木島山    1571.9m   
           

 2013.8.3(土)   


  くもり(ガス)       単独     奥志賀スーパー林道より        行動時間:1H28M


@小谷(沢)入渓7:27→(30M)→A木島山7:57〜8:11→(23M)→B林道に降り立つ8:34→(17M)→C駐車余地に戻る8:51


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@東北東の小谷(沢)から入る。 小谷(沢)の様子。それなりに流れあり。 小谷の右岸には道形のような段差あり、途中で沢を離れる。 ツタウルシも多い。かぶれる人は注意。
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沢より尾根(斜面)を選択した方が歩き易かったよう。植生は胸くらい。 途中のオアシス。ブナ密生。 A木島山。かなり広い場所で、視覚上では方位を見失いがち。マーキングもしくはコンパス携行は必須。三角点探しをしていたら、帰る方向が判らなくなったほど。 A難しい点であった。これが簡単に見つけられる人は名人であろう。かなり歩き回って発見する。
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A三等点。コケが立派。 A三角点はこの木の下にある。この木が見つかるかどうかも問題かも。 下山。どの方向を向いても同じような景色がある。 途中のダケカンバ林。
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小谷(沢)を跨ぐ。往路に伝った上流となろうか。 酷い藪となる。蔓類も多く。北を経路に選ぶなら、鎌かナタは欲しい。その前に北側をアプローチに使わず、東北東側を使ったほうが容易。 B林道に降り立つ。 B降りてきた場所を見上げる。
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濡れ鼠ハイカー C駐車余地に戻る。    



 大次郎山を終え、木島山側にズレてくる。今の今登った植生が体に刻まれているので、凡そは想像できる。これだけ近い場所であれば、ほぼ同じような出迎えであろうと思えた。北側から狙うのが最短。そう思いつつ斜面を舐めるように見て行く。小谷を一度跨ぐようにして進むような恰好となる。それなら、その小谷をつめた方が楽なのでは・・・との思いなった。栄村から木島平村に入り、その狙う小谷のすぐ北側の路肩に車を停める。停めるにはピンポイントでここしかない。

 すぐに入渓する。やや水量のある沢で、深い所では30センチほどある場所も見られた。石に乗るように進んで行く。藪よりは伝いやすいだろうと踏んでいたが、ややモシャモシャとしてきて、沢筋の利が無くなってきた。そこで右岸側に乗る。こちらに乗ってしばらく行くのだが、ここに古い道形のような跡が見られた。山手側を切り崩して整地してあるような・・・。たまたまそのような地形だったのかもしれないが、意外なほどに歩き易い場所が右岸側にあった。それでも先の方で深い藪が進路を塞ぎ、ここでまた東側にズレ斜面の上に乗る。

 乗った斜面であるが、等高線間隔があり物凄い密藪だと思っていた場所。それがあるので全く眼中になかった。しかし現地は、驚くほど歩きやすかった。ブナの樹林帯で下草は丈が低く、そこにサンカヨウの青い実が沢山見える。口に放り込みながら甘酸っぱさを楽しむ。途中で激薮に変わるだろうと思っていたら、状態の良いまま登って行く事が出来た。途中にブナの密生する場所があり、そこは下草の切れたオアシスとなっていた。こんな事なら最初から北東側の斜面から入ればよかった・・・。

 あっけなく木島山山頂に到着する。ただここから。三角点探しに難儀した。かなり難しい。あちこちと歩くと、完全に方位を失いドキッとする。振り返りながら確認してきたはずなのに、どこも同じに見えてしまう。三角点探しをしないのならいいが、探す場合はコンパスを持たないと危険。西側だけ気をつけ、他の方角に降りれば道形に出るのは判っているが、それほどに広い場所で、その広い場所から三角点の場所を探すのは、広範囲に探さねばならなく時間を要した。

 そして三角点が見つかったときの嬉しさたるや。登頂感が何十倍にも上がるのだった。その昔、三角点の航空測量をしたであろうと、空のなるべく開けている場所を探していたのだが、その場所は、大木の根元付近であった。探し出せるのは玄人に限るかも。苔生し同化しており、もう人工物とは言えない容姿となっていた。ここも大次郎山同様にマーキングや標識類はない。何もない自然のままが似合う場所。

 下山は最短路の北側に進んでみる。往路を伝えば楽なのは判っているので、折角入山したので調査の為。途中で小谷を跨ぐまでは良い。この小谷は往路に伝ったそこの上流で間違いないだろう。跨いでの北側斜面は、ツタ類の多い密藪。激薮と表現しても良く、判っていれば鎌か鉈が欲しい場所であった。大きく足を上げて、ツタ類を押しつぶすように進まないと絡まって進めない場所であった。僅かに進めば林道があるのは判っているが、かなりのブレーキとなった。それでも突き進み、またまた濡れ鼠になって林道に飛び出す。

 舗装路を戻って行く。歩きながらも取り付けそうな場所を見定めるが、小谷を挟んだ北側は魅力なし、谷の右岸側である南斜面を選んだ方が絶対に良い。雲泥の差とはこのことだろう。レジャーの車が1台、工事用のトラックが1台すれ違っていった。一本のヤナギランがスクンと立っている。鮮やかな赤紫が藪漕ぎの疲労を和らげてくれる。

 車に到着。ふと、奥志賀牧場の上の山を思い出した。この分だと、丸山もいけるか・・・。

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