ダイジロ山   263.2m 
           

 2013.1.20(日)   


  雪    単独      富山県立中央農業高校より        行動時間:51M


@駐車場7:40→(3M)→A登山口7:43→(12M)→B鉄塔ピーク7:55→(6M)→Cダイジロ山8:11〜13→(8M)→D鉄塔ピーク帰り8:21
→(7M)→E登山口8:28→(3M)→F駐車場8:31


cyuou.jpg  cyuusyastart.jpg tozanguchi.jpg  huzaue.jpg 
校門。こんなに広い敷地の高校があるとは・・・。 @駐車場からスタート。教員らしき人が居られ、許可を得るよう頭を下げて通過して行く。 B池と山頂側の分岐点。登山口でいいだろう。 いきなり膝上のツボ足で難儀する。
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序盤の辺り。潜るは潜るは。 B送電線鉄塔ピーク。古い石積みの台座もあった。このピークの先が雪が深かった。 進路は樹木のアーチの中を進む感じ。 この先が山頂。直下。
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Cダイジロ山到着。 C北側の展望。天気が良ければなかなかの眺望のはず。 C標識は熊に齧られている。 トレースを伝って戻って行く。
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D鉄塔ピーク帰り。 途中から見るダイジロ山。 E登山口帰り。ここまで除雪はあった。 F駐車場帰り。



 道の駅万葉の里で夜を明かす。朝から雨。山間部は雪模様。帰路に向かいながら踏めそうな場所、さらにはそこに面白さを加えたいのだが、さて何処に・・・。つらつらとカーナビの画面を北にずらしながら探ってゆく。簡単すぎても面白くないし、辛すぎるのも厳しい。前日頑張った筋肉痛を脹脛辺りに感じていたのだった。そこに「ダイジロ山」と言う面白い名前が目に留まった。すぐにスマホで地形図を開くと、破線ルートがあるようだ。標高からしても踏めない事はないだろう。こう思うのが甘い考えなのかも知れないが・・・。

 車を現地へ寄せてゆく。雨は途中から雪に変わった。北陸らしい泣きっ面の季節。カーナビは富山カントリークラブ側を案内する。行きたいのは富山県立中央農業高校の方。一度本道側に戻って北に巻き込むようにしてから再び南進して行く。この先に高校が・・・とその勾配に心配してしまうような学校への道であった。除雪も完璧ではなく、帰りは滑りそうな雪が待っていた。そして校門前に行く。「関係者以外は・・・」の校長の注意書きが見える。“日曜日、誰か居るだろうか、断わりを入れねば・・・”そう思いつつ中に入って行く。この校門からは校舎等は見えない。こんなに広い高校があるとは・・・。

 校門からどのくらい走ったか、校舎が見え、手前に除雪された駐車場があった。そこに停めさせていただく。経路にある作業舎からは明かりが漏れていたので、どなたかは居るようであった。すぐに準備をして歩き出す。まずは許可を・・・。校舎を気にして行くと、職員入口と思える場所で男性が雪かきをしていた。その必死な背中に、なぜか声をかけるのを憚った。“他にも誰か居るだろう”なんて思ったわけで・・・。しかしその先に進んでも誰も居なかった。大きな蓮池があったり、その前に東屋があったり、なにか植物園の様相であった。

 校門からの一本道をそのまま南に進んで行くと、その行き止まり的な場所が登山口であった。「←池 山頂→」と標識があり、右側の山道に入って行く。除雪はここまでで、この先が酷かった。いきなり膝までのツボ足。この山も甘くはないか・・・と思いつつ抜いては差すの繰り返しで足を出してゆく。途端に前日の筋肉疲労を強く感じるようになる。“これはまた時間がかかるか・・・”体感している状況に、心と体のギアを入れ替え少し本気モードを出してゆく。緩やかに弧を描くような尾根筋。進路左の方に、こんもりとした目標地点が見える。近くにありながら、足元の雪が遠そうに思わせていた。

 目の前に送電線の鉄塔が現れる。鉄塔の西側には、石積みの基台らしき構造物もあった。緑のフェンスで囲まれた鉄塔を巻き込むように進んで行く。この辺りが何せ深かった。股上まで潜り、この先続けば泣きそうでもあった。でもこの先は尾根上に樹林があり、そのおかげで少し雪が締まっていた。落雪による締まりである。一箇所で倒木がルートを塞ぐが、それ以外では障害物はない。痩せ尾根の上を伝う感じで、遊歩道的この場所はとても気分よく歩ける場所であった。ニセピーク的なちょっとした高みを過ぎ、その先が最高所の場所であった。

 ダイジロ山山頂。驚いた事に山名板が設置してあった。それも立派な物。これは熊に齧られた痕があり、彼らの存在を示して居た。北側が開け展望がいい。この日は雪であり、本当は「いいだろう」と書いた方が正解か・・・。三角点もあるようであるが、重い雪が山頂部を覆っており、少しチャレンジしたが諦めた。ルートはそのまま東側に進んでいるようであったが、トレースを頼りに戻ることとした。

 頑張ったので30分くらいで着いたが、ゆっくり構えていたら40分とか50分とかかかった降雪量であった。北陸の雪を舐めてはいけない。トレースがある事で格段に帰りは楽であった。鉄塔ピークからは良く見ると南側にも道形が下りており、巡視路があるように見えていた。北に下りながらダイジロ山を仰ぎ見る。“今日も1座踏んだぞ”なんて満足感を得るのだった。深いツボ足をしながら登山口に出る。

 あとの仕事は、挨拶をせねばならない。戻りながら校舎の方へ行く。往路で見た2台の車は無くなっていた。周囲にも人の気配がない。でも誰かに・・・言わないと。困っていると、そこに校門側から1台の軽トラが現れた。声をかけようとしたら、運転手の方は挨拶をしながら脇道を西に入って行った。「あっ、ちょっ、ちょっと・・・」。

 校門から出て降りて行くと、学生らしき一人が上がってきていた。やはりこの坂を上がって学校に・・・。農業は足腰が強くないとならないって事か・・・。


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