屋形原    1614.9 m         寒沢    1810.5m


 2013.2.9(土)    


   晴れ     単独       カンバ沢を遡上し、屋形原の南西尾根を使って稜線へ      行動時間:5H44M 

   携行品: スキー


@駒ヶ原地区カンバ沢入口6:50→(12M)→A水路渡渉7:02〜12→(2M)→B2回目の渡渉7:14→(6M)→C尾根取り付き7:20→(104M)→D屋形原9:04〜21→(43M)→E白樺峠10:04→(47M)→F寒沢10:51〜11:10→(26M)→G白樺峠帰り11:36→(48M)→Hスーパー林道を離れる(林道分岐)12:24→(10M)→I駐車余地12:34


kanbasawa.jpg  entei.jpg  suiro.jpg  suirononaka.jpg
@駒ヶ原地区へは、浄水場があるので除雪が繋がっている。その途中、カンバ沢との出合から入山。 鉄骨堰堤 昭和44年製。その以前に大水が出たよう。 A林道跡を伝うと、進路を水路が横切る。五郎太沢の出合。地形図には破線が入っているが、上流下流を探索したが橋は無い。凍った中を渡渉。 A水路の中。雪面から2mほど下となる。飛び降りる足場が凍っており、身体能力を試される場所。
2.jpg  torituki.jpg  kosawanowaki.jpg  1410.jpg 
B林道は地形図と異なり左岸に続く。その手前の渡渉点。ここもしっかり凍っている。 C南西尾根の末端部。植林帯の中を登って行く。沢側の杉に@と白くペンキマークされていた。 C小沢を右に見て、尾根を登って行く。最初は楽と思ったが、すぐに急登になる。 1410m付近。藪が濃くなり分けながら這い上がる。雪の状態も悪い。20センチほどの柔らかい層の下がガリガリで、上層が流れる。
1410shita.jpg 1470.jpg  1490.jpg  1490shita.jpg 
1410mから下側。写真でこの勾配。現地はもっと。 1470m付近。ここも硬いバーンの上に柔らかい層が乗っていた。数度滑落。久しぶりにスキーにクランポン装着。 1490m付近。この先しばし完全にクラストしており、沈み込み量はゼロ。 1490mから下側。
cyoxtuka.jpg  yakatahara.jpg  yakataharakumo.jpg  yakataharakanzawa.jpg 
もうすぐ屋形原。 D屋形原山頂部には、アンテナ施設がある。 DKUMOが縛られていた。かなり朽ちてきているが、間違いなくKUMO。 D屋形原から見る、この後に向かう寒沢の山塊。
maeho.jpg  shisetu.jpg  kitagawa.jpg  touge.jpg 
D屋形原から見る穂高の白い峰。特に前穂の姿が綺麗に見える場所。 D施設の様子。 D北側には広い場所があり、居心地がよく長居をしてしまう。 屋形原を北に下り、林道の峠部に降り立つ。小屋がある。
hirobabunki.jpg  shirakabatouge.jpg  1670.jpg 1670ushiro.jpg 
展望広場の標柱もここまで埋まっている。 E白樺峠。ウサギの足跡が微笑ましい。 1670m付近。 1670m付近から後。
1750minami.jpg 1750kita.jpg  1800.jpg  1800ushiro.jpg 
1750mの肩。ここが一番の展望地。南側の様子。 1750mの肩から北側。 1800mピーク。一見ここが寒沢かと思えてしまう場所。まだ先に進む。 1800m峰から後。
kanzawa.jpg ita.jpg  kanzawakumo.jpg  kanzawamlq.jpg 
F寒沢山頂。 F今日の板。 F寒沢のKUMO F赤い絶縁テープが残る。いたずら書きは見えないが、MLQのものだろう。
norikuragawa.jpg tocyuukarahotaka.jpg  shirakabatougehutatabi.jpg  1538ue.jpg 
F山頂から北側。このピークも居心地がいい。 下山途中から穂高側。 G白樺峠再び。 1538高点の上側。ここを降りて来ても良かったよう。下に来てみないと判らない。
1538shita.jpg  ourono.jpg  rindoubunki.jpg  jyousuijyou.jpg 
1538高点の下流側。こちらは流れが出ていて降りて行けなかった。 往路に伝った尾根の様子。優しい表情だが、現地は厳しかった。 H上高地乗鞍スーパー林道を離れる。 駒ヶ原浄水場。除雪はここまで上がってきている。
tuukoudome.jpg  komagahara.jpg  toucyaku.jpg   
浄水場前のチェーンゲート。この先、スーパー林道側へは進めない。 駒ヶ原地区。左に見えるのが公会堂。離村したのか、人の姿は無かった。  I駐車余地到着。  




 2月の三連休。日本海側は荒れ模様、相反して太平洋岸側は晴れ模様。そんな中、好奇心から小谷村の山を狙っていたのだが、天気図とライブカメラ情報から、「ちょっと待て、焦る事はない」との判断となった。そして場所を変えて旧奈川村の高みを狙うことにした。「屋形原」と「寒沢」の二つの寂峰。上高地乗鞍スパー林道沿いにあり、雪が無ければ楽をして行ける場所。それじゃつまらないと、雪を有効に使って楽しむ。入山は前々からこの時期にと決めていた場所。あとはコース取りだが、幹線となる林道の山手側には崖マークがびっちりと付いている。上手く一筆書きをしたいのだが、ここは全て現地で判断とした。

 

 1時20分、家を出る。晴れた夜空を見上げながらいつものコースで松本に出る。R158に乗って、梓湖の所から野麦峠側に向かう。通過する時のほとんどで、トンネル内でマラソンをしている人が居たのだが、この日は居なかった。農協のT字を西に折れ、奈川温泉側に向かってゆく。集落内の除雪が何処まで続いているのか、まずは周回するための下見慣行。駒ヶ原地区への道に入って行く。すれ違いは出来ないが、除雪は続き村落内まで繋がっていた。その先が至極細くなり、軽四が適用な幅を強引に普通車が入って行く。やや凍っており怖い傾斜がある中を、もう後戻りできないような状況になり突っ込む。

 進んだ先は浄水場で、除雪はここまでであった。そして林道にはチェーンゲートがされていた。浄水場前は除雪が広くしてあり、容易にユーターンできた。スーパー林道へのアプローチだと、ここからが一番近い。有料道路のゲートはもっと下であるから、林道に入るとするならば有意義。ただし、時計回りで周回した場合に、ここに停めると最後が登り勾配となる。そこを踏まえると、カンバ沢の出合いに停めるのが最良と判断できた。車を降ろし、再び駒ヶ原の集落内を通過し、その出合いの場所に降り立つ。除雪スペースは2台分ほど。雪を排除する余地の様で、堂々停めるのは憚られる感じもした。そして今日は土曜日、作業も考えられる。片側に寄せての停車となる。外に出て雪質を確認する。木曜日の雪であろうが、かなりフワフワ。今日は長い板の選択とした。外気温は計器読みでマイナス14度を示していた。少し誤差があるので、マイナス15度くらいになっているだろう。冷え込むほどにヨシとしたい。暖房が行き渡った車内でしばし仮眠。

 

 地域の音楽が6時に鳴り出す。それを目覚まし代わりにして行動開始。さすがに帽子をかぶらないと頭がジンジンするほど。ササッとシールを貼って雪面に落とす。林道は後回しにするべく、反時計回りで行動することにした。1562高点から西に降りる尾根の末端がすぐ目の前にある。しかし取り付ける勾配でなく、その北側の屋形沢から直接西に降りる尾根から狙うことにした。林道を登って行くと、鉄鋼構造の堰堤がある。昭和44年製で、災害復旧の為の敷設のようであり、ここで大水が出たと推察した。左からその堰堤を巻き上げるように進むと、目の前を水路が横切っていた。水路の幅は1.5mほど。これが五郎太沢の出合となる。地形図には破線が入っておりカンバ沢側にルートが示されているが、五郎太沢に水線はなく、昔から流れの細い沢のよう。橋があるのかと上流側に50mほど遡上したが、見つからず。渡渉できそうな場所も無く、再度カンバ沢側に戻る。下流側も適当な場所が無く、意を決して五郎太沢の中に入って行く。凍てついた川面は、幅に対して50パーセントほどは凍っている。飛び降りるときに、どの方向に滑るか、はたまた氷が割れるか、いろんな想定をして全神経を足に注ぐ。ツルッとしたものの、何とか着地。見上げると雪面までは2mほどの高さがあった。這い上がり左岸(五郎太沢)側へ、そしてカンバ沢に進んで行く。この先ですぐに左岸に渡渉。右岸側に破線があるが、右岸側は崩落して道形がとうの昔に消滅しているようであった。再び板を脱いで渡渉をする。やや時間がかかる滑り出しなのであった。

 

 屋形原からの西尾根の末端。ここは尾根の南側に小沢が入っている。廃林道を挟んだ西側の杉の木には、白ペンキで「@」と書いてあった。それを背に斜面を上がって行く。最初はなだらか、それがすぐに急峻に変わる。もう少し緩い斜度だとガツガツ上がれるのだが、九十九を切らねば保持できないような斜度で、新雪が硬いバーンの上にあることもあり、何度も崩れては滑落せぬよう踏ん張らねばならなかった。そして1400mくらいに高度を上げると、やや藪化した尾根の様子となり、両手で分けたり、掴んで体を上げたりしながら進むような場所となった。南側が植生が濃く北側が薄いので、北に寄るのだが、より斜面の状態が悪いのが北側。斜度がきつくなり、新雪が流れやすいのが尾根北側であった。

 

 途中から有刺鉄線が尾根に沿うように這わされていた。既に過去の物で、かなり切れ切れになって続いていた。直登と真っ直ぐ登りたかったが、やや長い時間九十九折をしながらの細かいターンを強いられた。久しぶりにクランポンを利かせて登って行く。植生間隔からして、本当は板を脱いで登った方が適当な場所で、やや板の長さが負担になる尾根であった。そして1470m付近から、新雪が吹き飛ばされ、しばしカチカチのクラストしたバーンの上を登る。全く沈まない、これでシールが僅かでも滑ろうものなら、そのまま止らないであろうと思えるバーンと斜度であった。足の裏に気持ちをこめて、少し力を入れるよう踏ん張りつつ足を滑らせて行く。ここは西側斜面なので、しばらくお日様の陽射しに飢えていた。それが1600mほどまで上がると、正面から一気に照らされ暖かさを全身に浴びる。かなり時間がかかってしまったが、もうすぐ屋形原に着く。あるであろうアンテナを、樹木の上の方に目をやり探すのだが、なかなか見えてこない。あるはずなのだが・・・。

 

 東進から北進に変わると、目の前に過去見た事ないような太いパンザマストがあった。その先にさらに大きなアンテナ施設も見える。板を滑らせ寄せてゆくと、その施設の南東端のフェンス前にある立木にKUMOが縛られていた。屋形原到着。間違いなくMLQ氏も登頂した場所であり、それを探すが形跡はなし。ブーンと施設からの通電音が響いている。エアコンもついており、温度管理もせねばならないようだ。北西側を見ると、悲峠の東、オバツゲの上にポコポコと穂高三山と言いたくなるような様子で三つの高みが白く見えている。なかでも前穂は槍ヶ岳に見間違えるほど鋭利に天に突き上げている。この角度は素晴らしい。天気のいい事を幸いに、しばし見惚れるのであった。それには、この山頂の北側は野球の内野くらいの広さで、真っ白く雪が堆積している。それも獣の足跡も無い無垢の状態。居心地は最高で、足早に通過するつもりが白湯を飲みながら少し足踏み。ただし、じっとすると寒いので凍らないうちに次の目的地に動き出す。

 

 シールでも十分滑る傾斜があり、北側の峠に降り立つ。そこにはソーラーパネルを乗せた二階建ての小屋があった。山頂施設と関連している小屋のよう。さてここからは林道歩き。林道の上に風で形成された雪の狭稜ができ、その上を高所の狭稜に見立てて足を乗せてゆく。雪面と板との接地音もしないほどの柔らかいフカフカの雪。ネイチャーウォーキングと言おうか、散策風味があるここの歩行は快適であった。背中から朝日を浴びて、その暖かさと動作による発熱で、汗をかかぬ程度に体が温まる。快適も快適。前に聳える寒沢上空の青色、周囲の白、アドレナリンが出ているだろう事が自分でも判る。

 

 途中、展望広場への分岐道標が見える。地形図にも破線が入っているので、場所の把握にはありがたかった。余裕があれば尾根伝いも楽しいであろうが、今回はそのまま林道を行く。途中に、手製の巣箱が掛けられている木もあった。それは調査用の巣箱のようであった。進みながら、下山路を模索していた。各尾根筋を見ながら、そして一番は、林道の上の崖地形。雪があるので遠目には判断できないのではあるが、それでも林道の山手側は急峻が多いことが見えていた。谷を降りたい気持ちもあり、一つにカンバ沢、次ぎに五郎太沢、予備としてカン沢などを滑るルートとして予定していた。しかし進んで行くと、まず第一候補は消滅。見下ろすと沢の中は流れがあり、それより倒木が流れに対して90度の角度でとうせんぼするように幾重にも沢を跨いでいた。全くスキーになりそうになかった。左下に悔やむ目線を投げながら進むと、茶屋がある白樺峠に到着する。

 

 白樺峠はひっそりとして、バス亭の窓の下部まで積雪で埋まっていた。ウサギが多いのか、自由奔放にトレースを刻んでいるのが見える。さてここから林道を離れ登りに入る。トイレ舎を巻き込むように登り始めるが、ここはイバラなどが多く、もう少し西側に進んでから巻き上げた方が無難のようであった。それでもなだらか斜面をグイグイと上がって行く。今日はスタートしたてで難儀したので、比較すると中盤以降はとても楽であった。途中の1750mの肩の場所が、この山塊で一番の展望地。南側もそうだが、北の乗鞍側や穂高側の展望は白く素晴らしい。神々の座と言う表現がぴたりと嵌る。本来ならここで休憩したいところだが、それは山頂まで持ち越し。そしてこの先、1800mのピークが待っている。一見ここが山頂かと思える出迎えであり、少し安堵してしまったりする。この辺りからピンクのリボンが尾根上や南側斜面に見え出す。その様子から林業関係者のものと判断できた。僅かに下って登り返し。先の高みが目的地で間違いなし。

 

 寒沢到着。山頂部東側のダケカンバに、こちらにもKUMOが縛られていた。そこから離れる事17mほど先に、赤い絶縁テープが見えた。いたずら書きを探したが全く見えないものの、おそらくMLQ氏のものと思われる。ザックを降ろし、そこに腰掛て日差しを浴びる。こんな気持ちのいい日は久しぶり。気温は低いが快晴無風。峰々に居る各ハイカーはさぞかし気持ちがいいだろうと思えた。白湯の粒子が日差しを浴びて目に見える。眩しさに目を細めながら湯気越しにぼんやりと見やる。静かな静かな山頂。穢れない無垢の雪の上に我一人・・・。自分で言うのもなんであるが、山男な気分に浸る。そうこうしながらも、地図を片手に下山路を探る。先ほどのカンバ沢の様子を見てしまうと、他の沢も同様に思えてしまい選択できなかった。となると次は尾根となるが、尾根末端部は、崖マークが待っている。後は今日の雪。フカフカの下に危険が潜んでいる。「安全に降りよう」と決め、白樺峠に戻ってから林道を伝うことに決めた。根っこが生えそうな腰を上げる。

1800m峰までは少し登り返しがあるのでシールは着けたままトレールの上を滑ってゆく。そしてシールを外し快走するのだが、何度も東側の斜面を見やる。おいしそうな斜面で降りて行きたくなるが、初志貫徹。そして前半のガリガリが脳裏に刻まれている。峠へは西寄りに降りてみた。やはり東側よりは植生は薄く快適。池塘の上を滑り林道の下りに入って行く。スキートレールがあれば滑るのだろうが、この林道の勾配と、この日の雪質では、ストックで漕いでも1mほど滑るくらいで停まってしまう状況であった。こんな時はかかとをフリーにしてスケーティングなのだが、ここを思うと滑る事に関してはテレマークのほうに利があるのではないかと思えてしまう。両腕両足をフル活用して雪面を滑ってゆく。

 

途中にある1538高点から上の谷は、問題なく滑れる谷であった。判っていれば滑ったが、今日の場合はしょうがない。しかし下流側は不可。カンバ沢同様に流れが出ていた。駐車地まで最短で行きたいので、何処かの沢が下れればと、東側を何度も見下ろしながら居たのだが、なかなか適当な場所はなく、そのまま林道を伝っていた。谷を挟んで対岸に往路の尾根が見える。柔和な表情をしているが、厳しかった場所。見た目には、あのガチガチのバーンと、流れやすい雪など見えてこない。歩いた人のみが判る場所。1455高点を巻き込んで、深い五郎太沢に入って行くが、やはりここも滑れそうもない。ここで降りられれば最短でゆけるので好都合であったのだが・・・。降りられないことが判ったので、次ぎに駒ヶ原の集落を目で探す。上から見ると生活しているような家々が見える。この先の通過点目標にして、どんどんと林道を進んで行く。高度を下げた方が少し勾配があり、やや板も滑る様になってきた。これが短い板だったらもっと難儀しただろう。選択は正解となる。

 

進む先の対岸に林道が見えるようになる。そろそろ林道と小黒川との出合となるか。気にしつつ行くと、左に分岐している道があり、そこの門扉は開け放たれていた。これが駒ヶ原地区に行く道で間違いないだろう。スキーの先をそちらに向けて降り出すと、これまでがウソのように快走できた。ただし植林帯の中で、林道に多いかぶさる場所もあり、ややくぐるような場所もある。でもでも風を感じ滑れるのは板を履いている特権。もう少し早くにこう感じさせて欲しかったのだが、まあゆっくりとこのエリアを堪能できたのでヨシとする。快走していると前方に見覚えのある施設が見えてきた。浄水場に到着。チェーンゲートを跨いで除雪された雪面に板を乗せる。ここからはこれまでの3倍ほど加速する。細かく制動をかけながら金魚のようにターンを刻んで凍った林道を降りて行く。狭い村落内の林道。勢いがつき過ぎないように注意が必要。

 

駒ヶ原の村落の最西にはお堂があり、中に小さな石仏が安置されていた。今日の無事に感謝し頭を垂れる。片側の扉が開け放たれたお堂。雪が邪魔をして閉められないのだが、次はこれを誰が見て、誰がここを閉めてくれるのか・・・。その横の公会堂もシーンとしていた。具に住居を見ながら人の気配を探るも、どだい足跡が皆無。冬季離村しているのか、通年で廃村になったのか・・・。夕張のように、離れて生活が厳しい地域は、集約させる動きもある。住みなれた場所を離れるのは辛いであろうが、除雪経費やライフラインの保全などを思うと、一利ある方針と思う。暖色の板壁の家がデンと残っている。多くの子供が石垣や雪の上を飛び跳ねた時期もあったのだろうと、自分だけの幻像をそこに見たりもする。少し緩めていた速度を、また少し上げる。先の方に我が車が見えてくる。到着。

 

この山旅も楽しかったのだが、この後に、奈川温泉ではなく新奈川温泉に入れたことが嬉しかった。日帰り施設が廃業して、入れる所はないと思っていたのだが、ひっそりと2軒が営業している事を知り、その一つを利用させてもらった。冷えた体を温めてくれるいい湯であった。

 


chizu1.jpg

chizu2.jpg 

chizu3.jpg

chizu4.jpg

                        戻る