南城山 1652.5m 高山 1801.0m
2010.11.27(土)
晴れ 単独 丸山林道奈良田側入口より 行動時間5H44M
@丸山林道入口6:21→(4M)→Aゲート6:25→(77M)→B取付き点(尾根末端)7:42〜47→(40M)→C南城山8:27〜31→(30M)→D1646高点9:01→(44M)→E高山9:45〜10:06→(34M)→F1646高点帰り10:40→(11M)→G1650m峰西側下降点10:51→(30M)→H林道に降り立つ(4Km地点)11:21→(41M)→Iゲート帰り12:02→(3M)→J丸山林道入口12:05
南アルプス公園線は、栃の木橋の先で深夜通行止め。時間規制の為、6時まで停滞。 | @丸山林道入口 | Aゲート。日中は作業をしているので南京錠は開いている様子。 | 山の神。歩きだと車で通過したのでは見えないものも発見したり。 |
白沢橋の下には大きな蜂の巣があるので、歩きの場合は注意。主稜線側の展望場所。 | 白沢橋から見る雪の乗った主稜線。 | B取付き尾根。一見楽そうに見えるのだが、なかなか怖い場所。クライミングシューズが欲しいような・・・。 | Bコンクリートが脆く、グリップが良くない。釘が打ち込んだ場所があり、それを伝うが・・・。 |
B登りきって見下ろす。距離こそ短いが最初からハードであった。違う場所から取付いた方が良いよう。 | 尾根上は刃物跡が続く。 | 見出標も続く。 | 最初の方はやや大ぶりな岩が目立つ。下草が無く歩き易い尾根。 |
この柵はどんな使い方なのだろう。基部には石積みも。 | 南城山直下。急登斜面。 | C南城山山頂部。 | C獣の糞が乗った二等点。 |
C三角点のところにある、増幅アンプ。電源は入っていた。写真中央に脚立もある。 | C山頂部を北から南に見る。 | C南城山北端には大きな八木アンテナがある。 | 南城山北側の尾根の様子。やや急角度に降りて行く。 |
途中から見る高山。 | 1630mピーク。アセビが蔓延る。 | 1650mピーク。 | 崩落地が西側にあり、やや痩せ尾根となる。 |
D1646高点。平らな広い場所。 | 1600m付近から見る高山 | 淫らに空き瓶が散乱している。 | ウインチなのだろう。滑車も見られる。 |
1720m付近。ペンキとマーキングが南東尾根へ降りて行っていた。 | 伐採木で歩き辛い。 | 山頂直下も伐採の量が夥しい。 | E高山山頂。 |
E高山三等点。 | E唯一の標識 | E高山から見る主稜線。北岳から悪沢の方まで見える。 | E北から南を見る。 |
E高山から櫛形山。 | E高度計もまずまずの表示。誤差範囲内。 | E高山から下山。 | 1646高点西側の崩落地を見下ろす。 |
F1646高点帰り。 | G1650ピーク西側の二重山稜的場所の頭から下降開始。 | 途中には空き缶のマーキングもある。 | 急斜面を九十九を切りながら降りて行く。 |
下が近くなると植林帯に入る。 | H林道に降り立つ。 | H林道から見上げる。谷の右側の尾根を伝って来た。 | H降りた場所は、林道入口から4Km地点。 |
Iゲート帰り | J林道入口に戻る。駐車の様子。 |
「明日、そっちに行くから」。金曜日の日中に金沢の知人から連絡が入った。いつもいきなりなのだが、声を掛けてもらえるうちが華。「都合つけますよ」と二つ返事で電話を終える。しかし、好天予報。ちょっと思っていた場所もあったのだが、全てをリセット。土曜日の夕刻18時半には上州に戻っていられるような場所を選ばねばならなかった。「今週こそは雪を踏もう」なんて思いもあったのだが、時間の制約のある時にギャンブルは出来ない。安全策に切り替える。そして好天を思うと藪山に入りたい。つらつらと頭に思い浮かぶ中で、気になっていた山を思い出した。南アルプスは奈良田地区にある「高山」。数年前にMLQが登って報告を上げていたが、氏がH・Pを閉じてからは、現在はネット上には一つも情報が転がっていない。最近は情報の無い所ほどワクワクする。情報はありがたかったりするのだが、ワクワク感を削ぐものなのかとも・・・。
行き先が決まったら、いつものように山梨県庁のサイトに入り込んで、林道情報を得る。相変わらず櫛形山周辺の林道は工事が続いている様子。使いたい丸山林道も封鎖が続いているようだ。経路8キロほど、サッと登ってサッと帰ってこようと思っていた。と、ここまでしか調べずに出発。先週に続き、再び「通行止め」の洗礼を受ける事になるのだった。
1:10家を出る。久々に野辺山を越えて行く。しばらく韮崎を通っていないので、今回の場所選択にはそれも考慮にあった。野辺山のセブンに寄るが、パンがほとんど無い。店員もやる気無さそうな若者で、オーナーの人の良さに相反している。なんか残念。須玉に下りて韮崎からR52号に乗り旧道をひた走る。深夜はバイパスでなく、旧道で十分。ほとんど車通りは無いのであった。増穂町に入り、再度セブンに入る。しかしここもパンが無い。そして店員の応対が悪い。またまた残念。色々とデーターを取っているのだが、この経路で一番すばらしいのは、韮崎市下木戸のセブン。品揃え、ディプレイ、店員、三拍子揃っている。実は、私はセブンイレブン委託の評価委員をやっている。信じる無かれ、ウソである。
R52を南下して、飯富交差点から早川町の方へ入って行く。雨畑湖への分岐点には、明日行われる駅伝競走の垂れ幕が下がっていた。ずんずんと進んで行くと、その途中途中に「通行止め」の表示が目に入った。週末だから関係ないだろうと、楽な気持ちで突っ込んでゆく。しかし、その看板は増えるばかり。その量に、「本気」(マジと読むのか)を感じるのだった。そして新倉の集落を過ぎ、栃の木橋の先(青崖トンネル北)で万事休す。バリケードがされ、6時開門との表記があった。車を降りて様子を見に行くと。ゲート前に車があり、作業員がその中で寝ていた。ゲートはキャスターの付いた蛇腹式。手で押すと動くような物だった。「寝ている隙に・・・」とも思ったが、封鎖しているこの先の状況が判らない。やむなく表示に従う事とし、停止位置の一番先になり仮眠を決め込む(4:30)。かなり予定が狂ってしまったが、夕刻からの予定に間に合うかどうかが心配であった。ここを6時なら、スタートは早くとも6時半。地形図を見ながら、憶測でシュミレーションをする。判っていれば場所を変えたのに、今回も詰めの甘さが出てしまった。
5時になり、1台の乗用車が後に付く。5時半になり、中型トラックもさらに後に並ぶ。この時間に来るという事は、封鎖時間を知っていたと言う事か。警備員らしき人も車から出てきて準備をしだした。私の方は我慢していたものの小水がしたくなり川岸へ飛び出す。そして3名の見ている前で出初式。暗い中だが、警備員からの冷ややかな視線を感じる。開門したのは6時きっかりだった。ここらへんが日本らしい。もう少し融通が利いてもいいように思うが、事故が発生した場合の責任問題もあるのだろう。時間まで警備員とにらめっこだった。
赤信号が青に変わり、ロケットスタートを切る。途中本当に狭い場所の通過がある。そして工事区間も長く。停まっていて正解(当然だが)だったのかもしれない。停滞していた分を取り戻すように飛ばしてゆく。そして白根館を右に見て、丸山林道の入口に到着する。この先にゲートがある事は知っており、この周辺で駐車余地を探せばいいのだが、一縷の望みも無い訳でなく、丸山林道に入って行く。しかしと言うか、案の定ゲートされていた。一応これで安心。開いていようものなら、それはそれで考えねばならなかったのだが、「歩き」でしか入れないとなれば、判りやすい。そうこうしていると、後からヘッドライトが迫って来た。工事箇所で後ろに並んでいたトラックであった。まさかここに来るとは思わなかった。急いで、すぐ下の枝道に退避すると、ゲート前に車を着けて、ガチャガチャと南京錠を開けてゲート内に入って行った。悔しい現状だが、こちらは遊び、向こうは仕事、仕方が無いのだった。ゲート手前には適当な駐車余地は無く、戻って分岐点の場所に車を置く。ここの北側には甲斐犬のブリードをしている方がおられ、何頭もの甲斐犬が繋がれている。彼らが私に気づいて一斉に吠える。その声が早川の右岸側に当たって返って来る。騒がしい現況を作っているのは私。急いで準備し、急いでスタートとなる。
林道を歩いて行くと、森山側からライフルの銃声。抉るような破裂音に、「猟期」を再認識。この時期の山歩きは要注意となる。と言うよりも、こちらは丸腰、猟師の方が注意すればいいだけの事。最初のカーブの所にも一頭の甲斐犬が居た。当然のように吠えまくられる。吠える顔を見上げるような恰好なのだが、尻尾が見えないので、喜んでいるのか警戒しているかが判らない。ゲートを越えた時間差がだいぶあるのだが、先を行くトラックの唸り音も聞こえている。それほどに大きな緩やかな九十九折が切られていると言う事になる。西側には雪の乗った主稜線が見える。笹山辺りだろうか大籠岳か。何度も言うように同定は苦手なのであった。そして進行方向が南に変わる2回目の大きなカーブの所から、上の方を仰ぐと高山らしいピークが見える。同定は苦手だが、獲物に対して臭覚は少し研ぎ澄まされている。たぶん、高山でいいだろう。この場所には山の神があり、お供え物も置かれていた。頭を下げてからずんずんと進んでゆく。主稜線のモルゲンロートを愛でながら、快適な林道歩きだった。途中に白沢橋というガードレールが欄干になっている橋がある。歩きだからこそ気づくのだが、その橋の下には大きなスズメバチの巣があった。見事なまでのその大きさに感心していたが、その上を通過して行かねばならない事を次の瞬間思い出す。当然のように早足で通過したのは言うまでもない。
林道が北進となり、その先で下北半島のような進路になる。その下北半島に例えれば、石持漁港がある場所に、谷筋が上にあがっていた。路肩には「4.0Km」の表示も見える。“下りはここを降りよう”そう思えたのは、下から上の尾根筋が見え、降り易そうに見えたからだった。その先で先ほどのトラックとすれ違う。工事関係者ではあるが、どうやら資材屋だったようだ。工事が始まる前に、資材を運んで来たのだろう。その工事箇所となると深く道が掘られ、その両サイドの壁が補修されている所であった。やや長い距離をやっており、しばらくのあいだ工事現場内を通過して行く。取り付き点はこの先。半島の先に向かうような感じで進むのだが、ここからがなかなか長い。その間も銃声は何度もしていた。今度は早川側でなく、東側から聞こえていた。一帯に猟師が入っている様子。
取り付き点に到着。山側はコンクリートよう壁が5mほどある。反対の1222高点側は、なだらかに下りこんでいる。写真を撮っていると、増穂側から一台のトラックが来た。時計は6時45分。もう工事なのか、それとも資材屋なのか。挨拶するが、反応なし。「何でこんな場所に」と、向こうは思ったのだろう。コンクリートの吹き付けられた壁は、ゴツゴツしており容易に登れそうに見えた。少し前の私なら登らないのだが、少しだけ登れる技量が付き、登れるほどになった。“さあ登ろう”と取り付いてみると、コンクリートがザラザラと崩れるような感じで、グリップが良くない。よくよく見ると、足場にしたのか削ったような痕もあり、そこに足を置くがその先があまり続かない。さらには80mmほどだろうか、釘が打ち込まれており、これらはおそらくここを登った方の仕業なのだろう。何も無いよりはありがたい。それらを頼りに攀じって行く。しかし、最後2m。ここからがどうにも這い上がり辛い。手がかりが無いのであった。グリップしないので足はブルブル震えるし、“困ったな〜”が本音であった。どうしよう、降りるに降りれないし、上に行くしかないのだが、進路が・・・。と、右の方を見るとチムニー状の地形があり、そこなら両手を突っ張るようにして登れそう。慎重に体を180度入れ替えて、右を目指す。そして突っ張るように、ヨイショと体を上げて、やっとの事で尾根に乗った。ちょっと危なかった。もう少し手前の吹き付けの無い場所から取り付いたほうが無難のようであった。一本ロープでも垂れているとありがたいのだが、まあここはこんな場所と言う事で・・・。
尾根に乗ると刃物跡も続く。それより何より、至極歩き易いなだらかな尾根であった。下草も無く、しいて言えば最初の方は大岩が点在し、獣でも急に出て来はしないかと心配になるところはあったが・・・。途中尾根が入れ違いえになる場所があり、左にズレて尾根を伝う。この辺りからやや急登となってゆく。その先で尾根上に柵が造られている場所があった。南北に作られ、幅は3mほど。高さは1mくらい。基部には石積みがされ、見たことに無い山での構造物であった。ルートはやや西側に膨らむような道形があり、それに伝う。南城山の南西面は急峻で、さらに西に膨らむように登って行く。
南城山到着。平坦な山頂部に人工物が見えた。配電盤と思しきものがポールに取り付いていた。見るからにアンプ。しかしアンテナ本体が見当たらない。その前には二等点があり、獣の糞がその上に乗っていた。「運がいい」なんてプラスに考えるのだが、乗せる獣の方もすばらしいテクニック。でも、何故に乗せた? 北側を見ると脚立もあり、この場所に似つかわしくない物となっていた。そしてその先には塩ビパイプが沢山放置されており、北側を見ると、等間隔でそのエンビパイプが続いていた。2m間隔ほどか、追って行くと山頂部の北端に大きな八木アンテナが立っていた。塩ビパイプは、ケーブルの埋めてある位置を示す物だったらしい。そしてここからは円錐形の高山が綺麗に見える。やや急下降となるが、北進して行く。
この先、ポコポコと小ピークが続く。まずは1630mピーク。ここはアセビが多く山頂一帯を覆っていた。と言ってもここでも下草は無く、アセビさえ避ければ歩き易い場所。下り込んで登り上げると、そこが1650mピーク。さあこの辺りが下から見上げた尾根筋になるが、西側に二重山稜的地形があり、斜面が良く見えないのであった。再び下りこむと、西(左)側が大崩落地となる。地形図に示されるゲジゲジ地帯であるが、その傾斜は緩く、かえってその場所が歩きやすそうにも見えた。“伝ってみようか”そう思いながら見下ろしていた。この崩落地の縁は痩せ尾根の場所もあり、西側に見惚れていると危ない。再び登り上げると、そこが1646高点の場所。かなり広い場所で里山の雑木林の中と言った感じであった。前を望むと、すぐそこに高山が見えていた。この円錐形は判りやすくていい。形も名前も把握しやすく、スクンと立っている姿に存在感も感じられた。
1646高点の北側が至極気持ちのよい尾根となる。がしかし、この先に相反する状況が・・・。落ち葉に埋もれた無数の空き瓶。そしてサビ付いた多くの一斗缶。「またか・・・」そう思うのは、この周辺に放置ゴミが多いことを知っているから。一番酷かった場所は、滝ノ沢頭山を登った時の造林小屋周辺。そこを見た時は本心から幻滅であった。人間はこんな事をして・・・高度成長期の遺産みたいなものだろうが、寂しい気持ちになるのだった。従い、目の前の状況に驚きはしなかったが、その惨状に、再び残念な思いを抱く。ここにはウインチもあり、一斗缶と一升瓶は、燃料を上げてきた容器なのだろうと思えた。嫌なものを見てしまい、自然とスピードが上がる。やや顕著な尾根となり、境界のコンクリート標柱も繋がっている。
1720m付近。尾根が南東に派生している場所がある。ここには「八六」と彫られた石柱があり、赤ペンキとマーキングがその尾根に降りて行っていた。確かMLQ氏は、ここを伝ったはず。高山だけ狙うなら、林道からこの尾根を伝うのが最短となるだろう。さあもうすぐ。ただ、カラマツ等の伐採木がゴロゴロと転がっている。直径100mmほどのものが多く、さして負担にはならないが、跨ぐ回数が増えるとだんだんと辛くなってくる。往路はやや西寄りを伝っていたが、東側にはもう一つ尾根筋がある。そちらが正解だったか。この伐採されたままの倒木は山頂一帯を覆っていた。
高山到着。斜めに折れた木が印象的で、その先に三等点が待っていた。手彫りの趣のある標識も有り、いい感じ。樹林に覆われた山頂だが全ての葉が落ちきり、明るい山頂でそこそこの展望があるのであった。主稜線側も、北岳から白剥山、さらに左に目を持ってゆくと悪沢側の白い頂も見えていた。いい感じ。伐採された丸太に腰掛けて、しばし日向ぼっこ。持ち上げた白湯をキャップに注ぐと、その湯気が陽射しを受けてブラウン運動している。ゆっくりとした静かな時間が流れていく。そして地図を見ながら下山路を探る。二つに一つ、先ほどの崩落地か1560ピークからの急峻尾根。あともう一つ、西側の1162高点に降りて行くような赤ペンキもあった。流石にここは早川に降りてしまって二進も三進も行かなくなると困るので、選択肢に入らなかったが、時間がある時なら選んでみても面白いだろう。存分に山頂を楽しんだところで下山となる。
山頂からはやや東寄りに進んで見る。やはりこちらに濃い踏み跡があり、倒木を避けて付けられていた。かなり歩き易い。そして往々にして東寄りにルートがある事が判った。往路に伝って来た、一段低い場所を西に見ながら南に降りて行く。1646高点を前にして、やや西側に進み崩落地を横から見下ろす。そこからは尾根上から見えたより、急峻に見える。視覚的な部分で、上から見たのと横から見たのではこんなに違うのか・・・。諦めて1646高点に上がり、乗り越えて1650ピークの方へ進んで行く。その手前に、西側に二重山稜のような場所があり、そちらに緩やかにズレて行く。そしてその西端の高みの上に立って、西側を見下ろす。なかなか急勾配ではあるが、地形図のような等高線が密になっている感じはない。迷う事無く降りて行く。ただし、微細な尾根も走っていて、今居る場所が、主尾根なのか判らなかった。
途中には空き缶をマーキングにした場所がしばし続く。こんな人工物も一見ゴミではあるが、ホッとさせてくれる。適当に九十九を切りながら高度を下げて行く。目の前には鹿が走ってゆく姿があり、その動きの後に谷あいに警戒音が響く。下に行くほどに工事の音が近くなり、林道が近くなっているのが判る。林道までとの中間地点付近で、杣道が出てきたので、それに伝い南にズレて行く。その下の方は植樹帯で、どうやら造林用の道だったようだ。そして降り立ったところは、ドンピシャで往路に見上げていた谷であった。工事用の発電機が置かれ、この沢からの水を工事現場に送っているようであった。
「4.0Km」の白い看板を左に見て林道を戻ってゆく。工事関係車両が、数台すれ違ってゆく。ポカポカと暖かい陽射し、ススキの穂の先に白い頂を見上げる。なんかいい感じ。下りも山の神に挨拶してから降りて行く。そして往路と同じように甲斐犬に吠えられ、ゲートを越えてゆく。さらにまた、林道入口で数等の甲斐犬に吠えられる。吠えるのも役目なのだろう。「ご苦労さん」。けっこうみんなの味方なんだけどな〜。
振り返る。やや標高はあるが、里山の雰囲気で歩ける場所であった。下草がほとんど無いので、色んなコース取りが出来るよう。ただし、熊の糞は沢山落ちていた。色んな覚悟はして入山したい。そして今がちょうど適期の山かと思える。ザクザクと落ち葉を踏みしめながらの山歩き。自然に包まれている感じが強くするのだった。