四阿屋山   1387.0m      大沢山   1439.8m   
           

 2013.3.20(水)   


  くもり   同行者あり      本城コースから反時計回り       行動時間:2H13M


@本城コース登山口7:17→(41M)→A四阿屋山7:58〜8:09→(4M)→B大沢山8:13〜39→(17M)→C分岐8:56→(8M)→D刈谷沢登山口9:04〜07→(33M)→E駐車余地9:40


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@本城コースから 赤松がたくさん生える止山 ルートがトラバースしだすと山頂は近い。 A四阿屋山山頂。標識は特にない。
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A角の割られた三等点。 A四阿屋神社兼避難小屋は、まだ雪に囲まれていた。 A避難小屋内部。沢山の薪が積まれていた。 A北側の様子。
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A東側。 B大沢山は、展望確保の為に刃物が入れられていた。 B北ア側の展望。生憎の天気。 B標柱。
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A風穴が在る。 Aヤキソバパンが手に入る。 B東山コースと分岐。 C刈谷沢登山口に降り立つ。
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C登山口の標識。 登山口で春の恵を少々戴く。 林道を東に戻って行く。 D本城コース側の駐車余地に戻る。



 春分の日。冬眠していたハイカーから「ちょっと歩きたい」との要望があり、適当な春を感じられる場所を選ぶ。低気圧が微妙に迫ってきており、場所を選らばいないと風が強い。寒く感じないよう、ようは高度を上げなければ良いだけなのだが、山梨から長野エリアを舐めるように探しながら、最後は四阿屋山に行き先を決めた。里山らしい里山であるから。

 

 上信越、長野道と繋いで麻績で降り現地へ向かう。カーナビを適当に金山沢付近にセットすると、筑北駅前を通過し、碩水寺を左に見て進むルートを選んでいた。何かちょっと違うような気もしたが、案内表示もあり指示されるままに伝って行く。田んぼの中を経て山中に入ると林道の詳細が見えてきた。進路は山腹の林道を選んでいるようだ。本城コースの登山口からスタートと思っていたが、これだと途中からのチョンボコースとなる。そうは思ったものの、林道には時折雪もあり、ここまで来たのだからとそのまま突き進む。

 

 途中に二つの登山口を見る。中村登山口と刈谷沢登山口、そして3つ目の登山口が本城コースと林道の交差点で、駐車余地は7台分ほど設けてある。ここに停めて山頂を目指す。やはりやや風のある日。風だけなら良いが、花粉を感じる日でもあった。東側に見える斜面には雪がある。里山であり春山ではあるが、一応予想して同行者には重登山靴を準備した。のんびりと快適に安全に・・・。

 

 コンクリート階段を最初に尾根に取り付く。止山らしい表示が連続する。アカマツの樹林帯で、高価なきのこが出そうな場所。松ぼっくりを除けながら、ゆっくりと足を上げて行く。時折振り返ると、下界側の景色が靄の中にある。この靄は花粉か・・・。そう言えば、松だって凄い花粉がある。スギ花粉、ヒノキ花粉は聞くが、マツ花粉アレルギーは聞かない。何が違う・・・。周囲では野鳥の声が響く。これにも春を感じる。

 

 尾根ルートが、その尾根を右に見てトラバース気味になると、山頂は近い。ジワッと汗をかく程度の場所ではあるが、山を歩けていることで満足であり至極心地いい。外気温は9度。止ったら寒く、動いている分には薄着でもちょうどいい温度でもあった。後ろを振り向くと、同行者は時折立ち止まり、展望を楽しみ、木々を楽しんでいる。その様子を見ている自分が楽しかったりする。

 

 あっけなく山頂到着。まだ残雪があり、四阿屋神社側は北側になり、その雪に覆われていた。まず神社に参拝しようと思い、西側から巻き込んでゆく。引き戸を開け中に入ると、深い囲炉裏が切った避難小屋風の場所。焚き木も沢山用意されていた。神社側にはどう入ればと、その方向にある扉を開けようとしたが、開かない。その先に神殿があるのは隙間から見えるのだが、こちらからは入れないようにしてあるのか・・・。外に出てみてもビニールで覆われていて、拝むことが出来ない。ここは心で拝む。一度東端まで足を進めてみる。特に展望はなく、次ぎに西に進んで行く。「展望所まで3分」の表示に釣られて進む。

 

道形に従って下って行くと。伐採痕が目立つピークに到着。そこには「大沢山」と標識がかかっていた。このエリアには地形図に載る大沢山があり、標高が似ていることから、やや混同してしまうような気もする。昔から地元でそう呼ばれていたのだろうからしょうがない。ここには立派な同定盤が設置してある。とても綺麗なステンレス構造。表示は機械加工で良いとして、角パイプの溶接の綺麗さに驚く。展望もいいのだが、この看板に見惚れてしまった。展望は薄っすらと北アルプスの山並みが見える程度。実は、高速からここに向かう途中にはしっかりと見えていた。それがあるので残念は残念なのだが、「まあいっか」となる。周囲は風の音が凄い、不思議なことにこのピークのみ風が無い。上手く遮ってくれている様で、ポカポカと春を感じられる場所であった。

 

このピークの西側には小さな小さな「風穴」がある。その案内看板の下には「まむし注意」と書かれている。風を楽しもうと思って被害に遭った人でも居るのだろうか。大休止の後、西に降りて行く。道形はしっかりしているが、寂れた風景に、ここで合っているのか・・・と少し不安にも思える場所。15分ほど進むと、ベニヤ板の道標が現れる。下から上がってきて見る分には理解しやすいが、上から来ると、その直線的表記が見づらい感じがした。縦走路側でない、南側のルートを選び進んで行く。全般的に緩やかに切られた道の連続で、終始ハイキングな気分で歩けていた。

 

刈谷沢登山口に降り立つ。後続を待つ間に付近に顔を出しているフキノトウを6つほど戴く。家に帰っても春を楽しむ算段。これはリゾットにして苦味を楽しんだ。3分ほど待って後続が追いつく。この先はしばらくアスファルト歩行。あまり言いたくはないが、家電や野菜などのゴミの投棄の多い林道であった。見下ろす斜面側には、ほとんどの場所でなにか落とされていた。なるべく見ないように山手側に視線を向け歩いていた。そして、くねくねとした林道に少し飽き飽きした頃に登山口に到着する。

 

ピストンだったらつまらなかった場所。周回として楽しく歩くことが出来た。そして四阿屋山だけだったら寒い思いをしただろう。大沢山があったことで、居心地のいい思いも出来た。ちょっと歩きたい時に最適の場所。北アの大展望台でもあり、足が向きやすい場所でもあるだろう。


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