感じ。でも今日の腰の状況には、道が在ることは助けになる。道形に踏み入れて行くと、ほとんど歩かれていない為か、雑草が蔓延る。なかにイバラ類混ざり、冬用の暖かい恰好をしていると、引っかかれて被害に遭うことも・・・。それらを摘んでは避けながら進んで行く。
赤テープやピンクのマーキングが続き、ちょっと淫ら。主尾根に乗ると、そこは一転。下草の無い歩きやすい尾根となった。ただし次第に勾配がきつくなり、足上げが辛い。腰が痛い時は何が辛いって、足の上げる量が多いと辛い。もっと緩斜面を選べばよかったと思っても後の祭り。ここまで来て引き下がらない自分も知ってるのだが、急激に痛み出して歩けなくなったらとか思うと、進む足がどんどん重くなる。本当に牛歩。本当に亀歩。そんな感じで急登を登って行く。落ち葉の多い場所で、やや滑り易い。一瞬でもズルッとやると、稲妻のような電気が腰に走る。自分でも「おまえ馬鹿か」と思えるのだった。
大峯のおいては南北が主尾根のようで、伝っている尾根は北東尾根であり、950m付近で北側の尾根に合流し南進となる。ここも相変わらずの急登。そして歩んでいる現地に対し、雪が無くって良かったとも思えた。足場を確認しながら一歩、二歩。時折立ち止まり腰を擦る。炎症を起こしているのか、付近が熱い・・・。またまた「おお馬鹿野郎」と思えるのだった。
大峯山頂到着。すぐに大きな祠が目に入る。山頂にある祠としては立派な形状をしていた。南北に長い山頂で、南に行くとそのまま尾根を道形が降りて行っていた。最高所からは南から西にかけての展望がいい。妙義から浅間隠への眺めを楽しむ。特に妙義の奇形な山々は見るには最高の展望場であった。東側には榛名山も見えるが、やや木々が邪魔をしている。そして北東側には、麓の元三沢の集落が俯瞰でき、里山であるがここの高さを感じることが出来る。風は冷たく、時折小雪も舞っている。長居は無用。短時間で山頂を後にする。
ゆっくり降りないとすぐにコケそうな尾根斜面。か細い木々を握りながら、慎重に降りて行く。往路の乗り上げた場所(下りは下降点)からは、そのまま尾根を伝う事とした。耳を澄ますと、鈴の音が上がってくる。“おや珍しい”こんな場所に・・・と思っていたら、顔を出したのは一匹の白黒のポインターだった。彼は不思議そうな表情で私を見て立ち止まった。首を傾げ「なんだオマエ、こんなところで・・・」と言っているかのようであった。尻尾は振られず、あからさまに警戒している様子が伺える。登りたかった尾根上に居る私に対し、ここで後ずさりして山を降りて行った。すると、20mほど右側に散弾銃を持った猟師が居た。危ない危ない。もし犬に吠え立てられ追われる様だったら、銃を向けられていたはず。犬にフレンドリーに接して正解だった。尾根を降りて行くと、行き着いた先は往路に確認したチェーンゲートの場所であった。そこに一台のジムニーが置かれ、荷台に積まれていたケージから、先ほどの猟師のものと判る。最後は3mほどの高低差がある土留めがされた斜面となり、少し北に進むようにすると、この尾根への取付き箇所が濃い踏み跡になって残っていた。
林道を戻って行く。少しは腰が良くなったのか・・・。相変わらず痛い腰に、今回の行動で少し治癒したと思える部分を探していたり・・・。三沢川を渡り車に到着。はらりはらりと落ちる雪の中、「アイタタタ・・・」と声に出しながら着替えをする。そして「どっこいしょ
」と車に乗り込む。ちょっと今日の荒療治は不発だったよう。