シレイ沢向山 2104.0m
2010.07.3(土)
曇り(小雨) 単独 広河原から 行動時間5H2M
@芦安市営5:10→(50M)→A広河原6:00〜07→(17M)→B北西尾根取付点6:24→(50M)→C最初のアンテナ7:14→(57M)→Dシレイ沢向山8:11〜25→(50M)→E小樺沢に降りる9:15→(29M)→F広河原9:44〜10:20→(49M)→G芦安市営11:09
@悪天のせいかスキスキの市営駐車場。タクシーにて広河原へ。 | A広河原。以前のバス停は閑散としている。 | A旧バス停から見るシレイ沢向山。 | 小樺沢の架かる小樺橋。帰りは写真右側に出てきた。 |
ここも、もう一つの取り付きポイント。右の写真に続く。 | 欄干から流れのある斜面を見ると、その横に杣道らしき跡がある。ただしかなり急峻で危険度が高い。 | B北東尾根の取り付き点。中央の緑の所を這い上がる。 | 1550m付近。大岩がゴロゴロし、よう壁補強用のワイヤーも見える。 |
1570m付近。大岩が減り歩き易くなる。 | 1570mから麓側。 | 1620m付近。 | 1680m付近。鹿に踏まれた場所が目立つ。 |
尾根上に同軸ケーブルが現れた。 | C1810m付近。1番目のアンテナ。左側にパンザマストとスコップが転がっている。 | 1番目のアンテナから僅かに登り、2番目のアンテナ。 | ヨブスマソウの群落。斜面はなだらかに・・・。 |
こんな鹿道も散見できる。 | 途中のヌタ場。 | 落雷に寄る倒木に見えた。 | もうすぐ主尾根に乗る。 |
主尾根に乗った所。周囲は起伏が大きい。 | シレイ沢向山側に進むと、小さな池(ヌタ場)がある。 | Dシレイ沢向山山頂。中央左に三角点。 | D三等点。 |
DKUMOが高い位置に縛られている。 | D「柏小川」さんのリボンも下がる。 | 下山しだし1900m付近。 | 北西尾根にはマーキングも見られる。 |
道形がはっきりと残っていた。 | もうすぐ小樺沢。降り立つ手前、撮影側斜面が急峻。 | E小樺沢の中に降りる。 | 小樺沢上流の連続する滝群。 |
最初の堰堤は左岸を通過。足場の狭いこんな場所を注意しながら進む。 | 最初の堰堤下から。見たとおり右岸側は通過不能。 | 次の堰堤前で右岸に移る。2番目に出てくる堰堤は左岸側が通過不能。 | 2番目の堰堤を越えた後、ザレた斜面を慎重に下る。 |
2番目の堰堤を下ると、地形が安定する。 | 2番目の堰堤を振り返る。 | もうすぐ林道。最後の堰堤。ここは左岸側を通過。 | 小樺橋の袂、この場所で林道に戻る。 |
F広河原インフォメーションセンターに戻る。 | F新築された正面入口。 | F内部の様子。 | G芦安に戻る。 |
南アルプスの広河原(山梨側)周辺域、ここでの2000m超の山は、「シレイ沢向山」のみが未踏になっていた。これを踏んでしまうと、広河原へ行く用事も無くなり、少し寂しい思いも抱くようになってきた。それでもいつかその日が来る訳であり、早かれ遅かれの判断になる。7月に入り山開きが行われハイシーズンに入った。でも梅雨、しばらく人出でも足踏みだろうと、芦安から広河原に入る事にした。あとは、シレイ沢向山は展望の無い山。雨に降られ展望が無くとも残念にはならず、この辺も加味して今回の目的の山とした。
事前にバスの運行状況を調べ、足固め。時間的に余裕があるので、奈良田から自転車でアプローチしようかとも思ったが、公式に林道の自転車通過は不可とされていた。こうなると選択肢は一つ。いつものように芦安から公共機関を利用して現地入りとなる。ネット上では、MLQの記録が以前あったが、今は見られない。おおよそのルート取りは頭に入っており、ならばと、氏が通っていない北東尾根を使ってみようかと考えた。林道からの取付きが問題だが、上手くよう壁が切れているところがあるかどうか。
1:15家を出る。西上州は晴れ渡った空で、星が綺麗だった。でもここ数日来、酷い雷雨が続いている。梅雨と言うよりは、夏の雨と言った様子だった。少雨ならまだしも、雷だけは避けたかった。野辺山を越え須玉に降り、いつものように芦安に向かって行く。こちらに来ると空は濁った雨空。フロントガラスには、小さく雨粒も当る。それ相応の天気は覚悟をする。そして市営駐車場に到着。そこに見える車は、10台に届かない9台。なんと静かな駐車場だろうか。全ては天気がそうさせているのか、ハイカーで賑わう駐車場を想像して来ている私には、かなり拍子抜けであった。ちょうど4時に到着。始発まで1時間以上あり、後ろに移動し仮眠となる。しかし、やはりいろんな人が集まる場所であり、車の開け閉め音がドタンバタンと繰り返され、眠りにならない。まあここを選んだ以上しょうがない事でもあった。バスの出立時間を待てないのか、うろうろとしている姿も見られる。気持ちはよく判るが、その途中に私の車を覗き込むのは止めて欲しかった。
そうこうしているとバス出立20分前になり、白字でタクシー協会と書かれたブルーのウインドブレーカーを着た方が、客引きに回りだした。口上文句は、「バスより楽で速い」と言う事。そこらは重々承知で、最初からタクシーを利用しようと考えていた。15分前になり、のこのことバス停に上がって行くと、そこにはジャンボタクシーが7台並んでいた。それに対してバスは1台。去年までは、このバスとタクシーの配分は逆だったと思うが、力関係が逆になったのか。南アルプス市の方針としてもうこの形態で行くのか・・・。当初の予定通りタクシーに乗るのだが、ここで1100円の利用料と、100円の協力金を払う。面倒なのでまとめて1200円と表記してくれた方がスッキリするし、時間もかからない。運転手は支払い者に都度協力金の説明をし、払う方は都度、「1100円じゃないの」と言い返していた。合理的ではないし、些細なやり取りだが、時間の無駄である。タクシーに乗り込んだが、なんとバスの方が早くに出立。タクシーの運転手も、「あれ、早いな?」と口にしていた。その言葉を聞くと、どうやらバスとタクシーは対立関係にある様子。北アの沢渡の、アルピコとタクシー屋との諍いは有名だが、ここも同じ道を踏まねばならないのかもしれない。移動出来る絶対量ではバスが優位であり、この先、ハイカーが増えれば状況が逆転するのか。この日のバスの乗客は、5名ほど。タクシーの方は、40名から50名利用していた。
やはりタクシーは快適、バスのようなゴツンゴツンとした突き上げも少なく、薄い眠りを誘う走りで広河原を目指した。夜叉神峠でバスに追いつき、5時30分のゲート解錠を待つ。協力金はここのゲートで支払われるようで、各運転手が守衛のブースに駆け寄っていた。ゲートが開き、競馬馬のように駆けだしてゆく。既にバスは後にパスして、タクシー同士はテール・トウ・ノーズの間隔であり、運転手は全てのカーブが頭に入っていることが判る。軽く窓を開けると、爽やかな風が吹き込んできて気持ちがいい。曇天では有るが、既に気温が高くなっていたのであった。
広河原に到着すると、綺麗なインフォメーションセンターが目に入る。そしてその横にはバス停のロータリーが出来ていた。タクシーの降り口は、このロータリーではなく、少し奈良田側に進んだ場所なのだが、昨年までのバス停は、徴収ブースのみが残るだけで、ウソのように閑散としていた。かなり状況が変わった感じがしたのだが、訪れて戸惑う人も居るだろう。そもそも、今度のバス停スペースで、大人数を処理できるのかが心配だった。計算されて作ったのだろうが、ちょっと狭いようにも思えた。
前のバス停の場所には、白いテントがあり、そこで雨具を着込む。後から釣り師がやってきて、タバコを吹かす。不快な臭いが漂ってきて、早くに逃げ出したくなる。なぜに吸わない人の気持ちを判らないのか・・・。こんなに「嫌い」と顔に書いてあるのに・・・。奈良田側を見やると、かなり高い位置にシレイ沢向山であろう山塊が見えている。ここから見るとかなりの急登。少し緊張するが行くしか無い。野呂川橋を渡り右岸側に行くと、マイカー規制の要綱が張り出してあった。そこにも自転車通行不可とあり、奈良田側からの通行も完全に公共機関のみとなってしまったようだった。
小樺沢を跨ぐ小樺橋を渡る。MLQが狙った時は、この沢の堰堤工事が進行中だったようだ。その工事用足場を利用して詰めて行ったようだが、既に工事が終了し、各堰堤は自然と同化しつつあった。パイオニアであるMLQの足跡を伝うにはここから入山が適当であるが、当初の予定通り、そのまま1506高点側に進んで行く。長い隧道は暗く、バスの往来があるので要注意。中に3つの明り取りがあり、なんとかライト無しでも通過できる。そしてトンネルを出た東側が尾根末端となっていて、細い流れもある。この斜面をよく見ると、駆け上がっている踏み跡が見られる。ただし、かなり危険度はあり、草付きでもあり足を滑らせたら怪我では済まない場所であった。立ち止まり、そこを眺めながらかなり迷う。と言うのは、このまま東に進んでも、北東尾根の末端が安全に登れるかどうか保証は無いからだった。行ってみたら一面のコンクリート吹きつけの壁と言う事も有り得る。足を進めるにも全てがギャンブルであった。でもいつもの初志貫徹、東に進んで行く。前方に見える北東尾根は、緩やかな起伏であり、それを見ると狙いは正しかったと思えた。ただし斜面の植生は判らない。ほかに適当な登れる場所は無いか、当然のように山手側を注意しつつ足を進めるが、先ほどの踏み跡の場所以外は皆無に等しかった。
北東尾根の末端に到着。と同時に、奈良田からのバスが猛スピードで通り過ぎて行った。不思議そうに見る乗客。通常なら池山吊尾根に向かうハイカーと見ていただろう。でも通常ならバスに乗るから、歩いていた事は運転手にとっても不思議だったかも。さて斜面を見る。石を重ねたよう壁で、高さは1.7mほど。その石のほとんどが苔に覆われ滑りやすい。手がかりが有りそうな場所を探すも、あまり無く、唯一その東側のコンクリート吹きつけ壁の際が登れそうであった。慎重に体を上げてゆく。2mほど上がると、ゴツゴツとした大岩が現れる。西側を巻く方法もあったが、尾根頂部を狙うように東側に進み、ここも慎重に通過。そこにはコンクリートよう壁の補強用のワイヤーがいくつもあり、それらを縫うように上にあがって行く。少しゴロゴロ(石)、モシャモシャ(木々)の斜面の時間が続くが、1600m付近から下草がほとんど無いような歩き易い斜面に変わる。歩き辛さが一変して快適斜面。展望こそ無いが広い尾根で気持ちがいい。
1700m付近に差し掛かると、予想外にもそこに人工物を見る事となった。それまでも鹿道のような杣道のような踏み跡があり、「オヤッ」と思っていたのだが、どうやらこの人工物が見えたことで、人為的な道である事が判断できた。その人工物とは同軸ケーブルであった。これが何を示すかというと、この先にアンテナがある事を予想させる。それにしてもこの同軸、かなりのテンションで張られており、上に向けてピンと一直線に繋がっていた。取り付いた場所より東側から延びてきているようであった。こうなるとこの同軸が道案内。足場を見ながら、ケーブルを右に左にしながら上がって行く。時折、下を通過するバスの音も聞こえる。落石も出しやすい場所で、足許には十分注意が必要であった。
坦々と登って行くと、1800mを過ぎた辺りで目の前が開け、そこに予想通りのアンテナが建っていた。地面にはパンザマストが転がり、スコップまでもが残置されていた。受信アンプは昭和40年代後半の物で、かなりの年代もの。でも造りがいいのか、腐食箇所は皆無。アンテナがあるので同軸ケーブルはここまでで途切れるはずだが、まだ先にも続いていた。どう言う事か・・・。またまたケーブルに伝うように上を目指す。その下には何となく踏み跡がある。先ほどの場所から5分ほど登っただろうか、2本目のアンテナが姿を現した。先ほどのアンテナに比べると、こちらは新しく、アンプもコンパクト設計の新しい物。どうやら現在はこちらを生かしているようであった。おそらくこれは下にある発電施設の為のアンテナなのだろう。この場所から見る山頂側には、大きく鉈で表皮が剥がされた木が見える。何のためだろうか・・・。
二つ目のアンテナの場所を過ぎると、その先には人工物は皆無。とても緩やかな斜面に変わり、そこにシカの足跡が多い。そこかしこを踏んでいるようで下草が少ない。この辺りはシカの遊び場なのかも。この状態が続くのかと思ったら、その先でヨブスマソウがかなり目立つようになった。他の植生は無く、これらを鹿は食べないのかもしれない。食べられるのに・・・。だんだんと尾根が広くなるのだが、そこに小尾根が現れ、地形図で見えない起伏が出てくる。右に伝えばいいのか左か・・・。ほとんど適当に進んで行く。そう、適当に進んでも問題ない場所でも有った。鹿の多さを理由付けるようにヌタ場も現れてくる。ここは鹿が生活するのに良い条件の場所のようである。落雷の為か、大きく割れた木も見える。緑の中にある、白い割れた幹が印象的であった。
危ない箇所といえば、最初の取り付きくらいで、あとはルンルンで尾根に乗り上げる。歩き上げた正面には、見上げるような位置に池山吊尾根が黒く存在していた。ボーコン沢ノ頭側を見るが、いまひとつ判別不能。最高点が、この乗り上げた場所にあるのかと思って探すも、三角点は出てこない。再度地形図を見ると、少し東に進んだ肩的場所がピークとなっている。少し下るように進んで行くと、そこに小さな池があった。通念水を湛えているのかは判らないが、ヌタ場のようにグチャグチャになっておらず、鹿もここを厳かに利用しているようであった。それを右に見ながらさらに東に進む。
シレイ沢向山到着。草の大地からニョキッと三等点が飛び出していた。その上には、既に白くなりつつある「柏小川」の布が見える。この時、“オヤッ、小川さんは地形図に名前の載らない山も踏むんだ”と思ったのだが、どうやら同族のようである。小川さんからは「お前とは同族ではない」と言われそうだが・・・。ここからは先ほど同様、辛うじて木々の間から池山吊尾根が見えるくらいで、全ての展望を木々がシャットアウトしている。それらの木の高い位置を見回すと、三角点の南側にKUMOが縛られていた。これで藪山名手の二巨頭の存在が確認できた。MLQは、おそらく小川さんのリボンがあったので設置を遠慮したのであろう。トランシーバーを握ると奈良田側のトラッカーの他愛も無い会話が聞こえてきていた。この山頂は周囲展望は無いが、空が開けていて明るい。そこだけ日が差し、ポッカリ空いたオアシスのような場所に思えた。
下山は小樺沢側へ降りてみようと思っていた。往路を戻って行くのだが、尾根が広くて何処を伝って来たかよく判らないほどであった。安心材料に、往路にマーキングをして通過した方がいいかもしれない。ダラダラと1900まで下ると、尾根がいくつかに派生している。コンパスを当てながら北側を目指して進んで行く。するとそこに黄色い絶縁テープが現れだした。かなり広い間隔で設置してあり、藪慣れした人のマーキングと判る。それらを時折見ながら尾根を下って行くと、足許に明瞭なとは言えないが、そこそこハッキリした道形が現れだした。獣道とも思えるのだが、全く途切れる事無く続いている。そのまま北に進むのかと思ったら、途中で西に下りだした。何処に導かれるのか・・・行き着く先は小樺沢で間違いなのだろうが、この道の取付き点を見たいと思い伝っていた。1700m付近になると、倒木や崩落で、少し道形が有耶無耶になっていた。進む先に既に白い流れの小樺沢が見えている。かなり急峻になり、1650m付近で、これまで続いていた道形は判らなくなった。野草に覆われた辺りで判らなくなったので、秋頃に出向くと、しっかりと判るかも。で、判らなくなった辺りから、斜面を適当に降りて行く。滑れば50mほど落ちてしまいそうな場所を、慎重に足場を選んで下って行く。ちょっとドキドキする通過点だった。
そして小樺沢の中に入る。南を見上げると、沢の延長線上が滝の連続でかなりの見栄え。そこから東側に目を移動すると、一面の無毛なザレた斜面。その斜面は1900m付近まで続いているので、登りに使うなら、ここを伝って上に行っても良いように見えた。さて沢下り、様子が判らないだけにかなり慎重になる。状況によっては、大きく高巻きをせねばならないと覚悟しての下降開始。最初は右岸側の岩伝いに降りて行く。濡れている所も多く、足場には十分注意する。しばらく進めたが、行き詰った所で左岸に移る。いい場所に飛び石が見つかり、何とか水没は免れる。左岸側には、水流で出来たのか、自然の堤のような壁が沢に沿って縦に出来ていた。その脇を伝うように下に行くと、沢に入って最初の堰堤が現れる。右岸側は全く通過は不可能で、ここは左岸側を通過して行く。と言っても崩落気味の滑りやすい斜面であり、ズリズリと軽い崩落をさせながらの通過。次に流れが大きく右にカーブする場所で、その手前で右岸側に移る。その先が2番目の堰堤。ここは右岸側しか通過できない。乗り越えるところが1.6mほどの段差で、ホイッとジャンプするように堰堤の上に体を持ち上げる。この堰堤を越えると、その先はザレた斜面で気を抜けない通過点が30mほど続く。降り切ってしまえば、安全地帯に入る。既に目の前に小樺橋が見え、ゴールが近い。その前に最後の3つ目の堰堤がある。ここは左岸側しか通過できず、一見簡単そうだが足場はピンポイント、2mほどは緊張して通過せねばならない場所であった。小樺橋には冬季ゲートがあり、それが沢側からの出口を塞いでいた。その脇から林道に出て、緊張感から解放される。テクテクと舗装林道を戻り、静かな広河原に到着した。
バスのロータリーでは、ジャンボタクシー4台が中央に陣取り、既に客引きが始まっていた。次の出発時間を聞くと、30分後と回答。新築のインフォメーションセンターを観覧してから、外の東屋で昼寝となった。寝ていると、バスが3台入ってきて、バス停に停まった。中から出てきた運転手同士が会話するのだが、皆この路線に新配属された方のようであった。これらを見聞きすると、完全にタクシー優位と思えてしまった。
半日コースの山行であったが、小樺沢を辿った事で緊張感が増し、なかなか充実したものとなった。安全にピストンなら、北東尾根を往復するのが一番優しいはず。同軸ケーブルと言う長い導きもあり、安心材料になるだろう。さてこれで、この周辺の2000m超が終わった。これまではせかせかと狙って登る形態だったが、次回以降にここを訪れる時は、のんびりとした山旅になるだろう。今回は一区切りとなる日でもあった。