白雲山(天狗岳)   1084 m        相馬岳   1103.8m      


 2013.8.24(土)    


  
 くもり    単独       妙義神社より中之岳まで縦走、中間道で妙義神社に戻る      行動時間:8H37M 



 携行品:20mザイル ハーネス他岩装備一式



@道の駅みょうぎ5:37→(13M)→A妙義神社5:50〜55→(39M)→B大の字6:34〜40→(22M)→C奥の院7:02〜05→(19M)→D見晴7:24〜27→(9M)→E玉石7:36〜40→(12M)→F大のぞき7:52→(26M)→G白雲山8:18→(30M)→H相馬岳8:48〜58→(58M)→I掘切9:56→(20M)→J女坂下降点分岐10:16→(21M)→K鷹戻し10:37→(53M)→L東之岳11:30〜37→(10M)→M中之岳11:47→(10M)→N主稜のコル11:57→(19M)→O第四石門12:16〜21→(46M)→P東屋13:07→(57M)→Q妙義神社帰り14:04→(10M)→R駐車場14:14


michinokei.jpg  dainoji.jpg  sanmon.jpg  honden.jpg
@道の駅みょうぎより仰ぎ見る白雲山。岩壁に白く点のように見えるのが大の字。 @大の字アップ 妙義神社の山門を経て。 A国宝の妙義神社本殿。裏には天狗社もある。
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A登山道に入って行く。この先、ヒルの生息域。 最初の鎖場。コケが水を吸ってツルツル。付近にヒル生息。 二つ目の鎖場。ここもツルツル。 三つ目。見たとおりツルツル。鎖が無かったら上に抜けられなかった。
dainojikusari.jpg ura.jpg  omote.jpg  dainojikarahumoto.jpg 
大の字への鎖場。ここも濡れているとツルツル。 B大の字裏側 B大の字表側 B大の字から東麓。
dainojikusariue.jpg  tuji.jpg  5.jpg  okunoinhe.jpg 
B大の字から鎖場下側。 辻から上級者コースへ 伝い辛い鎖場。要腕力。 C奥の院へ参詣。
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C奥の院ご本尊。窓穴からの明かりが厳粛な雰囲気を出している。 C窓穴から光が入る。 奥の院横の鎖場。ここもツルツル。 上に行くと窓穴の場所から奥の院内部が覗ける。
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どう足を乗せても滑り、騙し騙し足を上げて行く。 既に握力と腕力が悲鳴を・・・。日頃の使わなさと、この日の滑る岩場とのダブルパンチ。 D見晴。休憩適地。 D見晴から裏妙義側。
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チムニー状の中を抜け。 ビビリ岩。休む暇なく鎖を掴む。ここはホールドが多い。 斜行する鎖場。 Eこれが玉石
syakou.jpg 11.jpg  oonozoki.jpg  oonozokisouma.jpg 
鎖が連続していると、ちょっとした場所も無いと心細い。 白ペンキがルートを導く。 F大のぞき。 F大のぞきから相馬岳側。この先にスベリ台状30mの鎖場。
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30mの鎖場上部。 30m鎖場途中。 30m鎖場下部側。 G天狗岩。白雲山(山名事典の座標点)。
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G白雲山から下界。 大沢コースは封鎖のまま。 タルワキ沢下降点。 H相馬岳。
sankakuten.jpg  soumakontou.jpg  suberiyasui1.jpg  kokuminsyukusya.jpg 
H三角点は、マニアに割られていた。等級も読めないほど。 H相馬岳から金洞山側。 相馬岳西側は崩れやすい斜面にて、滑りやすい。 国民宿舎への相馬岳コース下降点。
oritekita2.jpg  14.jpg  nagare.jpg  madowonuke.jpg 
ロープか鎖が欲しい斜面がある。通過後見上げる。
 
濡れた滑りやすい下りは、登り以上に腕力を使う。 流れを跨ぐ。冷たい水ではないが、水場。 手前に急登があり、乗り上げると窓の場所。中を潜る。
hoxtukiri.jpg  nuretabando.jpg  suberiyasui.jpg  onnazaka.jpg 
I堀切通過。 常に濡れているトラバース場所。 こちらのトラバースも滑る。 J女坂下降点。
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K鷹戻しに突入。最初のハングした岩。チムニー側に体を入れて通過すると足の置き場を見出しやすい。 ハシゴ場。 腕力を使う核心部。 鷹戻し中段。
18.jpg  runze.jpg  oritekita3.jpg  uekara.jpg 
鷹戻し上部。やや振られる場所もあり、やはり危険地帯。 ルンゼの下降。こちらもなかなかの場所。 ルンゼを見上げる。  最後は懸垂下降した。足場が見えない岩壁で安全策。
kensui.jpg  8.jpg  daiyonkakouten.jpg  higashinotake.jpg 
アブザイレン途中。 8環を使う。 第四石門への下降点。 L東之岳で小休止。
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L東之岳から金鶏山。 L石門コースで登って来るハイカー。途中で追い越す。 L東之岳の下降最初も気を抜けない。 鎖場続く。
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まだ続く。 M中之岳 直立した壁。鎖利用だと腕力が必用。懸垂下降したほうが無難。 鎖場の下側。
kakouten.jpg  22.jpg  sekimonbunki.jpg  daiyon.jpg 
N主稜のコル 最後の鎖場。湿気の多い場所でここも滑る。 石門への分岐点。 O第四石門。ここで装備解除。
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中間道に入り、ハングした岩の下を進む。 長い階段の場所。 P東屋。25名ほどのパーティーに行く手を塞がれ、ここで前が開く。 タルワキ沢取り付き点
daikoku.jpg  jinjyakaeri.jpg  cyuusya.jpg   
大黒ノ滝は、雨の後で見栄えがする。 Q妙義神社に戻る。斜面の工事がまだ進行中。 R市営駐車場到着。  


 
 
妙義山系は全山踏破し終えた。そこに新たに目指すピークは無いのだが、ザイルパートナーが伴うような山行が控えているとき、自分に喝を入れるために入山する事にしている。何処の山より緊張する時間が長い。上州では谷川岳に次ぐ死傷者数がここで数えられている。岩感覚を取り戻し、バランスの確認のため。

 

当初は筆頭岩でザイルワークをやろうかと思ったが、入山禁止の場所はそこに居る自体がリスクが多い。そこで問答無用に表妙義縦走となる。公式ルートで、ここほどに危険な場所はあるのだろうか。現存し、未だに管理されている縦走路に感謝したい。そしてその場所がこれほどに近くに在る事にも併せて感謝したい。

 

しかし金曜日の夕方以降は豪雨と言っていい雨が振り続いていた。朝になってもまだ小雨。かなりハードルが上がった表妙義ではあるが、以前よりハードルを乗り越えるスキルは上がったであろう私、力試しでもあった。2001年に、中之岳神社から鷹戻しを下りに使い縦走した。この時は岩装備を持たない丸腰であった。初めて体験する危険箇所をヒヤヒヤ・ドキドキしながら通過し、意外や時間をかけずに抜け、その足で所要ですぐに金沢に行ったほど。今回は鷹戻しを登りたいと思い妙義神社側から入山する事にした。縦走を終えたら、中間道を使い戻る反時計回り(CCW)とした。

 

濡れた路面を伝い、日が上がった中を妙義神社を目指す。途中のコンビニでヤキソバパンも仕入れられ、装備(ヤキソバパンも装備)も充実してゆく。見上げる大の字も白く見えている。今日はあそこも拝んでいこう。道の駅妙義には、車中泊している車が2台のみ、市営駐車場にも2台。空は雨上がりらしい雲が多い。それも低くかかった暗い空だった。雨さえ降らなければ・・・。いつもなら降っても気にならないが、この場所で降られると、場合によっては一瞬で死に導かれる。降った場合、岩がツルツルであったならエスケープルートで中間道か裏妙義側に降りようと思っていた。

 

岩装備を背負い出発する。朝の妙義神社は清々しい雰囲気。参道の侵食された階段に趣を感じ、極彩色の山門を潜り霊験あらたかな気分となる。階段を登りつめ、国宝の本殿を参拝。山手側斜面の崩落により崩壊した社殿は、見事復活していた。ただし、災害からこれだけ経過するが、まだ工事がされていた。社殿裏側に周り、この先の岩場に対し天狗の力も借りようと天狗社にも参拝を忘れない。そして社殿に向かって右側の方に進み登山道に入って行く。

 

湿気の多いルート、細い流れを見ながら進むここにはヒルが居る。すぐにポツポツと登ってきていた。大繁殖と言うほどではないようであり、二匹ほど付かれただけで、その後見られなかった。だがしかし・・・結果は最後に記す。流れを二つ跨ぐ。この先、相馬岳西側まで水を得られる場所は無い。

 

妙義の真骨頂である鎖場が現れる。流された岩の面は、水を吸ってよく滑る。判って来ているが、これが続いたら・・・危ないと思える状況でもあった。グリップする場所を確かめるように足の裏の面を角度を変えて乗せてゆく。苔の乗った場所でも。クリップのいい岩壁もあれば、ツルツルの場所もある。適宜見定めてソールの当て方を変えてゆく。3つの鎖場を経て、その先に大の字への鎖場がある。ここは、岩壁に窪みが切られているものの、乾いていないこの日は非常に滑る場所となっていた。これで四本目。無駄な力を使っているのだろう、既に腕や握力の貧弱さを感じ始めていた。

 

大の字到着。下から見上げたあの大の字が目の前にある。大の字越しに榛名山と赤城山が見え、上毛三山ここにありな感じ。高度感抜群で足の下はストンと切れ落ちている。ややビビリながらこの岩峰の縁を歩き回る。ここは死傷者も出ている場所、相応の注意は払っての行動だった。大の字には捨て縄が縛られていた。確かにザイルで懸垂下降するのが安全な場所。確保者がビレーを取った跡になろうと思った。慎重に下るが、滑る岩場に二の腕が張り始めていた。かなり弱っちいのだった。大の字の分岐まで戻り先に進むと「辻」となる。黄ペンキで書かれた「キケン 上級者コース」の文字が強く目に入ってくる。さあこれから。

 

辻の先にある鎖場もツルツル。もう今日はデフォルトがツルツルなのだろうと心に決めた。そして奥の院の場所。階段を上がり、か細いハシゴでご本尊の場所まで上がり拝礼し旅の無事をお願いする。窟内と言うか洞内と言うか、上の窓から入る明かりに、これほどの自然の社は他にないのではないだろうかと見ていた。薄明かりが石仏を照らす、ここでの荘厳さは見た人でないと判らないだろう。

 

さあ奥の院横の30mの直上する鎖場。2001年、最後のここで腕力が無くなりドキドキした場所。滑る足許に、登りも往時同様に腕力の非力さを感じて登って行く。岩装備をしてきたと言うものの、ヘルメットは持ってきていなかった。ここで落ちれば命も・・・。登りきり、奥の院の天窓を見下ろしながらトラバース。この次に7mの濡れた斜上する鎖場。ここが全ルートで一番濡れていた。「ごめんなさい」と謝りたくなるほどにツルツルで、足でなく腕で登った場所となった。その上にもう一つ鎖場があり、休憩適地の見晴に登り上げる。

 

見晴。山塊の東側に飛び出た展望台。裏妙義からぐるっと240度ほどが見渡せる。サウナ状態だった南斜面の登り、ここに上がると北風を受けるようになり涼やか。一気に汗がひいてゆく。少し呼吸を整えたらビビリ岩の鎖場。名前が付いたほどに、ビビリながら通過して行く。ここはしっかりホールドがある。この先に玉のような岩があり、玉石と名が付いている場所。周囲を回れるように踏み跡が付いている。ぐるっと回ってから通過して行く。今日は山塊の全ての景勝地をチェックして行く予定。西を望むと、相馬岳の岩壁が間近に見えている。南側が開けた縦走路の上を伝い西進が続く。

 

大のぞき。開けた展望ピークで浅間山の姿も見える。もっともここは、その名のとおり高度感を味わう場所で、近望すべき場所なのかもしれない。いつ持ち上げたのか、各石碑がいい風合いを見せてくれていた。ここから西への下りが腕力を使う。30mなどたいした距離ではないと思う反面、実際に鎖に繋がりながらのその距離は、かなり長いと思える。20mほど勢いで下ったが、一拍入れて残り10mを下った。ザイルで下った方がどれだけ楽か・・・。持っていたがまだ使わなくていいだろうと出していなかった。岩壁にはカミキリムシがおり、私に驚き滑落して行った。「手を離せばこうなる」を見せ付けてくれたよう。

 

天狗岩到達。ここで山名事典は座標を取って天狗岳(白雲山)としている場所。山塊の中で一番高い場所となるか・・・。休まず通過して行く。大沢コースは相変わらず封鎖中であった。滝があるコースでいつか伝ってみたいが、ヒルのいない時期としたい。大きく下りタルワキ沢コース下降点。このタルワキ沢コースは、危険箇所を回避して白雲山と相馬岳を登れる唯一のルートとなる。ここもいつか伝ってみたい。こちらにも滝がある。大きく登り上げて行く。依然北風は強く涼しいくらい。陽射しも強くなく、足元の濡れた状態のみ除けば、最適な気象条件でもあった。

 

相馬岳到着。無残にも2角の割られた三角点が立っている。前回来た時は、等級は読み取れたと思ったが、現在はそれも出来ないほどに割られている。一人の自己満足が、多くの人に迷惑をかけている。残念な趣味の方が居る。スタートから約3時間経過。やや時間がかかっている印象がある。西に金洞山の山塊が待っている。そこまで行かないと・・・。そしてこのあと、あの鷹戻しが待っている。表妙義と言えば鷹戻し、鷹戻しと言えば表妙義、一番のハードルの高い場所がこの先にある。十分休憩を入れて下降開始となる。

 

茨尾根に入って行くのだが、相馬岳の西側ルートはタイガーロープが欲しい場所が続く。その途中、国民宿舎へ下る相馬岳コースを右に見る。滑りやすい斜面を木々を掴みながら降りて行く。この滑りやすい斜面を経ると、この先に出てくる鎖にホッとする。「危険箇所には鎖がある」ここに至るまでに体に擦り込まれてしまっているのだった。痩せ尾根に乗ると、その両側に流れを見る。縦走路の尾根上での唯一の水場となる。小山沢の源頭部、小さな沢を二つ跨ぐ。

 

ハングした岩の基部を通過し10分ほどで、岩混じりの急登が待っている。ここを登り上げると自然石の窓の中を通過し、降りて行くと堀切となる。ここから中間道へのエスケープルートも降りている。この先、濡れたバンドのトラバース、さらに濡れた斜行ルートを鎖に頼って通過して行く。女坂下降点手前で踏み跡が南東に入っており、駆け上がってみる。展望の良い岩峰があり、ここから見る金洞山の山塊は荒々しく見事であった。ルートに戻り、星穴沢へ降りる女坂を右に見てここでハーネス装着。鷹戻しに備える。

 

さあ鷹戻しに入って行く。最初にハングした岩があり、ハング部を懐に抱くように通過する場所。外側を伝うのも良いが、チムニー側に体を入れると足がかりが見出せる。難所に息を荒げながら這い上がり、次はハシゴ場。細い揺れるハシゴ。ここでも滑れば命がない。しっかりと握りながら一歩一歩上がって行く。ハシゴから鎖に切り替わり、ここから核心部。鎖が振られやすく、なにせ腕力が必要。振られないように重い太い鎖も垂れている。万が一に備えて、ビレーをとりながらゆっくりと登って行く。この時、頭の中が混雑する。ビレーがあるから手を離しても大丈夫と言う部分と、手を離したら落ちると言う部分。鎖に引っ掛けながらの行動なので、今の状態がどっちなのか判らなくなる事があり、自分の体感と頭の悪さを目の当たりにしていた。それでも、構えていた場所であったからか、意外に大変に思わず通過できた。それよりこの先。

 

25mのルンゼの下降。切り立った中を降りて行くのだが、上部は良いとして下部の足場が見えない事になる。そう言えばと、登りに使ったときドキドキしながら登った場所であることを思い出す。ここは迷わずアブザイレン。鎖に掴まった上部に対し、ザイルで下る下部がどれだけ楽か・・・。腕も握力も疲れない。鎖を掴んで通過したほうが、はるかに難易度が高くなっていることになる。ここで主たる危険地帯は終わり、少し安心。でもまだまだ鎖場は続く。

 

第四石門への下降点を左に見て、その先の東之岳に上がり小休止。眼下の石門ルートを歩くパーティーの姿が見下ろせる。立入禁止の金鶏山がスクンと立っている。高度感のある素晴らしい展望であった。ここからの鎖での下降も、ちょっといやらしい。焦らずゆっくり降りて行く。優しい場所も、気を抜いたときが事故をするとき。3つの鎖場を経て、次が中之岳。小さな祠に頭を垂れて通過して行く。この中之岳の西側の鎖場も切れ立っている。ホールドは多く、登りはいいが下りだといやらしい。ここもザイルで降りた方が楽な場所であった。この先、流されたロープで斜行し、主稜のコルに到着する。縦走完結に、西岳を踏もうと思っていたが、既に6.5時間ほど経過しており、腕も足も疲れが・・・。

 

コルの下側の鎖場は、なぜか蜂に付きまとわれ、上から下まで抜けきるまでマッチアップされていた。攻撃はなく、どうやら興味があったようだ。中之岳神社へ導く道を駆け下りて行き、石門への分岐から第四石門へ降りて行く。大砲岩に子供が登っているようで、賑やかな声が聞こえる。その声に、一般エリアに降りてきた事を感じる。岩装備を仕舞い込み中間道に足を乗せてゆく。雨上がりであるが、ちらほらと入山者は見られる。2パーティーほどとすれ違い、鉄の階段を降りて行くと、先の方で賑やかな声。東之岳で見下ろした時に見えた大パーティーが先を塞いでいた。抜かして進むほど元気はなく、最後尾でリーダー格の人と話しながら金魚の糞となる。

 

あずま屋で大パーティーは休憩に入り、やっと前が開ける。アップダウンの多い中間道、縦走後にはそこそこ歩き応えがある。麓の日亜鍛工からのプレス音がかなり響いている。鍛造の音なのだが、知らない人は太鼓の音に聞こえるかも知れない。第二、第一見晴を経て妙義神社到着。この日も斜面の修復工事がされ、エンジン音が境内脇で響いていた。観光客に混じり参道を降りて行き駐車場に戻る。道の駅は相変わらず大賑わい。ここが好まれるのは、展望の良さもあるからだろう。

 

駐車場で着替えていると、靴下の中が血だらけになっていた。やられた。それも3箇所。たくさんは居ないものの、相応の覚悟をして入ったほうがいいようだ。妙義神社から見晴あたりまでに居るよう。

 

振り返る。CWで登った前回とCCWで登った今回、時間的にも危険度や疲労度的にも前回の方が優しく感じた。12年ぶりの入山、鎖が新しくなっている場所がみられた。朽ちている場所はなく、それなりの管理はしっかりされている。入山者数の少なさだろう、縦走路にあまりゴミがない。聖域のような場所であり、今の状態は保たれるのだろう。西上州に妙義山あり。ソロで遊べる岩山であり貴重な存在。

 
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